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【ASUS RT-AX1800U】v6プラス接続で高速インターネットと、VPNをはじめとした高度なネットワーク機能を両立。ASUSのWi-Fi6対応ルーターASUS RT-AX1800Uレビュー

自宅にスマートホーム機器を設置したり、スマートフォンやタブレットで動画を見たり、特には複数人が同時にインターネット接続を利用したりすることは多いはず。そして、各端末が通信するトラフィックも動画の解像度が向上していることもあり増大しています。もしくは自宅に設置したNASに動画や写真をどんどん保存していてそれを外出先から簡単にアクセスしたりと、ダウンロード・アップロードの双方でインターネットの活用の幅は広がっていく一方。
自宅のインターネット環境を語る上で欠かせないのが、その入口となるルーター。たとえ高速なインターネット回線が自宅まで来ていてもそれを各機器で利用できなければ意味はありません。今回はASUSから登場したWi-Fi
6・v6プラス接続に対応したエントリーモデルのルーター、ASUS
RT-AX1800U
をASUSさまより提供していただいてレビューします。

合計1800Mbpsの速度を実現したWi-Fi 6対応・ASUS RT-AX1800U

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RT-AX1800Uは5Ghz帯で1201Mbps、2.4Ghz帯で574Mbpsの合計約1800Mbpsの通信速度を実現したWi-Fi
6対応のルーター。Wi-Fiの通信をより効率化し高速化を図るOFDMAや、電波の発信の向きを複数のアンテナの中でコントロールするMU-MIMO技術を組み合わせてこれまでのルーター以上の高速通信を実現してた製品。現在プロバイダーによって採用例の増えているv6プラス接続にも完全対応。ASUSのルーターの中ではより高速通信に対応した製品もあり、本製品はエントリーモデルの位置づけで価格も1万円強と購入しやすい価格を実現しています。
本機はベースとなるWi-Fiの速度の高速化に加えて、安心して利用できるネットワーク保護機能「AiProtection」も搭載。また、ペアレンタルコントロール機能を用いて、端末毎の接続状況の確認やインターネット通信が利用できる時間の指定が可能で、家族全体でネットワークを利用する場合にも安心して利用できる機能を多く備えています。
そしてもう一つ特筆すべきなのが、ホームネットワークをより活用できる機能。標準でL2TP、OvenVPN、IPSecなどのVPNサーバーとしての動作が可能。加えて本体のUSB端子を利用してHDDなどをNASとして利用したり、もしくはUSB経由のテザリングが可能なスマートフォン・モバイルルーターのアクセスポイントとして動作することも可能。自宅のネットワークをより高度な次元に引き上げることが可能です。

コンパクトな筐体で、すぐに設置して利用開始できるデザイン

     

早速提供いただいたパッケージを確認。パッケージはよく家電量販店で見かけるような製品のポイントを多く示したもの。インターネット上の製品PRでは1800Mbps接続をアピールしていますがパッケージ全面では5Ghz帯と2.4Ghz帯のそれぞれの理論接続速度の記載に留めています。
同梱品は本体の他に電源アダプターとLANケーブル(CAT不明)、そして説明書の構成。説明書については日本向けのパッケージなこともあり、スマートフォンアプリのダウンロードガイドからクイックガイド、詳細な設定方法まで利用者のリテラシーに応じていくつか用意されており慣れていない人でもとっつきやすくなっています。

     
本体はつや消しのブラック。前面にアクセス状況を示すLED、左右に通気孔を配置しています。アンテナは4本が左右と背面に配置されており、それぞれを独立して向きを変えることが可能。1Kレベルでは特に気になる点はありませんが、本機の対応する間取りの限界である4LDKで利用する際にはこの向きも調整できるのは便利です。
本体の背面には電源スイッチ、電源端子、USB
Type-A、WAN、LAN✕3を配置。LANポートはすべて1Gbpsまで対応しています。裏面には通気孔と壁掛けが可能となるフック部が配置。また、初期設定時に必要になるアクセス用のパスワードも記載されています。

他社ルーター設置時の設置方向

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RT-AX1800Uは、高機能、かつ高性能でありながらコンパクトサイズなのもポイント。某社製のルーターをこれまで利用していた際は縦横ともに大きかったため写真のように強引に横向きに設置していました。性能的な問題は特になかったとは言え見栄えはあまり良くなかった感じ。
本機の寸法は19cm✕12.6cmと横幅が20cmを切るコンパクトサイズを実現。私の場合はONU(回線終端装置)、ルーター、NAS、外付けHDDをスチールラックに一列に配置していますがちょうどよくONUとNASの間に挟んで設置することができました。

