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【Xiaomi Watch S4】1.43インチAMOLEDと回転式クラウンで操作性を向上!24時間心拍・血中酸素監視と健康診断機能で日常をサポートするスマートウォッチXiaomi Watch S4レビュー【PR】

当ブログでも多くの製品を展開しているXiaomi。多くのジャンルの製品でコストパフォーマンスの高い製品を展開してその製品群の多さと、価格に驚かされています。Xiaomiが最近製品展開を増やしているのがスマートウォッチ。もともとXiaomi Mi BandからスタートしたXiaomiのウェアラブルデバイスも、今では普通のスマートウォッチを展開するようになりました。

Xiaomiが展開するスマートウォッチ/スマートバンドは、スマートバンドのXiaomi Smart Band、Redmi Bandシリーズ、そしてスマートウォッチのXiaomi WatchとRedmi Watchシリーズ。低価格な製品だけでなくプレミアムな質感と実用性を両立した製品が増えつつあるのも特徴的です。今回はそんなXiaomiの高級路線を反映したスマートウォッチXiaomi Watch S4をXiaomiからお借りしてレビュー。

Xiaomi Watch S4は1.43インチの大型AMOLEDディスプレイを搭載したスマートウォッチ。クラシックな回転式クラウンを備え時計らしい高級感のある見た目と直感的な操作性を実現した製品。最大15日間のバッテリー持続時間と150種類以上の運動に対応したスポーツモードによって日常使いからフィットネスまで幅広いシーンで活躍する製品です。

Xiaomi Watch S4のスペック

項目詳細
サイズ47.3mm × 47.3mm × 12.0mm(ストラップ・突出部除く)
重量約44.5g(ストラップ除く)
フレームアルミニウム合金フレーム
ディスプレイ1.43インチ有機EL(AMOLED)、466×466ピクセル、PPI 326
輝度高輝度モード1500nits、ピーク輝度2200nits
リフレッシュレート60Hz
バッテリー容量486mAh
バッテリー持続時間標準使用モード:最大15日間
防水性能5ATM
測位システムGPS、Galileo、GLONASS、BeiDou、QZSS(L1+L5デュアルバンド)
センサー心拍センサー(血中酸素センサー付き)、加速度計、ジャイロスコープ、環境光センサー、電子コンパス、気圧計センサー、ホールセンサー
接続Bluetooth 5.3
対応OSAndroid 8.0以上、iOS 14.0以上
価格19,980円

アルミニウム合金フレームと回転式クラウンが生み出すプレミアムな質感

パッケージは黒がベースのデザインに製品本体がプリントされた高級感のある仕上がり。裏面には製品のモデル名、入力電圧/電流といった簡易的な情報も記載されています。日本での販売業者は小米技術日本株式会社です。国によってはサービスセンターの電話番号も記載されているのが少し面白い印象です。

Xiaomi Watch S4の第一印象は、その高級感あふれる外観。PVD処理されたアルミニウム合金フレームは、ステンレススチールのような高光沢テクスチャを実現しており、従来のXiaomiスマートウォッチとは一線を画す仕上がりに。本体右側にはクラシックな腕時計を彷彿とさせる回転式クラウンも配置。デザインのアクセントとしてだけでなく、回転操作でウィジェットや通知の内容をサクサク確認する直感的な操作感を実現しています。

安価なベゼルストラップが多く販売されているのは嬉しいところ

ベゼル部分はやや太めの印象。1.43インチの大きさの画面ながら、ベゼルが太いことで1.5インチくらいのスマートウォッチに感じます。このベゼル部分は着脱可能で標準のカラフルなものから、色のついていないシンプルなものに交換することも可能。Amazonなどを見てみてもサードパーティ製でかなり多くの製品が展開されており、好みのデザインに着せ替えが可能です。

回転式クラウンと反対側の側面は何のボタンも配置しないスッキリとした、アルミニウム合金フレームの美しさが光ります。本体の裏側には各種健康測定用のセンサーと、充電時の充電アダプターとの接点を備えます。

