ガジェット レビュー

【POCO M7 Pro 5G】3万円以下でMediaTek Dimensity 7025 Ultra搭載、AnTuTu 46万点、50MPカメラ、AMOLEDのコスパスマホレビュー【PR】

XiaomiのサブブランドPOCOから登場したエントリーモデル、POCO M7 Pro 5G。本製品はMediaTek Dimensity 7025 Ultraを搭載し、8GB RAMと256GBストレージを備えながら、日本での販売価格は28,480円(クーポン利用後)からと3万円を切る手頃な価格を実現した製品です。今回はXiaomi Japanより製品をお借りし約1週間、SNSやYoutubeの閲覧、様々な場所で写真を撮影してその実力を検証・レビューしました。

POCO M7 Pro 5Gのスペック

項目仕様
ディスプレイ基本仕様
6.67インチ AMOLED、2400×1080(FHD+)、最大120Hz、ピーク輝度2100nits、Corning® Gorilla® Glass 5

詳細
タッチサンプリングレート:240Hz(ゲームターボモード時2160Hz瞬間タッチサンプリングレート)、DCI-P3広色域対応、TÜV Rheinland低ブルーライト認証
CPUMediaTek Dimensity 7025-Ultra(最大2.5GHz)
GPU:IMG BXM-8-256
OSXiaomi HyperOS 1.0(Android 14ベース)
RAM + ROM8GB RAM(LPDDR4X) + 256GB ROM(UFS 2.2)
カメラリアカメラ
5000万画素メイン(ソニーIMX882、1/1.95インチ、F1.5、OIS、1080p/30fps)+200万画素深度(F2.4)
フロントカメラ
2000万画素(F2.2、1080p/30fps)
BluetoothBluetooth 5.3
USBUSB Type-C
NFC/おサイフケータイNFC対応 / おサイフケータイ非対応
バッテリー・充電性能5110mAh(typ)、45Wターボチャージ(45W同梱充電器付属)
重量190g
大きさ162.4×75.7×7.99mm
Wi-Fi802.11a/b/g/n/ac、2.4GHzおよび5GHz対応、Wi-Fi Direct対応
ネットワーク5G SA:n1/2/3/5/7/8/12/20/26/28/38/40/41/48/66/77/78 5G NSA:n1/3/5/7/8/20/28/38/40/41/66/77/78 4G FDD-LTE:1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/32/66 4G TDD-LTE:38/40/41/42/48 3G WCDMA:1/2/4/5/8/6/19 2G GSM:2/3/5/8
SIM 1 + ハイブリッド(SIMまたはmicroSD)

POCO M7 Pro 5GはMediaTekの6nmプロセスチップであるDimensity 7025-Ultra(オクタコア)を搭載し、256GBのUFS 2.2ストレージと8GBのLPDDR4X RAMを採用。microSD対応にも対応しているため、カメラなどで高画質な動画を多く撮影するという場合にも便利なのもポイントです。

2トーンの背面デザインと軽量なボディで快適な持ち心地を実現

POCO M7 Pro 5Gは6.67インチのAMOLEDディスプレイを採用。低価格モデルでありながら120Hzのリフレッシュレートと、ピーク輝度2100nits、コントラスト比は5000000:1の2400×1080の高輝度、高解像度なディスプレイを採用しているのが特徴的。画面外側の黒縁(ベゼル)は一般的な広さに収まっており画面占有率は高めなのも嬉しい点でした。

背面は上部がソリッドカラーのマット仕上げ、下部2/3が岩石のような質感のあるデザインの2トーンデザインを採用。両方とも指紋が目立ちにくいようになっており、そのまま使う際でも安心です。カメラはカメラモジュール分と、カメラの両方が飛び出しており、そのままテーブルに置くとカメラの縁の部分が少し心配になります。上部の側面には3.5mmステレオミニジャックを搭載しており有線イヤホン/ヘッドフォンの利用も可能です。

右側の側面に電源キーとボリュームキーを配置する標準的なAndroid端末のボタン配置。左側の側面はスリットすらないシンプルなデザインに仕上がっています。下部にはUSB Type-C端子とスピーカー、SIMスロットを搭載しています。SIMスロットはnanoSIM×2もしくは、nanoSIM+microSDの構成。なお、本機はeSIMには対応していないため海外などに持っていく場合には、microSDを差し込むのはあまりおすすめできません。

