
2025年3月13日(木)、シャオミ・ジャパンが都内で開催した発表会で、最新フラッグシップスマートフォン「Xiaomi 15」がお披露目されました。6.36インチの片手で握れるコンパクトさでありながらライカ共同開発のカメラや最新チップを搭載している製品。日本史上初のコンパクトフラグシップモデルとして位置づけられており、2024年末にXiaomiがX(Twitter)で募った「導入してほしいスマートフォン」ではXiaomi 15 Ultraに次ぐ要望を集めたモデル。

6.36インチのCrystalRes AMOLEDディスプレイに、Qualcomm Snapdragon 8 Eliteを搭載しながら重量はわずか191g、横幅71.2mmのスリム設計で片手で簡単に操作できるコンパクトさが嬉しい製品です。4月1日から発売開始で、ついにXiaomiの技術とデザイン性を凝縮した一台が日本のユーザーにも手に届くようになりました。発表会後、ハンズオンで実機を手に持ってみると想像以上の軽さに驚かされ、最近の6.7インチハイエンドモデルと比べて手の収まりが良く、所有欲を満たす上質なデザインに仕上がっている点も印象的でした。
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Xiaomi 15のスペック
項目 | 詳細 |
---|---|
ディスプレイ | 6.36インチ CrystalRes AMOLED(2670×1200) 120Hzリフレッシュレート(LTPO) 最大輝度3200nits ベゼルレス設計(1.38mm) |
CPU | Qualcomm® Snapdragon™ 8 Elite Mobile Platform |
OS | Android 15(Xiaomi HyperOS 2搭載) |
RAM + ROM | 12GB RAM + 256GB / 512GBストレージ |
カメラ | リアカメラ(ライカトリプルカメラシステム): ・メイン: 50MP(光学式手ブレ補正(OIS)対応、F値1.62、ライカSummiluxレンズ搭載) ・2.6X望遠: 50MP(光学式手ブレ補正(OIS)対応、60mm焦点距離) ・超広角: 50MP(F値2.2、14mm焦点距離、約10cmテレマクロ対応) フロントカメラ: 32MP(広角) |
Bluetooth | Bluetooth 6.0 |
USB | USB Type-C |
NFC/おサイフケータイ | NFC:対応 おサイフケータイ:非対応 |
バッテリー・充電性能 | 5,240mAh 90W Xiaomi ハイパーチャージ対応(約39分で1~100%充電) ワイヤレス充電対応 |
重量 | 約191g(グリーン/ホワイト/ブラック) / 約192g(リキッドシルバー) |
大きさ | 約71.2×152.3×8.08mm(グリーン/ホワイト/ブラック) / 約71.2×152.3×8.48mm(リキッドシルバー) |
Wi-Fi | Wi-Fi 7 / Wi-Fi 6E / Wi-Fi 6(IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax/be対応) |
ネットワーク | 5G / 4G LTE / nanoSIM + eSIM対応 |
Xiaomi日本初のフラッグシップコンパクトモデル

「Xiaomi 15」は日本初のコンパクトフラッグシップとして位置づけられるモデル。重量191g、サイズ約71.2×152.3×8.08mmの軽量スリム設計で、片手操作が快適。通勤時の混雑した電車内や長時間のSNS閲覧、動画視聴でも手が疲れにくいのが嬉しい製品です。デザイン、手触りと視覚美が際立つ仕上がりになっており、カラーバリエーションは「グリーン」「ホワイト」「ブラック」の3色。

自然な色調が魅力の「グリーン」、洗練された印象の「ホワイト」、クラシックで落ち着いた「ブラック」。例えば、「グリーン」はアウトドアでの使用に映え、「ホワイト」はビジネスシーンで清潔感を演出するデザインです。
新たな挑戦:特殊な熱成形プロセスを用いたデザインの「リキッドシルバー」が登場


光の反射で輝きが変化し、立体感と高級感が際立つデザインのリキッドシルバーも登場。デスクに置けば注目を集め、バッグから取り出せばファッションアイテムに。例えば、カフェでの写真撮影時に周囲の視線を引きつける効果も期待できる。個性重視のユーザー向けに所有感を高める仕上がりで、発表会ではXiaomiのデザイン革新を象徴する試みとして紹介されました。

このリキッドシルバーの実現のためには、素材の表面に複雑なテクスチャーを形成するために特別な熱成形プロセスが必要なんだとか。また、スマートフォンのボディに組み込むためにも複雑な工程を挟むため、製造面でも特別な一台なんだとか。リキッドシルバーも他のモデルと同じ12GB RAM・512GB ストレージモデルで138,000円。数量限定でXiaomi公式サイトとIIJ mioで販売されます。
6.36インチ・3200nitsの高性能ディスプレイで没入感を追求