本体の重量はバンド込みで65.9g。先日レビューしたAmazfit Balance 2がバンド込みで60gだったので、それに比べると少し重めといったところ。付属のストラップはフッ素ゴム製で左右に青と緑のステッチの入ったデザインです。肌触りは良好で長時間装着していても不快感は感じませんでした。

1.43インチAMOLEDディスプレイによる圧倒的な視認性と滑らかな操作感

Xiaomi Watch S4最大の魅力は、1.43インチの大型AMOLEDディスプレイです。466×466ピクセル、PPI 326という高精細な仕様により、文字や画像を鮮明に表示可能。最大1500nitsの高輝度モードによって、真夏の直射日光下でも画面の内容をはっきりと確認することができます。

60Hzのリフレッシュレートによって画面のスクロールはもちろん、アニメーションも非常に滑らかに表示。スマートフォンと同じような操作感を実現しており、機能の切り替えなどでもストレスを感じることはありませんでした。

1.43インチの高解像度ディスプレイのお陰で、通知の中身を読むのも簡単。数行にわたる表示内容であっても文字がボケることなく詳細に確認することが可能でした。チャットの内容を読むというときにもこれなら読みやすいはずです。

常時表示機能にも対応しており、手首を傾けることなく時刻を確認することが可能です。常時表示に関してはうっすらとデジタル表示で時刻が表示される形。文字盤のデザインに合わせてデジタル時計の表示場所は変わるようになっていますが、アナログデザインのも地盤であっても基本的にデジタルでシンプルに表示されるようになっています。

文字盤のデザインバリエーションはそれほど豊富ではありませんが、アナログ・デジタル両方のスタイルが用意されており、好みに応じて選択できる構成となっています。Xiaomi Watch S4本体で文字盤のデザインを変更するときは、サムネイル表示を見ながら変更することが可能でした。

アイコンも表示できる通知機能。簡易返信は非対応

スマートウォッチで重要なのが、スマートフォンで受信した通知を確認できること。スマートフォンをカバンの中にしまっている状態でも、スマートウォッチで簡単に通知の内容を確認できれば返信が必要なものか、そうでないかを直ぐに判断することができます。待ち合わせなどの連絡も見逃すことなく確認できるわけです。

Xiaomi Watch S4の場合、通知の送信元のアプリのアイコンとその内容がセットで表示。スマートフォンからアプリのアイコンは転送されているようで、スマートウォッチ内に予めプリセットされるはずのないYahoo!乗換案内などのアイコンも表示することが可能。一目でどのアプリから送信されたものか確認することができます。

LINEやメール、各種SNSアプリからの通知内容を詳細に確認できる点は他のスマートウォッチと同じ。ただ、一部の他社の製品では対応している通知への返信は非対応。通話に対してのクイック返信(あらかじめ設定した文言を選択して送信する)に対応するものの、LINEやX(Twitter)などのSNSには対応していませんでした。この点はぜひアップデートなどで改善してほしいところ。

文字盤からスワイプ操作で各種情報に瞬時にアクセス可能

文字盤画面から左右にスワイプすることで、各種情報へのアクセスが可能。運動状況や、天気、睡眠状況といった各種の情報を瞬時に確認することが可能です。よく確認する項目はいちいちメニューからアプリを開きに行くことなく、さっと確認できるのは嬉しいところ。

後述するようにXiaomi Watch S4では24時間の心拍数計測にも対応。この計測結果もMi Fitnessアプリから確認できるのはもちろんのこと、Xiaomi Watch S4の画面上からも一目で確認することができます。

音楽コントロール機能では、スマートフォンで再生中の楽曲の一時停止、再生、曲送りなどの基本操作が可能。ランニング中でも音楽をスムーズにコントロールできるため、スマートフォンを取り出す頻度を大幅に減らすことができるわけ。

カメラのリモートシャッター機能も実装されており、集合写真の撮影時などに活用できます。スマートフォンのカメラアプリを起動した状態でウォッチ上のシャッターボタンをタップすることで、遠隔での撮影が可能に。この機能は旅行先での記念撮影などで重宝しそうな印象でした。

