ガジェット

【Xiaomi Pad 6】Snapdragon 8 Gen1に最大12GB RAM。タッチパッド一体型の純正キーボードも発売し、高性能と機能性を実現したXiaomi Pad 6シリーズが登場

先日お送りしたLeicaカメラ搭載の最新スマートフォン、Xiaomi 13 Ultra。これに引き続き発表されたのが2021年ぶりに登場したXiaomiのハイエンドAndroidタブレットであるXiaomi
Pad 6シリーズ。Xiaomi Pad 5がSnapdragon
870を採用したハイエンドタブレットとして優秀だったことは記憶に新しいですが、今回も魅力的な価格で高性能な製品に仕上がっていました。

Snapdragon 8 Gen 1に2.8Kの11インチ搭載のハイエンドタブレット

Xiaomi Pad 6 Pro

Xiaomi Pad 6 Pro

注目したいのがXiaomi Pad 6 Pro。性能の要となるSoCにはQualcomm Snapdragon
8 Gen
1を採用しハイエンドスマートフォンレベルの性能を実現。さらにRAMは高速なLPDDRの8GB
RAM、12GB RAMの構成。ストレージは128GB、256GB、512GBモデルの3種類でどれもUFS
3.1を採用しています。

ディスプレイは11インチの2.8K(2880×1800)で最高動作周波数は144Hz。タッチサンプリングレートは240Hzを確保し、なめらかな画面の動作を実現しています。色域はDCI-P3に対応し、10億色の表示やHDR、Dolby
Visionにも対応いています。バックカメラは5,000万画素で1/2.76インチセンサーによる1.8/fの明るさを確保しています。
Xiaomi Pad 6

廉価モデルにあたるXiaomi Pad 6はSoCにSnapdragon
870を採用。タブレットとしてのスペック面でいえば、同じSoCを採用した前モデルにあたるXiaomi Pad 5 ProLenovoのYoga Tab 13と同じ。現にLenovo Yoga Tab
13は自宅で現役で利用していますが、正直なところまったくストレスを感じておらず、価格の落ち着いてきたSnapdragon
870を採用する、というのは価格戦略の上でも良いのかも。

ディスプレイは無印Xiaomi Pad
6でも11インチの2.8K(2880×1800)ディスプレイを採用。最高144Hz駆動、10億色表示や1400:1のコントラスト比、550nitの明るさなど高い性能を確保しています。

Xiaomi Pad 6 ProとXiaomi Pad 6のスペック比較(参考:Xiaomi Pad 5 Pro)

Xiaomi Pad 6 Pro Xiaomi Pad 6 Xiaomi Pad 5 Pro
ディスプレイ 11インチ・2880×1800・309PPI
最大144HZ駆動
HDR 10・Dolby Vision対応
11インチ・2560×1600・275PPI
120HZ駆動
HDR 10・Dolby Vision対応
OS MIUI Pad 14 (Android 13) MIIUI 12.5 (Android 11ベース)
SoC Qualcomm Snapdragon 8 Gen1 Qualcomm Snapdragon 870 Qualcomm Snapdragon 870
RAM 8GB/12GB
LPDDR5
6GB/8GB
LPDDR5
6GB
LPDDR5
ストレージ 128GB/256GB/512GB 128GB/256GB 128GB(UFS 3.1)
カメラ バック:5000万画素
フロント:2000万画素 (IMX596)
バック:1300万画素
フロント:800万画素
バック:1300万画素
+500万画素(被写界深度カメラ)
フロント:800万画素
バッテリー 8,600mAh
67W充電対応
8,840mAh
33W充電対応
8,600mAh
67W充電対応
スピーカー 4スピーカー(Dolby Atmos対応) 8スピーカー(Dolby Atmos対応)
USB USB 3.2 Gen1 USB 3.2 Gen1
寸法 253.95mm×165.18mm×6.51mm 256.69mm*166.25*6.86mm
重量 490g 515g
GPS GPS・GLONASS・北斗・Galelio・みちびき
Wi-Fi Wi-Fi 6,Wi-Fi 5,Wi-Fi 4
802.11a/b/g
Wi-Fi 6,Wi-Fi 5,Wi-Fi 4
802.11a/b/g

Snapdragon 8 Gen 1の採用でゲームも快適に動作する操作性を実現

Xiaomi Pad 6 Proでは、SoCにQualcomm Snapdragon 8
Gen1を採用。ストレージには高速な読み書き性能を実現したUFS
3.1を採用。また、RAMにはLPDDR5を採用し動作性能を向上させたことでXiaomi Pad 5
Proと比較して60%もの性能向上を実現しています。

無印Xiaomi Pad 6はSnapdragon 870にUFS
3.1のストレージ、LPDDR5のRAMを採用。基本的なスペック面はXiaomi Pad 5
Proに近い構成に仕上がっています。立ち位置としては、Xiaomi Pad 6 ProがXiaomi
Pad 5の正当進化版、Pad 6はPad 5 Proのスペックを向上させた廉価版という感じ。

