【OPPO Find X9 Ultra】Snapdragon 8 Elite Gen 5搭載でAnTuTu総合3,689,557点。6.82インチ144Hz・ピーク1800nitディスプレイに7,050mAhバッテリーと12GB RAM+512GBストレージを備えた274,800円のフラッグシップOPPO Find X9 Ultraを徹底レビュー

OPPOから発売されたフラッグシップスマートフォン「OPPO Find X9 Ultra」をメーカーよりお借りして、約2週間じっくりと使い込む機会をいただきました。Qualcomm Snapdragon 8 Elite Gen 5プロセッサに12GB RAM、512GBストレージを搭載し、ハッセルブラッドと共同開発した2億画素デュアル構成のクアッドカメラと7,050mAhの大容量バッテリーを採用。274,800円(税込)という価格の、カメラに全振りしたフラッグシップです。

今回のレビューでは、群馬と長野の県境にある毛無峠から破風岳への登山、万座温泉での宿泊、夜の街歩きや鉄道の撮影まで持ち出しました。以前Amazfit T-Rex 3を持って毛無峠から破風岳へ登ったときと同じルートを、今度は27万円超のカメラスマートフォンを担いで歩いてみました。標高1,999mの稜線から見下ろした雲海が、本機の実力を測る最初の被写体になりました。
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OPPO Find X9 Ultraのスペック

| 項目 | スペック |
|---|---|
| OS | ColorOS 16(based on Android 16) |
| プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 8 Elite Gen 5 |
| GPU | Adreno 840 |
| RAM | 12GB(LPDDR5X) ※RAM拡張で最大+12GB |
| ROM | 512GB(UFS 4.1) |
| ディスプレイ | 約6.82インチ AMOLED(LTPO) |
| 解像度 | 3,168×1,440 |
| リフレッシュレート | 最大144Hz |
| タッチサンプリングレート | 最大240Hz |
| 輝度 | 最低1nit / ピーク1,800nit |
| カメラブランド | ハッセルブラッド共同開発(LUMOイメージングシステム) |
| アウトカメラ | 広角2億画素(F1.5/LYTIA 901) + ポートレート望遠2億画素(F2.2/光学3倍) + 超望遠5,000万画素(F3.5/光学10倍) + 超広角5,000万画素(F2.0/120°) + マルチスペクトル320万画素 |
| インカメラ | 5,000万画素(F2.4) |
| 最大ズーム | 120倍(デジタル) |
| バッテリー | 7,050mAh |
| 急速充電 | 100W SUPERVOOC / 55W PPS / 44W UFCS / 50W AIRVOOCワイヤレス |
| 生体認証 | ディスプレイ指紋認証 / 顔認証 |
| 通信 | 5G NR n1/n2/n3/n5/n7/n8/n12/n20/n25/n26/n28/n38/n40/n41/n48/n66/n71/n75/n77/n78/n79 |
| Wi-Fi | IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax/be(Wi-Fi 7対応) |
| Bluetooth | Ver. 6.0(SBC/AAC/aptX/aptX HD/aptX Adaptive/LDAC/LHDC 5.0) |
| NFC/FeliCa | NFC対応 / FeliCa(おサイフケータイ)非対応 |
| 防塵防水 | IP66 / IP68 / IP69 |
| サイズ | 約163.16mm×76.97mm×9.10mm(ツンドラアンバー) |
| 重量 | 約236g(ツンドラアンバー) / 約235g(キャニオンオレンジ) |
| 筐体素材 | ツンドラアンバー: レザー / キャニオンオレンジ: ガラス |
| カラー | ツンドラアンバー / キャニオンオレンジ |
ツンドラアンバーのレザー背面と巨大な円形カメラユニットが主張するカメラ機の佇まい


OPPO Find X9 Ultraは約163.16mm×76.97mm×9.10mmというサイズに約236gの重量を持つフラッグシップスマートフォン。パッケージは黒一色のスクエアな箱で、中央に製品名を白抜きで入れ、その下にOPPOとHASSELBLADのロゴを並べています。箱を開けると内箱の台紙に「Your Next Camera」の一文。スマートフォンではなくカメラとして売るという意思表示が、開封の時点からはっきり伝わってきます。

