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【Xiaomi Pad 5 Pro】Snapdragon 870に2.5Kの高解像度ディスプレイ、8基スピーカー採用ながら4万円台のXiaomi Pad Proレビュー

一気に盛り上がりを見せている中華タブレット。当ブログでも昨年のLenovo XiaoXin Pad(Lenovo Tab P11)を皮切りに高性能な中華タブレットを多く紹介してきました。その中でもQualcomm Snapdragon 870を搭載した製品は特に注目を集めており、先日のLenovo Yoga Tab 13(Lenovo Yoga Pad
Pro)はパワフルな動作と美しいディスプレイ、そして自立したり、ぶら下げたりできるスタンドを搭載
し使い勝手の良い製品でした。

今回は同じくSnapdragon 870を採用し、2560×1600・275PPI・120HZ駆動の高画質なディスプレイ、そして6GB RAM・256GBストレージを採用したXiaomi Pad 5 Proを購入したのでレビュー。ハイエンドスマートフォンに匹敵する高性能を何でも美しく鮮やかに描写するディスプレイで堪能できるモデルは、自宅でも外出先でも強力なパートナーになってくれるはず。
Xiaomi Pad 5 ProはGizTopやBanggood、AliExpressなどで好評販売中。現在は中国版ROMのみが流通しており、自身で日本語化が必要ですが、GMS(Google
Mobile Service)に対応しておりGoogle Playは問題なく利用可能で、日本での利用の障壁も少なく手頃に高性能なタブレットが欲しい人にぜひおすすめしたいモデルです。(2021年9月16日追記:Proのグローバル版は発売されないため、中国版ROMのみが正規のROMとなりそうです)
グローバル版は無印Xiaomi Pad 5で発売。日本でも正規販売が開始されており、SoCはSnapdragon 860にダウンしたり、RAMの性能を落としたりとスペックダウンしている部分はあるものの、質感の高いデザイン等は共通。GMS導入などを回避できる国内版・グローバル版というのもおすすめです。

 

Xiaomi Mi Pad 5シリーズのスペック

  
  Xiaomi Pad 5 Pro 5G Xiaomi Pad 5 Pro Xiaomi Pad 5
ディスプレイ 11インチ・2560×1600・275PPI
120HZ駆動
HDR 10・Dolby
Vision対応
OS MIIUI 12.5 (Android 11ベース)
SoC Qualcomm Snapdragon 870 Snapdragon 860
RAM
ストレージ
8GB RAM(LPDDR5)
128/256GB(UFS 3.1)
6GB RAM(LPDDR5)
128GB(UFS 3.1)
6GB RAM(LPDDR4X)
128GB/256GB (UFS3.1)
カメラ バック:5000万画素
+500万画素(被写界深度カメラ)
フロント:800万画素
バック:1300万画素
+500万画素(被写界深度カメラ)
フロント:800万画素
バック:1300万画素
フロント:800万画素
バッテリー 8,600mAh
67W充電対応
8,720mAh
33W充電対応
スピーカー 8スピーカー(Dolby Atmos対応) 4スピーカー(Dolby Atmos対応)
寸法 256.69mm*166.25*6.86mm
518g
256.69mm*166.25*6.86mm
515g
256.69mm*166.25*6.85mm
511g
GPS GPS・GLONASS・北斗・Galelio・みちびき
Wi-Fi Wi-Fi 6,Wi-Fi 5,Wi-Fi 4
802.11a/b/g
WiFi 5
802.11a/b/c/g/n/ac
携帯回線 GSM:B2/3/5/8
CDMA 1x/EVDO:BC0
WCDMA:1/2/4/5/6/8/19
LTE
FDD:1/2/3/4/5/7/8/19
LTE TDD:34/38/39/40/41/42
Sub6G:n41/77/78/1/3/28a

デザイン:狭縁で小型。外観の美しさが所有欲をくすぐる

 

 

今回は中華通販サイトのGizTopで購入。注文から商品到着までは約2週間と若干時間がかかりましたが、当社曰く「Xiaomi Pad 5は注文が多すぎて出荷が追いついていなかった」とのことであり、現在は落ち着いて来ているのではないかと推察。梱包はしっかりしており、パッケージも潰れなどはありませんでした。
Xiaomi Pad 5 Proの箱は黒一色でプレミアムモデルを彷彿とさせるもの。後述するように付属品がほぼないため、箱自体は薄めになっています。

 

 

