【Xiaomi ロボット掃除機 5 Pro】AIカメラで200種類障害物回避・伸縮モップ・80℃温水洗浄・ペットカメラ機能まで全部入りのXiaomi ロボット掃除機 5 Proレビュー【PR】

普段から自宅で過ごしていると家事や手洗い、妻の仕事の邪魔をしに行ったりと様々な場面で家の中を歩き回ることになります。家の床というのは不思議なものでただ普通に生活しているだけでどんどんごみが溜まっていき、気がつくとホコリにまみれてしまうというのがよくある話。料理などで水や野菜のカスが落ちてしまうようなキッチンとなると尚更です。
床を綺麗に保つために必要なのは定期的な掃除。掃除機を購入したり、ロボット掃除機を導入している方は多いと思いますが、購入してから数年経ってしまっている場合も。ロボット掃除機の進歩は驚くべきレベルで、一昔前に比べて格段に性能が向上しています。今回はXiaomiから登場しているXiaomi ロボット掃除機 5 Proをメーカーよりお借りしてレビュー。
Xiaomiロボット掃除機 5 ProはXiaomiが2025年に発売したフラグシップモデルのロボット掃除機。業界トップクラスの20,000Paの超強力な吸引力と、AIトリプルカメラ(RGB+赤外線×2+3Dドットプロジェクター)+dToFレーザーで、200種類以上の障害物と47種類の汚れを高精度に識別、そして「dToFスマート格納式レーダー」で高さ9.5cmの低い家具下にも進入可能な高い性能を持ちながら約10万円で購入できる価格が魅力の製品です。
セットアップは簡単。箱の大きさも小さめなのが嬉しいところ


パッケージは縦長のデザイン。パッケージにはロボット掃除機のそれとしては珍しく本体写真もプリントされた目立つデザインになっています。縦長のパッケージに掃除機本体とベースステーションをコンパクトに格納。ロボット掃除機のパッケージは引っ越しのことなどを考えると簡単に捨てられずスペースを取りがちなのですが、縦長で場所を取らないのは嬉しいポイントかも。
新品ではなく貸与品ということもあるかもしれませんが、パッケージ内の付属品は最小限といった印象でした。セットアップに必要な作業は非常にシンプルで、パッケージ内にはいっている本体と、ベースステーションを取り出し、電源に接続。本体の後ろにマジックテープ式でモップを取り付けるだけで完了です。



本体の上面のデザインは非常にシンプル。白一色のデザインで昇降式のdToFレーザー部分が黒色のアクセントになっています。外カバー部分を外すと本体のダストボックス部分にアクセス可能。基本的にゴミは自動的にベースステーションに収集されるものの、利用していると徐々に本体のフィルターが詰まったり、ダストボックスにもゴミが滞留しだすのでここからメンテナンスが可能です。

側面部にはAIトリプルカメラを搭載。カメラはRGBカメラ、赤外線カメラ×2、3Dドットプロジェクターの合計4つを搭載することで200種類以上の障害物と、47種類の汚れを高精度に識別できるようになっています。明るい場所での性能はもちろんのこと、暗い場所であっても床にあるものすべてをきちんと識別して掃除をしてくれるわけです。


裏側を確認してみると、サイドブラシとオレンジ色が目立つメインブラシが確認可能。このメインブラシをよく見てみると、内側に刃のようなものが見て取れるかと。この部分はヘアカットブレードになっており2枚の刃で吸い込んだ髪の毛を切ってしまいます。これと大口径絡まり防止サイドブラシで髪の毛の除去率も99%と高い性能を実現しているんだとか。



ベースステーションも本体と同じく白をメインとしたシンプルな色合い。リビングの白い壁と合わせても程よくマッチしてくれます。ステーションの蓋を開けると上に汚水タンクと静水タンクを配置。静水タンクの容量は4Lと大型で最大400㎡の水拭きに対応しています。
側面を開けると使い捨てのダストバッグも配置。本製品のダストバッグの容量は明記されていないものの約2.5Lのものと想定されます。公称の使用目安としては、3人家族+ペット1匹の120㎡の家で1日1回掃除した場合、最長75日間(約2.5~3ヶ月)交換不要とあり、紙パックを一度交換したら最低でも2ヶ月は使い続けられる計算に。この期間は嬉しいポイントと言えます。