重量は実測で193g(公称値は190g)と200g台の製品が多い6.7インチクラスのスマートフォンのなかでは軽量な部類。背面の端の部分は緩やかにカーブしており手にフィットする形状を実現しています。指紋認証は画面内に搭載。POCO F7 UltraXiaomi 15 Ultraなどの上位機種は超音波式を搭載しているのに対し本機は光学式のセンサーを採用。ただ、認証速度は十分な印象でした。

同梱品も確認。本体の他には45Wの急速充電器、急速充電用のUSB Type-Cケーブル、クイックスタートガイド、ラバー仕上げの純正ケースが付属。純正ケースはピタッと本体にフィットするので、購入後すぐに安心して利用することが可能です。カメラモジュールについては、モジュール部分に穴が空いているタイプなのでカメラ部分もカバーしたい場合はサードパーティ製のケースを検討すると良さそうでした。

5000万画素カメラは価格相応の性能、暗所撮影やHDRに課題

POCO M7 Pro 5Gは5000万画素のメインカメラ(SONY IMX882)と200万画素の深度センサーを搭載。昨今のスマートフォンは複数のレンズを搭載するのが当たり前なのに比べると、一昔前の構成と言える印象です。IMX882自体は2024年頃に登場した新しいセンサーで、POCOであればミドルハイであるPOCO X7 Proでも、また、Samsung Galaxy A36やNothing CMF Phone 1などでも搭載しており広く使われているセンサー。F/1.5と明るいセンサーになっています。

カメラアプリのUIはXiaomi標準のUI。ズームは1倍、2倍の切り替えに対応しており、超広角カメラや望遠カメラは搭載していません。撮影モードは複数選ぶことが可能で、ポートレートモードや、5000万画素での撮影も可能です。また、撮影後に標準のギャラリーアプリから簡単な編集ができるのも他のXiaomiのモデルと変わらない印象。ただし、上位モデルで搭載するAI編集機能は搭載していません。

2倍ズーム(デジタルズーム)で撮影したこともあってデジタル感が強い

まずは昼間の写真から。最初の2枚の日陰になっている場所ではなかなかな写りに仕上がっている印象。空の青さと、建物の日の当たり方の表現を含めてキレイに撮影できていました。以降の写真も同じくではありますが、全体的にシャープネスがかかった仕上がりになっていて、青看板やビルのガラスの枠などが少しギザが入っている印象でした。

前述するように本製品で採用しているカメラセンサーのSONY IMX882は2024年に登場した新しいセンサー。このためセンサー自体の性能自体は十分あるはずではありますが、ソフトウェア処理がイマイチなのか3枚目の写真では全体的にデジタル感の強い仕上がりになっている印象。おそらく写真奥の明るい場所と手前のHDRを効かせようとしたこともあって、かなりギザギザに。望遠レンズを搭載していないこともあって、2倍ズームで撮影したこの写真は一昔前の仕上がりといった印象です。

夕暮れ時の横浜のベイエリアも撮影。全体的に青色のガラス・建物の中に暖色の照明が入り、全体的に暗めのシチュエーションですがパット見はきれいな写真に仕上がっています。ただ、海の波の様子やガラスを拡大すると粗がある感じといったところ。また、2倍ズームについてはちょっと厳しい印象でした。

食事に関しても撮影してテスト。ステーキの写真については色被りしている印象はあるものの、そこそこきれいな仕上がりでした。2枚目は鉄板焼を食べた際に出てきたもの。逆光下で撮影しており、手前の食事についてはソフトウェア処理が入りシャープネスが強めにかかっているものの、十分キレイな印象です。ただ、シズル感はあまりないかなという感じ。

夜景に関してはそこそこという感じ。夜の秋葉原駅前のダイコクドラッグの明かりの前で撮影してみました。IMX882自体は明るいセンサーではあるものの明るい光と暗い場所が混ざった場所はそこまで得意ではない感じ。明るいダイコクドラッグのライトの部分は少し白くなってしまっている印象でした。2倍ズームもこちらでも撮影してみましたが、手ブレしやすいようで少しブレ気味になってしまったのも残念です。