今回レビューしたのはツンドラアンバー色で、背面にレザー素材を使った落ち着いた仕上がり。背面の右側には金属リングで縁取った大きな円形のカメラユニットを置き、左側にOPPOとHASSELBLADのロゴを刻んでいます。カラーバリエーションとしてはガラス素材のキャニオンオレンジも用意しており、こちらは厚さ8.65mm・重量235gとわずかに薄く軽い仕様です。



手に取った第一印象は、スマートフォンというよりカメラを持ったときの感覚に近いという点。円形ユニットの厚みと本体の重さがずっしりと感じられ、写真を撮るようなときには自然と両手で構えたくなります。レザー調の背面は指の掛かりが良く、傷が付きづらくまた、滑りづらいデザインになっています。側面にはオレンジ色のアラートスライダーを備え、底面にUSB Type-C端子とスピーカー、SIMトレイを並べています。

重量は実測値で239g。公称値である236gに比べると若干重くなっていました。当ブログでレビューした他のフラグシップモデルの場合、ASUS Zenfone 12 Ultraが223g、兄弟機のOPPO Find X9が実測214gだったため両機種に比べて10~20gほど思い結果に。サイズ自体も6.82インチと大きく、大型でずっしりとしたスマートフォンに仕上がっています。登山などで持ち運ぶ際にポケットにいれるとずっしりとした印象を感じました。

防塵防水は高圧の噴流水や高温水にも耐えるIP66・IP68・IP69の三つの等級をカバー。少し雨の降っている雨の万座で普通に取り出して撮影していましたが、水滴を拭き取るだけで問題なく使えました。SIMトレイは両面にnanoSIMを挿せる構造で、片面をeSIMに切り替える運用も可能です。生体認証はディスプレイ指紋認証と顔認証の両方を利用できます。


同梱品は本体のほか、USB Type-Cケーブル、ACアダプタ、ソフトケース、安全ガイドとクイックガイドという構成。27万円超の製品らしく充電器まできちんと入っており、購入したその日から100W SUPERVOOCの速度を試せます。ソフトケースが最初から付いてくるのも、この重量とカメラユニットの出っ張りを考える安心して利用できる点で嬉しいところでした。
Snapdragon 8 Elite Gen 5と12GB RAM、512GBストレージを組み合わせたフラッグシップ仕様


OPPO Find X9 UltraはQualcomm Snapdragon 8 Elite Gen 5プロセッサを搭載。GPUはAdreno 840を採用し、高負荷な3D処理から2億画素の画像処理まで余裕を持って動かせる性能を確保しています。設定のデバイス情報を参照するとバッテリー容量7,050mAh、ストレージ512GBという表記も確認できました。
メモリはLPDDR5X規格の12GB、ストレージはUFS 4.1規格の512GBという組み合わせ。兄弟機のOPPO Find X9が16GB RAMだったことを考えると、上位モデルであるUltraのほうがRAMは少ないという逆転現象が起きています。ディスプレイは6.82インチ、リアカメラは2億画素と5,000万画素、2億画素、5,000万画素、320万画素の5眼構成という表記です。


設定にはCPUやGPU、ストレージ、RAMの利用効率を引き上げるパフォーマンスブースターの項目も用意されています。RAM拡張機能を使えばストレージ側から最大12GBを追加でき、合計24GBのRAMとして動作させることが可能。実際に2週間使った範囲では、カメラアプリを立ち上げたまま地図やブラウザに切り替えても再読み込みが起きる場面はほぼありませんでした。2億画素の写真を連続で書き込んでもアプリが詰まらないのは、このメモリとUFS 4.1の組み合わせによるところが大きいかと。
AnTuTu総合368万点でOPPO Find N6の340万点を上回る性能。2回目は47.3℃まで上昇



OPPO Find X9 Ultraの実際の性能をAnTuTuベンチマークで測定したところ、総合スコア3,689,557点という結果に。内訳はCPUスコア1,083,126点、GPUスコア1,371,276点、MEMスコア488,457点、UXスコア746,698点でした。同じSnapdragon 8 Elite Gen 5を搭載するOPPO Find N6が340万点で20万点ほど高い結果に。Find N6は折りたたみ機構と薄型デザインを実現するために一定程度放熱性を犠牲にしている点があることで、Find X9 Ultraのほうに性能面では分がありそうです。
GPUスコアが137万点に達しているのが目を引くところ。前世代のSnapdragon 8 Eliteを積むASUS Zenfone 12 Ultraが273万点、MediaTek Dimensity 9500のOPPO Find X9が332万点という水準なのでかなりスコアでは進化していました。
1回目の計測では温度が28.7℃から39.4℃へと10.7℃上昇し、バッテリーの消費は5%。数字だけを追うと結構な発熱に見えますが、手に持った感覚ではやや温かくなる程度で、握っていられないような熱さにはなりません。レザー背面が熱を伝えにくいのか、ガラス背面の端末を触ったときほどの直接的な熱さを感じないのも印象的でした。