電源に関しては左右どちらにコンセントがあっても対応ができるよう、ベースステーションの後ろ側で長さや向きを調整できるようになっていました。なお、標準で付属する電源プラグはアース部分もある3ピンタイプ。私の自宅は偶然アース付きのコンセントがあったので利用できましたが、そうでない場合は変換アダプターが必須です。
自宅のなかをスイスイ掃除。4LDKの自宅を1時間以上かけて徹底清掃が可能

ここからはXiaomi ロボット掃除機 5 Proの掃除性能をチェックしていきます。本体を電源のはいったベースステーションにおいて電源を入れれば、アプリの指示に従って製品をリセット、ネットワークへの接続を行うだけですぐに利用が開始できます。初回掃除では徹底的な掃除を自動的に実施してくれるので、特に何も考えなくても利用開始することが出来ます。



掃除中は本体の上部にあるdToFレーザーが上昇し、このレーザーで部屋の間取りを自動的にマッピング。また、側面部のAIトリプルカメラ(RGB+赤外線×2+3Dドットプロジェクター)を使ってロボット掃除機の周りにあるものがなにかというのを判別していきます。例えばケーブルが近くにあるときにはケーブルを避けるように動作し、万が一引っかかってしまっても、すぐにサイドブラシの回転を止めることで絡まらないように動作する、ということが可能に。
ロボット掃除機を稼働させるタイミングは、家に不在のタイミングが多いかと。不在のときに家の電気をつけておく意味はないので部屋全体が暗いことも多いかと。暗い場所でもAIカメラの性能を最大限発揮するためにXiaomi ロボット掃除機 5 Proでは高輝度のLEDライトを2つ搭載。これで掃除機の周りのものを照らしてAIカメラできちんと認識させることが可能になりました。


実際にカメラで検知されたものを確認してみるとなかなか優秀。スタンド部分(台座部分)のある扇風機については”スタンド”と、妻の部屋に落ちていたマスクは”生地”として正しく認識することが出来ていました。スクリーンショットからも分かるように、部屋が真っ暗の状態であってもLEDライトによって明るくして見分けることができています。
(部屋にマスクが落ちている、ということについてはそれはそれで問題ですが…掃除機はきちんと認識することで巻き込まないように動作してくれているので良いのかなと思います。)



我が家は4LDKの間取りのうちリビング+3部屋はすべてフローリングの洋室。ただ2000年代に建てられたこともあって1部屋は和室の構成になっています。和室は畳のい草の匂いも良いですし、フローリングと比べて柔らかいのでゴロンとなるのにはぴったりな場所です。
そんな畳は基本的に水拭きは厳禁。Xiaomi ロボット掃除機 5 Proは畳やカーペットを認識すれば自動的にモップをリフトアップしてくれ、畳を水で濡らすことなく掃除することが可能です。畳の上ではモップがけをする代わりに吸引力をパワーアップし、ゴミを徹底的に収集してくれるというわけです。

床掃除中はモップを床に押し付けて掃除をするためコーヒーやケチャップ、醤油などを床にこぼしてしまっていても拭き取ることが可能なのもポイント。押し付け圧力は非公表ですが、約1kg(10N)ほどの圧力をかけており、汚れを徹底的に取り除いてくれます。


モップは床掃除中に他の場所の汚れを撒き散らさないように定期的に洗浄。この洗浄間隔はアプリ上から設定することが可能。マップ上で認識したエリア(部屋)が変わる度に洗浄するのはもちろんのこと、20㎡ごと(設定変更可能)にモップを洗浄することで常にきれいな状態でのモップがけが可能です。
部屋の角のゴミも伸縮式のサイドブラシと、モップで取り切る