最近のタブレットやスマートフォンの性能の指標として当たり前に示されることが多い、ゲーム原神のプレイについても高い性能を実現。Xiaomi
Pad 6 ProではSnapdragon 8
Gen1を活かして平均58.7fpsでの動作を実現したとか。タブレットの大画面でゲームを最高に楽しむなら、Xiaomi
Pad 6 Proは圧倒的な優位性を獲得できそうです。

11インチ・2.8Kの圧倒的な描写力を誇るディスプレイ

Xiaomi Pad 6 Pro・無印Xiaomi Pad
6ともに、11インチの2.8Kディスプレイを採用。リフレッシュレートは最高144Hz駆動に対応し、圧倒的にスムーズな画面描写を実現しているのもポイント。HDR10にも対応し映画などの動画コンテンツをより鮮やかに表現することが可能です。

スピーカーはDolby Atmos対応のクアッドスピーカーを搭載。Xiaomi Pad 5
Proはスピーカーを8つ搭載したオクタスピーカーでしたが、表現力へのメリットが薄かったのかXiaomi
Pad 6シリーズでは4つのクアッドに。Dolby
Atmosの効果も併せてサラウンド感のある音を再生できます。

11インチの大画面を生かした拡張性の高さも魅力

Xiaomi Pad 6シリーズはAndroid 13ベースのMIUI Pad
14を搭載。先日私も利用しているXiaomi 11T ProにもMIUI
14が配信されましたが、体感でわかるレベルで動作の最適化が進んでおり、Xiaomi
Pad 6でもそのスムーズな操作性には期待したいところ。
MIUI Pad
14では3点スライドでの画面切り替えはもちろんこと、画面の分割表示にも対応。11インチの大型ディスプレイを活かして同時に複数の情報を簡単に確認できるのもポイント。この画面分割は、双方の大きさを簡単に調整することもでき、必要に応じて片方を大画面にしたりすることも可能です。

面白い機能としては、PCとのディスプレイミラーリング機能を搭載していること。PC側の画面をXiaomi
Pad 6にミラーリングしてタブレット側でタッチ操作をすることも、Xiaomi Pad
6側の画面をPCにミラーリングしたり、PCのサブディスプレイにすることも、どちらも可能に。

また、PCとマウス・キーボードを共通利用して、PCのファイルをドラッグ・アンド・ドロップで簡単に転送する機能も搭載。本機能は”小米妙享”というソフトウェアをPC側にインストールする必要があり、またソフトウェアの情報も少なく、かつ中国語のみで利用できるためハードルは高め。
純正のキーボードケースも魅力的。こういったタブレットのキーボードケースはタッチパッドがないことも多く、PCとして利用するときには物足りないことも多いのですがXiaomi
Pad
6ではタッチパッドが付いてマウスを利用したい場面での操作性を向上。純正ケースなので、よくあるサードパーティ製ケースと異なりケースとキーボード本体が付いているだけで無駄に厚みがある、ということもないのも嬉しいところ。

4096段階での筆圧検知に対応したスタイラスペン、Xiaomi
Pencil第2世代も登場。高い精度とわずか5gという軽量さで、絵を描くのにも、メモにも最高の利便性を実現しました。

Xiaomi Pad 6
Proでは8,600mAhの大容量バッテリーを搭載。通常利用時で2.09日の長寿命、スタンバイだけなら47.9日という驚異の電池持ちを実現しました。充電速度は67Wの急速充電に対応し、わずか62分で満充電を可能としています。

無印Xiaomi Pad
6は8,840mAhのバッテリーを採用。2.07日の電池持ちを実現し、30Wの急速充電で99分での満充電に対応しているのも魅力。タブレットの場合、そもそも0%までバッテリーを消費する場面も少なく、30W給電で十分高い利便性を確保できます。

日本発売も期待。機能性の高さが魅力的なXiaomi Pad 6シリーズ

今回ご紹介したXiaomi Pad 6 ProとXiaomi Pad 6。これまでのXiaomi
Padシリーズと同様にスペックが高いことは当たり前として、2.8Kの超高精細なディスプレイや、11インチの大画面を生かした画面分割表示機能やタッチパッド一体型の純正キーボードなど作業をする上でも高い利便性を実現しているのも魅力的。

現在中華通販サイトのGizTopではXiaomi Pad 6 Proが449ドル、無印Xiaomi Pad
6は349ドルにて販売中。現時点では中国版しか登場していませんが、今後Xiaomi Pad
5やRedmi Padのように日本版が登場することにも期待したいところ。

返信する

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

銀行をやめて人材系のHRテックらしいメガベンチャーにいたかと思えば、今はSIerで企画とかしています