
2025年2月27日、Xiaomiが最新フラグシップのXiaomi 15 Ultraを中国で発表。Leicaとコラボした「暗夜之眼(夜の眼)」カメラとQualcomm Snapdragon 8 Eliteを搭載し、カメラの性能とスペックの両方で最高を追い求めた製品です。3月3日にはMWC(Mobile World Congress)でのグローバル発表も控え、日本での発売についても期待したい一台。本記事ではXiaomi 15 Ultraのスペックについて徹底解説します。
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Xiaomi 15 Ultra 詳細スペック

項目 | スペック |
---|---|
ディスプレイ | 6.73インチ AMOLED (全等深微曲屏) 解像度: 3200 x 1440 (2K) 最大120Hzリフレッシュレート 最大300Hzタッチサンプリングレート 最大3200nitピーク輝度 Xiaomi 龍晶ガラス 2.0 |
CPU | Snapdragon 8 Elite オクタコア、最大4.32GHz |
GPU | Adreno GPU |
AI | Qualcomm AIエンジン |
OS | Xiaomi HyperOS 2 |
RAM + ROM | 12GB/16GB LPDDR5X + 256GB/512GB/1TB UFS 4.1 |
カメラ | ライカ超純光学クアッドカメラ 50MP ライカ 1インチメインカメラ (Sony LYT-900, f/1.63, OIS) 200MP ライカ スーパー望遠カメラ (Samsung HP9, f/2.6, OIS) 50MP ライカ フローティング望遠カメラ (Sony IMX858, f/1.8, OIS, 10cmマクロ) 50MP ライカ 超広角カメラ (f/2.2, 115°視野角, 5cmマクロ, AF) 32MP フロントカメラ |
動画撮影 | 8K 30fps, 4K 120fps, 1080p 1920fpsスローモーション |
Bluetooth | Bluetooth 6.0 |
USB | USB Type-C (USB 3.2 Gen 2) |
バッテリー・充電性能 | 6000mAh 90W Xiaomi HyperCharge 有線充電 80W Xiaomi HyperCharge ワイヤレス充電 18W リバースワイヤレス充電 |
重量 | 226g (ホワイト/ブラック), 229g (パイングリーン/クラシックブラックシルバー) |
大きさ | 161.3 x 75.3 x 9.35mm (ホワイト/ブラック), 161.3 x 75.3 x 9.48mm (パイングリーン/クラシックブラックシルバー) |
Wi-Fi | Wi-Fi 7 |
ネットワーク | 5G デュアルSIM, フルNetcom 9.0 衛星通信 (天通, 北斗) |
その他 | 超音波指紋認証, IP68防水防塵, NFC, ステレオスピーカー, Dolby Atmos |
カメラ:ライカ光学で夜景も極める4カメラ8焦点システム

Xiaomi 15 Ultraのカメラは、ライカとの共同開発による「超純光学システム」を搭載。「夜神級(ナイトゴッド級)」の名にふさわしく、暗所でも驚異的な画質を実現しています。メインカメラは1インチ SONY LYT-900センサーを搭載。望遠カメラは2億画素の1/1.4インチセンサーを採用し400mm相当までのロスレスズームを実現しています。2.24μmの超大融合ピクセル技術によって夜景の際であっても画質を落とさないで撮影することができるのも特徴。

超広角カメラは5,000万画素。そしてポートレート専用のレンズ(望遠マクロカメラ)まで搭載。メインカメラ、望遠カメラ、超広角カメラ、そして望遠マクロカメラのクアッドカメラによって、これまでのスマートフォンを超える画像撮影能力を実現しています。
ライカ1インチメインカメラ:暗闇でも鮮明な写真・映像を実現する大型カメラ

メインカメラは1インチのLYT-900センサー(f/1.63)。22nmプロセスで作られ、14EVの高ダイナミックレンジを誇ります。たとえば、夜の街頭でネオンと影が入り混じるシーンでも、明るい部分が白飛びせず、暗部も潰れません。
レンズはf/1.63の超大口径のSummiluxレンズを採用。これによって従来のスマートフォンカメラよりも多くの光を取り込むことで、暗所での撮影性能が向上。大口径であることで、背景をより美しくぼかすことのできる浅い被写界深度を実現していることで、ポートレートの撮影でも被写体をより際立たせることが可能です。
ライカ2億画素スーパー望遠:100mmの焦点距離と2億画素の超高解像度で遠くの被写体も圧倒的にきれいに撮影

200MPのスーパー望遠(f/2.6)カメラも搭載。焦点距離は100mmという通常のカメラの望遠レンズなみの望遠能力と、2億画素の超高解像度によって遠くの被写体を圧倒的に鮮明に捉えることが可能です。1/1.4インチの大型センサーと2.24μmの大ピクセルで、光を効率的に取り込むことで暗所での撮影でもノイズを抑えた高精細な写真撮影を実現します。


