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【ベストガジェット2023】テレビ脇にスピーカー置きたいよね?トールボーイスピーカーYAMAHA NS-F210とデジタルアンプTopping MX5

いよいよ2023年も残すところわずか。寒いような寒くないような日々に不思議に感じつつも、家でも外でもアクティブに過ごしていますが、皆様はいかがでしょうか?12月15日は会社の忘年会も多く、弊社でも忘年会を実施。幹事という大命を拝してしまい準備に追われたこともあり、記事公開が遅刻してしまいました。

本記事はぜろさん主催の「今年のベストバイガジェット Advent Calendar 2023」15日目の記事。昨日は白川玖羽さん「大幅な機能の改善が見られたSONY製ミラーレス一眼カメラ「α7C II(ILCE-7CM2)」」でした。ChinaR管理人のあーるが選んだベストバイは、未レビューのスピーカーです。それもトールボーイのYAMAHA NS-F210。そしてその相棒として用意したUSB DAC搭載のデジタルアンプのTOPPING MX5。良い音でテレビを楽しみたければブックシェルフスピーカーは卒業です。

 

 

トールボーイ型の中でも最安機種にあたるYAMAHA NS-F210

 

今回購入したスピーカーは、YAMAHAから登場しているトールボーイスピーカー、YAMAHA NS-F210。トールボーイスピーカーとは名前の通り背が高く床に直接設置するタイプのスピーカー。本棚における小型サイズなことから、デスクの上に設置をすることが多いブックシェルフ型(Audioengine A2+・レビューなど)に比べて大型で、箱面積の大きさもあって圧倒的な重低音再生を実現しているのが特徴。
その大きさからなかなか一人暮らしのワンルームに設置する、というのはハードルが高いですが引っ越しなどにともない今回は思い切って購入。ただ、なかなか大金をはたくというのは難しく、トールボーイスピーカーの中で最安機種にあたるYAMAHA NS-F210を選択。
最安機種とはいえども1本辺り実売価格で1.5万円、2本合わせて3万円なのとパッシブスピーカーのため別途アンプが必要なこともありアンプも含めたセットでは5万円ほどといったところ。ブックシェルフではそれなりの製品を購入することができるレベル感。
このためNS-F210もウーファーには俊敏で切れのある音色を実現した8cmアルミコーンウーファー×2を採用。ツイーターユニットは2.2cmのバランスドーム型を採用し、再生可能周波数域は50Hz~100Kzh(-30dB)とハイレゾ時代でも十分な性能を実現した実力モデルです。
バスレフポートは背面に搭載。スタンド部分の直径は23.6cmというかなり小ぶりなデザインでありながら想像以上の低音再生能力を確保している製品です。入力端子はバナナプラグに対応しており、スピーカーケーブルの接続も簡単なのも嬉しいポイントです。

 

スピーカーケーブルについては、CABLECRAFT 音光堂のCANARE カナレ 4S6利用のものをチョイス。定番といえば定番のケーブルを利用しつつ熟練の作業者によってバナナプラグ加工がされているというのは安心の製品。1.5m×2本で3,700円という価格もお買い得でした。(MOGAMI 2972も気になったんですが高かったので…)

ちなみにこのYAMAHA NS-F210はアニメ版ぼっち・ざ・ろっく!の後藤家のテレビの両脇に置かれていたスピーカー。2本で3万円弱という低価格さと省スペース性から結婚するために定職に就くことを決意したお父さんのオーディオへの最後のこだわりを見せたチョイスなのかもしれません。実際、ペアで3万ならそこまで嫌な顔をされないですしね。

小型でも多彩な入力を実現。ESS ES9018Q2C採用の70Wアンプ Topping MX5

      
YAMAHAのトールボーイスピーカーNS-F210はアンプを搭載しないパッシブ型のスピーカー。このため実際に音楽を再生するためにはスピーカーを鳴らすためのアンプを用意する必要があります。今回はなるべく省スペースにすべての機能を取り込みたかったこともあり、USB DACとしても、コアキシャル・光デジタル入力への対応、さらにアナログのRCA入力にも対応したスピーカー・アンプ Topping MX5を購入しました。
Topping MX5はDAC内蔵型のパワーアンプ。一般的にパッシブ型のスピーカーでオーディオシステムを組むときには、様々な音源の音をまとめるプリアンプと、スピーカー向けに出力するパワーアンプを別々で組み合わせることが多いものの、今回はテレビ台の限られたスペースに設置したかったため一体型を購入。
リモコンでの遠隔操作にも対応

 

