ここ最近はスマートフォンの高性能化だけではなく、タブレット端末についても復権が進んでおり、Xiaomiをはじめ多くのメーカーが高性能な製品を投入しています。今回OPPOもMediaTek Helio G99を搭載したミドルスペックのAndroidタブレット、OPPO Pad Neoを日本で発売。今回は発売したばかりの本製品をメーカーよりお借りしてレビューします。
OPPO Pad NeoはMediaTek Helio G99に6GB RAM、128GB ストレージを搭載したミドルレンジモデル。11.4インチのディスプレイはアスペクト比7:5の白銀比で横向きで利用したときの縦が長くなっているデザイン。これによって電子書籍を読む際や、WEBブラウジングをする際のみやすさが向上しているというモデル。Amazonなどでは約4万円ほどで購入可能です。
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OPPO Pad Neoのスペック
項目 | 内容 |
---|---|
ディスプレイ | 約11.4インチ LCD (LTPS)、2408×1720、最大90Hz、260PPI、400nit |
CPU | MediaTek Helio G99 (オクタコア) |
OS | ColorOS 13 (based on Android™ 13) |
RAM + ROM | 6GB (LPDDR4X) + 128GB (UFS 2.2)、microSDXC™ (最大1TB対応) |
カメラ | アウト: 約800万画素 (F2.0)、イン: 約800万画素 (F2.0) |
Bluetooth | Ver 5.2 (SBC, AAC, aptX, aptX HD, LDAC 対応) |
USB | USB Type-C® |
バッテリー・充電性能 | 8,000mAh、33W SUPERVOOC™フラッシュチャージ |
重量 | 約538g |
大きさ | 約255mm x 約188mm x 約6.9mm |
Wi-Fi | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz) |
ネットワーク | GPS, BeiDou, GLONASS, GALILEO |
11.4インチの大画面でも持ちやすい薄型と、程よい重量を実現
パッケージは先日レビューしたOPPOのフラグシップモデル、OPPO Find X8と同じように白をベースに製品名が記載されたシンプルなもの。今回お借りした製品は日本版のパッケージではないようで、説明書などは他の言語のものが入っていました。なお、同梱品は電源アダプターとUSB Type-Cケーブル、SIMピン(microSDスロット用)、説明書でした。
本体は11.4インチの10インチ帯に比べると一回り大きいサイズ。通常のタブレットが16:9や16:10のアスペクト比に対して、本製品は7:5のかなり正方形に近いデザインになっているのが特徴的。上下左右のベゼル部分はすべて小さくなっており、没入感の高い画面に仕上がっています。
本体背面はカメラのある上部分と、それ以外でコントラストのあるデザインになっているのも特徴的。カメラは横向きで利用した際にちょうど真ん中に来るデザイン。800万画素・F2.0のカメラを搭載しています。
各側面は、横向き利用時の左側面にmicroSDスロットとスピーカーを配置。右側面にUSB Type-C端子とスピーカーを搭載し、スピーカーは合計4つのクアッドスピーカーになっています。Dolby Atmosにも対応しており、立体感のある音響を実現しています。
本体重量は538g。10~11インチ帯のタブレットは概ね500g台の製品が多く、一般的な水準の重量です。本機は他のタブレットなどと比べて本体端の部分が丸みを帯びた形状になっており、両手で指の腹で持つ分には角張ったものに比べて断面が柔らかく当たるため持ちやすくなっている印象です。
ただ、私の場合はタブレットはなるべくケースに入れて利用したいと思っていることもあり、到着早々タブレットケースに収納してしまいました。OPPO Pad Neoなどの大手メーカーの製品の場合、純正ケースはもちろん互換品のケースであっても、ぴったりサイズ、かつ、マグネットでの画面ON/OFFの制御もできるため十分。このケースなら1,000円ほどで購入できるので買っておいて損はないはず。
MediaTek Helio G99でスムーズな動作を実現。90Hz駆動で滑らかな描写も嬉しい
早速OPPO Pad Neoを使ってみます。これまで私がメインで利用してきたタブレットは、XiaomiのRedmi Pad。製品自体は2022年の登場と結構前ですがこちらも同じくMediaTek Helio G99を採用し、10.61インチのフルHD+(2000×1200)ディスプレイ、クアッドスピーカーに6GB RAM/128GBストレージを搭載した製品。SoC自体はOPPO Pad Neoも同じなため利用感は同じなはず。
Antutuベンチマークのスコアは約40万点。200万点台のスマートフォンが当たり前に登場していることを踏まえると決して高い点数ではありませんが、日常的なWEBブラウジングやSNSの閲覧、動画再生に限ってみれば十分なレベルを確保しているかと。実際に利用していても動作に不満を感じる場面はありませんでした。
