RokidスマートAIグラス発表会:49g超軽量、Snapdragon AR1 Gen1&NXPデュアルチップ搭載。GPT-5・Gemini連携で89言語リアルタイム翻訳やGoogleマップナビを実現。Sony製12MPカメラと両眼Micro LEDを備えた世界No.1機が2/26よりMakuake先行販売開始!

2026年2月25日(水)、東京・日比谷国際ビルにてAIグラス業界のユニコーン企業Rokid(ロキッド)の日本戦略発表会が開催されました。Rokid Inc. グローバルジェネラルマネージャーのZoro Shao氏をはじめ計4名が登壇。製品の詳細説明から農業・介護向けB2Bソリューションのデモまで、2部制で行われた非常に密度の高い内容となりました。
明日2月26日(木)11:00よりMakuakeにて先行販売が開始される「RokidスマートAIグラス」は、エントリーモデル79,990円(税込)からフル機能モデル109,890円(税込)の2グレード展開です。本記事では発表会のレポートに加え、フリーディスカッションで担当者から直接伺った「リアルな活用シーン」まで詳しくお届けします。
スペック一覧
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 重量 | 49g |
| SoC | Qualcomm Snapdragon AR1 Gen 1 + NXP RT600(世界初デュアルチップ) |
| RAM | 2GB |
| ROM | 32GB |
| ディスプレイ | 両眼Micro LED / 640×480 / 回折光導波路技術 / 30° FOV |
| 輝度 | 最大1,500ニット |
| カメラ | Sony IMX681 / 1,200万画素 / F2.25 / 109°視野角 / 4K対応 |
| マイク | 4箇所指向性マイク(AIノイズリダクション・3集音モード対応) |
| スピーカー | 2箇所AACデュアル近耳型指向性スピーカー |
| Wi-Fi | Wi-Fi 6 |
| Bluetooth | Bluetooth 5.3 |
| バッテリー容量 | 210mAh |
| 通常使用 | 8〜10時間 |
| スタンバイ | 最大24時間 |
| 急速充電 | 20分で80%充電 |
| 搭載AIモデル | GPT-5・Gemini(オープンAIエコシステム対応) |
| 翻訳 | 89言語対応(オフライン:日・英・中・独・仏・西の6言語) |
| OS | YodaOS-Sprite(Rokid独自OS) |
| 対応アプリ | Hi Rokid(Android 10以上 / iOS 16.0以上) |
11世代の量産実績。世界100カ国で展開するユニコーン企業「Rokid」のブランド背景



発表会の冒頭、Rokid,Inc. グローバルGMのZoro氏が登壇し、Rokidのブランド背景を紹介。Rokidは設立から約10年以上の歴史を持つAR/AIウェアラブル専門企業で、ARグラスの量産を11世代にわたって継続してきた業界の先駆者なんだとか。その歩みはARグラス産業の歴史そのものとも言えるもの。これまで多くのARグラスを展開してきましたが、105g→59g→49gと世代を重ねるたびに軽量化を実現してきた技術開発の軌跡を示してその技術力をアピールしていました。


Rokid,Inc.の500名以上の従業員のうち60%以上がR&Dエンジニアというスペシャリスト集団で、100カ国以上での販売実績・累計ユーザー100万人超を誇るのもポイント。AI企業として唯一ジュネーブ国際発明展の金メダルを受賞し、CES Innovation Awards、iF Design Award 5度受賞と国際的に評価されています。KickstarterおよびZJプラットフォームではAIグラス史上最高額の資金調達にも成功しているんだとか。6ヶ月でユーザーインタラクション2,000万回超というデータとともに、ディスプレイ搭載AIグラスの世界販売台数No.1(2025年12月調べ)という実績もなかなかのものです。


Zoro氏が特に力を込めて紹介したのが、視覚・聴覚障がい者や高齢者への活用事例。ピアノ調律師のCai Xuhui氏がRokidグラスを日常のコンピューターとして使用しているエピソードや、視覚障がいのある子供が自然を探索するために活用している映像は、スペックだけでは伝わらない「人の生活を変えるウェアラブル」という側面も提示。製品ローンチだけでなく日本における生産性革命の新時代を目指すという壮大なテーマを感じさせられました。
Qualcomm Snapdragon AR1 Gen1と世界初デュアルチップ。両眼Micro LEDなど驚異の主要スペック


