カエレバ
GaN技術を生かした最新製品を開発する、深センのメーカーAOHi
本ブログ初登場のAOHiについて紹介。AOHiは正式名称を「深圳市奥达电源科技有限公司」という深圳市にあるガジェットメーカー。日本での知名度はほぼなく、まだ「謎のメーカー」枠にいますが実は「東莞市奥海科技」という深圳証券取引所上場企業の親会社。2004年に設立された奥海科技は、600人以上の研究開発チームを擁し、特許は600件以上、世界での従業員数は7,000名以上を誇るグローバルなメーカーなんだとか。
深圳市奥达电源科技有限公司と東莞市奥海科技の関係性について
Control
はEV向けの電源制御用ユニットなども開発。エネルギーに関する総合技術開発企業としての地位を確立しているようです。
充電器らしくない黄色が映えるデザイン。140Wでも小型サイズを確保
140Wは黒色や白色のデザインが多い充電器のなかで珍しくブランドロゴマークと同じ黄色をまとったデザイン。充電器らしくないといえばらしくないものの、意外とスタイリッシュなデザインに仕上がっています。
140Wの特徴。カバンの中に忍ばせてどこにでも持っていけるサイズです。AC電源の接続部は折り畳めるようになっており、持ち運びの際に周りのものを傷つけづらいのも良い感じ。
Type-Aが1つの合計3ポートで単一ポートで最大140Wの出力に対応。USB
Type-Cポートはどちらも140Wまでの出力に、USB
Type-Aポートは最大22.5Wまでの出力に対応します。同時利用した際の出力については以下の表の通り。
ノートPC、スマホ、ヘッドフォンを同時に急速充電できるパワー
140Wをテストするため、今回は出張と旅行の際の新幹線やホテルで徹底的に利用。300gと重量級の製品のため新幹線のコンセントでは抜けないか心配でしたが、ちゃんとそのまま固定されて利用することが出来たのもポイント。こういった急速充電はホテルなどの落ち着いた場所よりも移動時間が限られる新幹線でこそ真価を発揮しますしね。
FNB58を利用。各ポートで実際に何が利用できるのか確認します。(※2024/3/11 写真と内容を240W対応ケーブルに変更の上、差し替えています)
3.1に対応し140Wまで対応しているという表示に。USB Type-C側は基本的にUSB PDとAppleの急速充電、QucikCharge 2.0、QC
3.0に対応する様子。12V QC 3.0に対応するようで、この部分はUSB
Type-Cの規格に準拠していません。
PDに関しては5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/5A、PPS
3.3~21V/5A、28V/5Aに対応しており、かなり幅広い範囲での出力に対応しています。105Wまでの範囲はPPSでもカバーでき、それを超えるゲーミングノートPCなどには最大値である28V/5Aを出力するようです。
PDにはもちろん非対応。その代わり各社の急速充電規格に対応しており、Appleの5V/2.4Aはもちろん、Samsung、HuaweiのFCP、SCP、QuickCharge
2.0、QC
3.0の両方に対応します。OPPO系のVOOCは専用ケーブルが必要な規格のため非対応でした。
実際にXiaomi Mi Notebook Proを充電すると55Wでの給電が開始。高速でMi
Notebook Proを充電しに行きます。本体Mi Notebook ProはUSB
PPSに非対応のため、なにかが違うはずなのですが今回はそこまでは検証していないので悪しからず。
Type-Cポートに2機器を同時に接続してテスト。上にあるモバイルバッテリーは30W入力が上限のため、バッテリーに30W、下のノートPCには45Wの合計75Wで給電が開始しました。どちらもそれぞれの機器側の受けての問題でMAXの出力になってしまってないのが残念ですが2機器同時充電なら十分すぎるパワーが有ることが分かったはず。
今度は3機器を同時に充電。電流チェッカーの数が足りずUSB
Type-C出力の2ポートの様子しか確認できないものの、USB
Type-Cではそれぞれ60Wと23Wが出力。これとあわせてUSB
Type-A側でも急速充電がされており、パワーは十分という感じ。これでノートPC、スマートフォン、モバイルルーターやバッテリー、ヘッドフォンなどを同時に充電しても電圧が足りないということが避けられるのが実感できたはずです。
Type-Cだけで83W、場合によっては95Wを占めてしまうとUSB
Type-Aには5Wしか出力出来なくなってしまいますが、3ポート同時利用時でも最大127.5Wの出力を確保した本製品だからこそ安心して利用できます。
圧倒的パワーをいつでも持ち歩く。140W充電器だからこそ安心して使えます
今回レビューした140W充電器のAOHi MAGCUBE
140W。これまで最大100W出力が当たり前になってきていた持ち運びできるUSB
PD充電器のなかでも頭一つ抜けた性能を持つ製品でした。外出先ではいつどんなタイミングでモバイル機器を充電したいとなるか分かりませんが本製品なら同時に一気に充電しても余裕のある出力ですべての機器を急速充電が可能。
MAGCUBE 140Wは約10,000円で販売中。ぜひ今こそ真の急速充電が可能な本製品を購入してみては。
カエレバ
詳しいね、応援します。