5Gが使える格安のスマートフォンの料金プランが各種キャリアから登場し、エリアこそ現在拡大中ではあるもののここ1年で一気に日本国内でも5Gによる高速通信の恩恵を享受できる場面は増えてきました。そんな時こそ欲しいのが5G通信に対応したスマートフォン。当ブログでは、格安の5G端末としてXiaomi Mi 11 Lite 5Gを紹介。今回はOPPOから登場している5G対応のスマートフォン、OPPO Reno5 Aをメーカーよりお借りしたのでレビュー。
OPPO Reno5 AはOPPOから登場している5G対応のミドルスペックスマートフォン。Qualcomm
Snapdragon 765Gに6GB RAM、128GBストレージ、6.5インチ・2400×1080の高解像度ディスプレイを搭載したモデル。カメラは6,400万画素のメインカメラに800万画素の超広角カメラも搭載。おサイフケータイにも対応し、IP68の防水防塵性能も備えた日本向けの独自開発モデル。3万円台と安価に手に入るのも嬉しいモデルです。
Snapdragon 765Gに6GB RAM、128GBストレージ、6.5インチ・2400×1080の高解像度ディスプレイを搭載したモデル。カメラは6,400万画素のメインカメラに800万画素の超広角カメラも搭載。おサイフケータイにも対応し、IP68の防水防塵性能も備えた日本向けの独自開発モデル。3万円台と安価に手に入るのも嬉しいモデルです。
2022年モデル
【OPPO Find X3 Pro】夜景も風景も、子猫だって最大5000万画素のカメラと、5倍の望遠レンズで思いのままに撮影。Snapdragon 888搭載のOPPO Find X3 Proレビュー
OPPO Reno5 A
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手に持ちやすいサイズ感。画面のベゼルも小さく、見やすい画面が特徴
パッケージは青緑色の薄型。同梱品はシンプルで、本体の他にはクイックスタートガイド、SIMピン、シリコンケースが同梱。シリコンケースが標準で付属するため、こだわりがなければケースを買い足す必要なく利用できるのは嬉しいところ。
今回お借りしたのはシルバー・ブラック。名前の通りシルバーとブラックのグラデーションがかかった本体のデザインはかなりスタイリッシュ。前面のベゼルも写真のように、下部に若干ある程度のほぼ全面ディスプレイを実現しています。
本体の重量は184gと、6.5インチのスマートフォンの中では標準的な重さ。160gのXiaomi
Mi 11 Lite
5Gに比べると重めではあるものの、手に持っても特に重いと感じることはありませんでした。
Mi 11 Lite
5Gに比べると重めではあるものの、手に持っても特に重いと感じることはありませんでした。
底面側面には3.5mmステレオミニジャックと、USB
Type-C端子を搭載。左側側面にはnanoSIM+microSDスロット/nanoSIMスロット、ボリュームキー、右側面には電源キーが配置。ボリュームキーと電源キーは左右で異なる場所に配置されるタイプでした。
Type-C端子を搭載。左側側面にはnanoSIM+microSDスロット/nanoSIMスロット、ボリュームキー、右側面には電源キーが配置。ボリュームキーと電源キーは左右で異なる場所に配置されるタイプでした。
若干気になるのがカメラの出っ張り。写真のようにカメラ部分が本体から出っ張った形になっており、ケースなどに入れずに利用する際にはフィルムなどで傷がつかないように保護するほうが良さそう。
指紋認証センサーは背面に搭載。カメラから少し下の場所に位置し、OPPO Reno
5Aを手に持った時にちょうど人差し指が届くくらいの感じ。おサイフケータイ等の機能を実現するFeliCaチップは一番上端部に位置しており、改札などでタッチする際にタッチしやすい場所で、タッチミスを少なくできる印象です。
5Aを手に持った時にちょうど人差し指が届くくらいの感じ。おサイフケータイ等の機能を実現するFeliCaチップは一番上端部に位置しており、改札などでタッチする際にタッチしやすい場所で、タッチミスを少なくできる印象です。