RokidスマートAIグラスの心臓部は、AIアシスタントの高速応答と低消費電力を両立するQualcomm Snapdragon AR1 Gen1とNXP RT600を組み合わせた世界初のデュアルチップ設計。RAMは2GB・ストレージ32GBの構成で、ディスプレイは両眼Micro LEDを採用し、回折光導波路技術により640×480・30°のFOV(視野角)を実現。最大1,500ニットの高輝度により、屋外の強い日差しの下でも視認性を確保しています。



カメラは109°の広視野角と4K撮影に対応した1,200万画素のSony IMX681センサーを搭載。低照度HDR・マルチフレームノイズリダクション・歪み補正・動画手ブレ補正に対応しているため、一人称視点の記録デバイスとして十分な映像品質を実現しています。撮影中には撮影インジケーターLEDが点灯するプライバシー配慮設計も備わっており、本製品で盗撮をするといった悪用は出来ないようになっています。



バッテリーは210mAhながら通常使用で8〜10時間・スタンバイ最大24時間を実現。バッテリー残量を使い切ってしまったときであっても、20分で約80%の「Teslaの急速充電と同じ速さ」での急速充電が可能。グラスに取り付けて利用できる「カプセル充電器」も用意しており、充電器に入れなくても充電しながら使い続けることも可能なのも面白いところ。

重量は49gで、一般的なファッショングラスが約20g前後であることを踏まえると若干の重さは感じるものの、エアマット鼻当てやフレーム形状の工夫によって長時間装着時の快適性を追求した設計となっています。



こういったスマートグラスを使う際に不安になるのが近視や乱視の場合。RokidスマートAIグラスではマグネット式クリップオンレンズに対応しており簡単に度を足して利用することが出来るようになっているんだとか。簡単に取り外しもできるのでコンタクトで外出するときには取り外して使うということも可能です。このレンズについては国内で作れるお店は少ないとのことで、この点は実際に購入する際には要注意かも。
GPT-5 & Gemini対応。89言語翻訳やAIテレプロンプターなど主要5大AI機能



フューチャーモデル曲亮社長のプレゼンでは、主要AI機能として5つの特徴を紹介。ちなみに曲亮社長は実際にRokidスマートAIグラスを着用した状態でプレゼン全体を行っていましたが、装着者に見えている画面は外からは見えづらく自然な印象そのままに話しているようにしか見えませんでした。


まず第一の特徴がGPT-5&Gemini搭載のAIオブジェクト認識機能。フレームに触れるか「Hi Rokid」と呼びかけるだけで起動し、視野内の物体・場所・人をAIがリアルタイムで解析・説明します。料理の説明から観光地の歴史、美術館の絵画解説、スポーツ中継の情報まで幅広いシーンに対応しており、GPT-5やGeminiといった世界最高水準のAIモデルを活用したオープンエコシステムにより特定のAIエンジンに縛られない柔軟な設計を実現しています。

第二の特徴が89言語以上のリアルタイム翻訳「DuoTalk」。Microsoft翻訳とRokid独自LLMのハイブリッドにより、89言語のリアルタイム翻訳を実現しています。日本語・英語・中国語・ドイツ語・フランス語・スペイン語の主要6言語はオフラインでも対応しており、地下鉄内や機内モードでも翻訳が止まりません。双方向会話モード「DuoTalk」では相手のスマートフォンに翻訳結果を表示できる(10言語対応)機能も備えており、使い勝手も確保しています。

第三の特徴がGoogleマップ連携のハンズフリーナビゲーション。声で行先を告げるだけで進行方向がレンズ内にリアルタイム表示されるため、スーツケースを持ちながら、子供の手を引きながらでもスマホを手に取らずに移動できる快適さを実現しています。

第四の特徴であるAIテレプロンプターモードはプレゼン原稿やスピーチ用キーワードをレンズ内に表示し、音声のペースに合わせて自動スクロールする機能。聴衆と目線を合わせながら、原稿も確認できるので自然な印象で会話することが可能なのもポイントです。


