【ASUS Zenfone 12 Ultra】Snapdragon 8 EliteでAntutu 273万点。5000万画素カメラ、AI機能搭載で日常からゲーミングまでこなすZenfone 12 Ultra徹底レビュー【PR】

2025年5月28日、ASUS JAPANから最新のフラグシップスマートフォン「Zenfone 12 Ultra」が発表。3月に日本で登場していたゲーミングスマートフォンASUS ROG Phone 9(レビュー)と同じくQualcommの Snapdragon 8 Eliteを搭載し、5000万画素トリプルカメラ、5500mAhの大容量バッテリー、リアルタイム文字起こしなどの豊富なAI機能を備えた実力モデルです。
今回はASUS JAPANさまから2週間にわたって製品をお借りし、通勤時の音楽再生や友達と食事をした際の写真、日常的な買い物の際の決済、ゲーム、電話など多様なシーンでその実力を検証しました。利用していて感じたのがとにかく動作がスムーズなこと。300アプリほどをすべて移行してテストしていましたが、すべてのバランスが取れた最高のスマートフォンでした。日本での販売価格は149,800円と魅力的な価格設定なのも嬉しいポイントです。
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ASUS Zenfone 12 Ultraのスペック
項目 | 詳細 |
---|---|
ディスプレイ | 6.78インチ Samsung E6 AMOLED 2400×1080(フルHD+) 1~144Hz(LTPO) 2500nits HDR10+ DCI-P3 107.37% Gorilla Glass Victus 2 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 8 Elite(4.3GHz、オクタコア)、Adreno 830 GPU |
OS | Android 15(ZenUI) |
RAM + ROM | 12GB/16GB LPDDR5X + 256GB/512GB UFS 4.0 |
カメラ | リアカメラ: 5000万画素広角(Sony LYT-700、f/1.9、6軸ジンバルOIS、23mm) 3200万画素望遠(f/2.4、3x光学、70mm) 1300万画素超広角(f/2.2、120°、15mm) フロントカメラ: 3200万画素(f/2.05) |
ビデオ撮影 | 8K/30fps、4K/60fps、1080p/240fpsスローモーション |
Bluetooth | Bluetooth 5.4(LDAC/AAC/aptX Adaptive対応) |
USB | USB Type-C 3.2 Gen 1 |
バッテリー・充電 | 5500mAh、65W急速充電(PD3.0)、15Wワイヤレス充電(Qi 1.3)、いたわり充電対応 |
重量 | 220g(本体のみ) |
サイズ | 163.8×77.0×8.9mm |
防水性能 | IP68 |
おサイフケータイ | FeliCa対応、NFC(Google Pay対応) |
Wi-Fi | Wi-Fi 7(2.4/5/6GHz)、Wi-Fi 6E/6/5互換 |
ネットワーク | 5G SA/NSA(n1/3/5/7/8/18/20/26/28/38/40/41/77/78/79)、4G LTE(B1/3/4/5/7/8/18/19/26/28/38/40/41/42)、3G WCDMA(B1/2/4/5/6/8/19)、2G GSM(850/900/1800/1900MHz) |
オーディオ | 3.5mmヘッドホンジャック、ステレオスピーカー、Hi-Res Audio |
価格 | 149,800円(12GB RAM/256GB) 169,800円(16GB RAM/512GB) |
洗練されたマットガラスデザインと実用性の両立



Zenfone 12 UltraはSage Green、Ebony Black、Sakura Whiteの3色展開。背面にマットグラスを採用しシンプルさと高級感を両立した仕上がりの製品です。今回はさくらホワイトモデルをお借りしましたがただ白いのではなく、光に当たるとほのかにピンク色が見える光の反射が美しい印象。100%リサイクルアルミフレームと22%リサイクルガラスを採用し、環境配慮も実現しています。IP68の防水防塵性能は、雨天の通勤や不意の水濡れでも安心です。

重量は223g(実測)。私が現在メインで利用しているスマートフォンのXiaomi 13Tが195gだったため、それと比べるとずっしりとした感覚です。最近の6.7インチ帯のスマートフォンはXiaomi 15 Ultraの228gなどのように200gを超えるモデルが多く、他のスマートフォンと比較しても重すぎもない重量といった印象です。本体の寸法は163.8×77.0×8.9mmと成人男性だとちょうど手に収まるような大きさです。



