先日公開したガジェ獣の記事でもご紹介したように、2021年はXiaomiやOPPOといった中国メーカーを始め多くのメーカーからSIMフリー、かつ、おサイフケータイに対応したスマートフォンが登場しました。当ブログでも、Xiaomi Mi 11 Lite 5Gや、OPPO Reno5 Aといったミドルハイモデルをご紹介。ただ、性能に満足していたか、と言われたら否でした。
今回はおサイフケータイも、SIMフリーも、性能も、カメラも、そして価格も妥協できない欲張りなあーるにとって最高のスマートフォン、Xiaomi 11T Proをご紹介。発売日に購入し丸1ヶ月利用して、本気で使い倒したXiaomiのフラグシップモデル、Xiaomi 11T Proレビューです。
Xiaomi 11T Proは、Xiaomiから登場しているハイエンドスマートフォン。SoCにはQualcomm Snapdragon 888を、RAMは大容量の8GB(LPDDR5)、ストレージは256GB/128GB(UFS 3.1)を採用し、一切の妥協をしないスペックが自慢。6.67インチの有機ELディスプレイは120Hz駆動に対応。おサイフケータイも搭載しており、モバイルSuica原理主義者でも安心です。
本記事はGeekdays管理人のぜろ様の企画している「今年のベストバイガジェット」17日目の記事。昨日12月16日はふぃーなの様の「【ベストバイガジェット2021】iBasso DX300MAX」でした。そろそろFiiO M6を使い続けてるポータブル環境を変えたいような、でも、もうスマートフォンで良いような、悩ましいお年頃です。明日はくしいさんです。
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Xiaomi 11T Proのスペック
・ディスプレイ: 6.67インチ 2400 x 1080・120HZ駆動
・CPU: Qualcomm Snapdragon 888
・OS: MIUI 12.5 (Android 11ベース)
・RAM + ROM: 8GB RAM(LPDDR5)+128/256(UFS3.1)
・カメラ:
1億800万画素+800万画素+500万画素(バックカメラ)、1600万画素(フロントカメラ)
1億800万画素+800万画素+500万画素(バックカメラ)、1600万画素(フロントカメラ)
・指紋認証: 搭載(側面)
・Bluetooth: 5.2
・USB:Type-C
・バッテリー:5000mAh・120W充電(最速17分で100%充電)
・重量:207g(本体のみ・実測値)
・大きさ:164.1mm*76.9mm*8.8mm
・Wi-Fi:Wi-Fi 6
・ネットワーク:
・5G :n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n41/n66/n77/n78
4G:LTE FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/32/66
4G:LTE TDD:B38/40/41/42
3G:WCDMA:B1/2/4/5/6/8/19
2G:GSM:850 900 1800 1900 MHz
最上位モデルにふさわしい高級感のある、持ちやすいデザインが魅力
Xiaomi 11T Proは、現在日本国内で販売されているXiaomi端末における最上位、旗艦モデル。スペック面では、中国本土で販売しているXiaomi MIX 4譲りのストレージやRAM、カメラの性能で、メーカー全体の最上位機種と比較しても遜色ない水準の商品。
パッケージデザインも、最上位モデルにふさわしい高級感のある仕上がりで、開封時からワクワク感じる仕上がりです。なお、パッケージ側面のスペック表は日本専用モデルとして日本語に差し替えられていました。
同梱品は写真の通り。本体の他にシリコンケース、急速充電対応のUSB Type-Cケーブル、そして120W充電に対応するUSB=ACアダプターが同梱。本体を100%まで最速17分で充電ができる120W給電、そのスピードは度々話題になりますが、意外とアダプターが大きいためどこまでそのスピードを必要とするか次第なのかなとも。
