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【QCY MeloBuds Pro】高性能なアクティブノイズキャンセリングと、マルチポイント接続の利便性の高さを両立したイヤホンQCY MeloBuds Proレビュー【PR】

私自身が働いているSIerでは、在宅勤務と出社のハイブリッドワークが基本になっており出社時にもTeamsを使って会議を行うということが多々あります。そんなときに必要になるのが高性能のマイクを備えたワイヤレスイヤホン。周りも打ち合わせをしていたりする場では、周囲の音を防ぎながら自身の声を相手に届けることが重要です。通勤時には音楽も当然楽しみたいですし、会議でも使えて、音楽を楽しむのにも使える手頃なワイヤレスイヤホンがあると嬉しいところ。

今回は低価格なワイヤレスイヤホンを多く展開する中国・QCYから、LDAC接続や空間オーディオに対応し、最大-46dBのアクティブノイズキャンセリング機能を搭載したイヤホン、QCY MeloBuds Proを提供していただきレビュー。マルチポイント接続にも対応し、高音質での音楽鑑賞とこちらの声を相手に確実に届ける会議で使えるマイク性能を両立したモデルでした。5,000円台で購入できる価格も魅力の製品です。

耳に映えるシンプルな上質感のあるデザイン。圧迫感の少ない付け心地

パッケージは白地に製品の画像と製品名が印字されたシンプルなデザイン。本製品は日本オーディオ協会のハイレゾ認証を取得しており、そのハイレゾロゴマークと、LDACにも対応するためLDACロゴも印字されています。パッケージ裏面の記載はすべて日本語化されていました。

同梱品は本体のほかには充電用のUSB Type-A to Cケーブル、イヤーチップ(S/Lサイズ)、取扱説明書が付属。説明書に関しても、よくある多言語版ではなく日本語専用版を用意していたのは好感が持てました。書式や記載の内容も日本の書式になっており、見やすく仕上がっていました。

今回提供していただいたのは白色のモデル。充電ケースも白色一色で、ケースの蓋の部分にQCYのロゴが印字されているだけといった感じ。下部に充電端子のUSB Type-Cと、ペアリング時に利用するリセットボタンを配置しています。

蓋を開けるとイヤホン本体が鎮座。イヤホン自体は白ベースではありつつ側面に銀色のラインが入ったデザインで、高級感のある仕上がりになっています。某林檎のメーカーと比べると、このシルバーのラインの有無が大きな違いになる感じ。それ以外のデザインはよく見かけるうどん型に仕上がっています。

本体・充電ケースを合わせた重量は43g。本体の左右両耳を合わせた重量は9.1g。先日レビューしたEarFun Air Pro 4がちょうど10gでそれと比べるとわずかに軽い仕上がりという感じ。片耳当たり0.4gほど軽いわけですが、耳につけてみると少し軽い印象を感じました。

QCY MeloBuds Proはハウジング部分の側面近くにイヤーチップ部分を配置した形状。このイヤーチップ部分の長さは短めになっており、耳の奥までは入らずに耳にフィットするような形になっています。このため、着け心地は他のカナル型のイヤホンに比べると軽めの仕上がり。ただ、軽すぎてグラつくということはなく、耳に程よく収まる感じになっていました。

カナル型のワイヤレスイヤホンでアクティブノイズキャンセリング機能を搭載したモデルや、耳への密着度が高すぎるがゆえに不快な圧迫感を生じてしまうことも。ANCが強いモデルは特にその傾向があり、長時間着けていると”バッテリーは持っても、気分が悪くて着けていらてない”という状況に。これを回避できる着け心地という印象でした。

着け心地が軽めなのは、遮音性ともトレードオフの関係で、耳の奥にぴったり入るようなワイヤレスイヤホンに比べたら本機の遮音性は低め。ノイズキャンセリングなしで電車に乗った際には、走行音も車内アナウンスも何でも耳に入ってきてしまいます。ただ、後述するアクティブノイズキャンセリングが優秀なこともあり、電車内や外での利用にも十分な静寂性を実現しているわけです。

最大-46dBのアクティブノイズキャンセリングによる静寂性がうれしい。通話時のマイクも優秀

今回はQCY MeloBuds Proを電車内や出張先など、ありとあらゆる場面で試してその音質や遮音性、アクティブノイズキャンセリングの性能に加え、WEB会議に参加した際の使い勝手もテストしました。まずは街中を歩いている際に利用してみた感じから。

QCY MeloBuds Proのノイズキャンセリングは、屋内モード、通勤モード、騒音モード(騒がしい環境モード)、風切り音カットの4モードを搭載。私の場合は、基本的に常に強モードで利用しています。屋外では道路を走る車の通行音が主ですが、これをかなりカットしてくれた印象。風が強い場面でも、その風切り音も結構カットしてくれている印象でした。

電車の中での音楽鑑賞ではなかなかのクオリティを実現。地下鉄や都内のJR・私鉄の車内で利用してみましたが、ANCをONの状態ならモーター音や車内アナウンスの大部分をカット。カットしきれない部分は、電車のドアが揺れて起きるガタガタ音くらいで、かなり静かな環境を簡単に実現することができました。

もう一つ今回試したのが、新幹線車内からのWEB会議。最近出張の回数が以前に比べてかなり増加したことで、東海道新幹線のSWork車両のお世話になることも増えてきました。そうなると、どうしても発生するのが移動中のWEB会議。新幹線車内は静かなようで案外走行音やアナウンス、周囲の会話の声があり静寂とは言えません。