とはいえ、Topping MX5は豊富な入力と、それぞれに対して妥協のない構成を実現しておりどんなソースからも高音質で音楽の再生に対応。デジタル系の入力では、Apt-X対応のBluetooth(Qualcomm QCC3031)、USB DAC部のコントローラーにはXMOS XU208を、そしてDACにはESS ES9018Q2Cを採用。フルバランス構成ではないものの、家庭用のDACとしては十分すぎる性能を確保しました。
アンプ部はInfineon Merusのデジタルアンプを採用。最大70W(4Ω THD+N<10%)の高出力で今回のNS-F210であれば十分なパワーを実現しています。また、イコライザーも搭載しており高域と低域をそれぞれ±10dBの範囲で調整も可能。各入力部で信号を感知すると自動で電源ON、一定時間後に自動で電源OFFになる自動ON/OFF機能も搭載しているのもリビングで便利な仕様といえます。

 

どんなテレビも高音質に。ホームシアターにも、ピュアオーディオにも最高

 

     
前置きを長々と書いてしまいましたが、自宅のテレビの両脇にNS-F210を設置し、Topping MX5はオーディオPCの上に設置これで一通りのリスニング環境が整いました。TVにはChromeCast対応のTVスティック(Anker Nebula Dongle)を接続していつでもAmazonプライム・ビデオも、Youtube Musicのストリーミングもできるように設定。
実際に普通のテレビ番組を見ても、FNS歌謡祭を見ても、もしくはライブ盤を再生したり映画を見てみてもテレビ本体のスピーカーに比べて圧倒的に厚みのある音が再生され驚き。実はNS-F210の購入前はブックシェルフスピーカーであるAudioengine A2+をテレビスピーカーとして使っていましたが、それと比べても低音再生能力が大幅に向上しました。
また、ウーハー・ツイーター部がテレビ台に置いたブックシェルフ型から比べて上に上がったことで、ソファーに座った状態でちょうどリスニングポジションが合うようになったのも嬉しいところ。ステレオ感だけでなく音像表現力の高い音を楽しめるようになりました。

 

      
Topping MX5はといえば、当初目論んだようにオーディオPCの上にちょうど設置に成功。排熱の問題については今後取り組みますが、クラスDアンプのためそこまで排熱がないこと、オーディオPC側の負荷を抑えていることから、一旦は様子見。
Jriver Media CenterをオーディオPCでは常時起動し、それをTopping MX5にUSBで繋げていることもあってか、MX5側の自動電源ON/OFFはUSBでは機能しなかったものの、テレビの入力に対しては問題なく反応できており、テレビの電源をつけたら自動でアンプも起動する、という利便性の高さを確保できました。
MX5のインジケーター部分の視認性も高く、リビングはもちろんダイニングテーブルからも一応ボリュームや入力を確認できたのも嬉しいところ。音量調整やEQの調整時に画面が見えないと不便かなと思いましたが、問題なく操作できました。
スピーカーを購入したなら楽しみたいのがオーディオ再生。オーディオPCにインストールされたJriver Media CenterからDSDネイティブでの音声伝送ももちろん対応。5.6Mhzの音源の表現力を余すことなくTopping MX5からNS-F210に出力できます。
良いスピーカーを買うと音源の粗は目立ちやすく、一時期のアニソンや打ち込み主体のサウンドは音像表現が弱くちょっとつまらなく感じてしまうことも。対して作り込んだポップスも、クラシックも、洋楽も最高の音表現を実現してくれました。
あくまでもピュアオーディオではないため、結構低音は強めに鳴る印象。そのため、私の場合はTopping MX5のイコライザーでBASSについては-1.0dBとして再生するのがちょうどよい印象でした。

ポータブルやヘッドフォンも良いけど、スピーカーデビューしたくない?

 

 

最近では高音質なイヤホンを追求したり、私のようにSTAXのヘッドフォンで高音質を目指したりと、パーソナルに楽しむオーディオ製品が市場的にも盛り上がっています。個人的にはER-4シリーズ以降のイヤホンがそこまで優れているとは感じないものの、小型の製品で楽しむというのも一定程度は理解ができます。
ただ、常にイヤホンで音楽を聴いているわけではなく、リビングでちょっとつまみながら音楽を聴いたり、BGMとして流したり、アニメでも映画でももしくはライブ盤の音を高音質で流すのならやっぱりスピーカーが最適解。スピーカーユニットの大きさもあって、情報量も音像表現もスピーカーに分がありました。来年は読者の方もスピーカーデビューはいかが?
ummmさんのブログ
なお、今回のアドベントカレンダーには同じくスピーカーを取り上げている方が。同じようにAudioengine A2+からのお乗り換えですが、GENELEC G Twoをお買い上げされてます。いつかはクラウン、じゃなくてGENELEC。予算不足で手が出ませんがRMEのアンプと言いプロオーディオ側を齧ったことがある人間には最高の組み合わせ。来年再来年くらいになんとか試せたらいいな…

 

 

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銀行をやめて人材系のHRテックらしいメガベンチャーにいたかと思えば、今はSIerで企画とかしています