7月2日に発売され未だに一部では在庫切れになるほどの人気を誇るスマートフォン、Xiaomi Mi 11 Lite 5G。発売直後に購入し約1ヶ月メインスマホとして利用してきたのでレビュー。6.6インチの大型AMOLEDディスプレイを搭載し、Snapdragon 780G、6GB
RAM、128GBストレージ、そして5G接続対応の実力モデルでありながらわずか4万円強で購入できるというので話題のモデル。実際にこれ1台で生活して見えてきた魅力と不満を徹底レビューします。
Mi 11 Lite 5Gのすごいところは、6.6インチという大画面ながら実測でも160gという軽量さを実現したところ。これまでのメインスマホは6.4インチのGalaxy S10でしたがそれよりも大きいのに軽く、持った瞬間に軽さに気づくレベル。手帳型のケースを普段は利用していますが、それでも軽く列車の中で手に持ち続けても負担が小さい印象でした。
Mi 11 Lite 5GはAndroid 11ベースのXiaomiのカスタムOSであるMIUIを搭載。すでにブートローダーアンロックからのROM入れ替えの方法もあちこちで公開されていますが、個人的には今のMIUIはAndroid OSの標準で良い部分と、かゆいところに手が届く機能をうまく組み合わせて使い勝手の良いものと思っています。
本体の画面ロック周りはMIUI側の設定が適用。一番利用頻度が高いロック解除方法というと、指紋認証。Mi 11 Lite 5Gは側面型のセンサーを採用しており、手で本体を持ち上げたときでも、スタンドに置いた状態でロックを解除したいという時もスムーズに認証可能。精度も高く、ほぼタイムラグなしでロックを解除して使うことが可能です。
Mi 11 Lite 5GはFeliCaチップを搭載しているため、モバイルSuicaを始めとしたおサイフケータイの機能をフルで利用可能。一度使い始めると、各種電子マネーでのオートチャージの充実さや、モバイルSuicaでは新幹線もタッチだけで乗れるという利便性を前におサイフケータイ無しでの生活が成り立たなくなってしまいます。
ただ、不満を感じる場面が多いのが発熱の激しさ。外気温が30度を超えるような状況では普通のスマートフォンも排熱ができず熱くなりがちですが、Mi
11 Lite
5Gの発熱はそれ以上。端末を裸で持っているのはもちろん、画面をタップするだけで火傷するんじゃないのかというくらいに熱くなります。
画面描写を90Hzに設定しているとその傾向はより顕著になり、すぐに発熱して90Hz駆動だったのが60Hzに落ち、一気に動作も重くなり、さらに熱くなっていくという悪循環が生じていく有様。Mi
11 Lite
5Gのデザインの魅力として薄さを挙げましたが、もう少し厚くしてでも排熱性を高めるべきだったのではないかと思います。
電池の使用量にそこまで影響せず、あると便利だったくらいに感じれるのがAlways
On
Display機能。電源接続時は近接センサーで動きを感知したときに自動で時計が表示され、壁紙と一体化したアニメーションでスムーズなロック解除を実現しています。こういったギミックは余計ではあるものの、あると意外と手放せなくなるものでした。
今回はXiaomi Mi 11 Lite
5Gを購入し約1ヶ月間に渡ってメイン端末として、おサイフケータイも、LINEもTwitterもWEBブラウジングもカーナビもすべてこの1台に集約して使ってきました。約4万円という価格でありながら、どんなこともサクサクとこなせる高い性能と、おサイフケータイ、さらには5G通信にも対応し、カメラもキレイなスマートフォンというのはかなり魅力的。
良いスマートフォンだからこそ発熱や電池もちなど不満を感じる場面はあったものの、Mi
11 Lite
5Gを1台買っておけばこれだけで普通に使えるというのは嬉しいもの。ハイエンドスマホに2桁万円を支払って割賦で購入するなら、MVNOで通信費を抑えつつ、端末代も安価に、でもカメラも性能も妥協しないXiaomi Mi 11 Lite 5Gはベストな選択肢と言えます。