【Xiaomi Buds 5】カフェや電車移動でもアクティブノイズキャンセリングで騒音を軽減。11mmドライバー採用のインナーイヤー型イヤホンXiaomi Buds 5 レビュー【PR】
日々の通勤や旅行、もしくは会社で音楽を聞いたりWEB会議をするのに必須なのがワイヤレスイヤホン。多くのメーカーが音質や使い勝手でしのぎを削っており、当ブログでもオープンイヤー型の製品や、耳にピッタリいれるカナルイヤー型など多くの製品が登場しています。今回は先日のXiaomiの発表会で登場したXiaomiの最新インナーイヤー型イヤホンであるXiaomi Buds 5をメーカーよりお借りしてレビュー。
Xiaomi Buds 5はXiaomiから登場しているインナーイヤー型のワイヤレスイヤホン。製品名の通りBudsシリーズでは5世代目の製品で、11mmのデュアルマグネットダイナミックドライバーを採用し、インナーイヤー型が苦手とする低音再生能力を高めた製品。AKGなどを擁するHarmanによるチューニングのされたHarman AudioEFXを施し、オーディオ体験を向上させた実力派。強力なノイズキャンセリングも搭載している製品です。
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Xiaomi Buds 5のスペック
項目 | スペック |
---|---|
ドライバー | 11mmデュアルマグネットダイナミックドライバー |
対応コーデック | SBC / AAC / aptX Lossless / aptX Adaptive / LC3 |
マルチポイント | 対応 |
Bluetooth® | 5.4 |
バッテリー容量 | 35mAh(イヤホン)/ 480mAh(充電ケース) |
音楽再生時間 | 6.5時間(イヤホン)/ 39時間(充電ケース併用) |
充電時間 | 10分で約2時間の音楽再生 |
充電端子 | Type-C |
対応アプリ | Android™ 6.0またはiOS 14.0以降 |
防水防塵規格 | IP54(イヤホンのみ) |
重量 | 4.2g(イヤホン)/ 36.6g(充電ケース) |
パッケージ内容 | Xiaomi Buds 5 / 充電ケース / Type-C充電ケーブル / 取扱説明書 |
片耳わずか4.3gの軽量さ。軽いつけ心地でも確かなフィット感が魅力
まずはパッケージから確認。白地に本体のイラストとXiaomiのMiマーク、ハイレゾ認証マークが載ったシンプルなデザインでした。パッケージ裏面はグローバル仕様と思われ日本語の記載はなし。貸出機でのレビューのため、日本版は日本語が印刷されている可能性もあるので、参考程度にしていただければ。PSEマークと技適はこのパッケージにも記載されていました。
同梱品はシンプルで充電ケースと説明書、充電用のUSB Type-A to Cケーブルのみ。付属品に関しては、一般的なものワイヤレスイヤホンと大差ない印象でした。
今回お借りしたのはグレー、ブラック、ホワイトの3色展開のうち”ホワイト”。充電ケース、本体ともに艶のあるデザインになっていました。イヤホンを入れた状態の充電ケースで重量は46.2g。イヤホンは両耳合わせて8.6g(公称は8.4g)で非常に軽量な仕様になっており、軽やかなつけ心地を実現しています。
充電ケースの中に本体がコンパクトに格納されており、指でそのままつまみ出せる取り出しやすさを実現しています。充電ケースのバッテリー容量は480mAh。こまめに本体をケースで充電しながら利用すれば最大39時間の利用時間を確保できるとのこと。充電ケースの充電端子はUSB Type-Cです。
本体のデザインは、ハウジング部から2cmほどアンテナ部分が伸びているうどん型の形状。様々なメーカーがいろいろな形状のイヤホンを登場させていますが、どこのメーカーも特にインナーイヤー型はこの形状に落ち着いていることを見ると、これが装着感的にはベストな選択肢なのかもしれません。
実際につけてみると、耳孔にイヤーピースをピッタリとはめることで遮音性と耳への固定を実現するカナル型に対して、圧倒的に軽いつけ心地に。耳の上に引っ掛けているだけなので、感覚的にはイヤホンをつけているというよりかは何かが乗っているという感じです。ただ、意外と耳の形状にあった形なのか頭を動かしてもイヤホンがズレたり不安定になることがないのが印象的でした。