今回は「セレスティアルブルー」のモデルを購入。アンチグレアでありながら、見る方向によって色の輝きが変わる、程よい曲線を取り入れたデザインは所有欲を満たしくれるもの。ディスプレイはGorilla Glass Victusを採用し、頑丈さを大きく向上。ディスプレイ保護フィルムは予め貼り付けられており、そのまま使い始められます。
6.67インチの有機ELディスプレイは、10億色以上の発色に対応。リフレッシュレートは120Hzでの駆動にも対応し、滑らかな画面描写を実現しました。フロントカメラは中心部分にパンチホール型で配置。ディスプレイの視認性を犠牲にせず、高い画質を確保しました。
Xiaomi Mi 11 Lite 5G(左)とXiaomi 11T Pro |
OPPO Find X3 Pro(左)とXiaomi 11T Pro(右) |
Xiaomiのミドルハイ端末である、Xiaomi Mi 11 Lite 5Gと比べると、高級感が際立っているのが特徴的。Mi 11 Lite 5Gのメリハリのあるデザインも良いですが、11T Proの高級感はなかなかなもの。
本機と同じくSoCにSnapdragon 888を採用したOPPO Find X3 Proとは、背面のデザインの方向性の違いを感じさせられます。カメラ部分まで一体成型して、近未来的なデザインを志向したOPPO Find X3 Proに対して、Xiaomi 11T Proの方が地に足ついたデザインという印象かもしれません。
上部の短辺は平面のメリハリのあるデザイン。電源ボタン兼指紋認証センサーと、ボリュームキーは右側側面に配置。下部にはUSB Type-C端子と、nanoSIM×2のSIMスロットの構成で、microSDには非対応です。注目したいのが、短辺部分に搭載のSOUND BY Harman Kardonによるデュアルスピーカー。Dolby Atmosにも対応したスピーカーで、スマートフォンとは思えない音楽再生を実現するのがポイント。
もう一つ見逃せないのが側面指紋認証センサー。Xiaomiでは、日本向けモデルであればミドルハイモデルであるXiaomi Mi 11 Lite 5G、中国版でもRemi K30 5Gなどで側面指紋認証センサーを採用し、他社で多い画面内指紋認証や、ホームボタン型とは一線を画してきました。
側面指紋認証センサーのポイントとしては、どんな持ち方であっても瞬時に指紋認証でロックを解除できること。また、スマホスタンドに立てているときでも、人差し指でロック解除できたり、使い勝手が良いのも見逃せません。認証精度も圧倒的で、汚れの状態によってはなかなかうまく行かないこともある画面内に対して安定した速さと精度で、利便性を損なわないため、個人的には画面内指紋認証がベストだと思っています。
Xiaomi 11T Proの背面カメラは1億800万画素のメインカメラと、800万画素の超広角カメラ、そして500万画素のテレマクロカメラのトリプルカメラ。動画撮影は最大8K/30fps、4K/60fpsに対応し、思いのままに撮影することが可能。実際、写真のクオリティは後述しますが、ちょっとした外出程度ならカメラを持ち出さなくても十分写真撮影を楽しめるクオリティです。望遠は厳しいですが。
本体の重量は207g。実測160gだったXiaomi Mi11 Lite 5Gと比べると40g以上も重く、6.67インチのスマートフォンとしても少し重い部類。ただ、7インチ手前の大画面モデルになると200gを超えたところで、手帳型のケースも付けているわけで重さは気にならないため、性能とカメラと操作性が良ければ問題ありません。
セットアップ画面では当然日本語を選択可能。Xiaomiが日本に正式上陸して早2年が経過しましたが、日本向けのモデルが当たり前のように発売され、おサイフケータイもSIMフリーで対応するようになるなんて、中華ガジェット好きとしては本当に嬉しいもの。ただし、その分当ブログの存在意義は下がっていくんですが…
Snapdragon 888の圧倒的なスペックで殴り込み。120Hz駆動なんて余裕
Xiaomi 11T ProはQualcomm Snapdragon 888を性能の核となるSoCに、RAMはLPDDR 5の8GB、そしてストレージはUFS 3.1の256GB or 128GBと、容量だけでなく読み書きの速度も圧倒的な性能を実現。このため、ありとあらゆる動作が爆速、かつ、同時起動中のアプリを気にせずに使っていけます。