第五の特徴がSony IMX681搭載・1,200万画素の4K FPVカメラ。フレームのタッチパッドを操作するだけで一人称視点の写真・動画撮影が可能で、最大8倍のデジタルズームにも対応しています。BlipCutというアプリと連携すればズームや画角調整、撮影後のスタイル加工プレビュー、外部デバイスとの連携による即時プリントも可能で使い勝手も抜群です。
30,000人開発者コミュニティ・AWS・Google・東大など50校以上と連携するオープンAIエコシステムの全貌

Rokidエコシステム担当のWeiqi Zhao氏は「GUIからNUIへ」をキーワードに、スクリーンを介したインターフェースから現実世界へのシフトを解説。「ハードウェアはボディ、エコシステムはソウル」というメッセージのもと、30,000人以上の開発者コミュニティとオープンアーキテクチャが持つ可能性を紹介してくれました。


開発者向けにはスマートフォン連携型の「CXR-M SDK」と、グラスのOS上で直接動作するネイティブ型「CXR-S SDK」、そしてローコード/ノーコードのAIエージェント構築ツール「Rizon Platform」の3種類を提供。MCP(Model Context Protocol)への対応により一度開発するとどこでも動くという効率的な開発環境を実現しています。Amazon AWS・Google、東京大学を含む世界50以上の大学ともパートナーシップを結んでることで開発者の裾野も広がっているんだとか。リリース以来300回以上のアップデートを実施してきた継続的な改善体制も、長期利用の安心感につながるポイントといえます。
介護記録を「ハイロキッド」の一声で。深刻な人材不足を救うB2Bソリューション

発表会後半では、BS Code株式会社の歌川氏が登壇し、「10,000年前に文字が発明されて以来、私たちはずっと記録に気を取られてきた。今日でそれを終わらせましょう」という言葉とともに、「ハンズフリー・言語フリー・ギャップフリー」の3原則を掲げたB2Bソリューションを紹介。

厚生労働省の推計によると2026年時点で介護人材は約25万人不足、2040年には57万人不足に拡大する見込みで、しかも介護記録業務だけで業務全体の約20%、引き継ぎ業務も同様に約20%を占めているという現状が示されました。



発表会では、RokidスマートAIグラスと連携した介護記録アプリNASRECOについて紹介。グラスを装着した状態で「ハイロキッド、介護記録101 山田さん、お部屋で楽しそうに折り紙を折っていました」と話しかけると、アプリ側にその内容が即時記録・タイムスタンプとともに蓄積されるようになっています。介護保険監査に対応した法定書式の記録自動生成、外国人スタッフが母国語で話すと日本語で記録されるリアルタイム翻訳記録、体温・血圧などのバイタル記録の音声入力、食事記録、ナースコール通知対応まで、現場業務に必要な機能が一本のグラスで完結する設計となっています。



介護記録アプリNASRECOでは、ご利用者情報・介護記録・食事/服薬・バイタル・入浴・看護記録など、実際の現場で必要な項目が整然と並ぶUIが確認できました。発表会後のディスカッションでBS Codeの担当者は、今後の目標として「喋らなくても見るだけで記録が完成する状態」を目指していることを語っており、画像認識とAIによる完全自動記録というロードマップを描いていることも明かしていました。
農業の未来を変えるAI。ブドウ開花判定で収穫量向上を実証した農業支援の全貌



農業分野の課題も深刻。農業従事者は2000年の約240万人から2023年には116万人へと半減し、平均年齢は68.7歳。一方で農産物の輸出額は2025年度に1.7兆円と過去最高を記録しており、人手が減る中で重要性はむしろ高まっているという状況とのこと。BS Codeはこの農業分野でもRokidスマートAIグラスを活用して生産性向上につなげる取り組みを実施中。

ソリューションは音声記録(手が汚れていても使える)、多言語対応記録(母国語で話すと日本語に自動変換)、作物状態のAI分析(写真を撮るだけで最適な管理方法を提案)の3本柱。長野の大規模果樹農家では実証実験が進んでおり、ブドウの開花状態をRokidグラスのカメラで撮影するだけでAIが開花判定し、満開から3日以内のジベレリン散布タイミングを通知する、なんてことを実施しているとのことでした。
ディスカッションで詳しく語ってくれたのが、ARO(農業データオントロジー)という構想です。作物の写真から開花状態や次のアクションを瞬時に引き出せるよう、ベテランの判断基準をオントロジー型データベースに体系的に蓄積していく仕組みで、熟練者が引退しても経験が次世代に受け継がれることを目指しています。収穫量2〜3割向上という実績も提示されており、投資対効果としても説得力のある内容でした。
「スマホを手に取る頻度が激減した」担当者が語る、AIグラスのある日常と購入ターゲット

