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【ASUS ZenScreen MB166CR】自由な角度に調整できるスタンドが嬉しい。15.6インチのポータブルモニターASUS ZenScreen MB166CRレビュー

働き方が多様化していることを実感する今日。私自身の話をすれば7月に転職をし今度は日系のSIerで働いています。最初の職場である銀行と同じくJTC(Japanese Traditional Company)に分類される企業ですが、働き方についてはかなり多様でサテライトオフィスや、客先に行ったあとであれば喫茶店で仕事をしたりと、いろいろな場所で働くことが増えています。そんな出先で仕事をする際は、ノートPCの小さなディスプレイを必然的に利用することになりますが、複数の資料をみたり画面を広く使いたい際には不便。手軽に使える外部モニターがあるとベター。

今回はASUSから登場しているポータブルモニターZenScreen MB166CRをメーカーよりお借りしてレビュー。15.6インチのフルHD・ノングレアIPSディスプレイにUSB Type-Cコネクターでの映像入力や、360°取り外し可能なキックスタンドなど利便性を高めた製品。約2万円で購入でき自宅やオフィス、出先や客先でも使いやすいオールラウンダーなディスプレイです。

15.6インチの大きさと、見やすいノングレアIPSが嬉しい

パッケージと本体をまずは確認。パッケージ自体はクラフト地でシンプルなデザイン。本体の薄さを若干強調しているような斜線がアクセントになっています。同梱品はディスプレイ本体に加えて、横向き・縦向きの両方に対応できるスタンド、そのスタンドケース、そして映像伝送用のUSB Type-Cケーブルが付属します。

ディスプレイは15.6インチのフルHD。ポータブルモニターを利用する場面は、仕事や作業といったどちらかといえば文章や資料を見ることが多く、長時間画面を見ていても疲れにくいノングレア(非光沢)タイプが一般的。本機も同じようにノングレアで反射の少ないデザインです。

画面の左端にはメニューの表示、設定変更のための上下キーを配置。右端には電源キーを備えています。映像入力端子はUSB Type-C一つのみを左側に備えているだけのシンプルなもの。他社製品ではminiHDMIに対応する製品などもありますが、本品はUSB Type-Cのみに割り切っています。実際、今ビジネス用途で調達するPCのほとんどはDisplayPort Altモード(DP Altモード)に対応しており、Type-C一本でつなげてしまうほうが楽なため妥当かとも。

ASUS ZenScreen MB166の特徴はそのスタンド。これまでも多くのモバイルモニターをレビューしてきて、そのスタンド部分は各社の工夫を見ることができました。最近のレビュー品ではIngnok YN02Dのように自由な向きで設置できるスタンドを用意してしまい、自由度をかなり高くしてしまうというもの。ただ、その場合はいくらスタンドが折り畳めてもちょっと持ち運びでは邪魔になってしまう面もあります。

ZenScreen MB166は裏面に三脚ソケットを搭載。このソケットに差し込んで固定できるスタンドを利用することで角度を自由に調整し、また、横向き、縦向きの両方に対応できる柔軟さを確保しているのが特徴的。これならスタンド部分が邪魔にならずに持ち運べるというわけ。本レビューでは試していませんが、壁などに吊るす使い方もできるようで結構考えて作ってあるなという風に感じます。

スタンドはディスプレイ本体に対して直角に固定することも、すこし斜めに角度をつけて固定することも可能。この角度を変えることでディスプレイ本体の向きについても自由に変更できるようになるのがポイント。直角でスタンドを付けているときは若干向きが垂直に近く、カフェなどでの作業時には見づらくも感じましたが、少し傾斜をつけてあげることでちょうどよい角度に固定して利用することができました。

実際に今回は自社のサテライトオフィスでの勤務の際や、カフェでブログの執筆を行う際に利用。ノートPCからUSBケーブル一本で接続できるため必要な際にカバンから出して展開、接続すればすぐに利用できるというのは利便性の高さが光ります。前述のようにUSB Type-C端子は左側のみのため、ディスプレイをどこに置くかと、PC側のUSB Type-C端子の場所で、必要となるケーブルの長さは結構変わるためその点だけ注意が必要です。

PCに接続すれば自動的に解像度とリフレッシュレートが設定されて利用が可能に。WIndows PCでもChromebook OSでもドライバーのインストールなど必要なくスムーズに認識されました。リフレッシュレートは通常の60Hzまたは59.94Hzのどちらかです。実際の発色については、光沢タイプの画像編集の用途も意識したようなディスプレイに比べれば当然画質は落ちるものの、バランスの取れた発色といった印象。ビジネスユースとして作業している分には、十分きれいな色で問題なく利用することができました。

ポータブルモニターも以前に比べて進化しており、本機のように低価格なモデルでもくっきりとした画面表示を実現。実際に画面を拡大して撮影してみても、ぼやけたりせずフルHDの解像度を存分に生かした表示になっています。仕事など文字を多く読むような場面で利用するうえでは、画面が見やすくくっきりしていることが最重要。ZenScreen MB166CRで実際に作業を連続して行ってみましたが個人的には疲れにくいディスプレイで満足でした。

発色については前述の通り画像編集をメインに使う、というのはちょっと難しそう。本品はsRGBカバー率などの情報が公開されておらず、唯一わかるのが26.2万色の表示に対応しているということだけ。sRGBカバー率100%のディスプレイでよくあるものは1600万色でそれにくらべると表示可能な色は少なく感じます。あくまでも参考のプレビュー程度に利用するのがベターという印象です。

画面左下のファンクションキーで明るさやメニューの表示が可能。一度押すとショートカットメニューを開くか、通常の設定メニューを開くかの選択ボタンが表示され、あらかじめ設定したメニューに一発でアクセスが可能。デフォルトでは明るさ調整が割り当てられていました。明るさ以外にブルーライトカットモードのON/OFFや、画面回転などのメニューを割り当てることも可能です。

設定メニューは日本語での表示に対応。画面の表示モードの切り替えや4段階のブルーライトカットモード、色・コントラストなどの画質設定など幅広い設定が可能。本機はEye Careモニターと銘打っておりTÜV Rheinland認定のフリッカーフリーおよび低ブルーライトテクノロジーを搭載しこれを自身のちょうどよいレベルに簡単に調整することが可能でした。

出先などで利用する際には持ち運びやすいのも重要。ZenScreen MB166CRは重量780g、厚みは11.8mmに抑えられておりPCといっしょにリュックに入れて持ち運んでも高い利便性を確保。専用ケースに入れておけば画面を傷つけてしまう心配もすくなく、機動性の高さを確保することも可能です。

※専用ケースに収納する際にはスタンド部分は取り外して収納してください

手頃に使えるポータブルモニター。外出の多い方にぜひおすすめしたい

今回ご紹介したASUSのポータブルモニター、ZenScreen MB166CR。薄型軽量でも15.6インチの大画面、そして向きを変えることで自由にディスプレイの角度を調整できる柔軟なスタンドなど出先で使う際の利便性を確保するための工夫が詰まった製品でした。いろいろな場所で働くことが増える今だからこそ、持っておくと便利なのがポータブルモニター。一台手元に持っておいていつでも使えるようにしておくとなかなか便利な製品になるはずです。

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銀行をやめて人材系のHRテックらしいメガベンチャーにいたかと思えば、今はSIerで企画とかしています