【POCO F9 Ultra】Snapdragon 8 Elite Gen 5+VisionBoost D8のデュアル構成でAnTuTu 4,165,108点。Galaxy S26 Ultraを上回る性能と185Hz有機EL、8,050mAhバッテリーを149,800円から。POCO F9 Ultra発表会レポート

シャオミ・ジャパンが東京・赤坂で開催したREDMIシリーズ・POCO新製品体験会に参加してきました。今回発表されたのは、POCO Fシリーズの最上位モデルとなる「POCO F9 Ultra」です。
プロセッサはSnapdragon 8 Elite Gen 5に独自のVisionBoost D8チップを組み合わせたデュアル構成で、AnTuTuスコアは4,165,108点。Fシリーズ史上最大となる8,050mAhのバッテリーに加え、日本のスマートフォンとして初めてサブウーファーを積んだ「Sound by BOSE」の2.1chオーディオを搭載します。価格は149,800円(税込)からで、発売日は2026年9月1日。9月23日までの早割価格では20,000円引きの129,800円で購入できます。


プレゼンテーションを担当したのは、小米技術日本株式会社 シニア・マーケティングマネージャーの片山将氏。「ULTRAPOWER UNBOUND」を掲げ、パフォーマンス、バッテリーと充電、オーディオ、イメージングという4つの柱に沿って解説。会場にはタッチアンドトライコーナーも用意され、2億画素カメラやペリスコープ望遠を実際に動かせます。
この体験会ではREDMI Note 17 Pro Max 5GとREDMI 17も同時に発表されており、そちらは別の記事にまとめました。本記事ではPOCO F9 Ultraの発表内容と、実機に触れた印象をあわせてお届けします。
POCO F9 Ultraのスペック

| 項目 | POCO F9 Ultra |
|---|---|
| OS | Xiaomi HyperOS 3(Android 16ベース) |
| プロセッサ | Snapdragon 8 Elite Gen 5(3nm)+VisionBoost D8 チップセット |
| CPU | オクタコア、最大4.6GHz |
| AnTuTuスコア | 4,165,108点(AnTuTu V11.1.1、POCO Internal Labs、外気温25℃前後) |
| 冷却 | POCO 3D IceLoop 冷却システム(SoC温度を最大3℃低減) |
| ゲーム最適化 | WildBoost Engine |
| RAM | 12GB / 16GB(拡張RAM対応) |
| ROM | 256GB / 512GB |
| ディスプレイ | 6.9インチ 1.5K HyperRGB AMOLED(新M11発光材、発光効率20%向上) |
| リフレッシュレート | 最大185Hz |
| タッチサンプリング | 瞬時4800Hz(ゲームターボ時)/ 10点タッチ480Hz / ジャイロ200Hz |
| アウトカメラ | 2億画素メイン(OIS)+5,000万画素ペリスコープ5倍望遠+5,000万画素超広角 |
| ズーム | 光学5倍 / 10倍ロスレス / 20倍AIウルトラズーム / 30cmテレマクロ |
| オーディオ | Sound by BOSE 2.1chシステム(1620ベースドライバー内蔵サブウーファー、日本初) |
| サウンドモード | ダイナミック / バランス |
| バッテリー | 8,050mAh(シリコンカーボン含有率16%、エネルギー密度809Wh/L) |
| 駆動時間 | 通常使用で約2日 |
| 電池寿命 | 1,600サイクル後も80%以上の容量を維持(6年相当) |
| 急速充電 | 100W 有線ハイパーチャージ(PPS対応)/ワイヤレスハイパーチャージ |
| リバース充電 | 27W 有線 / ワイヤレスリバース充電 |
| 背面ライト | バックライトエフェクト(着信・通知・ゲーム・音楽のリズム連動) |
| 生体認証 | 超音波式指紋認証 |
| 防水防塵 | IP66 / IP68 |
| SIM | nanoSIM / eSIM対応 |
| 素材 | 軽量グラスファイバー製背面(ヘアライン仕上げ)+プレミアムメタルフレーム |
| カラー | ダークチェリー / ブラック |
| サポート | OSアップデート4回 / セキュリティ更新6年 / メーカー保証2年 |
フラッグシップのFシリーズ・ミドルのXシリーズ・エントリーのMシリーズ。最上位に立つPOCO F9 Ultra

