【特集】2025年中華タブレットおすすめガイド!Xiaomi・OPPOハイエンドモデルやHelio G99搭載コスパ機からLenovo Xiaoxin Padのリスクまで、失敗しない選び方を11年目ブロガーが解説

当ブログでも最近は光の反射を抑えるノングレアタイプのディスプレイ、マットディスプレイを搭載したタブレットのXiaomi Pad 7 Matte Glass VersionにOPPO Pad 3 Matte Display Editionを立て続けにレビュー。ハイエンドなAndroidタブレットの実力の高さに驚かされたところでした。さて、様々なガジェット紹介サイトを見ていると、中国メーカーのタブレットを中心に多くの製品の紹介が溢れており、何を買えば良いのか分からなくなってくるのも本音。本記事では中華ガジェット一筋で11年目のあーるが正しく選ぶ中華タブレットとして、どんな製品を選べばよいのかを徹底解説します。
記事中では、初心者の方がとりあえず選ぶべき製品はもちろんのこと、基本的に買うべきではない製品までガッツリ紹介。当ブログの長い歴史の中でも過去には紹介したものの、今では紹介しないようになった製品を含めて、2025年の今だからこそオススメする/しない製品をご紹介します。
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買ってはいけない:Lenovo Xiaoxin Padシリーズ

当ブログでも過去には大絶賛していたのがLenovo Xiaoxin Padシリーズ。高性能なSoCを採用し、大容量RAM、そして高解像度のディスプレイを搭載したモデルが低価格で購入できるため、多くのガジェットブログが紹介しています。

例えばLenovo Xiaoxin Pad Pro 12.7はSoCにMediaTek Dimensity 8300、8GB RAMに128GBストレージ、12.7インチの2.9K(2944×1840)のディスプレイを搭載。Dimensity 8300はAntutuベンチマークでは120万点ほどといわれており、先日レビューしたDimensity 8350搭載のOPPO Pad 3の137万点に近い性能を実現しています。それでいながら価格は36,555円、驚きの安さです。
ただ、私は原則Lenovo Xiaoxin Padシリーズはオススメしません。グローバル版が出ているモデルでROMを中国版であるXiaoxin Padシリーズのものから、グローバル版に焼き直しているものであってもXiaoxin Padとして売られているものはおすすめできません。(製品名に「Global ROM」とある場合は、ROM入れ替え版です)

この理由は単純で、Google系のサービスが微妙に使えないことがあること。そしてAmazonプライム・ビデオやNetflixで動画を高画質で楽しむ際に必須なWideVineのセキュリティレベルが突然L3になってしまうこと。以前当ブログではLenovo Yoga Pad Proをレビューしましたが、その後OSのアップデートによりWideVineがL1からL3に落ちてしまう自体に。日本でAndroid端末を長く使う上ではこれはなかなか致命的。グローバル版のROMを利用したり、無理やりGMSを入れている状態で長く使えるという保証はないということです。
逆にストリーミングサービスを利用しない、そんなに長期間使うつもりはない、GMS周りの動作が怪しくてもOKという方はLenovo Xiaoxin Pad系を選ぶと低価格で高性能なタブレットを手に入れられるので良い選択肢になるはず。ただ、これまで書いてある用語に分からないものがあったら避けるべき選択肢です。大人しく国内版を購入しましょう。
無難な選択:中国メーカーの日本モデル or グローバルモデル

最初にあえてLenovo Xiaoxin Padを槍玉に上げたかといえば、中長期的に利用したうえでの結果やリスクに触れずに煽るような宣伝、レビューを投稿するブログがあまりに多いから。以前にも増してXiaoxin Padを無闇に勧めるブログが多く目に余るものがあります。じゃあ、私達はどんなタブレットを買えば良いのかといえば、答えは簡単です。XiaomiやOPPOが出している日本版のモデルか、グローバル版のモデルを買えば問題ありません。

例えば当ブログで2022年に購入してレビューした初代Xiaomi Redmi Padは、当時日本発売前にグローバル版を購入しましたが、2年半を過ぎた今でも家ではバリバリ現役。流石にMediaTek Helio G99の性能の限界は感じているところはあるものの、問題なく動作し続けてくれています。数年間にわたって使い続けるという意味では日本版か、グローバル版のXiaomiやOPPOを選んでおけばよいわけです。

個人的には日本で正規販売されているXiomiとOPPOのハイエンドモデルは、少なくとも失敗することのない選択肢だと思っています。値段はどうしても張りますが、マットディスプレイを搭載したハイエンドタブレットを保証などでも手数の少ない国内正規版で購入できるなら十分かなと。タイミングを選べばかなりの割引やポイント還元も期待できますしね。
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買っても良いと思う:Amazonで売られている謎の中華タブレットメーカー