続けて2回目を計測したところ、総合スコアは3,419,502点。開始温度が40.8℃という熱を持った状態からのスタートで、終了時には47.3℃まで上がりました。スコアの落ち幅は約7.3%で、連続して高負荷をかけ続ければ確実に性能は下がります。とはいえ2回目でも340万点台をキープしているので、実際の利用時に温度の上昇で利用感が低下するという場面はまずないかと。
ColorOS 16のホーム画面とOPPO AI。プリインストールアプリの多さは相変わらず



OPPO Find X9 Ultraは、Android 16ベースのColorOS 16を搭載。ColorOS 16はOPPOの独自UIとして完成度を高めており、初期設定からホーム画面に到達するまでの流れも迷いなく進められます。初回起動時にはジェスチャー操作や通知ドロワーのチュートリアルが順に表示され、OPPO端末を初めて触る人にとっても操作を把握できるようになっていました。
ホーム画面の2ページ目にはMind Pilotやテーマストアといった独自アプリを配置。ColorOS 16の見た目は落ち着いていて、アイコンの整列やウィジェットの配置も素直。144Hz駆動のディスプレイと組み合わさることで、スクロールやアプリの切り替えは終始なめらかに動きます。2億画素の写真を大量に抱えたギャラリーを勢いよくスクロールしても、サムネイルの読み込みが引っかかる場面はほとんどありませんでした。
気になったのはプリインストールアプリの多さ。NetflixやSpotify、TikTok、Temuといったサードパーティ製アプリが最初から入っており、アプリ一覧は3画面にわたります。ほとんどはアンインストールできるものの、27万円を超える端末でこの構成は少しもったいないところ。購入直後に整理する手間はどうしても発生します。

設定にはOPPO AIやSnap Keyといった独自機能の項目を用意しています。ただ今回はカメラ機として持ち出す使い方が中心だったこともあり、AI関連の機能はほとんど使わないまま2週間が過ぎました。撮影した写真の編集も基本的にはそのまま書き出す運用で、AIによる加工に頼る場面は出てこなかったというのが正直なところです。


ソフトウェアアップデートはCPH2841_16.0.10.500が最新で、更新内容にはAIモーションステッカーの追加と2026年8月のAndroidセキュリティパッチが並びます。OPPO Find X9 UltraはOS更新に関しては5回まで実施することを予定しており、長期的に使う上でも安心して利用できるのも嬉しいポイントかと。
日本版はFeliCa非対応。おサイフケータイを使いたいなら無印のFind X9という選択

OPPO Find X9 UltraはNFCに対応する一方で、日本版でもFeliCaには非対応。クレジットカードのタッチ決済は利用できるものの、モバイルSuicaやiD、QUICPayといった日本独自のサービスは使えません。改札を通ったり、コンビニでかざしたりという日常の動作をこの端末だけで完結させることはできません。
兄弟機のOPPO Find X9はFeliCaに対応しており、レビューでは改札での反応速度まで検証しています。同じFindシリーズでここが分かれるのは正直もったいないところ。ただ本機はカメラに全振りした製品ですから、決済は普段使いの端末に任せて撮影用のサブ機として持ち出す運用なら、十分に割り切れる範囲かなと思います。
6.82インチ144Hz LTPOとピーク輝度1,800nit。晴天の破風岳でも見づらさは感じず