400mmの無損ズーム(ロスレスズーム)が可能で、たとえば山頂から遠くの鳥を撮影しても羽の細部までクリアに映ります。f/2.6の大口径はシャオミ史上最大の通光量(Xiaomi 14 Ultra比2.36倍)で、夜のコンサート会場でステージをズームしても、光と影が鮮やかに映し出されます。28nmプロセスで作られたセンサーは、プロカメラ並みの解像力。たとえば、スタジアムの観客席から選手の表情を捉えても、驚くほどシャープに仕上がっているんだとか。
ポートレートにぴったりな5,000万画素マクロ望遠カメラ

70mmの焦点距離とf/2.2の明るさを備えたマクロ望遠カメラも搭載。このレンズは最短撮影距離は5cmと非常に短いのも特徴。これは、フローティングレンズ設計を採用したことで近距離から遠距離の幅広いシーンで撮影ができるとうになっているもの。f/2.2の明るいレンズで浅い被写体深度を活かしたポートレート撮影が可能です。5000万画素センサーのため、十分な画質も確保しているのもポイントです。
視野角115度・14mm相当・1/1.4インチ大型センサーを採用の超広角カメラ

超広角カメラは視野角115度、焦点距離は35mm換算で14mmと非常に広い画角に仕上がっているのが魅力。スマートフォンのカメラでよくありがちなのが、超広角カメラだけ800万画素になっているようなこと。Xiaomi 15 Ultraの超広角カメラは5,000万画素を確保しており高精細な写真撮影を実現しています。
f/2.6の大口径レンズになっているため、スマートフォンカメラの広角レンズが苦手としている暗所での撮影にも問題なく対応。さらに強力な歪み補正技術を搭載したことで、広角レンズ特有の歪みを効果的に補正。これによって、自然でバランスの取れた写真の撮影を実現しているのもポイントです。
高精度な4軸光学手ブレ補正と、電子手ブレ補正の組み合わせによって超高精度な手ぶれ補正を実現。動画撮影能力の高さも魅力

超広角カメラ以外の、メインカメラ、望遠カメラ、そして望遠マクロカメラには4軸光学手ブレ補正(OIS)を搭載。OISでは上下左右と回転方向のブレを1msでモーターをリセットすることで高精度に補正することが可能。電子手ブレ補正も新世代・全焦点距離EISアルゴリズムによってどの焦点距離であってもスムーズな映像を実現しました。この光学手ブレ補正と電子手ブレ補正を組み合わせるUIS(Ultra Image Stabilization)によって、動きの激しいシーンやズーム時のブレを効果的に補正することが可能となっているのもポイントです。
動画撮影においては、アカデミー賞授与機関である米国映画芸術アカデミーと提携し、ACES認証の4K LOGビデオの撮影にも対応。プロが利用する映画カメラレベルの色彩表現能力を確保。また、無制限二録画できる全焦点距離8Kビデオ撮影や、臨場感を逃さない音響スタジオレベルのクアッドマイクと、空間音響処理を実現しています。カメラに合わせて、撮影している人物の声を拡大する指向性録音にも対応しています。
夜景でも美しいポートレートを実現する、Xiaomi Portrait LM 2.0


Xiaomi 15 Ultraでは、これまでのXiaomiの「マスターポートレート」アルゴリズムをアップグレードしたXiaomi Portrait LM 2.0を搭載。夜景トーン強化モデルとインテリジェント・ノイズリダクションアルゴリズムを組み合わせ夜景の画質をよりクリアに、そして透明感を高くしています。さらに撮影したRAWデータを直接処理することで光の反射やボケ効果を精密に表現する、RAW域光斑レンダリング技術(RAW域光斑渲染技术)を搭載し、ポートレート撮影の能力を高めているわけ。
被写体と背景の距離を正確に測定し、より自然な被写界深度を実現するために空間深度アルゴリズムも採用しました。その他AIを用いて撮影シーンを自動認識するだけでなく、明暗差の大きい場所でもバランスの取れた写真を撮影するリアルタイムHDRや、AIノイズリダクション機能も利用可能です。これらの技術と、ライカの超純光学レンズによって夜間ポートレートにXiaomiは再挑戦した、ということでした。
超純光学システム:夜景の純度を極めるライカ・超純光学システム

「端から端への光路設計」で、光の入射から出力まで高保真(高忠実度)を実現したのがライカの超純光学システム。新型超純フィルターは花びら状赤光を42%カットし、金字塔コーティングで反射率を0.1%まで低減します。たとえば、街灯の反射が強い夜道でも、眩光が抑えられクリアな画質に。GG7i超硬ガラスと24層低反コーティングで耐久性もアップし、鋼球落下性能は77%向上(Xiaomi 14 Ultra比)。たとえば、夜の花火大会で撮影しても、光が滲まず純粋な美しさが残せるとか
Snapdragon 8 Eliteの高性能さも魅力

Xiaomi 15 UltraではQualcomm Snapdragon 8 Eliteを採用。TSMCの第2世代3nmプロセスで製造されたSnapdragon 8 Eliteは、CPU性能はSnapdragon 8 Gen 3に比べて45%、GPUは44%、AI性能は105%向上。150枚の人物写真を57秒で処理したり、原神を最高画質でプレイしてもカクつかない性能を実現しているとか。消費電力はCPUが-52%、GPUで-46%と大幅に削減。