実測200Mbps以上を安定して確保。同時接続時も速度を維持できるパワフルさ

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RT-AX18000Uの実力を調べるべく手元の端末を利用してスピードテストを実施していきます。私の自宅で利用している回線はGMOとくとくBB光のGMO光アクセス。RT-AX1800Uはv6プラス接続に対応しているため、接続速度の確保できるv6プラス接続でインターネットに接続しています。

Wi-Fi 6に対応したスマートフォン、Xiaomi 11T
Proで日曜夜に接続した結果が上のスクリーンショットのもの。200Mbps以上の速度が出ているため4K動画の視聴(100Mbpsほどが必要)などでも問題なく利用していけるスピードを確保しています。ただ、過去に他社製のWi-Fiルーターを利用した時には500Mbps以上の速度を確保していたことを考えると、ちょっと遅めな印象も否めませんが個人的には許容範囲。もっとスピードが欲しい場合には、上位モデルを買おうといったところ。

複数台が同時に接続した場合の挙動についても計測。今回はWi-Fi 6対応のXiaomi 11T
Pro・Lenovo Yoga Tab 13、Wi-Fi 5接続のXiaomi Redmi
Padの3台で同時にスピードテストを実施します。
実施した結果としては、下りで
・Lenovo Yoga Tab 13:175Mbps
・Xiaomi Redmi Pad:30Mbps
・Xiaomi 11T Pro:26Mbps
という結果に。3台合計で230Mbpsほどで個人的にはもう少し頑張ってほしかったところ。2人が同時に4K画質の動画をストリーミング再生しようとすると回線がボトルネックになってしまうかも。複数人が大容量データを同時にやり取りする想定であれば、上位モデルが良いかも。ただし、1人暮らしであればそんな心配はないので問題なさそうです。
なお、接続性能という意味で気になった点をあげると、v6プラス接続の安定性には正直課題を感じる場面もありました。ASUSの他のルーターでは既知の問題のようですが、GMOなどでのv6プラス接続では一定期間以上接続したままにしているとルーター→インターネットが切断されてしまうよう。v6パススルーは生きているようでv6接続のPCはつながるけども、ルーター上は切断になっているような感じ。

現時点で想定される対処方法としては、1日1回の自動ルーター再起動機能を利用し深夜帯に再起動する方法。私の場合はルーターの連続起動2,3日目で症状が起きていたこともあり、自動再起動を行うようにしてからは症状の再発は起きていません。
最新ファームウェアでは問題なく挙動するようになりましたので修正いたします。特に再起動などせずに問題なく利用することができます。

v6プラス接続でもVPNサーバーの構築も、ポートマッピングにも対応

個人的にもっとも感動したのが、多くのメーカーで対応ができないことの多いv6プラス接続時の高度なネットワーク機能に対応していたこと。光回線サービスで採用例が増えているv6プラス接続では回線速度を向上できる反面、各個人に割り当てられる利用可能なポートの縛りがあり、他社製のルーターではv6プラス接続時に利用できる機能の制限がある場合が多く不便を強いられていました。
Open VPNのサーバーを簡単に構築可能

v6プラス接続時に利用可能なポート番号もルーター側で判別

ASUS RT-AX1800UはOpen
VPNを始めとした各種VPNのサーバーとして利用することが可能。本機能を用いることで簡単にVPNサーバーを構築してホームネットワークに外出先からアクセスできるようになります。他社製品ではこのVPNサーバー機能はv6プラス接続時には利用不可という場合もありますが、RT-AX1800Uは利用可能なポートを自動的に判別した上で、その中のポートを設定して利用することにも対応。
個人的にはOpen
VPNを利用することがセキュリティ面、利便性の面でもサーバー構築には良いと思っておりOpen
VPNサーバーを簡単に構築できる本製品はかなり嬉しいもの。Open
VPNのクライアント側で必要となる設定についてもルーターの管理画面から出力できるため、クライアントではユーザーID・パスワードを設定するだけで利用できます。
これまでv6プラス接続では不可能と思っていたv6プラスのまま自宅にVPNサーバーを建てることを可能にしてしまうのがASUS
RT-AX1800Uの最大の魅力とも言えます。もう2重ルーターにしてPPPoE接続(IPv4)を用意する必要はありません。ただし、v6プラス接続の難点である利用可能なポートの縛りによって無敵になれたわけではないというのはご留意を。(多分次回に続く)