諸々のアプリをインストールした時点で、ストレージの利用量は46GB弱。200GB以上の空き容量があるため、音楽をガッツリ入れたり、8K画質で動画をたっぷり撮っても余裕のストレージが魅力的。ただ、microSDの挿入は非対応なため使い切ったあとはPCなどにデータ移行がマスト。
Antutuベンチマークでの結果は63万点。同じSnapdragon 888を採用しているOPPO Find X3 Proが75万点だったため、それと比べると点数はかなり差がある結果に。CPUでは6万点、他の項目も満遍なく低く出ており、MIUIの作り込みの問題なのかも。ただ、通常利用においては十分すぎるスペックを確保しており、不満を感じるような場面はありません。
Amazonプライム・ビデオやNetflixといったストリーミングサービス利用時に、HD画質での再生可否を左右するのが、デジタルコンテンツの著作権管理システムのWideVineレベル。Xiaomi 11T ProはWidevineレベルはL1で、Amazonプライム・ビデオでのHD再生にも対応。(記事執筆時点で確認)
従前はXiaomiの端末はWidevine L1であってもAmazonなどのホワイトリストで弾かれてHD再生ができませんでしたが、ついにHD再生に対応。自宅のタブレットやPCだけでなく、手軽に高画質なストリーミング再生を楽しめます。
Xiaomi 11T Proが採用するMIUI 12はAndroid 11ベース。Android 11で実装された機能と、MIUIの独自の機能をミックスして利用でき、どんなUIを求める人にも使いやすい様になっているのがポイント。コントロールセンターの表示方法や、ナビゲーションキーの配置などは好みのタイプを選べます。
また、11T Proではスマートフォンの中では最高レベルのリフレッシュレートである、ディスプレイの120Hz駆動が可能。通常のスマートフォンの60Hzの倍でディスプレイの描写を行うため、スクロールや画面遷移が圧倒的になめらか。Xiaomi Mi11 Lite 5Gや、OPPO Reno5 Aでは90Hz駆動で、それでももうもとには戻れないレベルでしたが、120Hz駆動は「ガチ」です。
本格的に日本参入を当たる上で、MIUIで拡充された部分を挙げるなら通信関係の設定画面も特筆すべきポイントかも。私はメインの通信回線にイオンモバイルのドコモプランを利用していますが、マイナーなMVNOも予めAPNが用意されており、手入力不要で利用が可能。こういった小さなローカライズがユーザーとしては嬉しいものです。
Xiaomi 11T Proを最強たらしめているもう一つのポイントは、圧倒的すぎるバッテリー持ち。購入直後はともかく、丸1ヶ月以上経過しても全く衰えない利用時間の長さは、充電のことを意識するストレスをなくしてくれました。実際に朝会社に出勤し、時々画面をつけてスマートフォンを利用したりして21時頃に帰宅してもバッテリーが40%強残っている水準。会社などで私用スマホを充電しなくてもなんとかなるわけです。
Android端末の状態を総合的に記録できるアプリ、3C ToolKitでは100%の状態から画面ONの状態でも7時間以上バッテリーが持つと算出。私の個人の利用状況からの平均値では、100%の満充電状態から0%になるまでは11時間必要とする計算で、充電状況を気にする必要はないと言っても過言ではありません。
文句なしの写真品質で、思いのままの写真を撮影。最高1億800万画素のカメラ
Xiaomi 11T Proは背面に1億800万画素のメインカメラを搭載。超広角カメラも800万画素を、マクロカメラは500万画素でデジカメを凌ぐ高画質を実現したのがポイント。Snapdragon 888の俊敏な動作によって、撮りたいと思ったタイミングで瞬時にカメラを起動し、撮影することができるのもグッドでした。
通常の撮影モードは上のような構成。AIによるシーンの自動検出機能により、食事や風景、夜景に対して最適な撮影モードを自動で選択。HDR機能も状況に合わせて自動でONになるため、コントラスト比の高い環境でも鮮やかな写真を撮影することが可能です。
プロモードではホワイトバランス、フォーカス距離、シャッタースピード、ISOといった項目を自在に調整することが可能。XiaomiのAIによる色表現は、若干彩度を上げすぎたり、中途半端な暖色になってしまうことがあり、プロモードで微調整をして撮影をすることが良い場面も存在します。
