【EarFun Air Pro 4】最大50dBのアクティブノイズキャンセリングで音楽をどこでも楽しめる!LDAC対応のワイヤレスイヤホンEarFun Air Pro 4レビュー【PR】
外出の際やWEB会議、もしくは出先で作業をする、というときに周りの音をシャットアウトできるのがワイヤレスイヤホン。当ブログではこれまで多くのワイヤレスイヤホン、特に最近は周りの音が聞こえるオープンイヤー型や、インナーイヤー型の製品をレビューしてきました。ただ、場面によっては耳をふさぐタイプのカナル型の製品が便利なことも。電車で移動するときや、騒がしいカフェ、オフィスで作業する際には周囲の音をシャットアウトして音楽を再生して静寂な環境のほうが良いですよね。
今回はワイヤレスイヤホンやヘッドフォンを多くリリースしているオーディオメーカー、EarFunよりハイエンドモデルにあたるEarFun Air Pro 4をご提供いただきレビュー。Air Pro 4はBluetoothチップにQualcommのQCC3091を採用し、Snapdragon Soundや高音質コーデックのaptX Lossless、LDACに対応。最大50dBのノイズキャンセリング”QuietSmart 3.0″や6つのマイクによる通話のノイズキャンセリングに対応した実力モデル。それでいながら約8,000円で購入できる低価格が魅力の製品です。
耳にピッタリはまって装着感も、遮音性も高い着けやすいデザイン
パッケージは白地にEarFunのコーポレートカラーのイエローを側面部のアクセントにしたデザイン。VGP2024受賞ロゴや、ハイレゾ認証、LDACやSnapdragon Soundなど対応コーデック情報が印字されています。裏面は多言語仕様になっていました。同梱品は本体の他に説明書、保証カード、クイック利用カード、イヤーチップ、充電用のUSB Type-A to Cケーブルでした。
目を見張るのが交換用のイヤーチップの種類。本体にはあらかじめMサイズのイヤーチップが装着されており、それに加えてさらに4サイズが同梱。私は他社製のイヤホンを利用する際にはイヤーチップのサイズがうまくあわなくて苦労することがあり、イヤーチップのサイズにはうるさいつもりでしたが、この量が付属していれば安心です。(なお、今回は最初から装着されていたMサイズでぴったりでした)
説明書は完全に日本語化。読みやすい日本語のゴシック体で用意されていることもあり、操作に迷った場合でもすぐに操作方法を確認できるのもポイント。初回ペアリングの方法やリセット方法についても図を組み合わせてかなり詳細に記載してくれているため、機種ごとに微妙に操作方法の異なるワイヤレスイヤホンでは有り難いポイントです。
充電ケースは小ぶりなデザインに。earfunのブランドロゴが彫られているだけのかなりシンプルなものになっています。ケース部分のバッテリー容量は600mAh。キャリングケースを組み合わせて利用することで約52時間(ANCオフ時)の利用が可能です。充電端子はUSB Type-C端子を一つ備えます。
本体はハウジング部分の先にアンテナ部が少し伸びるうどん型の形状。耳に入れてみるとちょうど耳孔の部分にハウジング部がすっぽり収まって、その先からアンテナ部分がちょっと飛び出るような形になっています。装着感は個人的にはかなりよく、歩いていても走ったりしても耳にしっかりと固定されて不意に動くようなことはありませんでした。イヤーチップが良いこともあって遮音性もなかなか良好な印象です。
ケース+本体の重量は54.8gと軽量。小ぶりなサイズ感も合わせて、ズボンのポケットにも十分入れられる重さ、コンパクトさを実現しています。本体は左右合わせて約10g。他のワイヤレスイヤホンと比較しても重すぎも、軽すぎもない重量に仕上がっています。
予想を超えてくる50dBのアクティブノイズキャンセリング機能で、どこでも静寂な音楽を楽しめる
EarFun Air Pro 4を一聴して驚かされるのが、そのアクティブノイズキャンセリング性能の高さ。本機は最大50dBのノイズキャンセリング機能を搭載しており、うるさい場所などで利用しても周囲の音を軽減して再生することが可能。ワイヤレスイヤホンでこのノイズキャンセリング機能を搭載しているのは当たり前ですが、多くの製品を触ってきた私にとっても本製品のその性能の高さには驚かされました。
