先日開催されたXiaomiの2024年下半期新商品発表会。前回の記事では、Xiaomi Japanプロダクト本部・本部長の安達氏や、MediaTek Japan社長の栫 啓介氏、フォトグラファーの保井氏によって語られたXiaomi 14T Pro・Xiaomi 14Tの魅力についてお伝えしました。発表会の会場では、タッチアンドトライコーナーと、実際にXiaomi 14T Proを短時間借りて、夜間の写真を撮影するイベントも実施。本記事ではXiaomi 14T Pro・Xiaomi 14Tのカメラを中心にレポートします。
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背面のガラス素材が美しいXiaomi 14T・Xiaomi 14T Pro
まずは簡単にXiaomi 14T・Xiaomi 14T Proのデザインについても確認。写真はどれもXiaomi 14Tですが、どちらのモデルにも共通するのがガラスを使った背面のデザイン。ただ、テカテカとした反射をするのではなく”チタンブルー””チタングレー”の名前に相応しい落ち着いた上質感のあるデザインに仕上がっています。背面のカメラはトリプルカメラとフラッシュの4つをカメラ部分に収納。シュッとしたデザインになっています。
ディスプレイ部分はほぼ前面がディスプレイになっており、没入感の高いデザインを実現。高精細で、発色性能にも優れたAMOLEDを採用したディスプレイで会場二設置されていた製品を触ってみても、画面の描写の美しさを実感しました。前面カメラは画面内のドット型で大きさは最小限に抑えられているのもポイントです。
Xiaomi 14TにはPUレザーを使った”レモングリーン”色も登場。本物のレモンの繊維を利用し100%リサイクル生地と50%バイオベース素材を利用した多層構造のレザーで、フレッシュでエレガントなデザインに仕上がっているのも特徴的です。Xiaomi 13Tのレザー素材もなかなか良い感じでしたが、14Tは明るい色合いで映えるデザインでした。
Xiaomi 14TシリーズはXiaomi HyperOSを採用。Android 14をベースにXiaomiによって開発された独自OSで、過去のモデルで利用していたXiaomi MIUIと比べて処理速度を大幅に向上。通常のAndroid OSの搭載する機能ではカバーしきれないユーザーの補助機能も多く搭載することで使い勝手の高さも実現しています。Xiaomi 14T ProではHyperOS 1.0.0.53.UNNJPSBを搭載していました。
Xiaomi 14T・Xiaomi 14T Proのスペック
項目 | Xiaomi 14T | Xiaomi 14T Pro |
---|---|---|
ディスプレイ | AMOLED, 6.67インチ, 2712 x 1220, 144Hz, 446ppi | |
CPU | MediaTek Dimensity 8300-Ultra, 最大3.35GHz | MediaTek Dimensity 9300+, Cortex-X4 最大3.4GHz |
OS | Xiaomi HyperOS | |
RAM + ROM | 12GB + 256GB | 12GB + 256GB, 512GB |
前面カメラ | 32MP, f/2.0, 80.8˚ FOV | |
背面カメラ | Leicaトリプルカメラ (50MP + 50MP + 12MP) | |
ビデオ撮影 | 4K 60fps, スローモーション対応 (最大960fps) | 8K 24fps/30fps, 4K 60fps, スローモーション (最大960fps) |
Bluetooth | 5.4, AAC/LDAC/LHDC対応 | |
USB | USB Type-C | |
バッテリー・充電性能 | 5000mAh, 67W有線充電 | 5000mAh, 120W有線充電, 50W無線充電 |
重量 | 195g (ガラス), 193g (PU) | 209g |
防水性能 | IP68 | |
大きさ | 160.5mm x 75.1mm x 7.80mm | 160.4mm x 75.1mm x 8.4mm |
おサイフケータイ | 対応 | 対応 |
Wi-Fi | Wi-Fi 6E対応 | Wi-Fi 7対応, Wi-Fi 6E互換 |
ネットワーク (バンド) | 5G SA/NSA, 4G LTE, 3G UMTS, 2G GSM対応 | |
価格 | 未定(キャリアより発表) | 256GB版:109,800円 512GB版:119800円 |
Leicaのマスターポートレートモードで、ボケ感のある写真を簡単に撮影
実際にXiaomi 14T Proを十分ほど借りて、屋外を中心に撮影体験を実施。体験の前には写真家の保井氏よりXiaomi 14T Proを使って撮影した画像の作例や、撮影時のコツについてもレクチャー。Xiaomi 14Tシリーズで利用できる”ポートレートモード”や4つの”マスターレンズシステム”の使い方、そのイメージの説明がありました。
Xiaomi 14T ProのカメラのUIは、Leicaのそれに少し似せてありどのモードを利用しているかなどをロゴマーク付きで分かりやすく表示。画面右上の四角いロゴからポートレートモードを”マスターポートレート”と”Leicaポートレート”の2種類から選択できるようになっていました。