同梱品は本体の他にはUSB Type-C to 3.5mmステレオミニプラグの変換アダプター、クイックスタートガイドのみという割り切った仕様。充電器も付属しないため、自宅にあるものを利用するかXiaomi Pad 5 Proで対応する67W急速充電のできるXiaomi 67W Chargerを購入するというのも手。
今回購入したブラックモデルの背面は、Xiaomiのロゴが小さく印字されただけのシンプルなつや消しのデザイン。Lenovo XiaoXin Padシリーズの上部と下部でアクセントを付けたデザインとは異なる傾向です。重量は11インチのタブレットにしては重めの520gでした。

 

 

 

ディスプレイは11インチと大型。しかし、ベゼルがかなり狭くなっており、11インチの画面サイズでありながら、本体は一昔前の10インチタブレットと同等レベルの大きさを実現しています。
本体の厚みは6.86mmと非常に薄く、写真のように若干カメラが浮き出るレベル。短辺の両端にDolby Atmos対応のクアッドスピーカーが配置されており、映画などの鑑賞時には上下左右から立体感のあるサウンドを楽しむことができるのもポイントです。

 

 

今回はXiaomi純正のスマートケースも購入。純正ケースの場合はケースをスタンドとして利用する際にディスプレイ保護側が折りたたまれてスタンドになるため、タブレットの前のスペースを利用せず省スペースなのも良い感じ。若干出っ張っていたカメラもちょうどよく収まってくれました。

高解像度×高リフレッシュレートで動画再生も画面遷移も快適

 

Xiaomi Pad 5のディスプレイは11インチというサイズながら2560×1600の2.5Kという超高解像度を実現。通常利用時の発色も十二分なクオリティですが、HDR10に対応し対応コンテンツの再生時には通常のディスプレイと比較してもより鮮やかな映像を楽しむことが可能。
120Hz駆動に対応し画面遷移や、画像の切り替え、WEBページのスクロールが他の60Hz駆動のスマートフォンなどと比べても圧倒的に滑らかなのも特徴。通常リフレッシュ・レートを高くすると動作が緩慢になりがちですが、Snapdragon 870の高いGPU性能を活かしてリソース不足を感じさせないのもポイントです。
高解像度でかつ、HDR 10対応と非常に高い性能のディスプレイを搭載していることで気になるのが映像コンテンツの再生クオリティ。実際にAmazonプライム・ビデオやYouTubeで映像を楽しんでみましたが映像の鮮やかさはなかかなのもの。また、オクタスピーカー(8つ)によって映画の再生時には上下左右から音が出てくるのも良い感じ。
Youtubeの1080P動画の再生は当然スムーズに可能。ネットワーク性能の高さもあり、安定して高画質で再生していけます。DolbyAtmosにも対応したスピーカーの音質は若干低音は弱いものの、他のタブレットに比べると解像度と音場表現に優れており外部スピーカー無しで音楽のMVも楽しめました。

 

Xiaomi Pad 5のWideVineセキュリティレベルはL1

 

Netflixアプリ上ではWideVine L3と認識されHD再生不可

 

Xiaomi Pad 5 ProのWideVineセキュリティレベルは最高ランクのL1。ただし、以前問題になったCHUWI HiPad Proと同様にAmazonプライム・ビデオでのHD再生は非対応。また、NetflixではL3と認識されHD再生は不可。ストリーミングサービスでの高画質再生を前提とする場合は、本製品よりもWideVine L1かつAmazonプライム・ビデオでのHD再生が可能なLenovoのXiaoXin Pad (Lenovo Tab P11)などを検討するのが吉です。

快適な動作を実現するパフォーマンス。Antutuベンチマークは

 

Antutuベンチマークでは64万点という点数を確保。同じSunapdragon 870採用のLenovo Yoga Pad 13が66万点でほぼ同レベルの性能を確保。S780G採用のミドルハイスマホであるXiaomi Mi 11 Lite 5Gが46万点のため、Xiaomi Pad 5 Proがどれだけ高性能なのかが分かるはず。

 

この高性能さによって基本的にどんな作業も、SNSもアプリのインストールも快適なスピードで実現。前述したように、Xiaomi Pad 5 Proで利用可能なディスプレイの120Hz駆動でもリソース不足を感じるような場面は全くありませんでした。
なお、今回購入したXiaomi Pad 5 ProはRAMも6GB RAMと大容量で、Chromeでタブを大量に開いた状態でSNSを広げてもメモリ不足になることもなかったのも良い感じ。