VPN周りではASUS
RT-AX1800UをVPNクライアントとして、常に指定したVPNを利用するといったことも可能。活用する場面は正直浮かびませんが、本機を持ち歩いて公衆回線を利用するといった場合には便利かも。もしくは、他の地点のネットワークと常に接続したいような場合には便利。
また、スマートフォンなどで公衆無線LANを利用したりする際に、自分専用のVPNを用意して常に暗号化された接続を維持する「インスタントガード」機能も利用可能。Open
VPN機能を利用するなら必要はありませんが、最低限の機能を手軽に利用する場合には本機能が便利そうです。

Jriver Media Centerのネットワーク設定画面

VPNを構築できるという時点で想像に難くないですが、ポートフォワーディング機能も利用可能。こちらもVPNサーバー構築時と同じくv6プラス接続時に利用可能なポート番号から選択できるようになっており、設定自体も簡単。
私の場合は外出先から自宅のJriver Media
Center上に構築した音楽サーバーにアクセスして音楽を再生したいというニーズがありましたが、これで解決。RT-AX1800U側で利用可能と指定されたポート番号をJriver側でも指定してあげればOK。これで、Jriverの各種アプリから自宅のJriverのメディアサーバーに接続できるようになります。ありがとうASUS!あと、Jriver側もメディアサーバーとして使えるポートの縛りがないのも良いですね。

シンプルな簡易メニューから、高度な設定まで。WEBとアプリで高い利便性を実現

     
v6プラス接続でもVPNサーバーを立てたり、ポートフォワーディングが利用できることに感動してしまい横道にそれてしまいましたが、高度な設定を利用したい場合もそうでない場合でもRT-AX1800Uは簡単にセットアップ可能なのも魅力です。
なお、設定についてはWi-Fi・有線で接続したパソコン、もしくはASUS
Routerアプリをインストールしたスマートフォンからも行うことが可能。ただし、後述するように日本で増えているv6プラス接続についてはアプリ側からは設定することができなかったためパソコン、もしくはスマートフォンのブラウザからの設定が必要です。

今回はパソコンのブラウザを利用してセットアップ作業を進めていきます。5,6年前に光回線を契約した際には光回線の回線終端装置にルーター機能を内蔵していたものが支給されていましたが、最近は純粋な回線終端装置(ONU)のみのことが多く、本機のように別途用意したルーター側を「無線ルーターモード」として利用することが多い印象。他にルーターを用意している場合には純粋なアクセスポイントとしても利用することが可能です。

今回はWi-Fiルーターモードとして利用するため、Wi-Fi側のアクセスポイントの設定を実施。ASUSのルーターでは2.4Ghz帯と5Ghz帯についてそれぞれSSIDとパスワードを設定します。ただ、後から5Ghz帯側のSSIDを2.4Ghz側と同一名称にしてしまうことで同一SSIDとして利用することが可能です。
私の手元の環境の場合、2.4Ghz帯と5Ghz帯を同一SSIDに設定していた場合、Xiaomi 11T Proでは5Ghz帯に接続したものの、他の機器では2.4Ghz帯につながってしまう場面が多く接続速度が低下してしまうことが多くありました。このため、実運用では5Ghz帯と2.4Ghz帯のSSIDは分けておいたほうが良さそうです。
RT-AX1800Uの設定画面へアクセスするためのID・パスワードもこの画面で設定。ルーター背面に記載されているAdminをそのまま使うこともできますが、セキュリティ面を考えるならID/パスワードともに変更しておくと良さそう。

まずは設定画面のトップから。ネットワークマップを表示し、現在のネットワークへの接続状況についてひと目で確認できるようになっています。RT-AX1800Uの先につながっているクライアントリストを確認したり、USB機器を接続している場合にはその内容も表示することが可能。
クライアントリスト側では、各機器に対して割り振っているIPアドレスや通信状況、また接続方法(有線なのか無線なのか)もひと目で確認することが可能です。

標準的な設定内容の【全般】メニューについては上のスクリーンショットの内容が該当。自宅に来ている友達などにWi-Fiのパスワードを教えたくない場合や、ホームネットワーク内につなげてほしくない場合に便利なゲストネットワーク機能に、トレンドマイクロが提供するセキュリティ機能であるAiProteciton、そしてペアレンタルコントロールにも対応。ペアレンタルコントロール機能では各端末ごとに利用できる時間を指定したり、全デバイスを接続できないようにしたりと多岐な設定が可能です。