また、プロモードでは最大画素数である1億800万画素での写真撮影も可能。最大画素での撮影時は1ファイル6~10MBと大きくなるため撮影し過ぎには注意ですが、ここぞという場面では使うと良いかも。RAW形式での撮影も可能なため、後から調整をすることもできます。
デュアルカメラ以上のスマートフォンでは当たり前の、ポートレートも搭載。実際に写真を撮ってみた感じでは、なかなか良いボケ感を実現できている感じ。その他にも、夜景モードを始めとして写真や動画の撮影モードを豊富に搭載しています。
動画撮影モードは上のような感じ。最大8K/30fpsでの動画撮影に対応しており、デジカメ以上の高画質を実現しています。Xiaomi 11T Proは電子手ブレ補正機能も搭載しており、Snapdragon 888のパワフルな映像処理機能を活かして自然な手ブレ補正を実現。ただ、光学手ブレ補正ではないため、補正の幅には限界がある印象です。
まずは紅葉が美しい屋外の写真から。若干色が薄いように感じたりする場面もありますが、そもそも曇っていたこともありデジタル一眼レフでも同じレベル感。むしろ、赤色をうまく表現してくれて、色づきがイマイチな今年の紅葉を精一杯表現できているという印象。
XiaomiのAI補正は青空を青くする癖があり、かなり青々とした空を表現してくれます。紅葉と合わせれば良いコントラストになり、雰囲気も含めて秋から冬の空気感を表現できているのではないでしょうか。
夜景モードの表現力は他のスマートフォンに比べて特筆すべきポイントかも。通常のスマートフォンではかなり白っぽくなってしまう夜景写真でも、鮮やかに、かつ、白飛びせずに撮影。まさに見たままの夜景を撮影できているといっても過言ではありません。
食事や、バーでの写真もなかなか。肉の赤色はもちろん、焼き上がった際の焦げ目も、アフタヌーンティーのお菓子や、バーの空気感もほどよい色使いで表現。ちょっとした食事程度なら、Xiaomi 11T Proを持っていけば十分その時の思い出を撮影することが可能です。
動画に関しては後日追記しますが、明るく、かつ、鮮やかな動画撮影が可能。また、電子手ブレ補正によって、歩行中の手ブレは厳しいものの手持ち撮影による手ブレはかなり軽減。上のようになめらかな動画を撮影できます。
おサイフケータイ対応。常に持ち歩ける相棒に
Xiaomi 11T ProはFeliCaを搭載し、おサイフケータイに対応。モバイルSuicaを筆頭にEdyや、QUICPayといったおサイフケータイを利用した非接触決済に対応しています。また、VISAタッチを始めとしたNFCペイにも対応するため、対応するカードを持っていればありとあらゆる場所で非接触決済を利用することが可能。
本製品のFeliCaチップは背面の上部に位置しており、感度も十分な高さを維持。このため、手帳型ケースといった分厚いケースを利用していても、改札機やコンビニのタッチ端末で直ぐに反応。ストレスなく財布代わりとして利用できました。
相棒はパワフルじゃないと。最高のスマートフォンを買うならこれ
様々なスマートフォンをここ最近はレビューしてきました。そして個人的に得られた結論としては、やっぱりメイン端末はパワフルで、かつ、カメラもキレイで、おサイフケータイもついてる完璧な端末でないと意味がないということ。
ますます情報化が加速し、財布を使わずに非接触決済に頼り、スマートウォッチで通知確認から健康管理まで行う今は、スマートフォンがパソコン以上に重要なハブとして機能していくわけ。そんなときにスマートフォンのスペックが低くてストレスがあったら意味はないわけ。
2021年のベストバイは、パワフルに使える完璧なスマートフォン、Xiaomi 11T Proでした。本記事はGeekdays管理人のぜろ様の企画している「今年のベストバイガジェット」17日目の記事。昨日12月16日はふぃーなの様の「【ベストバイガジェット2021】iBasso DX300MAX」でした。そろそろFiiO
M6を使い続けてるポータブル環境を変えたいような、でも、もうスマートフォンで良いような、悩ましいお年頃です。明日はくしいさんです。
M6を使い続けてるポータブル環境を変えたいような、でも、もうスマートフォンで良いような、悩ましいお年頃です。明日はくしいさんです。
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