【POCO X8 Pro Max】Dimensity 9500s搭載・AnTuTu268万点超の圧倒的性能。6.83インチ有機EL・8,500mAhバッテリー・5,000万画素OISカメラ搭載のゲーミングフラグシップXiaomi POCO X8 Pro Maxレビュー【PR】

POCOから登場した最新ゲーミングフラグシップ「POCO X8 Pro Max」をメーカーよりお借りして、約1週間メイン端末として使い込む機会をいただきました。MediaTek Dimensity 9500sプロセッサに12GB RAM、512GBストレージを搭載し、6.83インチ1.5K有機ELディスプレイ、5,000万画素OIS搭載カメラ、8,500mAhの大容量シリコンカーボンバッテリーを採用。POCOシリーズの「Max」を冠する最上位モデルにふさわしい、ゲーマー・ハイスペック派に直球で訴えかけるスペックを実現したフラグシップです。
今回のレビューでは、東京都庭園美術館で開催中の「建物公開2026 アニマルズ in 朝香宮邸」鑑賞、白金台〜高輪界隈の街歩き、夜の高輪ゲートウェイ駅周辺、東京国際フォーラムなど、都内各地に持ち出してカメラ性能を中心に検証。さらに『原神』を実際にプレイしてゲーミング性能と発熱、AnTuTu V11.1.1での連続ベンチマーク計測まで一通り試してみました。POCO X8 Pro Maxは現在Amazonにて74,979円にて販売中です。
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POCO X8 Pro Maxの主要スペック一覧
| 項目 | POCO X8 Pro Max |
|---|---|
| OS | Xiaomi HyperOS 3.0.3.0(Android 16ベース) |
| SoC | MediaTek Dimensity 9500s(第2世代3nm) |
| CPU | 最大3.73GHz(オールビッグコア構成) |
| GPU | Immortalis-G925 MC12 |
| RAM | 12GB(LPDDR5X)+ 最大6GB拡張=最大18GB |
| ストレージ | 512GB / 256GB(UFS 3.X) |
| ディスプレイ | 6.83インチ 有機EL 1.5K(2,772×1,280)120Hz / M10パネル / ピーク輝度3,500nits |
| アウトカメラ | 約5,000万画素(OIS)+ 約800万画素(超広角) |
| インカメラ | 2,000万画素 |
| バッテリー | 8,500mAh(シリコンカーボン16%) |
| 急速充電 | 100W ハイパーチャージ(PPS対応) |
| 冷却システム | POCO 3D IceLoop冷却ポンプ+11,000mm² |
| 生体認証 | 超音波式指紋認証 / AI顔認証 |
| スピーカー | デュアル1115Fシンメトリー型ステレオ |
| 防水防塵 | IP66/IP68 |
| SGS認証 | ○(落下・曲げ・圧壊) |
| SIM | nanoSIM×2 / eSIM |
| NFC | ○ |
| Wi-Fi | Wi-Fi 7 |
| Bluetooth | Ver.6.0 |
| サイズ | 約77.9×162.9×8.2mm |
| 重量 | 約218g(実測220.5g) |
| バックパネル | ファイバーグラス |
| カラー | ブルー / ブラック / ホワイト |
ホワイトの波状テクスチャ背面と赤ワンポイント電源ボタンによる高級感あるデザイン


POCO X8 Pro Maxのサイズは約77.9×162.9×8.2mmで、重量は実測で220.5g。今回お借りしたカラーはホワイトで、シルバーがかった上品な発色を実現する仕上がり。背面はファイバーグラス素材を採用し、光の角度によって波状のテクスチャがふっと浮かび上がる仕掛けが目を引きます。表面には直線的なラインが細かく刻まれており、シンプルな白系ボディながら平板な印象に陥らず、しっかりと高級感を演出してくれるところ。

正面から見ると、上下左右ほぼ等幅の極薄ベゼルが目を引く印象。6.83インチという大画面ながらフレームの主張を抑え、画面占有率の高さによって没入感を確保しています。斜めから覗き込んでもベゼルとフレームの境界線が極めて細く、工作精度の高さが伝わってくる仕上がりになっています。フロントカメラは中央上部のパンチホール式で、SNS閲覧時にも視界を邪魔しない控えめなサイズ感です。