ディスプレイは6.36インチCrystalRes AMOLED(解像度2670×1200)を採用。上部・側面ベゼル1.3mm、底部1.38mmの極薄設計で画面占有率94%を達成しています。均一なベゼル幅が「画面そのものを持つ」感覚を生み、映画鑑賞やゲーム時の没入感が抜群。ピーク輝度3200nitsは業界最高水準で、ディスプレイ全体の25%が有効領域になっているのもポイント。晴天時の屋外でも視認性が高く、公園での写真プレビューや旅行中の地図確認が快適です。最大120Hz可変リフレッシュレートでSNSスクロールが滑らか、前モデル比10%省エネでバッテリー持ちも向上しています。



ハンズオンでは、横幅71.2mmのコンパクトさが際立ち、手に持つと191gの軽さに驚かされました。各端の絶妙な丸みやディスプレイの湾曲が上質なデザインを強調し、ケース使用でも所有欲を満たす仕上がりを実感。超音波式指紋認証を初搭載、高速かつ正確で濡れた手でも反応。雨の日の駅での操作や料理中のレシピ確認がスムーズです。Xiaomiシールドガラスとガーディアンストラクチャーで耐久性強化、IP6X・IPX8の防水防塵性能も備えています。
ライカ共同開発のトリプルカメラシステムで圧倒的な画質を実現



カメラ、「Xiaomi 15」の核心部分が、ライカと共同開発したトリプルカメラシステム。14mm超広角(50MP)、23mmメイン広角(50MP)、60mm望遠(50MP)の3つをコンパクトボディに最適化され、焦点距離14mmからロスレス5倍ズーム(120mm)までカバーします。日常のあらゆるシーンに対応した画角の多さが嬉しいところ。メインカメラはアップグレード版Summiluxレンズ(F1.62)と反射防止コーティング採用して、光の乱反射を抑えた自然な画質が特徴です。夜の街並みやキャンドルライトのディナーシーンでもノイズ少なく、SNS映えする写真が撮れる。23mm・28mm・35mmでトリミングしても画質劣化なし、後編集の自由度が高い点も強みです。


ハンズオンでは、スムーズな操作感と「ライカオーセンティックモード」でライカらしい写りを楽しめる印象。このライカ・オーセンティックモードの写真はXiaomi 14T Proのレビューでも掲載しているのでこちらもぜひご覧いただければ。ズームも思い通りで、遠方の被写体を簡単に撮影できそうだと感じました。実際の画像データは未検証ながら、操作性と画質への期待感が高まる仕上がりです。
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「サンセットポートレート」と多彩な用途


新機能「サンセットポートレート」が注目。日没前1時間のゴールデンアワーを活用すれば、夕暮れ時の温かみあるポートレートを自動撮影することが可能です。特定光条件でオンになり、旅行先の家族写真やデート時のセルフィーを美しく残してくれるんだとか。例えば、海辺の夕陽を背景にしたプロ品質の仕上がり。60mm望遠レンズは10cmまで寄れるテレマクロ性能、花の雫やアクセサリーの細部を鮮明に撮影。14mm超広角は50MP解像度とF2.2絞りで、山岳旅行の絶景や建築物の広がりをダイナミックに収めます。

ポートレートモードも搭載、ライカの風味ある写真が撮れる印象です。ハンズオンで確認したところ、23mm、35mm、60mm、75mmの4段階マスターポートレートモードが利用可能。焦点距離の選択肢が豊富で、被写体との距離に応じた柔軟な撮影が楽しめそうです。
「ファストショット」対応と高い動画撮影性能も嬉しい

焦点距離と撮影距離を事前設定することで0.6秒での超高速撮影を実現する「ファストショットモード」も搭載。ライカ風のビューファインダーUIで操作性も向上して使いやすくなっています。街中のストリートスナップ、動き回る子供やペットの一瞬を確実にキャッチできるとか。例えば、祭りの喧騒や公園での遊びを瞬時に記録するなんてことが可能です。

動画撮影は8K 30fps Dolby Vision、4K 60fps対応、4マイクアレイで全方位の音声を収録できるのも嬉しいところ。旅行Vlogや子どもの運動会を映画クオリティで残せる機能です。高品質編集やカラーグレーディングにも対応し、クリエイターに嬉しい仕様となっています。
写真家・市川渚氏が語る「Xiaomi 15」の魅力

