Xperiaアンバサダーでお借りしている、Xperia X Performanceのオーディオ性能に関して、これまで幾つかのDAPをレビューしてきた身として徹底的に比較試聴をし、そのオーディオ性能に迫ります。
はじめに
Xperia X Performanceのオーディオ性能に関して残念ながら仕様表には記載が特にありませんでしたので、その商品説明から要点だけ確認します。
アンバサダー会場でも説明がありましたが、X Performanceから端末内部でのオーディオの回路に関して16bitベースから24bitベースの扱いに変更になり、内部でも24bit化が達成されました。残念ながらDAC部の仕様が不明ですのでなんとも言えませんが、製品説明では「ハイレゾ対応」となっています。
その他に、SONY独自の技術として圧縮音源のアップスケーリング技術であるDSEE HXや、音質の自動調整技術であるClearAudio+など、ウォークマン時代からお馴染みの技術が搭載されています。技術詳細が不明ですので、どのような仕掛けとなっているのかさっぱり分かりませんが、接続したヘッドホンの特性と、ユーザーの耳の形状を自動認識することで、音の自動最適化がなされているとのこと。よく分かりません。当日に質問すべきでした。
さて、今回の検証ではあくまでもその純粋なオーディオ性能について検証しますので、メインは可能な限り音質調整技術をバイパスした音での比較をいたします。最後にDSEE HXなども試しては行きますが…
試聴環境はこちら
写真の他にCYBERDRIVE SEIUN Playerも参戦 |
今回の試聴では、出来る限り普段の使用条件に合わせて、DAP(もしくはスマートフォンなど)にイヤホン(ER-4P)を直挿しした環境で再生いたします。比較DAPは、X Performanceと同じようにメーカーから試作機をお借りしたりしたFiiO X3 2ndと、CYBERDRIVE SEIUN Player、また、スマートフォン代表はLeTV 1Sです。スマホに対して無慈悲すぎますが、気にしないで行きましょう。
上原ひろみ Move(24bit/192KHz)
Xperia X Performance
傾向は完全にドンシャリに感じました。SONYといえば重低音というイメージが完全に一般化してしまったのもあるとは思いますが、X Performanceも多分に漏れず低域の厚い音作りです。
このアルバムMoveの表題曲でもあるMove含め、上原ひろみの楽曲は力強くも、繊細でもあるピアノの音色こそ重要に感じますが、X Performanceではピアノを含めた中高域の再現に関しては、残念ながら満足できるレベルではない印象です。
また、音域の再現に関しても、X Performanceではステレオ感が他のDAPに比べて薄くなってしまっています。
LeTV 1S
LeTV 1Sはハイレゾ対応を謳っているわけではなく、おそらく内蔵DACに関しては16bitでの処理がなされていると想定できます。(確証は持てませんが…)
音作りに関しては案外フラットになっている印象を受けます。ハイハットがシャリシャリしてるけど、でもなぜか後ろにいる感じです…
解像度に関しては若干ボケている印象を受けます。全体的にちょっと霧がかかっているといえばいいのでしょうか…うまい表現が浮かびませんでした…
CYBERDRIVE SEIUN Player
SEIUNに関してはこれまでも何度かレビューをしているので、既に読者の皆様もご覧になっているように、低域が若干薄めですが、他の音作りは8,400円の定価からは想像できない仕上がりになっています。
文句のない音ですね。
FiiO X3 2nd
CYBERDRIVE SEIUNも圧倒する解像度で、音像の再現も、音域もすべて文句なしです。
ピアノの低音が綺麗に鳴っていて、これこそ専用DAP!と思わせられます。
aiko シャッター
Xperia X Performance
LeTV 1S
解像度も褒められるレベルではなく、一部ギターが隠れてしまっている印象を受けます。
中華スマホでも最近はオーディオ性能を謳った機種も登場しており、LeTV 1Sも音声再生について宣伝していた割には…という印象を受けますね。
CYBERDRIVE SEIUN Player
FiiO X3 2nd
DSEE適用時や、ClearAudio+使用時の感想は
正直に言うと、そこまで良い印象をもてなかったDSEE HX |
正直な感想を言えば、Flac音源に対してDSEEやClearAudio+を適用するのはオススメできません。
mp3などの非可逆圧縮音源の再生時には効果を発揮すると思われますが、今回適用させてみたところ、明らかに解像度が落ち、かつやけに作り物のような音になってしまいました。
また、音の自動最適化機能も当初適用させて試聴していましたが、こちらもある程度良いヘッドホン・イヤホンを使用する際には適用しないほうが良い印象でした。
Walkman独自の音質調整技術については、個人の好みも大きいかとは思いますが、正直に言えばあまり効果はない印象です。電池も食いますしね。
再生時のUIは非常に綺麗で明解
総合評価は、DAPが当然上位、でもXperiaも負けていない
そういえば、2chデビューしてました…ご指摘のとおりです…精進します…
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