まずは、WEB会議の相手の声がきちんと聞こえるか。これは前述のアクティブノイズキャンセリングによって十分な性能を実現。そして、第二の関門はこちらの声がきちんと相手に聞こえるか。新幹線車内特有の遅延はさておき、声自体は相手にきちんと届けることができスムーズなコミュニケーションを実現。本体に内蔵する3つのマイクでノイズをきちんと除去できていました。

QCY MeloBuds Proは同時に2つの機器と接続して、どちらか一方の音楽、通話を切り替えながら利用するマルチポイント機能にも対応。私の場合、スマートフォンとPCにこのマルチポイント機能で接続しておいて、普段は音楽をスマートフォンで再生し、WEB会議の時にはPCでTeamsやZoomを立ち上げたらすぐに自動で切り替えられるようにしています。いちいちBluetoothの設定画面を出して接続しなおさずに使えるのでかなり便利。このマルチポイント利用時にはLDACは利用できず、AACでの接続になります。

音楽再生能力も十分。グルーブ感のあるリッチな音を簡単に実現

QCY MeloBuds Proは12mmの大型ドライバーを採用。マルチポイント機能がONの際には利用不可ですが、LDACでの接続にも対応することで高音質での音楽再生に対応しています。実際に音楽を再生してみると正直なところ期待以上の音質。私の場合、QCYアプリのイコライザーで”ベース”モードにした印象を記載・この”ベース”モードでは低音のグルーブ感を感じさせられる音という感じで個人的には好みでした。

それでいて女性ボーカルの曲を聴いてもそのボーカルが隠れることなくのびのびと再生することができています。解像感は良くも悪くもない普通、という感じ。どちらかといえばステレオ感の表現に長けていて、奥行きの表現力はそこまで高くありません。

宇多田ヒカル・BADモード

イントロからのグルーブ感が特徴的な曲がこのBADモード。転調後の音数が増えた後のサウンドでもボーカルを引き立てつつバックで流れるシンバルの音も逃さずに再生できている印象。間奏以降は音数が増えていきますが各音を漏らさずに奏でてくれます。音の作りとしては、本機は大きく音を変えるというよりはフラットな印象。イコライザーでベースを増していますが、それ以外は自然なサウンドで楽しめるように感じました。

イヤホンの状態や、設定を簡単に変更できるQCYアプリ

QCY MeloBuds Proの設定類は、QCYアプリを利用することで簡単に変更が可能。アプリを起動したら自動的にイヤホンと接続。実際に使っている感じ、ちょっとこのアプリとイヤホン本体の接続については安定性が高いとは言えず、場合によっては失敗してしまうこともありました。イヤホンとスマートフォンを再接続すると接続できるようにはなりますが、ここの作りこみについては要改善かも。

アプリ上ではイヤホンの左右の充電状況を一目で確認が可能。また、”サウンド”メニューで、イコライザーやノイズキャンセリングのモードについても自由に変更することができるようになっています。左右での音量のバランスを聴力の関係から変更したい場合でも、この画面から微調整ができるようになっています。

ノイズキャンセリングは、アダプティブ、室内、通勤、騒がしい、風切り音カットの5モードを利用が可能。若干着け心地が軽い本製品の場合、よほど静かなオフィスでないかぎり”騒がしい”モードを使っておけばよさそうな印象。あまりに強いノイズキャンセリングは不快感につながることがありますが、本製品の場合、強めのキャンセリングであっても不快にならないレベルで利用することができました。

設定メニューからは、イヤホンの側面をタッチしたときの挙動や、音声ガイダンスの音量、イヤホンを外した時に自動的に一時停止する”装着検出”や、電源オフタイマーについて設定が可能。また、イヤホンを充電ケースに入れていなくても、スマートフォンなどとの接続が解除された後、一定時間後に自動で電源もOFFにすることも可能。ケースがなくても電源OFFになってくれるのはしまい忘れるタイプの方には安心かも。

このほかには、ゲームモードやタッチ操作を一時的に無効にするスリープモード(寝ホンのための機能の印象です)、LDAC・マルチポイントのON/OFF機能についてもこの設定画面から変更することが可能です。なお、前述しているようにマルチポイントとLDACはどちらかしか利用することはできません。

レビュー中には、ファームウェアのアップデートも提供されていて頻繁とは言わないにせよ定期的にアップデートが行われている様子。イヤホンの挙動などについて、何かあったとしても安心して使えそうな雰囲気を感じました。イヤホンを接続して利用している間は、スマートフォンの通知欄に上のようにイヤホンの状態を表示するメニューが出ており、イヤホンの状況を簡単に確認できました。

WEB会議が多い今に合った音質と利便性を妥協しない機能を持ったワイヤレスイヤホン

今回レビューしたQCYのワイヤレスイヤホン、QCY MeloBuds Pro。圧迫感の少ない心地の良いつけ心地でありながら、最大-46dBのパワフルなアクティブノイズキャンセリングに、12mmのダイナミックドライバーによる忠実な音楽再生能力、そして、マルチポイント接続とトリプルマイクによるノイズ軽減によってどんな場所でもいつでもすぐにWEB会議を行える機能面の高さが魅力的な製品でした。

現在QCY MeloBuds Proは5,000円ほどで販売中。低価格でありながら高音質再生と、WEB会議の多い今の時代にあったワイヤレスイヤホンとしてかなりおすすめできるモデル。ぜひ、試してみてはいかがでしょう。

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銀行をやめて人材系のHRテックらしいメガベンチャーにいたかと思えば、今はSIerで企画とかしています