発表会の最後、写真家でクリエイティブディレクターの市川渚氏が登壇。「Xiaomi 15」のカメラ魅力を語りました。市川氏は昨年「Xiaomi 14 Pro」を使用、一眼カメラが主だったが、スマホカメラの可能性に驚いたと振り返ります。「撮って出しでそのまま使える画質」に衝撃、友人にも即見せられる手軽さが印象的だったとか。「Xiaomi 14 Ultra」は高性能だが日常使いには大きすぎ、「Xiaomi 15」はカメラとスマホのバランスが絶妙と評価。ライカ共同開発の色作りやトーン、コンパクトさが高く支持され、特に「リキッドシルバー」に惹かれ「これだ」と即決して実際に予約したんだとか。アクセサリーとのマッチングも気に入った様子です。


沖縄での撮影作例も披露。ハート型の葉っぱはグリーンの発色と立体感が際立ち、宿の朝食シーンでは陰影の描写が一眼並み。「意図した明暗がそのまま出る」点を高評価、特別な設定なしで撮れる手軽さが強みと語りました。シャオミへの印象は「デザインとUIが優れ、買いやすい価格」。今後もXiaomi多様な製品に期待を示し、メディアでももっと紹介したいと思ってるんだとか。
Snapdragon 8 Eliteと冷却技術の融合による高性能を実現


Xiaomi 15ではQualcomm Snapdragon 8 Elite Mobile Platformを搭載。前世代比でCPU45%、GPU44%向上、消費電力46%削減したSoCで高負荷ゲーム『原神』や『Call of Duty Mobile』を最高画質で安定動作させます。新世代Xiaomi IceLoop冷却システム搭載しており、発熱を効率的に抑制。動画編集やライブ配信でも快適性を維持できるため、旅行中のリアルタイム配信が途切れずスムーズに進行します。


バッテリーは5,240mAhの大容量。90Wハイパーチャージで約39分フル充電、ワイヤレス充電にも対応しています。朝の準備中に充電忘れても短時間で電力確保可能です。Xiaomi独自のサージ充電チップと管理システムで過充電を防止することで安全性も向上させています。Dolby Atmos対応ステレオスピーカー搭載、音楽や動画視聴に臨場感をプラスします。
豊富なAI機能を搭載したXiaomi HyperOS 2で、リアルタイム文字起こしにも対応



Xiaomi 15ではAndroid 15ベースのXiaomi HyperOS 2を搭載。デバイス間連携を強化した「Xiaomi HyperConnect」と「HyperAI」が魅力です。「ホーム画面プラス2.0」でXiaomi Padからスマホ操作、ファイル転送、大画面での動画鑑賞がスムーズになっているのも嬉しいところ。そしてついに、一部Appleデバイスとの共有・ミラーリングにも対応し、以前から対応しているWindowsとのリンク機能も含めて他社製品との接続性が向上しています。



「Xiaomi HyperAI」は多彩なAI機能が魅力。例えばAIライティングでSNS投稿の下書きを即生成、「週末旅行を簡潔に」で適切に提案するなんてことも可能です。要望が多かったというリアルタイム文字起こしにも対応し、会議や講義をその場でテキスト化、その後の要約や翻訳も支援します。海外出張時の多言語通話ではリアルタイム翻訳も利用できるなど、AI機能が豊富。Google「Gemini Advanced」3ヶ月無料で、高度なAIによる旅行プラン提案やプログラミング支援も利用可能です。発売後4回OSアップデート、6年セキュリティパッチ保証、長期間安心して使える設計にも仕上がっています。
グローバル価格に比べてかなりお値打ちな123,000円から登場
価格は12GB/256GBモデルが123,000円(税込)、12GB/512GBモデルが138,000円(税込)。高性能とコストパフォーマンスを両立し、グローバル版に比べても衝撃の国内価格になりました。3月13日より予約開始、4月1日発売開始です。「リキッドシルバー」は512GBモデルのみで、シャオミ公式サイト、Xiaomi Store、IIJmioにて数量限定販売、価格138,000円。購入特典として、3月13日~31日内購入・応募で「Xiaomi Smart Band 9 Pro」または「Smart Band 9」プレゼントも実施中とのこと。同時購入キャンペーンでは「Xiaomi Buds 5 Pro」「Watch S4」で最大6,000円オフ。3月13日20時からのオンラインライブで時間限定オファーも用意されるとのこと。
今回のXiaomi 15はグローバル版の発表はつい先週という短い間でありながら国内版を登場させる気合の入った製品。Xiaomi 14T Proシリーズとは異なりおサイフケータイ/FeliCaには対応しないため、この点は注意が必要ですが、日本でもXiaomiのコンパクトハイエンドモデルが手に入るようになったのは大きな進歩といえます。同時発表のXiaomi 15 Ultraも魅力的ですが、コンパクトなXiaomiを求める方には最高の製品になりそうです。
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