側面に回ると、右側面には音量キーと電源ボタンを配置。電源ボタンには赤いワンポイントラインを入れており、手探りでも電源と音量を一発で判別できる粋な仕掛けが嬉しいポイント。左側面はアンテナラインが1本走るのみのフラットな仕上がり。フレームは金属的な光沢を持ち、継ぎ目がほとんど見当たらない一体感の高い造形となっています。実測220.5gと200gを大きく超える重量級ですが、この1週間使った限りでは「重くて疲れる」という感覚はなく、むしろ手に持ったときの密度感が満足感につながる印象。



底面にはUSB-C端子、SIMスロット、マイク、スピーカー穴を配置。天面にも対称的にスピーカー穴とマイク、赤外線センサーを並べステレオスピーカーの音場を確保しています。SIMトレーはnanoSIM×2の構成。物理SIMに加えてeSIMにも対応しています。SGS認証(落下・曲げ・圧壊)も取得しており、ゲーミング用途で持ち出す機会の多い本機にとって心強い堅牢性を実現しました。

背面のカメラモジュールは大型で、レンズ周囲には「OIS CAM」「50MEGA PIXELS」の刻印を施し、メインカメラに光学式手ブレ補正を搭載していることを明確にアピール。フラッシュライトは2基構成でした。



外箱はPOCOらしい黒地に黄色の象徴的なデザイン。同梱品はクイックスタートガイド、SIMピン、ダークグレーの専用ケース、そして充電ケーブルです。純正100Wハイパーチャージの実速度については今回は検証していません。
ちなみに兄弟機のPOCO X8 Proは201.5g・6.59インチとひとまわりコンパクトなサイズになっており、片手操作のしやすさやコンパクト性を重視するならそちらの選択肢もアリかと思います。一方でX8 Pro Maxは大画面・大容量バッテリーを欲張りに詰め込んだ最上位志向の製品となっているため、自分が求める方向性に合わせて選び分けるのが良さそうです。
HyperOS 3.0は素のAndroidに近い操作感。ただしTemu・TikTokなどプリインストールアプリは多め


OSはXiaomi HyperOS 3.0.3.0を搭載。ベースはAndroid 16の最新世代となっています。セキュリティパッチも2026年2月1日付の最新版が適用。MIUIから刷新されたHyperOSになってから素のAOSPに近い操作感になっており、他社のAndroidスマホからの乗り換えでも違和感なく使える仕上がりになっています。


コントロールセンターは左右で通知パネルとクイック設定を分けたiOS風のスタイル。通常のAndroidとは異なるデザインではあるものの、Android 17以降のAOSPでも採用予定となっているため、HyperOSが先取りしている形となっています。




セットアップウィザードでは言語選択画面の最上部に日本語が表示され、地域選択でも日本が冒頭になっています。データ移行はGoogle標準のセットアップフローを統合した形で、Android端末からはもちろんiPhone・iPadからの乗り換えにも対応しています。



生体認証は画面内指紋認証とAI顔認証の両方を登録可能。生体認証を利用するアプリでは基本的に指紋認証を利用するため、指紋をメインで設定しておき、ロック解除のための補助として顔認証も併用しておくと良さそうです。指紋認証センサーは画面内超音波指紋認証センサーを採用しており認証速度・精度ともに不満はありませんでした。




普段使いの操作感はかなり快適に仕上がっています。アプリ起動、スクロール、画面遷移のいずれも引っかかりがなく、120Hz駆動の滑らかさも相まってサクサクとした操作感をしっかり実感できる仕様。設定メニューにはXiaomi HyperAIを独立カテゴリとして目立つ位置に配置しており、AI機能への注力ぶりがうかがえます。Geminiも標準搭載されているため、Googleアシスタント代わりの呼び出しもスムーズに行えるところ。
ただ、使い始めてすぐに気になったのがプリインストールアプリの多さです。ホーム画面の2ページ目にはTemuやTikTokといったサードパーティ製アプリが最初から入っていました。Geminiの標準搭載は便利ですし、Facebook・Instagram・Spotify辺りのインストール済みは想定内のところですが、TemuやTikTokは個人的にプライバシー観点で気になるアプリ。最初に手動でアンインストールする手間が発生するのは、グローバル展開のフラグシップとはいえ日本向けには再考してほしい点かと。
Dimensity 9500s搭載・AnTuTu268万点でストレージ実測2,132MB/sの最高峰性能