各側面のキーや端子についても確認。本体右側面に電源キーとボリュームキーを配置する一般的なAndroid端末のキー配置になっています。上部と左側面についてはアンテナ用のスリットのみが入ったシンプルなデザインに仕上がっています。カメラの出っ張りについては、昨今のかなり厚みのあるカメラの出っ張りに比べると控えめな印象。とはいっても、そのままの状態でテーブルなどに置くと本体が傾いたり傷がついたりするなという印象でした。


株にはUSB Type-C端子とSIMスロット、3.5mmステレオミニ端子を配置します。また、スピーカーも下部に搭載していました。特徴的なのはUSB Type-C端子の位置。真ん中ではなく左側に配置しています。真ん中にUSBケーブルを通すタイプのスマートフォンスタンドを私は利用しているため、この端子配置はちょっと不便でした。SIMスロットはnanoSIM×2の構成でmicroSDは利用できません。

同梱品はUSB Type-Cケーブルと説明書、ハードタイプの透明なケースです。このケースはかなり固く、Zenfone 12 Ultraを収納するとぴったり収まり、なかなか取り出せないほどでした。カメラ部分も出っ張りを覆う形で収められるようになっておりケースに入れたらカメラ部分の傷の心配もなさそうです。

Zenfone 12 Ultraは画面内指紋認証センサーを搭載。超音波式か光学式かは特に触れられていませんでしたが、実際に利用している感じでは非常に高速な印象。他社のスマートフォンでは指紋認証センサー部分が下部にありすぎて操作しづらいこともありますが、本機は少し真ん中に寄せていることもあり認証しやすかったのもポイントです。
6.78インチAMOLEDディスプレイの圧倒的な視認性



Zenfone 12 Ultraは6.78インチのSamsung E6 AMOLEDディスプレイを搭載。2400×1080(フルHD+)の解像度と1~144HzのLTPOリフレッシュレートを実現しています。最大2500nitsのピーク輝度により、直射日光下でGoogleマップを使用しても視認性を確保できます。色域はDCI-P3カバー率107.37%を確保。色再現度はΔE<1と正確でどんなコンテンツであっても鮮やかで正確な色を楽しむことが可能です。
画面のリフレッシュレートは120Hz駆動(ゲーム時は144Hz)に対応。ディスプレイのリフレッシュレートの高さと、本体のSoCの性能の高さでどんなアプリを起動しても常にヌルヌルと指に吸い付くかのようなスムーズな動作を実現しています。SNSのスクロールやアプリの起動、カメラの操作はもちろんのこと、ゲームの際にも驚くべきほどのスムーズな画面操作が可能です。仕事中に上司にZenfone 12 Ultraの画面でなにかを見せたときには「びっくりするくらいに画面がスムーズ!」と言われるほどでした。

試用期間中はガラス製のスクリーンプロテクターを用意して利用。ガラス製の場合は少し厚みがあること、そしてジェスチャーモード(左右上下のスワイプでアプリの切り替えや戻るキーの役割をもたせる場合)の際には、画面端の操作の判定が厳しく思ったようにアプリ切り替えができないこともありました。ただ、慣れてくれば問題がなかった印象です。
Snapdragon 8 Eliteで実現する圧倒的なサクサク性能。Antutuベンチマークでは273万点を記録

Zenfone 12 Ultraは、Qualcomm Snapdragon 8 Elite(4.3GHz、Adreno 830)を搭載し、16GB LPDDR5X RAMと512GB UFS 4.0ストレージで圧倒的な性能を発揮。本体の筐体自体がASUSのゲーミングスマートフォンであるROG Phone 9と共通なこともあってか本体の放熱性能にも優れており、ゲーミングでも問題のない性能を実現しています。




AnTuTuベンチマーク(v10.4.9)では273万8315点を記録し、CPU(58万5545点)、GPU(118万5677点、Vulkan Seasons 60万8704点)、MEM(50万1511点)、UX(46万5582点)でバランスの取れた性能を実現しています。テスト中はそれなりに本体が熱くなっており、Antutu側でのベンチマークモニターでは本体温度が28.3℃だったところから計測をすると49.2℃と19.9℃も発熱することに。高性能なSoCな分、発熱についてはそれなりにあると思ったほうが良さそうです。
ストレージテストでは、シーケンシャルリード3803.3MB/s、ライト3418.0MB/s、ランダムリード1384.0MB/s、ライト992.0MB/sを達成。非常に高速に読み書きができるため、大容量のゲームを起動したり、4K画質の動画を優先接続で吸い出すというときであっても安心して利用できます。
60FPSの原神であってもサクサクプレイ。発熱しやすいものの、スムーズな動作を実現