POCOはXiaomiのサブブランドとして日本市場で展開しており、製品ラインはフラッグシップのFシリーズ、ミドルレンジのXシリーズ、エントリーのMシリーズという3本柱で構成されています。POCO F9 UltraはそのFシリーズの最上位。POCOが日本に投入するスマートフォンとして、現時点でもっとも上の位置に立つモデルになります。
3月に登場したPOCO X8 Proでは、ミドルレンジのXシリーズながらPOCO X8 Pro MaxがAnTuTu 268万点を記録。今回のPOCO F9 Ultraはそこからさらに130万点アップした410万点超のスコアを記録する性能を実現しています。
軽量グラスファイバー背面とメタルフレーム。ダークチェリーとブラックの2色展開



POCO F9 Ultraの背面は、ヘアライン仕上げを施した軽量なグラスファイバーをフレームにはプレミアムメタルを組み合わせて高級感のある仕上がりを実現。8,050mAhという大容量を積みながら重量を抑えるための素材選びですが、質感が犠牲になっている感じはありません。カラーはヒーローカラーのダークチェリーとブラックの2色で、防水防塵はIP66/IP68等級に対応します。



タッチアンドトライで手に取ったダークチェリーは、深い赤というより落ち着いた小豆色に近い発色でした。光の角度で表情が変わるヘアライン仕上げで、指紋も目立ちにくい質感。POCOというブランドから連想するポップさとは違う方向にまとめられており、前世代のPOCO F7 Ultraが黒×黄色というエッジの効いた配色だったことを思えば、ずいぶん落ち着いた方向に振ってきました。
背面でもっとも目を引くのが、4眼カメラの下に配置された「POWERED BY BOSE」のスピーカーグリルです。カメラモジュールは大きめですが出っ張りは想像より控えめで、机に置いてもガタつきは気になりませんでした。



2色を並べると、ダークチェリーの温かみに対してブラックはガンメタリックに近い落ち着いた色味。どちらもヴィーガンレザー調の質感で、指紋の付きにくさは共通しています。Boseスピーカーのグリルにはオレンジのリングが入っており、ブラックではこの差し色がよく映えていました。


POCOらしい遊び心が、背面のバックライトエフェクトです。着信リマインダー、ゲームのライト効果、音楽のリズムに連動したリズミカルなライト効果、通知という4種類を、設定アプリから個別にオンオフできます。ゲーム中だけ光らせる、通知のときだけ光らせるといった使い分けが可能です。カメラモジュールまわりを光らせる仕掛けは同じ日に発表されたREDMI 17にもありましたが、そちらが8色で光るだけなのに対し、POCO F9 Ultraは用途ごとの制御まで作り込んでいます。
6.9インチ1.5K HyperRGB有機EL採用で最大185Hz駆動。新M11発光材で発光効率20%向上



ディスプレイは6.9インチの1.5K HyperRGB AMOLEDを採用。環境負荷の低い新しい発光材料を採用することで発光効率を20%高めており、明るさと省電力を両立しています。大画面ながらベゼルは細く、動画やゲームでの没入感を狙った設計です。


リフレッシュレートは最大185Hzに対応。実測データとしては1時間のゲームプレイで平均184.55FPS、1%ローフレームレートで157.39FPS、消費電力4.96Wと高画質な状態でも長時間利用できるのもポイントです。ただしネイティブで185FPSに対応するゲームは現状20タイトル前後とのことで、上限を活かせる場面は今のところ限られます。

操作の応答性も強化されており、ジャイロサンプリングレートが200Hz、瞬時タッチサンプリングレートが4800Hz、10点タッチのサンプリングレートが480Hz。ただし4800Hzが有効になるのはゲームターボモード時のみ。480Hzもゲームターボの設定で「ジェスチャートラッキング」を高に変更する必要があります。200Hzのジャイロにいたっては2026年9月以降のOTAで提供され、対応するゲームも限られるとのことでした。
Snapdragon 8 Elite Gen 5+VisionBoost D8でAnTuTu410万点超えの性能を実現



プロセッサは3nmプロセスのSnapdragon 8 Elite Gen 5に、独自のVisionBoost D8チップセットを組み合わせたデュアル構成。CPUはオクタコアで最大4.6GHz、実機のRAMは16GBに拡張RAM6GBを足した表示になっていました。POCOはこのチップに冷却とソフトウェア最適化を加えた3点を、パフォーマンスの柱として掲げています。
AnTuTuスコアはPOCO Internal Labsが外気温25℃前後の環境でAnTuTu V11.1.1を使って計測した値で4,165,108点。比較対象として並べられたGalaxy S26 Ultraは4,103,221点だったとのこと。他社の機種名を伏せずに勝負するあたりは、POCOらしい強気さでした。