OPPO Find X9 Ultraは約6.82インチのAMOLEDディスプレイを搭載。解像度は3,168×1,440、リフレッシュレートは最大144HzのLTPOパネルで、タッチサンプリングレートは最大240Hzです。輝度はピークで1,800nitに達し、暗所では1nitまで落とせるため、就寝前に画面を眺めても目への負担を減らすことができます。
屋外の視認性は素直に優秀。晴天の毛無峠から破風岳にかけての稜線で、日差しをまともに受ける場所でもフレーミングに困る場面はありませんでした。雨の万座で窓越しに遠景を狙ったときも、細かい被写体を画面上で確認しながら構図を追い込めます。ピーク1,800nitという数値がそのまま体験に効いてくる形で、画面を手で覆って日陰を作る必要がないのは地味ながら大きな差。望遠を多用する端末だけに、この見やすさは実用面で効いてきます。
7,050mAhバッテリーで連続使用16時間19分。48%から100%まで約63分で充電

OPPO Find X9 Ultraは、公称値7,050mAhという大容量バッテリーを搭載。有線は最大100WのSUPERVOOCに対応し、55W PPS、44W UFCSでの充電も可能です。ワイヤレスも50WのAIRVOOCに対応しており、フラッグシップとして必要な充電手段をひととおり揃えています。
電池管理アプリで確認したところ、満充電容量は7,050mAhと公称値どおりの表示。放電レートは1時間あたり7.27%で、電池温度は28.0℃、連続使用時間は16時間19分という結果でした。撮影中心の使い方で一日中持ち出しても、夕方の時点で残量に不安を覚えることはありません。登山と宿泊を挟んだ丸一日の行程でも、モバイルバッテリーを取り出す場面は最後まで訪れず、1日中余裕を持って使えます。


充電を始めるとロック画面にSUPERVOOCのロゴと残量がパーセント表示され、進み具合が一目で分かります。今回は手元にあったAOHIの140W充電器を使って計測したため、同梱の純正アダプタは使っていません。したがって以下の数値は100W SUPERVOOC本来の速度ではない可能性がある点はご了承を。
AOHI 140W充電器に繋いだ状態でバッテリー残量48%から100%まで約63分という結果に。充電中の電圧は4,514mVから4,539mVあたりを推移し、電池温度は32.5℃から34.4℃の範囲に収まっていました。7,050mAhという容量を考えれば十分に速く、充電時間がストレスになる場面はありません。なお50W AIRVOOCのワイヤレス充電については今回試せていないため、こちらは未検証。ただ、これも相当な速度で充電できるかと。
AnTuTu368万点と7,050mAhバッテリー、IP69まで備えた完成度の高いフラッグシップ

OPPO Find X9 Ultraは、274,800円(税込)という価格で、Qualcomm Snapdragon 8 Elite Gen 5プロセッサ、12GB RAM、512GBストレージ、ハッセルブラッド共同開発のクアッドカメラ、7,050mAh大容量バッテリーという豪華な仕様を実現したスマートフォンでした。AnTuTu368万点という高性能を誇り、同じSoCのOPPO Find N6の340万点を上回るスコアを叩き出しています。
ColorOS 16の動作も軽快で、6.82インチ144Hz LTPOのディスプレイはピーク1,800nitという明るさのおかげで晴天の稜線でも見やすい仕上がり。一方でFeliCa非対応という点には課題が残ります。274,800円という価格も、誰にでも気軽におすすめできるレンジではありません。約236gという重量も、登山の行動中には確実に効いてきます。それでもSnapdragon 8 Elite Gen 5の性能と7,050mAhバッテリーの余裕、IP66・IP68・IP69の三等級をひとつの本体にまとめた完成度は高く、おサイフケータイを使わない方であれば十分に有力な選択肢といえました。カメラの実力については、作例とあわせて別記事にまとめる予定です。
良かった点
- ◎Snapdragon 8 Elite Gen 5でAnTuTu総合3,689,557点。同じSoCのOPPO Find N6の340万点を上回る性能
- ◎7,050mAhバッテリーで連続使用16時間19分。撮影中心の使い方でも1日中余裕を持って使える
- ◎48%から100%までの充電が約63分と十分に速い
- ◎6.82インチ144Hz LTPOでピーク輝度1,800nit。晴天の稜線でも画面が見やすい
- ◎IP66・IP68・IP69の三等級に対応し雨の中でも気にせず使える
気になった点
- △日本版はFeliCa(おサイフケータイ)非対応
- △AnTuTuを連続で回すと2回目は47.3℃まで上昇し、スコアも368万点から341万点へ低下
- △274,800円という価格。誰にでも気軽におすすめできるレンジではない
- △約236gという重量は登山の行動中に効いてくる