中国版のみフォントの変更と日本語化作業がマスト。ただし、簡単

今回購入したのは9月15日に発売となったグローバル版ではなく、中国版。GizTopから購入した場合はGMSは導入済み、Banggoodの場合はGMS導入から日本語化の作業が必要。中国版には日本語ロケールは入っていないため、MoreLocale2を利用して日本語を有効にする必要があります。
日本語化自体はMoreLocale2をインストール後、ADBコマンドを利用するだけと非常に簡単。Xiaomi Pad 5 ProでUSBデバッグを有効化してPCに接続し、ADBコマンドを叩いてMoreLocale 2で日本語を選択すればアプリ等では日本語で表示されるようになります。詳細な方法はOrefolderさんの記事が分かりやすいのでご参照を

 

  

 

また、Xiaomi Pad 5 Proの標準フォントはrobotoというGoogleの欧文フォント。ただし、欧文のみのフォントのため日本語を表示する場合は中国語のフォントを利用するため一部の文字が簡体字になってしまいます。
MIUI 12ではフォントを別のものに変更することが可能。設定画面から”font”設定を開き、”Find More”からMejiroという書体を選択して適用する必要があります。フォントのダウンロード・適用にはXiaomiのアカウントが必要となるため、予めMiアカウントを作成しログインしておくと良いかと。

 

Mejiroフォントを適用した状態で当ブログを表示すると上のような感じ。若干MIUI 12.5上でのレンダリングに問題があり、フォントサイズによっては表示が乱れる(枠からはみ出したりする)ことがありますが、自然な日本語フォントになっています。(詳細は作者のAndroPlusさんの記述を参照

指紋認証やジェスチャー対応でかゆいところに手が届く

 

Xiaomi Pad 5 Proは電源ボタンに指紋認証センサーを搭載。若干センサーが出っ張っており、登録した指で軽く触れるだけでロック解除をすることができるのはかなり便利。指のタッチか、それとも、押すことでロック解除をするかは選択可能なので、好みに応じて使い分けることが可能です。

 

 

画面遷移については、他のXiaomiスマートフォンでも採用しているジェスチャーでの操作も対応。画面の左右の端と、上下のスワイプで操作をする方法は、なれると案外便利。通知シェードとクイック設定パネルについては、画面の上部の左右どちらをスワイプするかで変わるタイプ。Xiaomi Mi 11 Lite 5Gでも選択可能でしたが、本製品ではこの操作方法のみのため慣れるまでは注意が必要でした。

本当に欲しかった性能のタブレット。いよいよグローバルも登場(無印のみ)

 

今回購入したXiaomi Pad 5 Pro。Qualcomm Snapdragon 870に6GB RAMを採用し、ディスプレイは2.5Kの高解像度+120Hz駆動による滑らかな動作を実現。普段からWEBブラウジングも、SNSも、動画を始めとしたマルチメディアも大画面で手軽に楽しみたいというニーズに応える完璧なタブレットでした。
Amazonプライム・ビデオやNetflixのHD再生には非対応のため、ストリーミングサービスを楽しむ上では割り切りは必要ですが、それを抜きにしても十分すぎる性能を持った本製品。Pro版であっても4万円台から購入できるというのはかなり魅力的です。
グローバル版は無印Xiaomi Pad 5で発売。Snapdragon 860採用のグローバル版というのも手かも。日本でも正規販売が開始されており、購入しやすさ、サポート面を考えるとこちらもおすすめです。

 

2 コメント

  1. こんにちは。proについて興味があり、11/11セールでAliExpressでの購入で検討しております。まず、お聞きしたいのが、アマゾンプライムのHD再生は、グローバル版ではβ版で再生可能と記事で確認しましたが、proでは再生が可能なものでしょうか?
    次に、proは中国版のみとなりますが、通常の使用には差し支えないものでしょうか?
    最後に価格帯となりますが、proの中国版では4万円代前半と他の記事を見ていてもありますが、実際に日本から購入する場合は安くても4万円台後半にはなりますでしょうか?値ごろ感も教えていただきたく、宜しくお願いいたします。

    • 返信遅くなり申し訳ありません。
      ・AmazonプライムのHD再生:記事中に記載の通り不可です。β版は未テストですが、可能となる理由がないため不可と推測しております。
      ・中国版の利用について:記事のとおりです。それ以上でもそれ以下でもありません。
      ・価格帯:実際の購入価格帯は5万円台前半からです。(現在の最安が449ドルのため)

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銀行をやめて人材系のHRテックらしいメガベンチャーにいたかと思えば、今はSIerで企画とかしています