Zenfone 12 Ultraはその高い性能を活かして、原神などの高負荷なゲームであっても快適な動作を実現することが可能。実際に原神のレンダリング精度を最高にし、他の画質設定もすべて最高画質に設定して戦闘シーンをプレイしてもフレーム落ちも皆無で快適にプレイすることができました。ただ、本製品の放熱機構はパッシブのためゲーム中には徐々に本体が熱くなっていく印象です。本体温度が上がった状態であっても、体感の性能は落ちないようになっており、発熱下でも安定した性能を確保できるようにチューニングされているようです。
ASUS独自のゲームアシスト機能である「Game Genie」も搭載。リフレッシュレートの調整(最高画質の144Hz)や、リアルタイムでのハードウェアの情報を確認できるのはもちろんのこと、ゲーマー向けにマクロやメモリ解放などの機能も用意。ゲーミングスマートフォン並の豊富な機能を実現しているのもポイントです。
おサイフケータイにも対応。移動中でも、暑い日差しの下でも最高の操作性を実現


日常使いでは、LINE、Teams、X、Instagramを同時利用しても遅延はなく、通勤中のSNSチェックやTeams会議でストレスフリーな操作感を実現していました。胸ポケットに入れた状態でストリーミング配信の音楽をBluetoothで再生していると発熱が気になる印象。高性能さゆえの発熱性というのは一定程度覚悟しておいたほうが良いかもしれません。ゲーミングの評価でも触れたように本体が熱くなっていてもアプリの動作が遅くなることは一切なかったのは非常に良い点でした。

日本版では国内での決済では欠かせないおサイフケータイももちろん搭載。モバイルSuica/PASMO/ICOCAを登録して電車や新幹線での移動も快適にすることが可能です。FeliCaを利用した決済については特段気になりませんでしたが、クレジットカードのタッチ決済(NFC-Pay)の利用時には、Google Payを立ち上げた状態で、支払先のレジの受付がクレジットに切り替わってから一呼吸おいてタッチしないとエラーになることが多かった印象。この挙動についてはXiaomi 13Tのほうが洗練されていた印象もあるので要改善と思いました。

Zenfone 12 Ultraは5,000万画素の広角カメラに3,200万画素の望遠カメラ、そして1,300万画素の超広角カメラを搭載し、複数のカメラを切り替えながら利用することになります。暑い日差しの下でカメラを起動するとスマートフォンの機種によっては発熱のせいでスムーズにカメラを起動できずシャッターチャンスを逃す事になってしまいますが、本製品ならそんなことは一切なく撮りたいものをすぐに撮影できました。



現行の機種の中ではほぼ最新のAndroid 15を搭載。OSアップデートの保証期間は特段明治されていないものの、レビュー中にもセキュリティパッチの更新(2025年5月5日)が配信され定期的にアップデートが提供されている印象。AI機能後述するAI機能に関しても適宜アップデートされており長く使う上でも安心して利用できそうです。
自然な色合いと正確なホワイトバランスで、見たままを高精細に描き出すカメラ

Zenfone 12 Ultraのトリプルカメラは、5000万画素広角(Sony LYT-700、f/1.9、6軸ジンバルOIS、23mm)、3200万画素望遠(f/2.4、3x光学、70mm)、1300万画素超広角(f/2.2、120°、15mm)の3つのカメラで構成。そのどのカメラでも自然な色合いと、正確なホワイトバランスで見たままをそのまま撮影することができる仕上がりでした。


まずは明るい昼間の景色から。青空が広がる景色は鮮やかすぎない程度に鮮やかな自然な色合いで撮影が可能。2枚とも影になっている部分と、陽があたっている部分に分かれており、どちら側も自然な明るさを実現。HDRが効いていていると少し節残渣が否めないもののかなりきれいに撮影できている印象です。