OPPO Pad NeoはAndroid 14をベースにしたOPPOのカスタムUIであるColorOS 14.0を採用。OS自体は日本向けの特別なカスタマイズが施されているわけではなく、グローバル版と同じものと思われます。レビュー期間中にも一度ソフトウェアアップデートも配信されていました。
基本的なUIのデザインは、Android OSの標準的な仕様と大きく変わっておらず、画面を上から下にスワイプして表示される通知とクイック設定ツールの並び方もAndroid OSのそれと同じ。通知の表示がカードスタイルになっていたり、設定メニュー側が丸ボタン(AOSPは楕円形)に変わっていることくらいしか差はなく、他のAndroid OSのタブレットからの乗り換えでも違和感なく利用できるはずです。
ディスプレイの駆動に関しては90Hz駆動に対応。Helio G99搭載のタブレットはどのメーカーの製品でも90Hz駆動に対応している印象が多いため、これも同じといえば同じ。通常のディスプレイのリフレッシュレートである60Hzの1.5倍の90Hz駆動はかなり滑らかに動いているように見え、利用感を高めてくれます。
電子書籍を読むのにもぴったりな白銀比ディスプレイ
前述したXiaomi Redmi Padと強烈に異なるのが画面のサイズ。Redmi Padはアスペクト比15:9に対してOPPO Pad Neoは7:5とかなり正方形に近いかたちに。この比率は”白銀比”と言うらしく、日本では古くから美しい比率として平安京の町並みや伊勢神宮の建築物などで用いられてきたんだとか。書籍やWEBブラウジングの際に見やすい比率になっているとのこと。
実際にWEBサイトを開いてみると、通常のタブレットに比べて横向きの際は縦が、縦向きで見たときには横幅が広いことで閲覧できる情報が多くなっている感じに。タブレットくらいのサイズの場合、WEBサイトを見ると基本はPC版表示になるためどちらかがの編が狭く感じると不便に思えてしまう事が多く、この白銀比のディスプレイは意外とありなのではと思えました。
外出先で漫画などの電子書籍を読むという場合にも、この白銀比はピッタリ。Amazon Kindleで漫画を開いてみると縦でも横向きでもちょうど余白なく読めるサイズ感になっているのがポイント。16:9のディスプレイを搭載したタブレットの場合、画面の幅が足りず大画面を活かせず読みづらくなってしまう事が多いためこれは嬉しいところ。
ディスプレイの解像度もフルHDを大きく上回る2408×1720なこともあって、かなり高精細に読めるのも嬉しいところ。フルHDの場合だと解像度が低くて小さい文字が読みづらいなんて場面がありますが、本製品は1.5倍ほどの解像度によって細かくても読みやすい状態を確保してくれているのもポイントと言えます。
WideVine L1でAmazonプライム・ビデオなども1080Pで再生可能
OPPO Pad Neoは各種ストリーミングサービスでの高画質再生で重要なWideVineセキュリティレベルはL1。このため、Amazonプライム・ビデオやNetflixを始めとしたストリーミングサービスでもHD以上の画質での再生に対応しています。
実際にAmazonプライム・ビデオで動画を再生してみた際には1080Pの表示となり、フルHD画質で再生できていることが確認できました。なお、通常の動画は16:9のアスペクト比で制作されているため、本機の白銀比ディスプレイでは上下に黒縁が表示されます。この点は書籍やWEBサイトのみやすさを優先するか、それとも動画再生時の黒縁のなさを優先するかのどちらが好みかなのかと。個人的には動画再生時に上下が黒くなっていても気にならないかなと思いました。
MediaTek Helio G99は動画再生程度では十分なスペックを確保しており、高画質な動画を選択してもスムーズに再生が可能。また、クアッドスピーカーとDolby Atomosへの対応によってタブレット本体のスピーカーでも低音は弱めではあるもののそれなりの音質での動画の音声再生に対応している印象。タブレットやスマートフォンによくある安っぽいスカスカサウンドではない印象でした。
Dolby Atmosについては原則ONになっていて、利用時にはサウンドプロファイルをユーザーは選択できるような仕様になっています。通常は様々なメディアコンテンツに適応する”スマート”モードが推奨となっていて、好みに応じてクリアな音質の”映画”モードや”音楽”モードも選択することが可能です。
外出時にも持っていきやすい、手軽な白銀比タブレット。WEBサイトを見るのも書籍にもぴったり
今回レビューしたOPPOの白銀比ディスプレイを搭載したタブレット、OPPO Pad Neo。値段については同じようにMediaTek Helio G99を搭載したタブレットであるXiaomi Redmi Padや、AvidPad S90Sなどに比べて高めではありますが、白銀比ディスプレイを搭載し電子書籍の読みやすさやWEBサイトの見やすさでは使い勝手の良いタブレットという印象でした。横長の画面に飽きてしまって購入しやすいタブレットを探しているのなら、OPPO Pad Neoはおすすめです。
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