予想以上にリッチな音が魅力。ノイズキャンセリングも低域を確かにカットできる性能
Xiaomi Buds 5は11mmの大口径デュアルマグネット型ダイナミックドライバーを採用し、16kHz~40kHzという超広帯域の再生に対応しておりハイレゾ認証を取得する実力派。AKGなどの高級オーディオメーカーを擁するHarmanによるチューニングであるHarman AudioEFXを施し快適なオーディオ体験を実現する、としています。
スマートフォンとの接続では、相手方のスマートフォンがQualcomm SnapdragonシリーズのQualcomm aptX Losslessコーデックに対応していれば、最大転送速度1.2Mbpsの真のロスレス伝送を楽しむことも可能。ただ、Xiaomiが日本で販売している製品ではPOCO F6 Proしか対応しておらず、私の手元のスマートフォンでもaptX Losslessは試すことができず。今回はAACで接続して試しています。
実際の音質については、確かに謳い文句通り低音のリッチな音作りという印象。通常のインナーイヤー型はその形状から低音がスカスカ、かつ、音場の表現も微妙という製品が多いのですが、その印象を覆してくれるサウンドでした。ただ、これは他のインナーイヤー型と比較して、のものでカナル型の製品と比べるとリッチさには欠ける印象でした。
Xiaomi Buds 5を利用する場面は、自宅の中というよりは外出先のカフェや、移動中といった場面が多いことが想定。今回は、実際に様々な場所に持ち出してその効果を試してみました。まずはカフェから。本機は前述のように低音のリッチさが魅力ではあるものの、個人的にはもう少し低音が欲しかったため、カスタムイコライザーをONにし、アダプティブサウンドON、アダプティブノイズキャンセリングONの状態で利用します。
カフェの入口、レジの近くの座席で作業をしながら音楽を聴いていたため、全体的に人の声や、機械の音、もしくは道路から漏れ聞こえてくる車の走行音が聞こえる場所でした。しかし、ノイズキャンセリングのおかげか低周波の音はカットしてくれ、意外と静寂な環境を実現。安定した場所なおかげか、リッチな音質を楽しむことができました。
PC作業の際には実力を発揮。Xiaomi Buds 5を装着して仕事をしたりWEB会議をしてみましたが、オフィスの細かなノイズを削減しつつ、人から話しかけられたときにはきちんと聞こえる、というちょうどよい音質を実現。音楽の再生能力もそれなり、という音質、ノイズキャンセリングのバランスが取れているのがポイントでした。
WEB会議で利用した際には、マイク側のノイズキャンセリング能力の高さも実感。ちょっと騒がしいオフィスなどで利用したときも、相手先に対して
個人的に気になっていたのが電車の車内。普通の通勤列車はもちろんのこと、新幹線の中でも利用してみました。まずは通勤列車。Xiaomi 13Tとの接続では、aptXはかなり音切れしてしまい厳しい印象でしたが、AACでは混雑した車内でも安定した通信を確保してくれました。
電車の中というのは意外と騒音が多く、モーターの音はもちろんのこと車輪とレールの間で生じるガシャンという高音、そして車内アナウンスとなかなかうるさい環境です。Xiaomi Buds 5のノイズキャンセリングはたしかに優秀で、モーター音の低音に関しては効果を実感。低域のノイズのレベルを一段階確かに下げてくれていました。地下鉄で利用したときも”ゴー”というノイズを軽減してくれ、快適さが上がっていた印象です。
ただ、一部のブログが記載する「ノイキャンなしのカナル型以上の静寂性」ということはなく、個人的には普通にうるさい印象。電車のアナウンスは直撃しますし、周囲の話し声も対してキャンセリングしないため、音が流れているのを聞こえる程度という印象です。
出張の機会があり、東海道新幹線の車内でも利用してみましたがこちらは正直なところ厳しい印象。トンネル通過などで車内の気圧の変動があることもあってか、ノイズキャンセリングとアダプティブサウンドがうまく音質の調整ができず、音質はすかすか、かつ、走行音のノイズもほんの少しだけ削減できたくらい。新幹線での利用には正直向かない印象でした。新幹線を利用するような長距離移動では、カナル型のイヤホンのRedmi Buds 5などのほうが良さそうです。
スマートフォンとの接続はGoogle Fast Pairで簡単。Xiaomi EarBudsアプリも高機能