今回のレビューにあたっては、通勤電車に乗る際や休日の外出時に本製品を利用してその性能を確認。他のメーカーのノイズキャンセリング性能を謳う製品と比較しても、そのノイズキャンセリング能力は高く、電車の低音の走行音だけでなく車内アナウンスもかなりの部分を軽減してくれる印象でした。
他のワイヤレスイヤホンや、ヘッドフォンでは貫通してくることの多い車内アナウンスもかすかに聞こえる程度になってくれたのは音楽への集中度合いをかなり高めてくれる印象。話し声なども静かになるため電車内で本を読んだり、少し寝るというときにも騒音を大幅に軽減してくれること間違いなしです。
長時間利用するときに心配になるのがバッテリー持ち。本製品はANCをONにしたい状態でバッテリー持続時間は7.5時間。充電ケースでの充電を繰り返しながら利用したら最大35時間利用することができるためバッテリー持ちの面でも十分な時間を確保しているのもポイント。実際に電車での移動や、WEB会議などで一日中様々な場面で利用してもバッテリー不足を感じる場面が一切なかったのもポイントです。
純粋な音質という面では、少しドンシャリ気味が強い音作りという印象でした。解像度は音質に振り切ったワイヤレスイヤホンのFiiO FW3などに比べると低めで、かすかにかかっているリバーブなどの表現力はそこまで高くない様子。全体的に迫力のあるサウンドの作り方をしており、ボーカルは前に、ドラムスの迫力は増すような音作り。若干ハイハットがシャリシャリしてしまうものの、ワイヤレスイヤホンで音楽を楽しむ場合には、モニターサウンドよりかは迫力のあるサウンドのほうが好みのため個人的には心地よいレベルの印象でした。
このサウンドの傾向は大抵の音楽のジャンルで活かされていて、JPopの音にはかなりぴったりな印象。Youtube Musicや、JriverMediaCenterからのストリーミングで様々な音楽を聴いてみていますが、どの音楽であっても楽しく聴くことができる仕上がりです。ステレオ感もよいサウンドな反面、音の奥行きの表現はそこまで得意ではないという感じです。
スマートフォンとの接続はGoogle Fast Pairで一発。LDAC・aptX Losslessにも対応
EarFun Air Pro 4はGoogleのBluetoothペアリング技術であるGoogle Fast Pairに対応。Androidスマートフォンを利用している状態であれば、蓋を開けてペアリングモードに移行したら自動的にスマートフォンにイヤホンのアイコンとペアリングに関しての通知が表示。このまま”接続”とするだけでペアリングを完了することができます。細かい設定などはEarFun Audioアプリで行うため、ペアリング時にダウンロードも可能です。
ペアリング後にアプリを開くと、ファームウェアアップデートも配信。レビュー時点での最新のファームウェアバージョンは0.3.3で定期的にアップデートが行われている様子。ワイヤレスイヤホンもソフトウェア側のアップデートで接続性などが改善することも多く、定期的にアップデートが配信されているのは長期的に使う上での安心材料と言えます。
アプリ上では現在のイヤホン・ケースのバッテリー残量や、ノイズキャンセリングのモード、イコライザーや各ショートカット、接続形式の設定が表示。ゲームモードで低レイテンシーでの動作モードにしたり、人によって好みの分かれるタッチコントロールのON/OFFの変更も可能。(私はタッチコントロールはOFFにしています)細かいところに手が届く設定画面の仕様になっていて好感が持てました。
ノイズキャンセリングは、単純にパワーのあるディープANCモードから、バランスANC、ウィンドカットANCモードに加えて、AI適応型ANCモードとAI聴覚適応型ANCモードの全部で5モードを搭載。AI適応型のモードではAIアルゴリズムによって周囲のノイズや外耳道形状の個人差を踏まえて最適なノイズキャンセリングを実現するんだとか。