超広角カメラと望遠カメラについても同じ傾向の印象でした。超広角カメラは17mm相当での撮影が可能でダイナミックな景色を撮影ができます。HDRは弱めに掛かる程度で、個人的には超広角くらいの写り方が好みの感じ。繊細な雲の様子もきれいに捉えることができていました。
望遠カメラ側では65mm換算の専用望遠レンズを利用した光学ズームによって、画質劣化のほぼないロスレス3倍ズームを実現しているのもポイント。若干いろがキツイのとデジタル感があるような印象もありますが、自然な望遠を実現してくれていました。


曇っている景色でもコントラスト比の高い自然な表現になっている感じでした。水辺の景色はスマートフォンによってギザギザしてはデジタル感の強い画質になってしまうこともありますが、Zenfone 12 Ultraはこの点についても自然な処理を実現しているのもポイントでした。



食事の写真もとにかく自然な色合いなのがZenfone 12 Ultraの特徴。暗い場所であっても自然に明るさを持ち上げることで、鮮やかさと色合いの両方を維持してくれます。最初の2枚はかなり暗いお店ですが、ノイズ感もすくなく撮影することができていました。3枚目の焼き肉の写真は少しデジタル感があるものの、肉のつや感、シズル感も表現ができている印象。食べたものを記録するときにも、サクッと写真が撮れることもありかなり便利な印象でした。


店舗の屋内も広角カメラのf/1.9の明るさを活かして、色鮮やかに撮影することが可能でした。写真のような場所だと、カメラの質が低いと全体的に白くなってしまうことがスマートフォンカメラでは頻発してしまう印象。対してZenfone 12 Ultraは高い色再現性を実現してくれています。
どちらの写真も小さいLEDや壁のタイルなど、写真の中に細かい表現を必要とするものが多く入っている印象。それでも、それぞれが潰れずに映し出されていることも個人的にはポイントが高く感じます。まさに見たままの撮影に長けているといって良い性能です。



夜景に関しては得手不得手が分かれる印象。光源が少ない夜(ほぼ深夜)の東京駅前の場合は、広角カメラと望遠カメラでは暗部を持ち上げようとして全体的にボワッとした仕上がりになってしまった印象。もちろん、撮影時に露出を調整すれば暗くすることはできるものの、もうちょっと頑張ってほしかった印象です。
超広角カメラでこれもまた光源が手前にしかない状態だと、今度はビルが真っ暗になってしまう結果に。表現が難しいところではありますが、この夜景撮影能力についてはもう一声欲しいと感じました。




被写体が一定程度明るいときは夜景撮影ではかなりの表現力を保っており、夜の京都タワーは非常に綺麗に撮影。超広角カメラ側は少し色被りしている感もあるものの、見たままの景色を撮影することができました。横浜のみなとみらいの夜景もビルの明かりがついているときは自然な鮮やかさできれいでした。
換算65mmのロスレス3倍ズームで圧縮効果のある写真を簡単に撮影。AI流し撮り機能など豊富な撮影機能もうれしい



個人的に楽しかったのは65mm相当の画角で撮影できる望遠カメラ。簡単に圧縮効果のある写真を撮影できるため、スマートフォンとは思えないレベルの画質を実現できます。ただ、先日レビューしたXiaomi 15 Ultraの2億画素望遠カメラとは異なり、Zenfone 12 Ultraの望遠カメラは3200万画素。3倍ズームまではロスレスでの撮影が可能ですが、それ以上はデジタルズームとなるため10倍で撮影するとのっぺりとした、デジタル感のある写真になってしまいました。次回作ではカメラ部分が少し大きくなっても良いので望遠カメラはパワーアップしてくれると嬉しいところ。


カメラのUIはシンプルな仕上がり。Zenfone 12 Ultraのカメラは特にどこかのカメラメーカーとコラボしているわけではないため、標準的なスマートフォンのカメラUIです。標準で表示されるズームバーは0.7倍(超広角)、2倍、3倍の3通り。望遠カメラが標準で3倍のため、ここまで一気に拡大できるようになっています。3倍側をダブルタップすると他の倍率も選択でき、10倍(約210mm)や30倍ズームにスムーズに切り替えが可能です。
10倍以上での撮影時には、左上に枠が表示され写真の全体像を確認が可能。どの部分をズームで撮影しようとしているかを簡単に確認できるようになっています。カメラのレスポンスは高速で、他のアプリからの切り替えでもラグなく撮影可能でした。広角・望遠カメラの切り替えも非常にスムーズで、撮影したい瞬間を逃さず撮影することができます。