意見が分かれると思いますが、個人的にはAmazonで売られている謎の中華タブレットメーカーは買っても良いと思っています。当ブログでレビューしたタブレットメーカー(ブランド)でいえばAvidPadやAAUWといったメーカー。やけに日本語で製品説明を出していて、Amazonの規定を無視してトップ画像にRAMの容量を大々的に記載している奴らです。
当ブログではこの謎ブランドたちのタブレットを複数機種レビューしてきましたが、どれもメタルボディに、ある程度Socに最適化されたOSを搭載。「普通に使える」性能を持っていて拍子抜けしたメーカーの製品たちでした。不思議なことに中国向けに販売していないのはもちろんのこと、日本向けにしか製品が販売されていないという謎仕様な深圳メーカーですが、筐体の品質も、パフォーマンスも製品説明に書いてあるとおりのクオリティでした。
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ただ、購入する際にはSoC(CPU)だけは要確認。特に1万円台の製品ではUNISOC T606はもう見ないですが、UNISOC T616やT615などのかなり低スペックなSoCを利用した製品はまだまだ見かけるところ。UNISOCのT600番台の製品は2,3年前はなんとか利用できましたが、2025年の今は流石に無理です。買うのはやめましょう。私もT600系の製品のレビューはお断りしています。

謎のメーカーたちで購入しても良いと思っている機種はシンプル。最低でもMediaTek Helio G99以上のSoCを搭載しているモデルを購入すること。今Amazonを眺めていると出会える怪しい中国メーカーは、MediaTek Helio G99かG100のどちらかを搭載している製品が登場中。製品名の表記やスペックの表記の中にあるG99やG100の文字を探して、その製品を購入すればそう失敗することはないはずです。
また、Amazonプライム・ビデオなどで使いたいというときに必須なのがWideVineセキュリティレベルがL1であること。中国メーカーは親切にWideVine L1の製品の場合はデカデカとそれも記載してくれています。これも確認しておくときっと良いはずです。
これも大丈夫:元山塞メーカーだったタブレットメーカーたち
中国系のタブレットメーカーは有象無象のメーカーがあり、前述したような謎のメーカー(というよりブランド)もありますが、それなりに歴史が長いメーカーも存在しています。当ブログでも昔レビューしたことがあるメーカーも含めて、Teclast(台電科技)やALLDOCUBE(酷比魔方)、DOOGEE(道格手机)といった昔からタブレット端末を作っているメーカーたち。昔は中国の「白牌市場」として日本の通販サイトでは赤札天国などで見かけたものたち。それが今ではグローバルブランドとして成長しています。
昔は原道やOnda(昂達)、COLORFLYなどのメーカーも存在しましたが、彼らはすっかりメーカーが消えたり、タブレットから撤退。今では前述のTeclastなどが販売中という感じ。Teclastは特に歴史が長く1999年からストレージ機器メーカーとして発展。他のメーカーも2000年~2010年ごろから登場していて以前は山塞メーカー、今は自社ブランドとして展開中というわけです。

2010年代は製品の品質がなかなか低く閉口することの多かった元山塞メーカーたちですが、次第に製品品質も向上。大手メーカーには劣るものの長く使える品質の製品をきちんと販売しています。レビューした製品の中では、ALLDOCUBEが2017年に発売したALLDOCUBE Mix Plus(レビュー)はその後数年間問題なく動作。その製品品質の高さに驚かされたものです。


ALLDOCUBEは最近では中華タブレットメーカーとしては珍しいQualcomm Snapdragonを採用したミドルハイスペックのタブレットを投入。多くのメーカーが搭載しているMediaTek Helio G99系のSoCを利用した製品に比べてスペックの面でも、値段の面でも頭一つ抜けた性能を実現。TeclastはiPadと同じアスペクト比である4:3のTeclast ArtPadなんて製品も良い感じに仕上がっています。
気をつける製品はどんな商品か。ハズレ製品を見抜くためのポイント
中国メーカーのタブレットを購入するときには、その真の性能を把握するためにスペック表をきちんと確認することがマスト。極論を言えば、日本国内のAmazonで販売されているタブレットでよほどのことがない限りまったく動かない/使えない製品はほぼ見かけなくなっていますが、誇張表現は当たり前。真の実力を確認したうえで製品を選ぶようにしたいところ。


まず一番最初に確認したいのがRAMの容量。多くのメーカーがRAMの容量について32GBや20GBなど、ハイエンドPCも真っ青の容量を宣伝しています。ただ、実際には8GB RAM+拡張RAM 24GBという拡張RAM側が本体のRAMの3倍という驚きの容量になっています。当然、本来のRAMに比べて拡張RAMは読み書き性能に劣るUFS 3.x系のストレージ側を利用するため、高速動作には向かないもの。購入するときには本体側のRAMが何GBあるかは確認しましょう。Helio G99系なら6GB RAMあれば十分ですが、8GB RAMのほうが幸せかも。

すでに前述の通りではありますが、UNISOCのCPUを搭載したタブレットも2025年の今となっては限界があります。これもやめておきたいところ。8コアCPUと謳ってさも高性能なように記載していますが、4nmプロセスのプロセッサーを搭載したタブレットさえも安く購入できる今の時代に12nmプロセスのCPUのタブレットを購入する必要性は0です。UNISOCはやめておきましょう。