ロボット掃除機の構造的に苦手なのが部屋の角の汚れ。サイドブラシもモップも円形のデザインについていると部屋の壁際や、角に届かないという問題が発生します。各社のロボット掃除機はこの問題に対処するために、掃除機を毎回横向きに振って掃除をする製品もありますが、Xiaomi ロボット掃除機 5 Proではモップ自体を横に伸ばすことで解消。一番シンプルですが確実に壁際の汚れを回収することが可能になっています。
普段はモップを本体につけたまま掃除をし、壁際を掃除するタイミングだけモップが飛び出ることで効率的に掃除をするということが可能。キッチンの棚の扉の下といった掃除しづらい場所であっても確実に汚れを取ってくれました。


もう一つロボット掃除機が苦手とする部屋の角に関しても、サイドブラシが飛び出てゴミをかき集めることで対応。一番ホコリが溜まりやすい場所で、このホコリを放置してしまうと最終的にゴキブリなどを呼び寄せてしまうことになりますが、これも防ぐことが可能なのは嬉しいポイントです。
ソファーの下にはdToFスマート格納式レーダーでしっかり掃除

Xiaomi ロボット掃除機 5 Proはレーダー部分も含めると高さがそれなりにあり、ソファーやワゴンタイプの棚の下にはなかなか入りづらいデザイン。掃除できる箇所に制限が出てしまうように思えますが、dToFスマート格納式レーダーによってこれも解消。高さが低い場所については、部屋の掃除中のマッピング時にきちんと認識。
実際に掃除を行う際には通常の床掃除を終えたあとに、dToFレーダーを格納して最小9.5cmの場所まで侵入して掃除をすることが可能。普通の掃除機でも届かないような場所にも入っていってホコリを取ってくれるので部屋中のホコリをかなり減らしてくれます。


掃除完了後は汚水を捨てて、清水を補充することで日常的なお手入れは完了。体感ではありますが4LDKの家で毎日本機を稼働させると1回の水タンクの給水で3~4回ほど利用できた印象。モップの洗浄を行う頻度の設定にもよりますが、1週間に2回程度メンテナンスをすれば使い続けられるので楽に使うことができました。
高精度に自宅をマッピング。3Dで立体的に自宅の様子を確認できるのも面白い

Xiaomi ロボット掃除機 5 ProはAIトリプルカメラと、dToFスマートレーダーを組み合わせることで自宅を高精度にマッピングし、正確な地図を作成して掃除していくことが可能。前述のように、マッピングするだけでなく、床に落ちているものがなにかまで詳細に分析をすることができるようになっています。


Xiaomi ロボット掃除機 5 Proの地図作成の特徴は、カメラとレーダーのデータを組み合わせることで部屋の構造を正確に把握しようとしていること。先日レビューしたDreame Aqua10 Ultra Rollerの場合は、棚や家具で覆われている部分は部屋の構造から除外されて、部屋の形状が凸凹な形でマッピングされていました。
対して本機は立体的に捉えることと、推測によって正確な部屋の形状をマッピングする印象。どちらにせよ掃除する範囲は同じではあるものの、個人的には正確な間取りのほうが好印象でした。

家具などが置かれていてアクセスができない部分については、マップ上では斜線で表現。このため家具の先にある部屋の隅を目掛けてXiaomi ロボット掃除機 5 Proが家具に突撃する、というのはきちんと避けてくれます。掃除に関しては、アクセスできる範囲についてまず外側を掃除し、その後内側を掃除するという順番でした。


本機のマップ作成で面白かったのがマップを立体的に確認できる3Dモードを備えていること。特に確認できる内容自体は通常の2Dのマップと変わらないものの、立体的にみることでどこを掃除したのが、どの場所にごみがあったのかなどを確認しやすくなっています。ロボット掃除機から見た部屋の様子、というのが可視化されて面白い印象です。
内蔵カメラの映像をスマートフォンから確認。見守りカメラやペットカメラとしても使える

Xiaomi ロボット掃除機 5 Proには500万画素のHDカメラを搭載。このカメラの映像は必要に応じて欲しいタイミングで確認できるようになっているのもポイントです。稼働中になにかトラブルが発生して止まってしまった掃除機の状況を、外出先からカメラで確認するということもこれで可能。
それだけでなく、音声を双方向でやり取りすることもできるため、ペットを飼っている場合にはペットに対して話しかけるペットカメラとして利用することが可能。また、単に映像を撮影できるようにしておいて簡易的な防犯カメラとしても利用することが可能なのもポイント。もちろん、動体検知での録画機能なんてものは搭載していないので活用の幅は狭いですが、ロボット掃除機にWEBから確認できるカメラがついていると思う泥棒は少ないと思うので、サブカメラとして利用するというのはありかも知れません。