発表後のフリーディスカッションでは、Rokid Inc.担当者が自身の使用実態を率直に話してくれました。処方メガネが20gほどであるのに対して本製品は49gでどうしても重さは気になるため、最初の30日間は毎日着けていたが機能を把握した今はフォーマルなシーンや特定の場面に絞って使っているとのこと。スマートフォンを完全に置き換えるデバイスではなく、シーン別に使い分けるスマートツールという使い方をしているとのことです。
日常生活で一番変わったのはLINEなどの通知管理だとか。メッセージが届くとグラスに通知が表示され、重要度に応じてその場で返信するかどうかを判断できるため、スマートフォンを取り出す頻度が大幅に下がったとのこと。会議やインタビューの音声録音からAIサマリー生成、Googleマップのハンズフリーナビも日本滞在中に実際に活用しているとのことでした。
私も実際にコマンドを呼び出して天気や移動ルートを聞いてみると最新の情報を確認して回答してくれました。ナビゲーションに関してはGoogle Mapから呼び出さないと、単純にAIチャットボットに質問をしている状態となるため移動経路は正しいものは教えてくれない印象。イヤホンやヘッドフォンからもGoogleのGeminiを呼び出すというのは今のスマートフォンでもできますが、声だけだと見えないからやりづらく、でもスマホは出したくない、というときになかなか便利な印象でした。

実際に使っている様子を至近距離から見てみてもなにか画面が表示されているようには見えなかったものポイント。音声操作は声を出しているので外からわかるのは当たり前ですが、プレゼンなどで原稿をRokidスマートAIグラス上で表示しているときでも外からは分からないというのは印象が良いと感じました。
国内サポート・修理対応完備、2026年中にデータの日本国内処理も実現予定


日本市場のサポートを担うフューチャーモデル株式会社は、2009年設立・新宿区を拠点にモバイルアクセサリーやAI・IoTデバイスの開発・販売を手がける会社です。NichePhone(ガラケー特化スマホ)やまもサーチ(子供向けGPSトラッカー)といった製品の実績を持ち、日本のガジェット市場でのノウハウを蓄積してきた企業です。



曲亮社長は「売って終わりにしない」姿勢を強調しており、国内カスタマーサポートと修理対応窓口を設置する予定とのこと。2026年中には日本国内でのデータ処理システムを構築予定で、海外IoT製品に対するデータ面の不安を解消する取り組みも進行中です。いう話も出ており、都内で気軽に実機体験できる環境が整いつつあります。
79,990円からのMakuake先行販売で今が購入のベストタイミング。まとめと購入情報

RokidスマートAIグラスは、翻訳・ナビ・AIアシスタント・テレプロンプター・Sony 12MP FPVカメラという5機能を49gに凝縮した、現時点でディスプレイ搭載AIグラスとしては世界最高水準のスペックを持つ製品です。Meta Smart Glassesがディスプレイなし・独自AIエンジン固定という構成であるのに対し、両眼Micro LED・GPT-5&Gemini対応のオープンAIエコシステム・89言語翻訳・世界初デュアルチップで明確に差別化しています。
ディスカッションで聞けた通り、常時装着の万能デバイスというよりも翻訳・ナビ・プレゼン・記録といった特定シーンで威力を発揮するスマートツールとして使うのが現実的なスタートラインという印象。私のようなド近眼でメガネが手放せないような人はクリップオンレンズも必須アイテムです。Makuakeでの先行価格は数量限定。AIグラスが気になる人は明日2月26日からの先行販売にぜひチャレンジしてみていただければ。
| 品目 | 価格(税込) |
|---|---|
| 本体 エントリーモデル | 79,990円 |
| 本体 フル機能モデル | 109,890円 |
| フルセット エントリー(本体+カプセル充電器+クリップオンフレーム+サングラス) | 99,990円 |
| フルセット フル機能 | 139,260円 |
| オプション:クリップオン式サングラス | 4,990円 |
| オプション:クリップオン式フレーム(度付き対応) | 4,990円 |
| オプション:ポータブル充電ケース | 12,990円 |
| オプション:カプセル充電器 | 12,990円 |