忘れてはいけないのがディスプレイの解像度。2025年の今になってもまだHD解像度(1280×800)のディスプレイのタブレットが販売されています。Helio G99系でこの解像度の製品はまず見かけないので、CPUを確認しておけば基本は問題ないですが解像度は要確認。8インチ帯のタブレットでも、10インチ以上のタブレットでもフルHD(2K)以上の解像度であることは重要なポイントです。
OSアップデートを期待したいなら大手メーカ一択

中華タブレットメーカーを購入するうえで要注意なのがOSアップデート。Androidの最新バージョンはAndroid 15ですが、未だにAndroid 14の製品が堂々と販売されているのも現状。Android 14モデルを購入するのが論外ではあるものの、Android 15の製品でもXiaomiやOPPOといった大手メーカーでない製品を購入するのは要注意。基本的にOSのメジャーアップデート(Android 15→16)は望めませんし、セキュリティアップデートについても販売直後は適用されても、それ以降の用意は望めません。この点は割り切って使う事が重要です。

4G対応モデルの場合には注意しておきたいのが対応しているネットワークの周波数帯。4G対応のタブレットはそれなりに登場しており、日本国内でもWi-Fiがない環境であってもインターネット接続を楽しむことが可能です。ただ、対応するSIMカードの周波数帯域は要注意。先日紹介したXiaomi Redmi Pad 2 4GはB28にも対応していることでドコモのプラチナバンドにも対応。ただ、中国のマイナーメーカー製の場合は非対応という場合もあるのでどこまで広い範囲で使えるかは製品によりけり。また、VolLTE対応かどうかは当ブログは検証すらしていないので、通話目的での利用は向きません。
独断と偏見で選ぶあなたが買うべきメーカー

本記事の終わりに、中華ガジェットブログ歴11年のあーるが、独断と偏見で選ぶ、あなたが買うべきタブレットをカテゴリ別にまとめます。ここまで買ってはいけない製品から、無難な選択肢、買っても良いメーカー、そしてハズレを見抜くポイントをガッツリ解説してきました。中華タブレットは低価格で高性能なものが溢れている時代です。ただ、リスクを理解した上で選ぶのが大事。以下は私の経験に基づいたおすすめのメーカー分け。用途や予算に合わせて参考にしていただければ。
値段を最優先する場合
予算を抑えたいなら、Amazonで販売中の謎の中国ブランドが狙い目。AvidPad、Tabtop、BNCF、Headwolf(Alphawolf)あたりは、Helio G99以上のSoCを搭載したモデルが多く、WideVine L1対応で動画視聴もOK。スペック表をしっかり確認すれば、2~3万円台で十分使えるタブレットが手に入ります。ただ、サポートは期待薄なので割り切りが必要。当ブログでレビューしたAvidPadのように予想以上のクオリティを実現してくれます。
少し独創的なタブレットが欲しい場合
元山塞メーカーだったものの、今はグローバルブランドとして成長したTeclast、DOOGEE、ALLDOCUBEがおすすめ。TeclastのArtPadのようにiPadライクな4:3アスペクト比のモデルや、ALLDOCUBEのSnapdragon搭載ミドルハイ機種は、中華タブレットの中ではちょっと変わった使い心地を楽しめます。歴史が長い分、品質も安定してきて、長く使えるものが増えました。独創性重視で選ぶなら、ここから探してみるとベターかと。
少し値段が高くても長持ちする性能の良い製品がほしい場合
大手メーカーのXiaomi、OPPO、Lenovo(国内正規販売品に限る)が鉄板です。Xiaomi Pad 7 ProやOPPO Pad 3のようににハイエンドSoCとマットディスプレイを備えたモデルは、数年使ってもストレスフリー。保証も手厚く、アップデートも期待できます。Lenovoはグローバル版やXiaoxin系は避けつつ、日本モデルを選べば問題はありませんが、コストパフォーマンスは悪いので選択する場面は少ないかと。
買うべきではないメーカー

逆に、避けるべきはCHUWIとLenovoの海外版。CHUWIは過去にディスプレイの解像度がスペック表と異なるスペック詐欺を行っているメーカー。中華メーカーは多くこれまで取り上げてきましたが明確な詐欺をしたのはCHUWIが最初で最後でした。一度やらかしたメーカーにチャンスはありません。Lenovoの海外版(Xiaoxin Padシリーズ)は前述の通りWideVineが突然L3落ちしたり、GMSが不安定になるリスクが高いため安さに釣られるべきではありません。
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初心者の方はXiaomiやOPPOの日本正規版から入るのがベスト。予算を抑えたいなら謎メーカーでHelio G99以上、8GB RAM、WideVine L1対応のものを狙うとベターです。UNISOCや低解像度ディスプレイの製品は避けて、スペック表を隅々までチェックする習慣をつけると幸せになれるはず。当ブログでは今後も中華ガジェットのレビューを続けていきますが、皆さんが後悔しない選択ができるよう願っています。
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