Zenfone 12 UltraのカメラUIで個人的に嬉しい機能が水準器機能。水準器をONにした状態で撮影しようとすると真ん中に青線が出てきて、地面に対して平行になっているかを確認することが可能です。カメラに搭載している6軸ジンバルを使って誤差程度であれば修正することが可能で、ピタッと角度がそろった写真を撮影できました。

Zenfone 12 Ultraでは写真の色味を簡単に変えられるPhoto Vibe機能も搭載。標準、リッチ&ウォーム、ソフト&ウォーム、ビビット&クール、ソフト&クールの5種類の色味で思い通りの写真を撮影することができるようになっています。


Zenfone 12 Ultraの写真は標準(スタンダード)では全体的に寒色気味の色合い。今回の記事の中で掲載している食事の写真はスタンダードモードで撮影しているものの、人によってはもう少し暖色をと思うこともあるかと。そんな場合にはリッチ&ウォームにすることで全体的に暖色に寄せて撮影することが可能。上の倉庫の写真でも自然な範囲で色味を変えることができました。





AIを使った撮影モードも搭載。AI流し撮り機能では、車などの被写体をスマートフォンカメラではなかなか実現できない背景が流れるような写真を簡単に撮影できるようになっています。AI流し撮りモードにした状態で近づいてくる被写体をそのまま撮影すれば自動的に3種類の流し撮りをしたものを生成してくれました。AIで奇抜なイラストを作ることを売りにする製品も多いですが、このくらいでちょうどよいのかもと感じます。
写真もAIで管理。自動でギャラリー内の画像をタグ付けしたり、AI消しゴム機能も利用可能




Zenfone 12 Ultraは強化されたAI機能もポイントの一つ。Googleフォトで写真を管理していると当たり前にも感じますが、ローカル上でも写真を分析して管理することが可能なのもポイント。ギャラリーアプリを起動すると自動的に保存している写真を分析してくれ、写真にタグを付けてくれます。
いくつかの種類で分類し、「物・状態」の分類の中には車・食品・空・植物という4つのカテゴリを作成します。写真に対してのタグも多く設定されており、新幹線やタワーと検索すればそれらしい画像を表示します。ただ、精度に関してはそこまで高くなく関係ないものが表示されたり、Zenfone 12 Ultraで撮影したはずの京都タワーは「タワー」出でてこなかったりという感じでした。



AIを利用した写真編集機能も搭載。Xiaomi 15 UltraやOPPO Find X8のような他社のAI搭載スマートフォンに比べると編集機能は控えめで、アバター作成機能や天気の変更機能は搭載せずAI消しゴム機能のみを搭載します。AI消しゴムでは消去したいオブジェクトを選択して生成をするだけ。

実際に今回は撮影した写真に映り込んでしまった人を削除してみました。動く歩道の手すりが人の前にあり被ってしまっていましたが、オブジェクト選択の段階で手すりをいい感じで避けて選択。消去したあとの写真でも人だけに絞って自然に削除することができました。
5500mAhバッテリーで丸一日余裕で使えるバッテリー。ワイヤレス充電にも対応

5500mAhの大容量バッテリーは、朝8:30から23:00までのヘビー使用(通勤2.5時間の音楽再生、SNS、Googleマップ、Teams会議)で27%残と優秀。丸一日小刻みに画面をONにしたりBluetoothで音楽を再生したりし続けていても夜まで充電不要で利用できる圧倒的なバッテリー持ちを実現します。

特徴的な機能として、スマートフォンを利用する期間が数年と長くなっていくにつれて避けられないバッテリーの劣化を抑えるいたわり充電機能(予約充電機能)を搭載していること。夜の間は充電器に繋いだ状態でも80%までに充電を抑えて、朝にかけて満充電になるように調整してくれます。