AIカメラ機能、ロボット掃除機のカメラを通じて家の様子を確認できる”ビデオマネージャー”機能については、設定画面から機能のON/OFFなどを設定が可能。本機を購入する方は基本的にこのAI機能を目当てにしているかと思うので、すべてONにしておくと良いかなと。ビデオマネージャーに関しては、パスワードを利用時に設定することになっており、万が一スマートフォンを落として第三者にアクセスされても、ロボット掃除機のカメラには無制限にはアクセスできないようになっています。
なお、このカメラに関しては映像を共有することも可能。自身だけでなく家族にもカメラの映像を参照できるようにして、ペットカメラとしてみんなで利用する、という使い方が可能なようです。この場合は、利用したい相手方もXiaomi Homeアプリをインストールする必要があります。
フィルターなどの消耗品の状況もひと目で把握。



Xiaomi Homeアプリから設定画面にアクセスが可能。過去の掃除の履歴を参照できる掃除の記録メニューを始めとする掃除の時間や履歴の管理機能、ステーションの設定機能、そして本体のカメラの設定変更機能など設定項目は多岐にわたります。AI認識とビデオマネージャーについてはAIカメラに関する見出しで記載した通りでした。



DND期間に関しては、本体から再生される音などを夜間帯は静音にするというもの。また、仮に掃除中だった場合にはこの時間の間は掃除を停止するようになっています。そもそもこんな時間に掃除を開始しないとは思いますが…
“予定されていたクリーニング”は、単純な掃除のスケジュール機能。毎日朝掃除をする、というような形で掃除の自動設定を行うことができるものです。私は手動でロボット掃除機をかけるほうが好みのためあまり利用しないものの、目覚まし代わりに朝掃除機を動かしたり、出勤していて絶対に家にいない間に掃除をさせる、という使い方ができるかと。掃除モードも切り替えられるため、週に1回はハード洗浄にする、という使い方も可能です。



消耗品管理メニューではブラシやサイドブラシ、フィルターにモップパッドといった各種の消耗品の利用状況を表示。後どのくらいで交換のタイミングになるのか、というのをひと目で確認できるのでこちらもなかなか便利です。Xiaomiのロボット掃除機は、フィルターやブラシなどの消耗品を純正でも、互換品でも手頃な価格で購入できるためあらかじめまとめて買っておくと良さそうです。
ロボット掃除機本体のダストボックスから、ステーションにゴミを収集する集塵の頻度についても設定が可能。この集塵の頻度はデフォルト設定で十分かと。一通りの掃除を終えたらゴミを回収してくれれば日常的に掃除機を動かしていれば困らないはずです。モップに関してはモップ自体の洗浄の頻度は前述したとおり。自動乾燥機能も利用でき、掃除完了後2時間、もしくはもっと長い時間乾燥させることが可能でした。
高度なAIを利用した掃除機を手軽な価格で。10万円で買える何でも入りのロボット掃除機

今回ご紹介したロボット掃除機、Xiaomi ロボット掃除機 5 Proは、10万円の価格でありながら業界トップクラスの20,000Paの吸引力に、AIトリプルカメラとdToFスマート格納式レーダーの組み合わせで200種類以上の障害物と47種類の汚れを識別できる高度なAI機能を搭載し、まさにXiaomiのフラグシップといえる性能をもった製品でした。4Lの大型清水タンクを利用して最大400㎡もの空間を徹底的に水拭き掃除できるのも魅力的な製品。
ロボット掃除機はどんどん進化を遂げており、一昔前はレーダーを利用したマッピングだけでもすごいと持て囃されていたのが、今ではモップの自動洗浄ができるのは当たり前で、カメラを搭載してAIで部屋の障害物まで識別する時代になってきました。そんなロボット掃除機の最新技術をふんだんに詰め込んだXiaomi ロボット掃除機 5 Pro、10万円という価格はかなり魅力的です。



