POCO X8 Pro Maxの心臓部は最新のMediaTek Dimensity 9500sプロセッサとなっています。第2世代3nmプロセスで製造されたフラグシップ向けチップで、CPUは最大3.73GHzで動作するオールビッグコア構成、GPUにはImmortalis-G925 MC12を採用。この組み合わせが実際にどれだけのパフォーマンスを出すのか、Antutuベンチマーク(V11.1.1)で測定してみました。
1回目の総合スコアは2,688,008点。連続実行テストとして2回目を計測したところ、結果は2,635,098点となりました。初回からのスコアダウンはわずか2%程度で、260万点台をしっかりキープしてくれているところ。POCO 3D IceLoop冷却ポンプ + 11,000mm²の放熱面積を備えた冷却システムが効いている印象です。3回目の計測ではGPUテストに失敗しGPUスコアが0点となる結果に。高負荷な状態を連続してかけた場合は、GPUに関しては温度上昇による影響を受けてしまう印象でした。



内訳はCPUスコア820,745点・GPUスコア940,744点・MEMスコア407,410点・UXスコア519,109点となっており、いずれの分野も現行Androidスマートフォンの中でトップクラスの数値。CPUの内訳ではマルチコア性能が374,830点と特に高く、Dimensity 9500sのオールビッグコア構成が効いている印象です。GPUテストでもVulkan APIを使用したSeasons:Cottageで450,412点、Coastline:Stone Havenで406,270点と高水準のスコアを記録しており、Immortalis-G925 MC12の性能の高さがしっかり数字に表れています。
レイトレーシングテスト(Seasons:Ray Tracing)でも84,062点を記録し、ハードウェアレイトレーシング処理にも余裕で対応できる地力の高さがうかがえる結果に。発熱は計測中に+12.2℃の温度上昇となっており、フル負荷時の温度管理は流石に楽ではない様子です。

ストレージテストの結果はシーケンシャルリードで2,132.1MB/s、ストレージ単体スコアは195,714点を記録。MEMスコアの内訳でもRAM帯域幅が77,344と高水準で、メモリ・ストレージ系がボトルネックになる場面はまずなさそう。実際にアプリ起動やゲームのロード時間も明らかに高速で、日常使いでもこの恩恵はしっかり実感できます。
兄弟機POCO X8 Proに搭載されているDimensity 8500-Ultra(Antutu 228万点)と比較すると約60万点の差があり、SoCの世代差・プロセスルールの差がそのままスコアに表れる形となっています。重量級ゲームをガッツリ遊ぶならX8 Pro Max、日常使い中心ならX8 Proでも十分という棲み分けがハッキリしている印象です。
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原神60FPS完全維持を実現したゲーミング性能。長時間プレイ時の発熱が課題


ゲーミングフラグシップを名乗る本機の真価が問われるのがゲーミング性能です。今回は定番の『原神』をインストールして検証しました。ゲームを起動するとXiaomi HyperOSのGame Turbo機能が自動的に有効化され、画面端からスワイプすることでフレームレートやCPU使用率のオーバーレイ表示、メモリ最適化、タイマー、スクリーンショット/録画、DND(Do Not Disturb)モードへの切り替えなどが利用可能になります。ゲーム時のシステム最適化機能はしっかり整備されている印象。


実際のプレイは原神の最高画質設定+60FPSモードで検証しました。設定画面では「現在のデバイス負荷:非常に高い」という警告表示が出るものの、実プレイでのフレームレートは60FPSをほぼ完全維持。シーン遷移、戦闘中のエフェクト多発シーン、フィールド移動のいずれでも目立ったフレームドロップはなく、快適にプレイできました。。
ただし、発熱は正直なところ気になる部分でした。最高画質でプレイすると本体背面のカメラユニット周辺がはっきりと熱を持ち、長時間プレイでは少し休ませた方が良さそうなレベル。冷却システム自体は優秀でスロットリングによるフレームレート低下は発生しませんでしたが、夏場の屋外プレイなどでは外付けクーラーの併用も検討した方が良さそうです。



HypeOSのGame Turbo機能ではゲームごとの動作設定を変更することも可能。GPUの動作モードを変更することで高画質さを優先することも、外出時に長時間使うことを前提としてGPUの動作を抑える節電モードにすることもできました。ゲームごとに動作モードを変えられるため、原神などは高画質にしつつ単純なゲームは節電、というふうに設定を分けておくこともできます。
5,000万画素OIS搭載メインカメラと0.6〜10倍までシームレスに切り替え可能なカメラUI