ボケ感を楽しめるポートレートモードでは、35mm・50mm・75mm・90mmの4つの焦点距離のレンズで撮影したときのボケ感を再現することが可能。ポートレートにぴったりな75mmや渦巻きボケを楽しめる60mmなど思い思いの写真を撮影できるようになっています。
撮影体験ではモデルの方を実際に撮影してマスターレンズシステムの写真のレベルを試すことが可能。10月10日の午後6時頃という暗い状態で、かつ、背景が明るい場所という撮影しづらいポイントでしたが、背景とモデルの間を識別したうえでボケを再現。ただ、撮影条件が良いわけではないため、75mm換算、35mm換算の際には境目が若干ボケボケになってしまった印象でした。
90mm換算の撮影ではかなりアップな感じで撮影ができる印象。被写体にはふんわりとした形でピントを合わせ、背景のボケは望遠レンズで撮影したようなボケ方をリアルに再現。全体的に柔らかい印象の写真を簡単に撮影することができました。広角レンズ(6.67mm)では逆行の状態のモデルと、背景の明るさの両方を自然な範囲の明るさに表現。スマホカメラでよくある不自然なHDRではないのも好印象です。
個人的に驚かされたのがコントラストの表現能力の高さ。通常、こういったビルを撮影したときには黒いビルの柱の部分が強引に明るくされてしまい、全体的にのっぺりとした写真になってしまいます。暖色に照らされている天井の表現も、確かにLeicaのカメラのクオリティを再現できていると思えます。夜景撮影においてXiaomi 14T Proは確かな性能を持っているというのはその通りでした。
時間差がある状態にはなってしまったものの、近い構図で前世代にあたるXiaomi 13Tで撮影したのがこちら。空が暗くなってしまっているので単純な比較はできませんが、ホールの天井部分の表現の違いはかなり大きく、Leicaカメラとそうでないカメラでの色表現の違い、明るさの違いを実感しました。
無印Xiaomi 14Tのカメラのクオリティも確認。画像処理のエンジンはXiaomi 14T Proと遜色のない品質になっており、先ほどの写真と同じように暖色の温かみと背景の黒のコントラストの秀逸な表現が魅力的です。床に明かりが照らされることで床の色も少し黄色がかかっているのも、Xiaomi 14Tのほうがきれいに表現。2枚目の照明は本来暖色の照明ですが、Xiaomi 13Tでは白くなってしまっているのが分かりやすいかと。
動画の撮影では映画のような背景のボケを楽しめる”ムービーモード”も搭載。被写体を選択したうえで撮影していけば、2.39:1フィルムアスペクト比で映画のような背景ぼかしの効果を楽しめるんだとか。確かに上の動画を見ていても、被写体のピアノ奏者にフォーカスが合って、後ろの人はボケたままという表現ができています。
“ムービーモード”の他に”MasterCinema”モードも搭載。より色表現を高める10bit、Rec.2020の画質で動画の撮影が可能になるもの。4K 30fpsの高画質でこの”MasterCinema”モードを楽しめるようになっているとのことでした。
カメラの設定項目の多さも特徴的。自動的に背景を認識したうえで、画質の向上をしてくれる”自動背景モード”や、超解像画像の構成を改善してくれる”Xiaomi ProCut”機能なども搭載しています。ビデオ二関しては手ぶれ補正にももちろん対応しており、自然な手ぶれ補正を実現してくれます。
今回の撮影体験の時間は10分弱。可能な限りいろんな場面の写真を撮影したり、動画を撮影したりしていたこともあってか端末の温度は上昇。熱すぎて持てないということはありませんが、温かみを感じる温度感でした。Xiaomi 13Tではそうなるとカメラのレスポンスがかなり悪くなり撮影している場合でない状態になりますが、本機の場合は熱くなっていてもスムーズにカメラが動作。撮影したい瞬間を逃さないようになっていることを実感したものポイントでした。
その他にXiaomi 14T(無印)で撮影した画像は上のような感じ。Leicaの透かしについても複数のモードを搭載しているため、4枚目のようにLeicaロゴのある透かしをいれることも、単純に機種名を表示するということもできるようになっています。全体を通じて暖色の表現力の高さが魅力的で、食事の撮影などは良さそうなのではと感じました。
Leicaカメラで進化したXiaomi 14Tシリーズ。11月下旬の発売が待ち遠しい
今回ご紹介した11月下旬発売予定のXiaomi 14T ProとXiaomi 14T。すでに前回の記事でもお伝えしているように、Xiaomi 14T Proは11月下旬から12GB RAM/256GBストレージモデルは109,800円、12GB RAM/512GBストレージモデルは119,800円でオープンマーケット版が発売予定。前作のXiaomi 13T Proから値段を据え置きつつもSoCではAI処理能力などを大幅にパワーアップし、そして念願のLeicaカメラの搭載など魅力がアップしている製品でした。11月下旬の発売が待ち遠しく感じます。
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