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【Blacview Oscal Pad 60】子供向けの動画タブレットにも。1万円以下でもAndroid12にHD画質、リモート監視も可能なタブレット、Oscal Pad 60レビュー【PR】

昨年レビューしていたOPPOのタブレット、OPPO Pad Airの第2世代が登場したり、Googleからも謹製タブレットであるPixel Tabletが発売されるなど、Androidタブレット端末も徐々に数が増えており、自宅や外出先で大画面を手軽に使いたいというニーズを満たしてくれる製品が増加しています。ただ、最近のAndroidタブレットは値段もそれなりに上がっているのも現状。Androidタブレットに5万円って、結構ビビりますよね。
今回はBlackviewのサブブランドである「Oscal」から登場した超・低価格タブレット、Oscal Pad 60をメーカーより提供していただいたのでレビュー。1万円以下という安価な価格でありながら、Android 12に3GB RAM、10.1インチのHD(1280×800)ディスプレイ、そして6,580mAhのバッテリーを搭載したタブレットです。

コストカットを感じさせない狭縁ベゼルが魅力。大画面を手軽に利用できる

 

      
OSCAL Pad 60は、以前レビューしたBlackviewのタブレット、Blackview Tab 12 Proと比べてかなり廉価。Tab 12 Proが実勢価格2万円程度なのに対して本機はクーポン適用後は1万円をきる安価な価格設定。とはいえ、パッケージデザインなどは超格安モデルとは思えないしっかりとした仕上がりです。

 

 

同梱品は本体の他にクイックスタートガイド、USB Type-A to Cケーブル、ACアダプター。レビュー機は海外から発送されていたためACアダプターがEUプラグでしたが、日本国内で販売されているものについては日本のコンセント形状に合わせたものが付属しています。
本体の前面のディスプレイ部は10.1インチ・1280×800のHD画質。画面のベゼル部は高価格なタブレットと比較すると少し大きめといった感じ。ただ、一昔前の製品のようにベゼルが広すぎるというほどではありません。

 

ディスプレイにはあらかじめ液晶保護フィルムが貼り付けられており、一番外側の製品情報の印字部を剥がしても、保護用のフィルムが残るようになっています。わざわざ新しく保護フィルムを購入しなくてもそのまま利用できるのは嬉しいところ。

 

 

本体はメタルではなくプラスチック製。低価格な製品の場合、チープさが目立つこともありますが本機では見た目はそこまでのチープさを感じさせません。

 

背面には500万画素のリアカメラを搭載。カメラ部分のデザインを見るとデュアルカメラに見えますが、実際には片方しかレンズが入っておらずシングルカメラの構成です。リアカメラにはフラッシュも搭載しており、暗所での撮影も一応可能。なお、フロントカメラも搭載しておりこちらは200万画素です。

 

     

 

      
縦画面で利用した際の上部の短辺にはmicroSDスロットとUSB Type-C端子を搭載。電源ボタン、ボリュームキー、3.5mmステレオミニジャックは、長辺側に配置しています。また、ステレオスピーカーも横画面で利用した際の下部の長辺に搭載しています。
OSCAL P60の重量は538g。10インチのタブレットは400g台の製品がミドルエンド機では多く、本機の重量はちょっと重め。とはいえ、10インチ帯で数十グラムの差があったとしても、実際の利用感としてはあまり変わらない印象です。

 

 

 

同じ10インチほどのタブレットであるXiaomi Redmi Pad(緑色・左上)と比較。背面のデザインはOscal Pad 60のほうがプラスチック製なのと、ちょっと丸みを帯びているのが違うくらい。側面部のデザインも同じく本機のほうがエッジ部分の加工が大きく棘のないデザインになっています。厚みは若干Oscal Pad 60のほうが厚めです。

スペックはかなり控えめ。子供向けの動画端末などには良いかも

     
Oscal Pad 60はAndroid 12ベースのOscal(Blackview)の独自ROMであるDuke_OS 3.0を採用。セットアップメニューや、それ以降の詳細設定などの大半はAndroid 12の標準仕様から大きく変わっておらず、他のタブレット・スマートフォンなどと同じようにセットアップが可能です。

 

      
セットアップ時には他のスマートフォンやタブレットからUSB Type-Cケーブルで接続したり、Wi-Fiのネットワーク経由でGoogleアカウントの情報や写真、アプリの設定といった情報を移行可能。本機をメインのタブレットとして利用する、ということはないと思いますがピンポイントでデータを移行するという場合でも便利なはず。

 

     

 

システムナビゲーションは、ジェスチャー方式と3ボタン方式のどちらかを選択して利用可能。設定画面に関してはBlackview(OSCAL)のカスタムUIであるDokeOSによるカスタマイズが入っており、Android標準(AOSP)と比べると若干印象が異なりました。オンラインアップデートも提供されており、頻度は不明ですが一定程度のアップデートは期待できそうです。

 

 

     

 

Oscal Pad 60の性能を一言でいえば「超低スペック」。搭載しているSoCはタブレット・スマートフォンのSoCとして見かけることが減ったRockChipのRK3326S。Antutuベンチマークでは、最近の製品とは思えない10万点以下の6.7万点です。MediaTek Helio G99採用のXiaomi Redmi Padが35万点であることを考えるとその低さがわかるかと。
GPS搭載のためカーナビにと思ったが無理だった

 

Antutuベンチマーク上のすべての計測結果が低いため、コメント自体が困難ですがCPU性能の低さからアプリの起動はもちろん、キャッシュを利用して地図を表示するGoogle Mapなどもほぼ利用できないレベルです。実は本機はGPSを搭載しているため、それを使ってカーナビにと思っても測位速度とマップの表示が壊滅的で利用できませんでした。

ここまで低スペックだと、実際のところ何に使えばよいのかとなりそうですが、個人的には動画専用端末にしてしまうのが良さそうといったところ。YouTubeで動画を見てみましたが、意外と動画再生はスムーズ。ストリーミングサービスの場合、端末の性能に合わせたほどよい動画データを渡してくれることもありGPU性能が低くても動作できる様子でした。

本機の画面の解像度は720P(1280×800)であり、フルHDですらないため動画コンテンツ側の解像度が低くても気にならないのも利点。AmazonプライムビデオなどでHD画質再生の際に必須となるWieVineセキュリティレベルはL3でありストリーミングサービスでのHD再生は不可ですが、問題にはならないかと。

CPUの性能の低さはバッテリーもちの良さにも効果があるようで、本機のスタンバイ時間は312時間と長時間を実現。6580mAhの大容量バッテリーによって、動画の再生は連続5時間、音楽再生でも15時間の連続駆動を実現しているのもポイントです。とりあえず動画を流しっぱなしにしたいという場合には最適。

Oscal Pad 60の搭載するAndroid 12にはペアレンタル・コントロール機能も搭載。各アプリの利用時間や利用できるアプリについての制限を加えることも可能。Googleファミリーリンクを利用し、リモートでタブレットの利用状況を確認、制限といった高度な管理機能が利用できます。なお一層、子供の動画タブレット向けに良い感じなところ。
そんな子供向けの最悪ぶっ壊しても大丈夫なタブレット、Oscal Pad 60は9,000円台という驚異的な価格で販売中。Android 12を搭載しており、最新のアプリのインストールにも対応し、ペアレンタル・コントロールなども利用できる10インチタブレットが1万円以下というのはさすが。ぜひ、購入を検討してみては。

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銀行をやめて人材系のHRテックらしいメガベンチャーにいたかと思えば、今はSIerで企画とかしています