3GB RAMにHelio P10、フルHD液晶搭載のUMi MAXが139ドルで登場で紹介していた、UMi MAXを中華通販サイトのGearBestに提供していただきましたのでレビューいたします。なかなかの高スペックでありながら、現在は169ドルという価格で入手しやすいミドルハイエンド機ではないでしょうか。
UMi MAXは3GB RAMにシャープ製のフルHD液晶、SoCにはMediaTek Helio P10を搭載した機種で、現在中華通販サイトのGearBestでは169ドルです。同じくSoCにHelio P10を搭載したスマートフォンでは、Ulefone FutureがありますがFutureは209ドルで、3GB RAMとはいえ同じSoCの本機の価格の安さが際立ちます。また、MAXは4GB RAM搭載のUMi Superの兄弟機でもあります。
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開封の儀・外観レビュー
外箱は、先日レビューしたUMi Londonと同じ箱です。経費削減の一種でしょうか。
付属品は、クイックスタートガイド、USB Type-Cケーブル、ACアダプター(中国専用)です。
クイックスタートガイドが入っていた封筒のようなものには”UMi Super”の表記が…
早速本体も見ていきます。先に背面に貼ってあった保護シートを剥がしてしまいましょう。表面には保護シートが貼られていますが、あくまでも出荷用で剥がすと保護シートは無い状態になります。中華メーカーでは、通常使用できるフィルムを貼っていることが多いので残念です…
背面のデザインは、どこか見たことがあるようなデザインです。高級感のある塗装になっていますが、質はあまり良くないらしく旅行に持って行って帰ってきたら分かりやすく傷がついてしまいました…他のスマートフォンではないんですけどね、そんなこと。
液晶はシャープ製のものを採用したとかで、発色が非常に綺麗です。ベゼルは通常のレベルです。狭くもなく、広くもないといった印象。
液晶の下部には、写真のように通知ランプが搭載されています。設定画面から色の設定も可能ですが、アプリごとでの色の設定はできませんでした。なお、これはあくまでもランプでホームボタンにはなっていません。
同じく5.5インチのOnePlus 3と比較してみると、若干ボディーは厚めです。
大容量4000mAhバッテリーを搭載していることもあって、本体は重めです。公称185gで、17gの差は誤差では済ませませんね。
上部側面には3.5mmステレオミニジャック
左側面にはショートカットキーとSIMスロット。なお、ショートカットキーの動作については設定画面から任意のアプリの起動に差し替えれます。
右側面には電源キーとボリュームキー
下部にはUSB Type-C。久々にType-C搭載の端末のレビューで、ちょっぴり嬉しいですね。
SIMスロットはデュアルmicroSIM仕様で、片方のスロットはmicroSDと共用です。nanoSIMからmicroSIMへの変換アダプターはかなり使いづらい印象です。nanoSIMが端末に落ちてしまいそうでした…
動作は普通に”使える”レベル
日本語対応のUI |
動作自体は、さすがHelio P10ということで非常に快適です。ただ、同じSoCのUlefone FutureとくらべてみるとFutureの方が俊敏だったような印象もあります。ただ、今Futureはモニター貸出中ですので手元に無く記憶を頼りにしか言えないので適当なことは言えませんね。
AnTuTuベンチマークの結果は、48,554点。Ulefone Futureは50,930点。RAMの容量の違いでスコアが違うのかとおもいきや、FutureにはCPUとUXで点数を空けられていますので、チューニングがUMi MAXの方が分が悪いという結果です。私の感覚は間違ってなかったようですね。
UI自体はほぼ素のAndroidです。(写真では既にNova Launcherに切り替え済み)
指紋認証の精度は、許せるレベル
UMi MAXは背面に指紋認証センサーを搭載しています。個人的な経験から言うと、Leeco Le MAX2のような例外を除けば、200ドル以上の中華スマホの指紋認証精度はそこそこな反面、それ以下の価格帯のスマートフォンはお世辞にも良いとは言えないと感じています。その中で言えば、UMi MAXの指紋認証の精度は良い部類でしょう。
ただ、指紋認証センサーが写真からわかるように小さめで、上手くタップできず失敗というパターンが多い印象です。ただ、総評としては許せるレベルの精度は保っています。
カメラの性能は残念…
カメラのUIも”素”で、機能は少なめ |
UMi MAXはパナソニック製の1300万画素センサーをカメラに搭載しています。実際に、旅行に持ちだしてパシャパシャ撮ってみましたがお世辞にも綺麗とは言えないレベルでした…OnePlus 3の写真とも比較しながら見ていきます。(画像はすべて”縮小専用”で縮小のみ実施)
トンカツです。一目見るだけで美味しそうじゃないですね。
全く同じ構図でOP3での作例です。UMi MAXの写真は白がかかりすぎですね。
京都タワーも撮ってみました。こちらは、この写真だけ見ると意外とまともに撮れてそうです。(HDR適用)
OP3での作例です。細部の表現の面でも、色の表現でも明らかにmate8の方が上ですね。また、ホワイトバランスに関しても、両機ともオートモードで撮影しましたが、この差。
京都駅は意外と普通に撮れてるかもしれませんが…
この差です。OP3とUMi MAXのカメラは画角が違うので一概に比較できませんが、どうしても性能差が分かります。
カメラの性能は、スマートフォンの中では重要なスペックの一つだと個人的には感じており、この性能ではちょっとメインとしては厳しいかなと感じます。このレベルで許せるか、許せないかについては人それぞれだとも感じますので、参考程度としましょう。
なお、シャッター音に関しては、標準のボリュームをサイレントにしておくと鳴りません。
高性能で低価格、ただツメは甘いスマートフォン
今回は珍しく開封の儀とメインレビューを分けずにレビューしていました。MediaTek Helio P10プロセッサーに3GB RAM、シャープ製のフルHD液晶を搭載しながら169ドルという低価格を実現したUMi MAX。基本性能としてはかなり良い線を言っているスマートフォンに感じました。
ただし、製品の重量の重さや、カメラの性能に関しては閉口する面もあり、一概にオススメできるスマートフォンとは言えない印象です。ツメが甘いですね、全体として。
UMi MAXは現在中華通販サイトのGearBestで169ドル。兄弟機で4GB RAM搭載のモデルUMi Superは179ドルです。安価にミドルハイスペックの端末が欲しいという方には良い機種かと思いますよ。