全体として、カメラは明るい環境でのスナップ撮影には十分ですが、暗所や高コントラストのシーンではセンサーサイズの限界が露呈する感じ。色味はPOCO F7 UltraやXiaomi 15 Ultraに比べ薄めで、コントラスト比も弱い印象でした。価格を考慮すると妥当な性能ではあるものの、写真の画質を重視するという場合にはそんなに向かないかなと感じました。

AnTuTu 46万点の性能は日常使いに十分、ゲーム性能に限界

POCO M7 Pro 5GはSoCにMediaTek Dimensity 7025 Ultraを搭載。6nmプロセスで製造されたミドルレンジのSoCです。性能をAntutuベンチマーク(V10.4.8)で計測した結果は46万点。MediaTekのミドルレンジSoCであるHelio G99が約36万点(AvidPad A90S)~40万点(OPPO Pad Neo)だったことを考えるとそれらよりも一回り高性能という感じ。CPUのスコアは高めでしたがGPUに関してはHelio G99と比較してもスコアが低く、ゲーミングの性能については期待できません。

ストレージに関してはUFS 2.1を本機は搭載。シーケンシャルリードで989MB/s、シーケンシャルライトで821MB/s、ランダムリード312MB/s、ランダムライト240MB/sという結果で日常的な利用では困らなさそうな速度を確保しています。

日常的な使用では、XやInstagram、YouTube、WEBブラウジングは十分快適な印象。アプリの切り替えに関しても特段遅いとは感じませんでした。ただ、最近レビューしているスマートフォンであるXiaomi 15 UltraPOCO F7 Ultraといった上位機種に比べれば各動作がワンテンポ遅いという印象は否めません。「ヌルサク」のレベルを常に求めたい場合にはもっと上位機種を購入することがおすすめです。

POCOはXiaomiの中ではゲーミング向けのブランド。ただ、本製品は前述のようにGPU性能が低いこともあってゲーミングには正直向きません。軽量なゲームをプレイする分には十分ですが原神や鳴潮といった重いゲームをプレイするのは困難。実際に原神をインストールしてみましたが、かなりのラグが出てしまい厳しい状態でした。

【Xiaomi 15 Ultra】Leica監修2億画素クアッドカメラとSnapdragon 8 EliteでAntutu250万点の圧倒的性能を実現したXiaomi 15 Ultraレビュー【PR】
【POCO F7 Ultra】10万円以下でSnapdragon 8 Eliteの圧倒的性能!Antutu 241万点のゲーミングパワーと5000万画素トリプルカメラで写真もAIも満足なPOCO F7 Ultraレビュー【PR】

AMOLEDディスプレイは鮮やか。屋外でも視認性の高さを実現

POCO M7 Pro 5Gの特徴は低価格モデルでながらAMOLEDディスプレイを採用していること。3万円以下の製品でありながら6.67インチのAMOLEDディスプレイは1080×2400の解像度と120Hzのリフレッシュレートを実現。最大輝度2100nitsとHDR10+に対応し、鮮やかな色彩を手に入れています。実際に屋外で利用していても画面が暗くて見えないということはなく、視認性の高さが嬉しいポイントでした。

本製品は5110mAhのバッテリーを搭載し、45Wの急速充電に対応しています。1週間のテストでは、SNS、YouTube、WEBブラウジングをメインで使用し、1日中使用してもバッテリーが不足することはありませんでした。日常的な利用であれば十分なバッテリーという感じです。

3万円でも高画質なディスプレイと、日常利用に十分なスペックのミドルレンジスマートフォン

今回レビューしたPOCO M7 Pro 5Gは、MediaTek Dimensity 7025-Ultraに8GB RAM、256GB ストレージに、6.7インチAMOLED・120Hz駆動のFHD+ディスプレイを搭載したミドルレンジスマートフォンでした。おサイフケータイは非搭載ではあるものの、NFC決済には対応しており近時の決済環境では十分使えるはず。また、5G通信にも対応するため高速通信の心配がいらないのも嬉しい製品です。

3万円以下という価格でありながら、カメラは5000万画素のSONY IMX882センサーを搭載。ハイエンドモデルに比べると粗があるものの、それなりの画質を実現しているのもポイントです。Antutuベンチマークでは46万点で日常利用における性能は必要十分なのも特徴的。実売価格は28,480円で低価格で使えるスマートフォンが必要、という方にはおすすめの製品です。

返信する

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

銀行をやめて人材系のHRテックらしいメガベンチャーにいたかと思えば、今はSIerで企画とかしています