カメラはゲーミング性能と並ぶ本機のもう一つの主役。約5,000万画素OIS搭載メインカメラと約800万画素超広角カメラの2眼構成ながら、ズーム動作は0.6x(超広角)/ 1x(広角・26mm相当)/ 2x / 3.4x / 5x / 7.1x / 10xと細かく切り替え可能。35mm相当の画角もワンタップで呼び出せる柔軟さを備えています。1週間の試用期間中、都内各地に持ち出して様々なシーンで撮影してきたので、ロケーションごとに使用感をレポートしていきます。


カメラアプリのUIは横持ち時の操作性をしっかり考慮した作りになっています。画面右側には縦方向のズームホイールが配置されており、0.6倍・1倍・2倍の主要ポイントには大きめの目盛りを、5倍・10倍にも目盛りを刻んでいるところ。指でホイールを回すと3.4倍や7.1倍といった中間倍率もスムーズに呼び出せます。1倍時には26mm相当、2倍時には35mm相当といった焦点距離換算値も画面上に表示してくれて、一眼レフユーザーにも分かりやすい設計。
撮影モードは画面端からのスワイプで「写真」「ビデオ」「ポートレート」「プロ」を切り替え可能で、プロモードでは絞り・シャッタースピード・ISOの手動調整にも対応しています。
東京都庭園美術館・逆光のHDR描写とアール・デコ装飾の解像感


最初に向かったのは白金台の東京都庭園美術館で開催されていた「建物公開2026 アニマルズ in 朝香宮邸」。重要文化財・旧朝香宮邸の建物公開イベントを鑑賞しながら、外観・内観それぞれを撮ってきました。建物外観は強い逆光下での撮影でしたが、空の白飛びを抑えつつ建物の色被りも防いで自然な色合いに仕上がっています。日陰にある獅子像の細部もクリアに描写されており、HDR処理の優秀さを実感できる結果に。5,000万画素OISの底力を感じる一枚です。
正面玄関ポーチの天井を超広角で撮影してみたところ、湾曲が抑えられた素直な描写が確認できました。白壁の細かな質感や照明の金属パーツのディテールがしっかり残っており、超広角レンズとしての完成度は十分なレベル。

特に印象的だったのが、階段下からアール・デコ様式のガラス窓装飾を見上げて撮影した一枚です。明暗差の激しい構図ながら、ガラス窓の緻密な幾何学模様と質感を非常にシャープに描写してくれています。暗い室内側のディテールも潰れすぎず、装飾の美しさを際立たせる仕上がりに。決まる構図ではメインカメラがしっかり高いポテンシャルを発揮してくれることを確認できました。

一方、屋内の大ホールを撮影してみると、暗部処理の癖が顔を覗かせます。複雑な室内照明と影が混在するシーンで、HDRによるシャドウの持ち上げが強く、全体的にやや不自然な明るさになってしまう傾向がありました。木目の重厚感やアール・デコらしい陰影の美しさが損なわれてしまう場面があり、屋内・低照度環境での自然な階調表現には改善の余地があるかなというところ。
白金台〜高輪の街スナップ・夕景のタイル質感とレンズ間の発色一貫性

庭園美術館を出て白金台駅に向かう道中、日陰の歩道から建物群を撮影してみました。手前の影になった電柱と、向こう側の日向に立つビルとの対比が綺麗に整理された一枚に仕上がっており、明部から暗部までのグラデーションが自然に表現されていました。HDR処理がダイナミックレンジを稼ぐ方向に上手く効いており、都会の午後の雰囲気をしっかり捉えてくれる印象です。


そのまま高輪エリアに足を伸ばし、高輪消防署二本榎出張所に到着したのは夕焼けがほのかに建物をオレンジ色に染める時間帯。ここではメインレンズと50mm付近のズームで撮り比べてみました。広角での撮影では、夕焼けの柔らかなオレンジ色がベージュのタイル壁に美しく反映されており、タイル一枚一枚の境界まで識別できる解像感を確保しています。
50mm相当のズーム撮影でもタイルや窓枠のディテールはしっかり維持されており、色の再現性の高さで夕景の情緒を損なわない仕上がり。レンズ間で発色傾向が大きく崩れることもなく、複数のレンズを使い分けてシリーズ写真を撮りたい時にも安心して使える完成度となっています。
高輪ゲートウェイ駅周辺の夜景・UltraHDRの効きとシャープネス処理の傾向

夜間撮影の検証として、高輪ゲートウェイ駅周辺に繰り出してきました。NEWoManの4Fから駅前広場方面を26mm相当で撮影したところ、夜間の複雑な光源下でも駅舎の明るい部分と観客の暗い部分をバランス良く収めることができました。バックライトの強い案内板の白飛びも上手く抑え込んでくれており、HDRの優秀さを夜の難しい光線条件でも実感できる結果に。ただし暗所ゆえに、エッジのシャープネス強調がやや目立つ傾向もありました。


