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【DT No.1 DT8 Ultra】わずか4000円でも心電図計測にも対応。2インチの大型ディスプレイが魅力的なスマートウォッチDT No.1 DT8 Ultraレビュー

GoogleからもモバイルSuica対応のスマートウォッチであるPixel
Watchが登場したり、日常使いも視野に入れたデザインながらナビゲーション機能を搭載したAmazfit GTR 4などスマートウォッチはどんどん高機能化と高価格化をしています。とはいえ、正直値段が高すぎるのも事実。オリエントスター一本の値段でほぼ毎日充電するスマートウォッチを買うというのは、イケていないとも思えてしまいます。
そんな時に候補として挙げたいのが超・激安スマートウォッチ。ただし、一昔前にあったような安いことで何も計測できない製品ではなく、ちゃんと時計としても、心拍数測定や血中酸素飽和度測定、さらには心電図計測の可能な製品が登場。DT
No.1のDT8 Ultraを今回はご紹介。
DT No.1 DT8 UltraはDT No.1が登場させているApple Watch
Ultraクローンのスマートウォッチ。ただ見た目が似ているのは当たり前として注目すべきがその機能。心拍数測定・血中酸素飽和度測定、睡眠測定、運動計測に加えて心電図計測機能も備え、2.0インチの大型HDスクリーンを搭載したモデル。それでいながらわずか4,000円ほどという価格も魅力的な製品です。

2.0インチの大型ディスプレイで見やすい画面が特徴

     

パッケージは細長で表面に製品イメージをあしらったカラフルなデザイン。同梱品は本体の他に専用の充電ケーブルと説明書のみとシンプル。
説明書に関しては英語までの記載で日本語版の用意はなし。日本向けに大々的に売っているわけでもなく、また、そもそも説明書がなくても操作に困ることがないといえばないので問題ないのかも。

     

     
本体はスクエアデザインの某Apple
Watchを彷彿とさせるデザイン。バンドに関してはシリコン製で全体が波打った独特のデザインをしています。本体のディスプレイは2.0インチと大型で、ラウンドディスプレイのAmazfit GTR 4(左)と比べても視認性が高いのも魅力的。
背面には光学式の心拍数センサーと、血中酸素飽和度センサーを搭載。心拍数に関しては24時間の監視や、手動での心電図計測にも対応しており格安モデルでありながら機能性の高さが魅力的です。

     
廉価モデルなこともあってか、本体の厚みは若干気になる印象。写真では分かりづらいものの、Amazfit
GTR
4と比べて一回りほど厚みがある印象で、袖口の狭いシャツだと引っかかってしまうこともありました。
本体の右側側面には回転リューズ型の電源キー兼回転キーと、マルチファンクションキーが配置。左側にも同じくファンクションキーを用意しており、このキーを使ってメニューなどの表示を行うことが可能です。

DT8 Ultraの重量は65g。Amazfit GTR
4がバンド込みで60gだったことを踏まえると全体的に少し重め。その分画面サイズが大きいというのもあり、実際の重量分ほどの重さを感じるわけではありませんでした。

     
ディスプレイは2.0インチ・420×485とかなり高解像度。高価なスマートウォッチで多く採用されているAMOLEDではなくIPSディスプレイを採用しています。Amazfitなどに比べると文字盤の輝度は低めで明るい場所では若干画面が暗く感じるかもというレベル。
文字盤部についてはフルカラーの通常表示はもちろんのこと、一定時間後に省電力性と視認性の両立が可能な常時表示モードにも対応。基本的に常時表示モード時には分針の時刻を一分単位で確認、というところまでは難しいもののおおよその時間までは確認できます。DT
No.1
DT8は手首を傾けて文字盤を確認するようにすることで自動で通常モードでの文字盤表示に移行できるためこのあたりは使いやすい感じ。

バッテリーには280mAhの容量を搭載。若干他のスマートウォッチに比べると少ない(Amazfit
GTR
4は475mAh)こともあり、連続利用可能日数は5日(公称)と控えめ。実際に利用した印象では、24時間の心拍数測定機能と自動睡眠計測機能を併用すると丸2日程度の持ち具合という感じ。基本的には毎日充電する運用になるイメージです。
充電には専用の充電アダプターを利用。マグネット式のアダプターは、接地部が細長いため若干充電時の安定性は低め。充電時には文字盤の表示が充電用の表示となり、据え置きでも時間が確認しやすくなっていました。