冷却にはPOCO 3D IceLoop冷却システムを搭載し、SoC温度を最大3℃低減します。ソフトウェア側の最適化を担当するのがWildBoost Engineです。POCOが示した60FPSのRPGプレイテストでは、POCO F9 Ultraが平均59.7FPS、Galaxy S26 Ultraが平均49.9FPSという結果でした。いずれもPOCO側が測定した数値ですが、上限の高さだけでなくフレームレートの落ちにくさでも差がついています。



実機を確認してみるとストレージは512GBモデルで79.3GBを使用済みという状態。セキュリティパッチは2026年8月1日です。ゲーム管理用のGamebox画面にはMobile LegendsやStandoff 2といったタイトルが並んでおり、インストール済みのゲームをここから管理できます。さきほど触れた4800Hzのタッチサンプリングも、このゲームターボ設定から有効にする仕組みです。
Fシリーズ最大8,050mAhバッテリーと100W有線・ワイヤレス充電。27Wリバースで他機種も充電

POCO F9 UltraはFシリーズ史上最大となる8,050mAhのバッテリーを搭載しています。シリコンカーボンの含有率を16%にすることで、エネルギー密度809Wh/Lという高密度を実現。同じ日に発表されたREDMI Note 17 Pro Max 5Gは10,000mAh・906Wh/Lとそれに比べると見劣りするものの、POCO F9 Ultraはバッテリーの容量と薄型、軽量さの両立を図ることでバランスを取った印象です。


駆動時間は通常使用で約2日。電池寿命は1,600サイクルの充放電後も80%以上の容量を維持する設計で6年間使い続けられるとのこと。駆動時間の比較対象として挙がったのは、5,000mAhのGalaxy S26 Ultra。POCOでの検証によれば、SNS利用がPOCO F9 Ultra 29時間以上に対しGalaxy S26 Ultra 18時間以上、ナビが18時間以上に対して13時間以上、ビデオ通話が12時間以上に対して8時間以上と、それぞれの検証でロングバッテリーを実現しているとか。

充電は100Wの有線ハイパーチャージに対応し、10分の充電でSNSを6時間以上視聴できる急速充電を実現。PPS規格に対応しているため、サードパーティ製の充電器でも高速充電を利用できます。速度を求めない場面のために、ワイヤレスハイパーチャージも用意されています。


リバース充電は27Wの有線出力に対応し、iPhone 17を22分で50%まで充電できる急速充電性能を確保。ワイヤレスリバース充電にも対応しています。8,050mAhという容量があるからこそ成り立つ機能で、ワイヤレスイヤホンやスマートウォッチ程度なら残量を大きく削らずにまかなえるはずです。
日本初のサブウーファー搭載で60〜200Hzを独立駆動。Sound by BOSEの2.1chオーディオ


POCO F9 Ultraの特徴の一つが、Boseとの協業による「Sound by BOSE」オーディオです。左右対称のデュアルスピーカーにサブウーファーを組み合わせた2.1chシステムを搭載しており、サブウーファーを積んだスマートフォンとしては日本初。前世代のPOCO F8 Ultraにもサブウーファーはありましたが、日本には導入されていないため本機が日本市場向けでは初登場です。


サブウーファーが担当するのは60〜200Hzの低音域。独立した1620ベースドライバーを搭載し、放射面積は2.16倍に拡大。POCOによれば、200Hzの帯域では最大6dB強い低音を出せるとのこと。イコライザーで低音を持ち上げるのではなく、低音を鳴らす部品そのものを足しています。スマートフォンのスピーカーで最初に痩せてしまう帯域に対して、ある意味最強の解を充ててきています。
サウンドプロファイルは2種類用意。低音を強調するダイナミックと、全帯域のバランスを取るバランスから選べるようになっています。音楽やゲーム、映像といったコンテンツに応じて切り替えることでシーンに応じたサウンドを楽しめます。
POCO Fシリーズ初の2億画素メイン+5倍ペリスコープ望遠。10倍ロスレスと30cmテレマクロにも対応