前述のように本機のノイズキャンセリングはかなり性能が高く、ディープANCモードでは若干耳に圧迫感を感じてしまう人もいる様子。私もディープANCモードで使い続けていると、少し耳が引っ張られているような感覚を感じ、ANCを自動で調整するAI適応型のモードのほうが心地よく使えるように感じました。
Bluetoothの接続コーデックに関しても自由に変更が可能。標準ではQualcomm apt-Xが有効化されており、通常のapt-Xに加えてapt-X Adaptive、apt-X Adaptive Lossless Modeに対応しています。apt-Xと排他でLDACを利用して高音質での接続を楽しむこともできるようになっていました。接続性の面では、レビュー時点で少し動作が怪しいXiaomi 13TではLDACでもapt-Xでも途切れるときは徹底的に途切れて、あまり差は感じない印象でした。(どちらかといえばXiaomi 13Tに問題がありそうです)
EarFun Air Pro 4ではLE Audioにも対応。LE AudioではAKG N5 HYBRIDなどで採用されたオーディオコーデックであるLC3を利用して高品質・低消費電力な接続を実現。また、1台の送信元の機器から複数の機器に対してブロードキャストするAURACASTも利用が可能。例えば、複数人でAir Pro 4を何台か用意して同時に同じものを再生する、という使い方ができそうです。ただ、LE Audioの送信に対応する機器自体が少ないため、私も試すことはできていません。
apt-Xでの接続モードの際にはデュアルデバイス接続機能を利用可能。スマートフォンとPCの両方に同時に接続しておいて、普段はスマートフォンで音楽を聞いて、PCでWEB会議に参加したら自動でPCに切り替えたり、業務用スマホと個人スマホで同時に接続する、という使い方もできるため結構便利。LDACモードの際にはこの機能は利用できないのは注意。LDACモードでは、スマートフォン側でもLDACの表記が確認できました。
通話やWEB会議で利用したときに、どちら側のイヤホンをメインのマイクで利用するか、というのも指定が可能。標準では自動的に話している声に近い側のマイクを利用するようですが、例えば周りに配慮してコソコソ話をするという場面に備えて、片方の耳に設定して、イヤホンを持って通話するようにする、なんてことも可能です。こういうかゆいところに手が届く機能が結構あるのが本製品の特徴かもしれません。
EarFun Air Pro 4はかなり自由なカスタマイズができるEarFunイコライザー機能も搭載。あらかじめ用意されているプリセットを選んで使うことだけでなく、自身でグラフィックイコライザーを調整するカスタムイコライザーモードも搭載しています。
最近のイヤホンでは搭載している製品が増えている、自身の聴力をビープ音を聴きつつ確認して、実際の耳の聞こえ方の傾向に合わせてカスタムイコライザーを作ることも可能。私の場合は低音については少し上げたほうが楽しめるような傾向だったことがわかり、それに合わせた音に調整してくれました。低音をほどよく持ち上げてくれると、イヤホンであってもグルーブ感を感じれる音になって楽しめる感じもあって、新たな発見につながる感じが嬉しいポイントでした。
高品質なノイズキャンセリングで音楽をどこでも持ち出せる。お出かけのお供にぴったりなイヤホン
今回レビューしたEarFunのワイヤレスイヤホン、EarFun Air Pro 4。正直なところ完全ワイヤレスイヤホンのノイズキャンセリング機能については、そこまで期待していなかったこともあり本機を使ってみてそのパワフルな音と、静寂な環境を生み出すノイズキャンセリングの性能に驚かされました。LDACやapt-X Lossless、さらにはLE Audio、Auracastにも対応している幅広い接続性が魅力的なモデルでした。
解像度に関しては若干低めでしたが、その分パワフルな音作りで音楽を楽しめるサウンドになっているのもポイント。通勤や通学といった日常の移動や、散歩やお出かけにもぴったりなノイズキャンセリング性能を実現したワイヤレスイヤホン。8,000円台でセール時には購入できる価格も魅力的なEarFun Air Pro 4をぜひ今後のお供にしてみては。