大画面ならではの視認性で通知も時刻も簡単に確認

DT No.1
DT8の画面サイズは他のスマートウォッチを圧倒する大画面。2.0インチの画面で情報量が多いスマートフォンの通知はもちろん、通話時の電話番号や時計モード時の文字盤の確認性能も抜群。常に必要な情報にすぐにアクセスすることができました。

      

スマートフォンのアプリ上で通知を受け取りたいアプリを選択することで、指定したアプリの通知をDT
No.1
DT8に転送することが可能に。LINEやTwitter、Instagramといった主要なSNSはアイコンも表示することが可能なため、ひと目でどのアプリからの通知かを確認することもできました。
電話受電時には、DT8をそのままハンズフリーのスピーカーマイクとして利用することも可能。ハンズフリーモードの利用の有無に関わらず、ディスプレイ上に通話時間が表示され、画面上から電話を切ることもできます。通知も、通話画面も含めて全体的なフォントは俗に言う「中華フォント」で、明朝体なこともあり若干見づらいのも事実。とはいえ、画面サイズと合わせて文字が大きいため許せる範囲という印象です。
     

     
専用のスマートフォンアプリ、WearProではアプリ通知の設定だけでなく時計の文字盤のダウンロードなど様々な機能を提供。中国メーカーらしいなと思わされたのがSNSのQRコード表示機能。WeChatやAliPay、QQといったSNSのプロフィールのQRコードをアプリ上で登録することで、DT8側でワンタップで表示できるようになるというもの。LINEのQRコードも登録できるため、スマートウォッチですぐにLINE交換が可能です。(実際に使うかは大いに疑問ですが)

 

24時間の心拍数測定にも対応しており、アプリ上でどの時間帯で計測を行うのか、また、その計測周期についても設定可能。基本的には常に計測する使い方が多いのかなとは思われますが、バッテリーの節約をしたいという場合には実行間隔を調整したり、OFFにすることも可能です。    

     
医療用とには利用できないものの、心電図モニター機能も搭載。スマートウォッチ本体からではなく、スマートフォンアプリ側からしか利用できませんが、DT
No.1 DT8なら光学式の心拍数センサーを使って簡易的な心電図を計測できます。
測定して出てくる内容は、世の中で言う心電図計測の結果に近しいものが出てきます。私自身で計測した場合もそれっぽいものが出てきたものの、その結果が正しいのか、そして、その結果によって疾病の予防になるのかと言われると微妙…Apple
Watchなどはおそらく、この結果を自動で分析して、となると思われ、DT8での結果はあくまで「計測結果のようなものが出る」と認識すればよいのかなと。

スマートフォンのGPSを利用したスポーツ計測も対応

DT No.1
DT8では本体に搭載している心拍数センサーを利用して運動計測にも対応。本体単独での計測とスマートフォンアプリと組み合わせて利用できるGPSによるルートトラッキング機能で運動の成果を確実に記録します。運動計測時は、上のような画面で運動時間とカロリー、リアルタイム心拍数を常時表示し、運動のモニタリングも容易にしてくれるのもポイント。

      

     

実際にDT No.1
DT8を身に着けてランニングをしてみたのが上の画像。スマートウォッチ本体からはGPSを利用できないため、WearProアプリで計測を開始する必要があるのがちょっと面倒。計測中はスマートフォンアプリ側も計測モードとしてアクティビティのステータスを表示してくれます。

運動完了後にはスマートウォッチ側で計測していた心拍数や歩数などを組み合わせて消費カロリーやステップ数を計算して表示。同じランニングをAmazfit GTR 4でも計測しましたが、距離・消費カロリーなどは若干差がある印象。どちらが正しいと言うのは正直不明な点もあるためコメントしません。

低価格なのに全部入り。大画面のスマートウォッチの一本目に

今回レビューしたDT No.1 DT8
Ultra。わずか4,000円台という圧倒的な価格でありながら、2.0インチ・420×485の大型ディスプレイで時計としても、通知などの確認もしやすい製品でした。さらに心拍数測定・心電図計測・血中酸素飽和度測定に対応し、日常的な健康状況のモニタリングや、運動計測でも活躍できるといったオールインワンモデル。

現在DT No.1 DT8 UltraはAliEpressのDT
No.1オフィシャルストアで約4,000円で販売中。普段はアナログ時計派という方も、ぜひ、スマートウォッチのり弁性を本製品で実感していただければ。

【DT No.1 DT Ultramate】メタルバンドで腕時計と変わらない見た目を実現。心電図測定にも対応した4000円台のスマートウォッチ、DT No.1 DT Ultramateレビュー

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銀行をやめて人材系のHRテックらしいメガベンチャーにいたかと思えば、今はSIerで企画とかしています