心拍数も血中酸素レベルもあらゆる健康状態を集約するMi Fitnessアプリ

Xiaomi Watch S4は、24時間の計測に対応した心拍数、血中酸素飽和度センサーを搭載。計測したデータを組み合わせることで、それ以外にもストレス度合いや、活力スコアなどを自動的に計測。この結果をスマートウォッチ本体の画面はもちろんのこと、接続したスマートフォンアプリのMi Fitnessアプリから確認することが可能です。

Mi Fitnessアプリのホーム画面では、計測した運動の状況、睡眠状況や心拍数、血中酸素レベル、ストレス度合い、活力スコアをまとめて表示。総合的な健康状態をひと目でわかるようにしてくれます。

心拍数モニタリングは24時間連続で行われ、安静時心拍数や心拍ゾーンの分析結果をグラフで確認できます。血中酸素レベルの測定も同様に一日を通じた結果をまとめて表示することが可能。ストレス測定では、数値だけでなく絵文字を使った視覚的な表現で一日の推移を表示してくれるため、自身の状態を直感的に理解できる工夫が施されています。

睡眠分析機能では、深い眠り、浅い眠り、REM睡眠の各段階を詳細に記録し、睡眠スコアとして数値化してくれます。面白かったのは睡眠タイプを動物で表現する機能。ユーザーの睡眠パターンを動物に例えて親しみやすい形で可視化してくれます。今回はレビュー期間が短かったこともあり、動物の診断までは完了しませんでした。

睡眠分析機能の中では、中国睡眠研究会の研究結果に基づくアドバイス機能も搭載。睡眠改善のために、例えば中程度の運動をするべきと行った形で具体的な提案を受けることができました。ただし、Amazfit Zepp Aura(レビュー)ほどの高度なパーソナライズ機能は感じられず、やや一般的な内容に留まる印象でした。

活力スコアは他社製品のPAIスコアに近い概念で、7日間の運動状況を総合的に評価し、体の活力度合いを数値化してくれるもの。活力ポイントが100になると健康に大きくプラスになっているというものです。この機能により、週単位での体調管理や運動習慣の見直しに役立てることができる印象です。

高精度なGPS計測で150種類以上の運動を詳細に計測

Xiaomi Watch S4は150種類以上のスポーツモードに対応。ランニング、ウォーキング、サイクリングといった基本的な運動から、専門的なスポーツまで幅広くカバーしています。L1+L5デュアルバンドGNSSシステムで、GPS、Galileo、GLONASS、BeiDou、QZSSの5つの衛星測位システムを活用した高精度な位置計測を実現しているのが特徴です。

実際にランニングで使用してみたところ、GPSの捕捉は迅速で、運動開始から数十秒で測位が完了。ランニングコースの軌跡はOpenStreetMapベースで表示され、Google Mapほどの詳細さはないものの、コース確認には十分な精度でという印象です。

ランニングの結果に関しては、概要はもちろんのことそのランニングの詳細についても自動的にレポートを生成。心拍数の推移、ペース、ケイデンス、ストライドといった基本指標に加え、GCT(接地時間)、垂直振幅、垂直比率などの高度なランニングメトリクスも測定可能。ランニングによるカロリー消費量を計測するというのは当たり前でしたが、どれだけ効率的なフォームで走れているのかという面も確認することができるわけです。

運動後の統計表示で個人的に面白いと感じたのは、消費カロリーを身近な食品に例えて表示してくれる機能です。1.07km走って116kcal消費した際には「ビスケット3個分」という表示がされ、運動成果を親しみやすい形で理解できる工夫が施されていました。トレーニング効果の評価機能も搭載されており、有酸素運動と無酸素運動の効果を分析してくれます。

Mi Fitnessアプリ上では、スポーツモードで計測した運動情報はもちろんのこと、日々の歩数や、その際の心拍数計測を通じて身体活動のレベルを自動的に集計。1週間の中でどれだけカロリーを消費したり、歩いたりしたかというのもまとめて表示して確認することができました。