群衆と駅を52mm相当で寄って撮影すると、UltraHDRの効果により暗がりにいる人々の顔や服の色が鮮明に再現されています。駅舎のディテールや人物の表情も自然に再現してくれるものの、解像感を補うためのシャープネス処理は強めにかかる傾向。等倍で見ると輪郭がカリッと立ちすぎる印象があり、好みが分かれる絵作りかもしれません。とはいえSNSや一般的な閲覧サイズで眺める分には、鮮明で迫力ある夜景として高評価につながりそうな仕上がりです。
夜の撮影で特に印象に残ったのが、高輪ゲートウェイの「転ぶ階段」を下から見上げて26mm広角で撮った一枚。下からの見上げ構図により階段の迫力が強調され、足元のダウンライトの光の広がりと階段の影のコントラストが非常に美しく描けています。
東京国際フォーラムの建築撮影・16mmから260mm相当までの画角検証

最終チェックとして訪れたのは東京国際フォーラム。ガラスホールの天井を見上げて16mm(超広角)で撮影すると、ガラスの透明感と木目の温かみを一枚に凝縮できました。パースの歪みが少なく、巨大建築のスケール感をダイナミックに切り取ってくれる仕上がり。


26mm相当(1x標準)に切り替えると、UltraHDRのバランスが良く、明るい天井部と影になった通路部分の明暗を極めて自然に描写してくれました。さらに52mm相当で天井の骨組みにフォーカスを当てると、鉄骨の規則正しい並びが驚くほどくっきりと捉えられており、光学ズームに近い解像感を実現しているところ。


131mm相当の高倍率ズームでも、ワイヤーやボルトなどの細かいパーツが判別可能なレベルで撮影できました。さらにかなりのデジタルズームとなる260mm相当でも、構造体の形をしっかり維持しています。常用は厳しいレンジですが、記録用としては十分に実用レベルの描写を確保している印象。
10倍ズームではAIによる構造物の直線補完とノイズ抑制が効いており、スマートフォンカメラとしては超広角〜中望遠を中心に必要十分な画角を全てカバーできていると感じました。
AIスカイ置換・生成拡張など編集機能の充実度と仕上がりの傾向





ハードウェアと並行してAI画像編集機能も大幅に強化されているのがHyperOS 3の特徴です。AIスカイ機能では晴天・夕方・夜・動的・層雲など雲の種類まで細かく選んで空を入れ替えられます。試しに16mm超広角で撮影した写真を編集してみたところ、ドラマチックな雰囲気には仕上がりました。ただ、建物全体にまで青紫系の色被りが発生してしまい、不自然さが残る仕上がりに。色被りを強くして雰囲気を演出する処理が入るため、元の写真を知らなければ違和感は少ないかもしれませんが、使いどころは限られそうです。
その他、画像復元(AIアップスケーリング)、生成拡張(写真の範囲外をAIで補完)、撮影後の絞り値変更ができるポートレート編集など、編集ワークフローを本体内で完結させる機能群はかなり充実。家族旅行の集合写真などここぞというシーンで効果を発揮してくれそうな機能群となっています。
飲食シーンの撮影・f/1.5の自然なボケと派手目の発色傾向

飲食シーンでも何枚か撮影してきました。サイゼリヤのプリンを撮ってみたところ、f/1.5の絞り値による背景のボケ味は綺麗に出ているものの、カラメルソースの彩度が強調されすぎており、やや派手な発色になってしまう傾向が見られました。料理を実物以上に美味しそうに見せるという意味では効果的かもしれませんが、ナチュラルな色味を求める場合には少し主張が強い印象。


また、白金台のカフェで撮影したチョコケーキのように、暗い店内での撮影では料理と背景の境目が曖昧になりやすい傾向も確認できました。室内照明が抑えめのお店だと、ケーキ本体の色味と店内の暗さが被ってしまい、被写体が背景に溶け込んでしまう場面があるところ。料理写真をしっかり撮りたいシーンでは、明るい場所を選んで撮影するか、ライティングを意識した方が安心といえそうです。
6.83インチ1.5K有機EL・ピーク輝度3,500nitsディスプレイ。屋外視認性は概ね良好だが時間帯で差あり