Zenfone 12 Ultraは15Wのワイヤレス充電に対応。他社の上位機種はワイヤレスで45W入力に対応するなんて製品もありますが、個人的には15Wくらいでちょうどよい印象。実際に利用しているときは、23:14に25%の残量で充電器の上においたら、午前1時には80%(106分)まで充電ができている感じで、夜寝る前に置けば勝手に充電完了させる、という使い方なら十分な性能でした。
自動通話録音&AI文字起こし機能で日常生活のやり取りを一気に便利に



Qualcomm Snapdragon 8 EliteのNPUを活用したAI機能も豊富に搭載。AIによるテキストの要約機能や、ボイスレコーダーでのリアルタイム文字起こし機能などを利用することが可能です。一番好みだった機能は自動通話録音&文字起こし機能。電話だけでなくLINE、WhatsApp、WeChatの対応するアプリで音声通話をしたら自動的にすべての通話を録音することが可能。電話だけでなくLINE、WeChatも録音してくれるのは不意の連絡でも内容を簡単にメモできて便利でした。





電話をかけたり、うけたりしたら自動的に音声レコーダーアプリが相手の声と、こちら側の声の両方を録音。電話ではなくマイク入力の音声レコーダーの場合はリアルタイムの文字起こしが利用できますが、通話録音については文字起こしは終了後に手動で開始します。
文字起こしを開始するには、録音が完了したデータを音声レコーダーアプリから開いて「文字起こしデータ」をタップし、何語の音声化を設定するだけ。あとは自動的に内容を書き起こしてくれそのまま確認できるようになります。話者識別も可能ですが、あまりうまく識別してくれるわけではありませんでした。
住友不動産との通話(33秒)では、「住宅ローン」「UFJ」「三井住友銀行」などのキーワードを認識したが、「おだしょー」「硬化証明書」などの誤記が目立つ印象です。PLAUD AI(OpenAIモデル)と比較すると精度は低いものの、ちょっとメモを取れないような場合でもあとから文字で何を話したかを見返せるため実用的な機能と言えました。



録音した内容については要約もZenfone 12 Ultra上で実施が可能。今回は比較しやすいようにPLAUD NotePin(レビュー)で同じ音声データを文字起こし・要約したものと比較してみます。Zenfone側の要約の結果は良くも悪くも淡白。会話の内容をとりあえず箇条書きしてくれるため、電話後のメモとしては十分な印象です。PLAUD側は議事録レベルまで落としこんでいる印象。直ぐに結果を確認する程度ならZenfone 12 UltraのAIで、もっと高度に分析するならPLAUDというふうに使い分けると良さそうです。
【PLAUD NotePin】たった23gの軽量AIレコーダーで議事録作成がこれまで以上に簡単に!打ち合わせや会議の多い人必見のPLAUD NotePinレビュー【PR】

GoogleのAIもフルに利用が可能なのもZenfone 12 Ultraの特徴。Google Gemini標準搭載は当たり前で、画面で表示しているものを指で囲って調べる「かこって検索」にも対応しています。本製品の場合は、ジェスチャーモードの際は画面の一番下に表示されているバーを長押しすることで囲って検索を呼び出すことができました。気になったことがあればすぐに調べて、必要に応じてGeminiからカレンダーの予定を作成するなんてことも自由に行えます。
カメラ性能もおサイフケータイも、すべてがサクサク動く操作性も妥協したくない方へ。15万円の最適解

Zenfone 12 Ultraは、カメラ、性能、バッテリー、AI機能を高次元でバランスさせたフラグシップとして最高のスマートフォンでした。自然な色味と6軸ジンバルによって安定した写真、動画撮影を実現する5,000万画素カメラでどんな場面であっても美しい写真を簡単に撮影ができるカメラ性能。そしてQualcomm Snapdragon 8 EliteでAntutu 273万点、原神などのヘビーなゲームであっても問題なく動作できる高性能を実現しています。
日本ではまだまだ欠かせないモバイルSuicaにマストなおサイフケータイ(FeliCa)も搭載。5Gバンドはn79にも対応し日本で利用するために必須と言える機能も全て網羅。通話自動録音やAIによる文字起こし・要約機能、写真のAI消しゴム機能などAIを使った機能も一通り対応しているのも嬉しいポイントです。日本でスマートフォンを使う上で欲しいと思う機能をすべて載せながら12GB RAM/256GBモデルなら149,800円で購入可能。実はわたしは購入しておりこれから到着予定です。
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