転倒検知機能や緊急SOS機能も搭載。緊急SOSはサイドボタンを3回タップすることで緊急連絡先に通話を発信する機能で、万が一の状況でもすぐに必要な場所に連絡する、ということが可能。最近のスマートウォッチで採用例が増えてきた本機能もきちんと搭載しています。

健康診断機能による総合的な体調評価機能も搭載

Mi Fitnessアプリ内では、心拍数、血中酸素レベル、ストレス、睡眠、平均心拍数などの複数指標を組み合わせて、総合的な健康リスクを評価してくれる健康診断機能も搭載。テスト期間中、昼食で鉄板焼きとアルコールを摂取した日には心拍数の一時的な上昇が記録され、これを異常として認識し注意喚起。このような日常生活の変化を客観的に把握できる機能は、健康管理をしていくうえでなかなか便利な印象です。

独自OSのXiaomi HyperOS搭載で数日間充電不要のバッテリー持ちを実現

Xiaomi Watch S4はGoogle謹製のWearOSではなくXiaomiオリジナルのXiaomi HyperOSを搭載。スマートフォン等と同じく、HyperOSのバージョンは2.0になっていました。電力使用量を抑えたOSの採用によってバッテリー性能は、スペック上最大15日間の連続使用が可能とされています。

1週間のテストでは、夜間に充電し朝の時点で約10%のバッテリー消費を記録しており、逆算すると約10日程度の連続使用が現実的な数値といえそうです。これは常時表示機能やGPS使用頻度、通知の多さなどによって左右される部分が大きいものの、なかなかのバッテリー持ちです。

5分間の充電で2日間使用できる急速充電に対応。基本的に夜の入浴時に充電をしているためバッテリー切れになるということはないような使い方をしていますが、万が一充電を切らしてしまっても急速充電が使えたら安心。

充電は2ピン磁気充電スタンドを使用し、本体背面にマグネットで固定する方式。マグネットの強さはそこそこのため、安定した場所で充電する必要がある印象でした。充電スタンドはケーブル一体型のため、持ち運びの際には良い感じにケーブルを巻いて持っていく必要があります。

Xiaomi Watch S4の日本語対応は良好で、メニューや通知表示で文字化けが発生することはありませんでした。国内での基本的な使用において、言語面での不便さを感じることはなく、日本市場向けの配慮が十分になされている印象です。

一方で、Xiaomi Payについては日本国内では利用できない仕様に。アプリにはXiaomi Payの設定メニューが表示されていますが、選択するとエラーが表示されてしまいます。Google Payはもちろんのこと、FeliCaも搭載していないため日本国内では決済手段として利用することはできません。

Mi Fitnessアプリの登場時は、他のアプリとのデータ連携ができなかったことで不評を買いましたが、今ではこれは改善。Google Health ConnectやStravaなどの人気ワークアウトアプリとの連携は可能で、既存のフィットネス環境との統合もスムーズに行えるようになっています。

プレミアムな質感と実用性を両立した完成度の高いスマートウォッチ

今回レビューしたXiaomi Watch S4は、1.43インチの大型AMOLEDディスプレイによる視認性の高さと、回転クラウンを備え通常の腕時計に近いクラシカルなデザインを実現した製品でした。150種類以上のスポーツモードへの対応や、デュアルバンドGNSSによる高精度な位置計測によってスポーツを楽しむ方にもぴったりな性能を実現しています。

スマートウォッチとしての機能性も十分。24時間の心拍数、血中酸素飽和度測定機能によって睡眠やストレス度合いも含めた総合的な健康状態の把握もバッチリ。各アプリの通知もアプリのアイコンもセットで表示してくれるため見やすくなっているのも嬉しいポイントでした。Xiaomi Watch S4はAmazonなどで19,980円で販売中。ポイント還元を加味すると17,000円ほどで購入が可能です。デザインと機能に妥協せず、使い道の多いスマートウォッチが欲しい方にはおすすめの製品です。

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銀行をやめて人材系のHRテックらしいメガベンチャーにいたかと思えば、今はSIerで企画とかしています