ワイヤレス接続についての設定は上の通り。5Ghz帯と2.4Ghz帯のそれぞれでSSID・パスワードやその他の設定についても変更可能です。また、MACアドレスのフィルタリング機能も搭載しており登録していない機器からはたとえSSID・パスワードがわかっても接続できないように排除することが可能です。

WAN側の設定についても確認。v6プラス接続時、もしくは他の接続時でもNAT(ポートマッピング機能)を利用できるのも本機の特徴。加えてDNSサーバーについてもRT-AX1800側で指定することができ通常はプロバイダーの標準のものを利用しますがGoogleの提供するDNSサーバーを利用するように変更することも可能です。

通常の家庭用ルーターではまず使わなさそうではありますが、デュアルWAN機能もRT-AX1800Uでは搭載。回線の接続状態を一定の間隔でPingを送ることで確認をし、切断したことが確認できた場合にはサブ回線を利用するというもの。自宅に2回線来ているという人はほとんどいないため、使い方としては常にUSB接続のネットワークドングルを用意しておき、切断時に自動で切り替えるような感じ。

      
     
一般の家庭でも利用イメージが湧きやすいのがポートトリガー機能やポートフォワーディング機能。私の場合はポートフォワーディング機能を利用して自宅のメディアサーバーであるJriver
Media
CenterのインストールされているPCへ外部からのアクセスを転送するように設定しています。
セキュリティ的にはおすすめできないものの、LAN内の指定したPCにアクセスをすべて転送するようなWAN-DMZ機能も搭載。また、DDNSサービス(ASUSのDDNSサービスだけでなくGoogle
Domainも対応)と連携をして自宅のIPアドレスをDDNSに自動登録する機能も搭載。自宅サーバーを建てるような場合には本機能があると便利です。会社などのVPNに接続する際に必要なNATパススルー機能も搭載しています。
使い道が正直なところあまり浮かばないものの、Amazon
Alexaとルーターを接続してAlexaに声をかけるだけでゲストネットワークのON/OFFの切り替えが可能なAmazonスキル機能も搭載。Alexa利用時の例としてゲストネットワークのON/OFFやファームウェア更新、インターネット接続の切断などがありますが、Alexaから操作できることのメリットは不明です。
ルーター側で外部からホームネットワークを保護するファイアーウォール機能も搭載。特にIPv6環境では各個人に対してグローバルIPアドレスが付与されるため、このIPアドレスがわかると(v6プラス接続の場合は加えてポートも必要)ホームネットワークにアクセスされてしまう危険性があります。
IPv4・IPv6の双方でファイアーウォールを設定することでこの危険性を減らすことが可能。外部からのPingに対して応答しないようにしたりすることで、むやみに攻撃者からのPingに応答しないことでセキュリティ性を高めることが可能。自宅サーバーを建てない場合にはONにしてしまったほうが良さそうです。

最後は全般の管理メニュー。ルーターの動作モードの変更や、システムログの取得も可能。システムログについては、かなり詳細に取得することができるため、ネットワーク接続に問題が生じた際にはすぐに対処することが可能。とはいえ、問題が起きないことに越したことはありませんが…

一般のご家庭にも、”逸般”のご家庭にもおすすめの高機能ルーター

今回レビューしたASUS
RT-AX1800Uは、Wi-Fi6に対応し高速なWi-Fi環境を構築することができるWi-Fiルーターでした。ただ、それだけでなくv6プラス接続時にもVPNサーバーを構築したり、ポートフォワーディング機能に対応したりと高度なネットワーク機能も搭載した製品で一般のご家庭はもちろん、自宅に外からアクセスしたい”逸般”のご家庭の方にもご利用いただける製品でした。
もちろん、あくまでも家庭向け製品のためVPN機能利用時にはRT-AX1800UのCPU等の性能の限界はあるものの、ちょっとNASにアクセスしてデータをやり取りしたり、もしくは自宅オーディオストリーミングサーバーとして利用する分には十二分。現在はAmazonを始めとする通販サイトで1万円強で販売中。ぜひ、ASUS
RT-AX1800Uで快適なインターネット環境を構築していただければ。

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銀行をやめて人材系のHRテックらしいメガベンチャーにいます