加えて双路翼型冷却システムで熱を効率的に逃せるようになっているのも特徴的。このシステムはデュアルパス構造で1つはCPUを、もう一つはカメラモジュールの熱を処理することでどちらも効率的に冷却。ヒートパイプ技術も活用することで従来の冷却システムより77%効率化したとか。ストレージはUFS 4.1(最大1TB)、RAMは最大16GB RAM(LPDDR5X・読み込み4GB/s)で大容量のアプリやゲームであっても高速で起動することが可能。4K動画の編集、という場合にもスムーズに開始することができるわけです。
ディスプレイ:2Kスーパーサンライトスクリーンで圧倒的な視認性

Xiaomi 15 Ultraのディスプレイは、6.73インチの全等深微曲屏(フルデプスマイクロカーブスクリーン)で、解像度は3200×1440の2K仕様。ピーク輝度は3200nitsと驚異的で、夏の直射日光下でも画面がくっきりと見えます。たとえば、海辺で写真を撮った後、その場で確認しても色褪せることなく鮮明です。687億色表示とDCI-P3広色域に対応し、12bit色深でグラデーションも滑らか。1-120Hzの自適応リフレッシュレートは、ゲームでは滑らかさを、読書では省電力を状況に応じて最適化することが可能です。

低輝度での1920Hz PWM調光や高輝度でのDC調光で、夜の使用でも目が疲れにくい設計が嬉しいポイント。加えて、「シャオミエコシステム多画面同一色」機能で、Xiaomi Pad 6やMIX Fold 4と並べても色調が揃い、たとえば写真編集でデバイス間の一貫性を保つこともできるとか。Dolby VisonやHDR10+にも対応するので、映画などを見るのも十分なはず。
1.46日のバッテリー持ちを実現する6,000mAhバッテリーと、90Wの急速充電

6000mAhの金沙江バッテリーは、1日使用時間(DOU续航)が1.46日と驚異的。動画再生は22.9時間可能で、たとえば旅行中にNetflixを一日中見ても余裕です。90Wの急速充電と、80W無線充電も対応(専用充電器が必要)。たとえば、朝充電忘れても、出勤前に10分充電で半日使えます。IP68防塵防水で、1.5m水没に30分耐えるタフさも魅力。たとえば、雨の中での撮影や、アウトドアで川辺に落としても安心です。
衛星通信(中国限定)にも対応。地下での通信性能も向上

Xiaomiスターリンク通信システムは、天通・北斗の双衛星通信(双衛星版)をサポート。7km以内の無線通話が可能で、たとえば山奥で遭難しても救助を呼べます。衛星捕捉速度は49%向上、通話明瞭度は55%アップ(Xiaomi 14 Ultra比)。AI信号増強と6本の中高周波アンテナシステム(6中高頻天線組)で、地下の車庫や電車内でも接続が安定。ライブ配信の途切れは79%減り、たとえばイベント中継もスムーズに配信できます。200以上の国と500以上の事業者に対応していることで、どこで利用しても安定した通信を確保できるようです。
ライカの伝統と耐久性を両立したデザイン

デザインはライカのクラシックなツートンカラーを継承。黒銀や松柏緑モデルはライチテクスチャーレザーと航空級ガラス繊維を組み合わせることで高級感を実現しました。ホワイトとブラックモデルはシンプルなガラス繊維素材を採用しています。背面にはUltra専用の銘牌を配置して特別感も演出。

ディスプレイ二利用しているシャオミ龍晶ガラス2.0は落下性能25%向上(Xiaomi 14 Ultra比)で、たとえばポケットから落としても安心。4辺曲面フレームと全等深マイクロカーブディスプレイで手に馴染む快適なデザインを実現しています。プロ影像キット(別売)でライカらしい撮影体験も楽しめるようになっているのは、Xiaomi 14 Ultraと同じです。
1インチカメラに2億画素の望遠、ポートレートカメラにSnapdragon 8 Eliteの圧倒的なパフォーマンスを実現したモデル

Xiaomi 15 Ultraは、ライカとの協業を続けるXiaomiが放つ最新モデル。「暗夜之眼(暗夜の目)」テクノロジーを搭載を搭載した圧倒的な撮影性能を実現。1インチの大型SONY LYT-900センサー採用のメインカメラや2億画素の超望遠カメラ、ポートレートカメラなど撮影性能を実現するための仕組みを多く搭載。また、6.73インチの2Kディスプレイは3200nitsのピーク輝度を実現し、圧倒的なみやすさも確保しています。
Qualcomm Snapdragon 8 Eliteによる高性能さと、6,000mAhバッテリー、そして90Wの有線急速充電に80Wの無線充電など、これでもかというくらいの機能を盛り込んだモデルに仕上がっています。日本での発売は未定ではありますが期待したいモデル。GizTopでは中国版を1,099ドル(約16.5万円)で販売中です。
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