カメラはPOCO Fシリーズ初となる2億画素のメインカメラを中核に据えています。OIS付きで、2億画素モードで撮影しておけば、あとから大胆にトリミングしても細部を残せるという狙いです。ギターを持つ女性の作例では、1枚から顔をクロップしたカットを並べてその効果を見せていました。


レンズ構成は0.7倍の5,000万画素超広角、1倍の2億画素メイン、5倍の5,000万画素ペリスコープ望遠という3眼構成。ペリスコープ構造を採用することで、薄いボディに光学5倍望遠を収めています。さらに10倍のロスレスズーム、20倍のAIウルトラズームにも対応し、望遠側の守備範囲はフラッグシップらしい広さ。30cmまで寄れるテレマクロもあるので、料理や小物を撮るときの距離感にも余裕があります。




望遠側の作例も一通り紹介。5倍のペリスコープで撮ったバイクの女性、同じシーンを10倍ロスレスズームで顔まで寄ったカット、20倍AIウルトラズームで捉えた雪山、そして30cmテレマクロのりんごの水滴。メーカー公式作例であるということはあるものの、フラグシップモデルとしての高いカメラ性能を確認することができました。


タッチアンドトライでは、カメラアプリのズームリングを回して0.7倍から高倍率まで一通り試しました。5倍でステージを狙い、18.3倍まで寄って赤いステージ看板を捉える。倍率を上げてもプレビューは破綻せず、ダイヤル式のズームUIは直感的に動かせました。ただし撮影データを持ち帰れていないので、画質そのものは発売後にあらためて確かめたいところです。
POCO F9 Ultraは149,800円から。9月23日までの早割で20,000円引きの129,800円

POCO F9 Ultraの価格は12GB+256GBモデルが149,800円(税込)、16GB+512GBモデルが169,800円(税込)。発売日は2026年9月1日です。9月23日までの早割では各構成20,000円引きとなり、最安構成の12GB+256GBが129,800円と13万円を切る価格になっています。
POCO F9 Ultra 価格
| 構成 | 市場想定価格(税込) | 早割価格(税込) |
|---|---|---|
| 16GB/512GB | 169,800円 | 149,800円 |
| 12GB/256GB | 149,800円 | 129,800円 |
※早割対象期間:2026年9月1日(火)〜9月23日(火)

会場には価格がいかに安いかというのをパネルも用意されていました。他社ハイエンドの20万円という価格に対し、POCO F9 Ultraなら約5万円節約可能。その差額でXiaomiのIoT製品を16アイテム買えるというもの。IoT製品を山盛りにした買い物カゴを実際に置いてみせるという、性能あたりの価格で勝負するPOCOらしい訴求でした。

サポート面では、購入後6ヶ月以内の画面無料交換が1回、メーカー品質保証が通常1年のところ2年と手厚い保証が印象的。OSアップデートは4世代、セキュリティ更新は6年。セキュリティ6年はREDMI Note 17 Pro Max 5Gと横並びの水準です。
性能とBOSEサウンドを妥協したくないゲーマーに最適なPOCO Fシリーズ最上位モデル

POCO F9 Ultraは早割129,800円という価格で、AnTuTu 4,165,108点のSnapdragon 8 Elite Gen 5+VisionBoost D8を積んだフラッグシップです。Fシリーズ最大の8,050mAhバッテリーに、日本初のサブウーファー搭載オーディオ、そして185Hzディスプレイと4800Hzの瞬時タッチサンプリングまで搭載するてんこ盛りなスペック。
タッチアンドトライで触れた印象としても、ダークチェリーのヘアライン仕上げやカメラ島まわりの作り込みは価格相応の質感でした。2億画素メインと5倍ペリスコープ望遠という組み合わせは、性能一辺倒ではなくカメラでも上位を狙いにきた構成。Galaxy S26 Ultraを名指しで並べ、同じSnapdragon 8 Elite Gen 5系で勝負を挑んできました。この機種にかけた自信の表れなのかもしれません。
一方で16GB+512GBモデルは早割でも149,800円と、決して安い買い物ではありません。同じ日に発表されたREDMI Note 17 Pro Max 5Gは、早割69,980円で10,000mAhと水深2m×72時間の防水を実現しています。バッテリー持ちや堅牢性を最優先するなら、そちらという選択肢もあるでしょう。ゲーム性能とカメラ、そして音にお金をかけたい方にとって、POCO F9 Ultraは有力な1台になるはずです。














