
旅行や出張で遠出をするときに課題になるのがスマートフォンやタブレットのバッテリー残量。そんなときに便利なのがモバイルバッテリー。ただ、長い時間歩くようなシチュエーションではモバイルバッテリーの重さが邪魔になってしまう場面もあるはず。大容量のモバイルバッテリーが便利なのは当たり前として、もっと小型の製品で便利に使えると良いはずです。
今回は以前スタイリッシュさと程よい容量の両立をしたモバイルバッテリー、SHARGE Pouch MiniをレビューしたSHARGEから登場しているSHARGE Flow Mini 2を提供していただいたのでレビュー。容量は5,000mAhと少ないもののUSB Type-C、もしくはiPhoneのLightning端子を内臓でケーブルなしで接続できる利便性を実現した製品です。
SHARGE FlowMini 2のスペック
| 製品名 | SHARGE Flow Mini 2 Power Bank |
|---|---|
| バッテリー容量 | 5000mAh(セル値)/4900mAh(定格) 3.65V 18.25Wh/17.88Wh |
| 定格容量 | 2700mAh(5V⎓3A時) |
| 最大出力 | 22.5W(PD対応) |
| 入力(USB-C1 & C2) | 5V⎓3A / 9V⎓2A / 12V⎓1.5A |
| 出力(単ポート時) | USB-C1/C2:5V⎓3A / 9V⎓2.22A / 10V⎓2.25A / 12V⎓1.67A(最大22.5W) |
| 出力(2ポート同時使用時) | 5V⎓3A(合計) |
| サイズ | 79.4 × 25.8 × 33.5 mm |
| 重量 | 約100g |
| 同時充電 | 2台同時充電対応(内蔵ケーブル+USB-Cポート) |
| 機能 | パススルー充電対応、LED残量インジケーター、スマホケース干渉しにくい設計 |
モバイルバッテリーを気にせずに持ち運べる、端子直結タイプ



SHARGE Flow Mini 2のパッケージはSHARGE Pouch Miniと同じようにかなり派手なタイプ。黒のパッケージに製品写真と製品名はもちろんのこと、蛍光色でアクセントも入ったデザインです。中扉があるデザインで開けると製品が見えるというギミックもあるおしゃれ、かつ派手なパッケージに仕上がっています。

付属品は超がつくほどシンプルで本体の他にマニュアルと、本機とスマートフォンとの接続端子が付属。本製品は本体から直接充電用の端子を飛び出させる事が可能で、この端子部分はスマートフォンがiPhone、Androidの両方で対応できるようにLightning端子とUSB Type-C端子で交換できるようになっています。


本体のデザインは全体が透明なアクリルで覆われたちょっと不思議なデザイン。シルバーの本体の外側が透明なケースになっていて、ここにボタンや、内蔵ケーブルの収納部が配置されています。搭載する端子は、このスマートフォンに直結させる部分の他に、内蔵のUSB Type-Cケーブルの2つ。
出力は内蔵ポート、ケーブルともに、USB-C1/C2:5V⎓3A / 9V⎓2.22A / 10V⎓2.25A / 12V⎓1.67A(最大22.5W)。スマートフォンであれば急速充電が可能な出力を確保しています。ポート、ケーブルともに同時に利用した場合は合計で5V⎓3Aに出力が落ちてしまうので、基本的にどちらか一方で充電をする、という使い方がベターです。


Lightning端子を備えたiPhone SE 3に接続すると写真の形に。SHARGE Flow Mini 2はこの充電端子の長さを一般的な端子に比べて眺めの3.7mmに設定しており、写真のようにスマートフォンにケースを付けていても干渉しないようになっているんだとか。手帳型ケースなどは厚みがどうしてもありますが、これなら安心して利用できるはずです。


USB Type-Cに入れ替えて私のメインスマホであるASUS Zenfone 12 Ultraに接続。Zenfone 12 UltraはUSB Type-C端子が真ん中ではなく左側についているため出っ張ってしまう形に。Zenfone 12 Ultraのレビューの際には左側配置でスマートフォンスタンドで不便、と書いていましたがここでも仇になってしまいました。

SHARGE Flow Mini 2の充電性能についても確認。フルスピードである22.5Wは出ていませんが、9V/2A=18Wでの充電ができていることが確認できました。前世代のSHARGE Flow Miniは12.5W出力だったので、2倍近い出力にパワーアップしています。これ以上出力を上げようとすると熱が発生してしまい、効率が悪化してしまうため、スマートフォンを十分急速できる22.5W出力というのがちょうどよい範囲なのかも。

充電する際には、内蔵しているケーブルを直接充電器のUSB Type-C端子に差し込むか、充電端子部分を外すと出てくるUSB Type-C端子にケーブルから給電するかの2通りが可能。本体への充電に関しては最大18W(9V⎓2A / 12V⎓1.5A)に対応しておりメーカー公称値では1.5時間で満充電となっています。

本機の重量は103g。5,000mAhのバッテリーとしては一般的な重量に収まっています。6.7インチのスマートフォンが220~225gほどのため、合計するとスマートフォン1.5台分くらいの重量という感じ。スマートフォン、バッテリーの両方の端子に負荷をかけすぎない重量がこのくらいなのかな、という印象です。
荷物を減らしつつ、1日中歩き回るようなときに便利

SHARGE Flow Mini 2が便利なのが、とにかく1日中歩き回るようなテーマパークやアウトレットモールへの外出の際。基本的に歩き回っているときは、スマートフォンで情報収集をしたり、必要に応じてアトラクションの予約をするとスマートフォンをどんどん使っていきます。そうすると、バッテリーも心許なくなり充電をしたくなる、というわけ。
歩き回っているときにモバイルバッテリーをケーブルで接続し、手で抱えるようにして持ち運ぶというのは邪魔。SHARGE Flow Mini 2なら製品名の”Flow”の通りバッテリーを浮かせた形で接続させておけるので、バッテリーの存在を気にせずにスマートフォンを利用し続ける事が可能です。

不格好ではあるものの、ASUS Zenfone 12 Ultraを万博会場で利用した際には、急速充電も問題なく行うことができました。すでに閉幕して久しい大阪・関西万博ですが、当日予約の受付や、各パビリオンへの入場時、待ち時間の確認にマップのチェックとあらゆる場面でスマートフォンが必要とされるスマートフォンが必須のイベント。しかも酷暑となるとスマホのバッテリー残量は一気に減ってしまいました。
可能な限り荷物も減らしたい会場では、SHARGE Flow Mini 2をポケットに忍ばせてバッテリー残量が心許なくなってきたタイミングで取り出してサクッとスマホを充電。充電が終わったらポケットに戻すだけなので手軽さが圧倒的だったのがSHARGE Flow Mini 2でした。同じように常にスマートフォンが必要な会場といえばディズニーランド/シーも同じ。歩く時間が長いお出かけを予定している方はぜひお試しいただければ。

