スマートフォンとXiaomi Buds 5の接続はとても簡単。充電ケースの蓋を開けた状態で電源ボタンを長押ししてペアリングモードにしたら、Androidスマートフォンであれば画面上に自動的にポップアップが表示されペアリングが可能。このペアリング画面はGoogle Fast Pairという技術を利用しており、いちいちBluetooth接続画面から機器を探して接続する必要がないため簡単でした。
Xiaomiの端末に搭載しているXiaomi Hyper OSを利用している場合、Hyper OSの中でもXiaomi Buds 5の設定の一部を変更することが可能。ただ、他のメーカーのスマートフォンを利用している場合は、専用のアプリである”Xiaomi Earbuds”を利用して設定を変更できるので、利用しているスマートフォンメーカーにかかわらず設定はすべて自由に変更することが可能です。
Xiaomi Earbudsの画面ではイヤホンのバッテリーの状態や、ノイズキャンセリングのON/OFF、アダプティブ・ノイズキャンセリング機能のON/OFF、ノイズキャンセリングの強さの調整が可能。その他、録音機能やジェスチャー、オーディオ効果などの機能についてもアクセスが可能です。
録音機能も搭載しており、どういう場面で利用されるかのイメージはしづらいですが、Xiaomi Buds 5単独でジェスチャーを利用して内蔵マイクから録音を開始して周囲の音を録音する、という使い方が可能。イヤホンをつけた状態でメモを取るよりも録音をするほうが早い、という場面では使えそうです。ただ、人の話し声を録音するのにイヤホンを付けっぱなしというのがどういう場面なのか、というのは難しそうです。
ジェスチャーに関しては、左右のイヤホンそれぞれに操作を割り当てることができるため、かなり柔軟な設定が可能なのがポイント。また、押す操作については3回までそれぞれ異なるものを設定できたり、長押しの分も設定できるため、スマートフォンのアプリを開かなくても設定できる範囲が広くなっています。
装着検出機能はイヤホンを外したら自動的に音楽を一時停止、つけ直したら再生の再開が可能。また、最近の製品では一般的になってきているデュアル接続にも対応するため、スマートフォンとPCに接続し、普段はスマートフォンで音楽を再生し、PCで会議が始まったら自動で切り替える、という使い方もできます。
オーディオ効果メニューでは3Dオーディオと、耳の形や環境に応じて音を調整するアダプティブサウンド、そして、HarmanAudioEFXも選択できる”オーディオバランス”が利用可能。3Dオーディオは正直なところあまり音が良いとは言えず微妙な感じ。アダプティブサウンドは、全体的に音のリッチさを上げに行く印象。オーディオバランスは、私はHarmanでも低音が足りなく感じ、カスタムEQで低音を持ち上げるように設定しました。
Xiaomiのスマートフォンが採用しているHyperOS側では、上のようにノイズキャンセリングやアダプティブサウンドのON/OFFの設定が可能。ただし、カスタムイコライザーや、デュアル接続機能はここからは設定できませんでした。Bluetoothオーディオコーデックの選択はOS統合のメニュー(もしくは、他端末なら通常のBluetooth設定)から変更。Xiaomi 13Tとの接続時はaptXは音切れが激しくAACでないと使い物にならない印象でした。
オフィスやカフェ、ちょっとした移動中にササッと使える高性能なワイヤレスイヤホン
今回レビューしたXiaomi buds 5。インナーイヤー型で耳の孔を塞がず、耳の上にフワッとフィットする装着感と、周囲の音を軽減するアクティブノイズキャンセリングや、リッチなサウンドなど、全体的な能力の高さが魅力的なワイヤレスイヤホンでした。ちょっとした歩き+電車の移動や、オフィスやカフェで周囲の声は聞こえるようにしつつ、音楽を楽しみたいというときにぴったりな製品という印象。
デュアル接続で、PCとスマートフォンに同時に接続させることで、音楽をスマホで楽しみながらPCでWEB会議にスムーズに移行する、というのも実際に会社でも試しましたがなかなか便利でした。最近流行りのオープンイヤー型は、周りの音が聞こえすぎてしまうため、音楽を楽しみつつ、機能性も確保したい方にはXiaomi Buds 5をおすすめしたいです。
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