ディスプレイは6.83インチの大型有機ELパネル(M10パネル)を採用しています。解像度は1.5K(2,772×1,280)で、リフレッシュレート120Hz、ピーク輝度は3,500nitsという強気のスペックを実現。屋内では自動輝度調整がきっちり機能してくれて、暗いカフェでもまぶしすぎない適切な輝度に落ち着いてくれます。スワイプ・スクロール時の120Hz駆動の滑らかさは流石で、SNSや電子書籍の閲覧体験が一段引き上がる仕上がり。

屋外での視認性については、概ね良好ながら特定の時間帯ではやや見づらい場面もあったというのが正直なところ。ピーク輝度3,500nitsは数値上トップクラスとなっていますが、晴天直下で太陽光が画面に直接差し込む条件では、輝度が十分に上がってもグレアの影響で視認性がワンランク落ちる印象を受けました。とはいえ屋外で原神をプレイした際には洞窟シーンの暗部もきっちり視認でき、画面コンテンツが見えなくなって困るような場面はゼロでした。
斜めから覗き込んでもコントラストが落ちない高品質な発色傾向は、家族や友人と画面をシェアする場面でも頼もしい仕上がり。デフォルトの色味はやや鮮やか寄りなので、写真編集など正確な色を求める用途ではナチュラルモードに切り替えて使うのが良さそうです。
ゲーミング・大画面・ハイスペック志向のユーザーにおすすめできるフラグシップスマートフォン

POCO X8 Pro Maxは、MediaTek Dimensity 9500sプロセッサ、12GB RAM、最大512GBストレージ、6.83インチ1.5K有機ELディスプレイ、5,000万画素OISメインカメラ、8,500mAhのシリコンカーボンバッテリーという豪華な仕様を実現したゲーミングフラグシップスマートフォンでした。Antutuベンチマーク268万点という圧倒的な性能を誇り、原神も最高画質で60FPS完全維持を実現するなど、スマホゲームを本気で楽しみたいユーザーには文句なしの実力を確保。Wi-Fi 7・Bluetooth 6.0・NFC・100W急速充電・IP66/IP68防水防塵といった先進機能も網羅しており、フラグシップとして隙のない仕上がりとなっています。
カメラ性能についても、5,000万画素OIS搭載メインカメラを軸に昼夜問わず安定した描写を実現しています。逆光下でのHDR処理の優秀さ、超広角〜中望遠までの使い勝手の良い画角構成、夜景でのコントラスト表現と、街スナップ・建築・夜景まで一通りカバーできる完成度。屋内の強い明暗差シーンや暗所での飲食撮影では、HDRやシャープネスがやや強めにかかる傾向はあるものの、決まる構図ではメインカメラの実力を存分に発揮してくれる印象でした。AIスカイ置換や生成拡張といった編集機能も搭載されており、撮影後のワークフローまで本体内で完結できる充実ぶり。
一方、気になった点としては、原神の高負荷プレイ時のはっきりとした発熱、Temu・TikTokなどサードパーティ製アプリのプリインストールの多さ、ゲーム連続プレイ時のバッテリー消費の早さ。ただ、それらを差し引いても、Antutu 268万点超の圧倒的な性能と8,500mAhの大容量バッテリー、隙のない機能性を備えたPOCO X8 Pro Maxは、ゲーム好き・ハイスペック志向・大画面コンテンツ消費派のユーザーにとって満足度の高い1台になってくれる製品といえました。軽さや片手操作性を重視する方は、兄弟機POCO X8 Pro(201.5g・6.59インチ)を選択肢に加えるのも良さそうです。
良かった点
- ◎Dimensity 9500s搭載でAnTuTu 268万点を記録する、2026年最高峰の処理性能
- ◎原神の最高画質設定でも60FPSをほぼ完全維持できる圧倒的なゲーミング性能
- ◎8,500mAhの超大容量バッテリー搭載で長時間駆動と100W急速充電に対応
- ◎5,000万画素OISメインカメラによる優秀なHDR処理と安定した夜景・スナップ描写
- ◎ピーク輝度3,500nits、6.83インチ1.5K有機ELによる視認性と没入感の高いディスプレイ
気になった点
- △原神など最高負荷のゲームプレイを長時間続けると、カメラ周辺に目立つ発熱がある
- △TemuやTikTokなど、プライバシーが気になるサードパーティ製アプリのプリインが多い
- △実測220.5gと200gを大きく超える重量級ボディ(大画面・大容量とのトレードオフ)
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