左:Xiaomi Mi 11 Lite 5G、右:OPPO Reno5 A |
OPPO Reno
5Aとライバルになるのが、ほぼ同じ価格帯で本製品と同じく5G、おサイフケータイに対応するXiaomi
Mi 11 Lite
5G(上画面左)。両製品を並べてみると、大きさや画面のサイズ感はほぼ同一。背面は、Mi
11 Lite 5Gはエッジ部分をそのまま切ったデザインにしているのに対し、Reno
5Aはラウンドエッジ加工で握りやすさではラウンドエッジのOPPO Reno 5Aという感じ。
5Aとライバルになるのが、ほぼ同じ価格帯で本製品と同じく5G、おサイフケータイに対応するXiaomi
Mi 11 Lite
5G(上画面左)。両製品を並べてみると、大きさや画面のサイズ感はほぼ同一。背面は、Mi
11 Lite 5Gはエッジ部分をそのまま切ったデザインにしているのに対し、Reno
5Aはラウンドエッジ加工で握りやすさではラウンドエッジのOPPO Reno 5Aという感じ。
ディスプレイのサイズ感もほぼ同様。インカメラの配置も同じで、若干OPPO Reno
5Aの方がベゼルが広く、インカメラが大きいくらいの印象でした。
5Aの方がベゼルが広く、インカメラが大きいくらいの印象でした。
カメラ部分のデザインは大きく異なっており、カメラを全部一つにまとめたOPPO Reno5 Aとフラッシュなどを切り分けたXiaomi Mi 11 Lite 5Gでは印象も結構違う感じ。
なお、カメラの構成は
OPPO Reno5 A:6400万画素(メインカメラ)、800万画素(超広角)、200万画素(モノクロ)、200万画素(マクロ)
Xiaomi Mi 11 Lite
5G:6400万画素(メインカメラ)、800万画素(超広角)、500万画素(マクロ)
5G:6400万画素(メインカメラ)、800万画素(超広角)、500万画素(マクロ)
という形で、OPPO Reno5 Aはモノクロカメラを組み合わせて被写界深度測定を行う仕様を実現。対してMi 11
Lite 5Gの場合は被写界深度測定などはコンピューター処理という違いです。
Lite 5Gの場合は被写界深度測定などはコンピューター処理という違いです。
Xiaomi Mi 11 Lite 5g
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日本向けのカスタマイズも十分。MVNOでもすぐに使えるのが嬉しい
OPPO Reno5 Aは日本向けにグローバルとは別に開発・製造された日本専用モデル。そのため、グローバル版にFeliCaを搭載させたローカライズに留まるXiaomi
Mi 11 Lite
5Gに比べると、ソフトウェア面でも日本向けというのを感じる面が多くありました。
Mi 11 Lite
5Gに比べると、ソフトウェア面でも日本向けというのを感じる面が多くありました。
初回起動時のセットアップでは標準で日本語が選択されており、ユーザー同意書等も日本語化されたものを確認していく形。SIMカードを挿入していれば、日本国内のMVNOのapnも予めかなりの数が用意されており、私が利用しているイオンモバイルもドコモ回線・au回線版ともにプリセットを選択するだけで利用可能でした。
左:Xiaomi Mi 11 Lite 5G、右:OPPO Reno5 A |
OPPOのスマートフォンでは、AndroidをベースにカスタマイズしたColor
OSを独自UIとして採用。セットアップ時のUIもColor
OSのUI上で進んでいきます。ただ、Android側のセットアップメニューも残っており、Googleアカウントと紐付いた端末からアプリや連絡帳、画像などのデータを簡単に転送可能。ライバル機にあたるXiaomi
Mi 11 Lite 5Gからも簡単にデータを移行できました。
OSを独自UIとして採用。セットアップ時のUIもColor
OSのUI上で進んでいきます。ただ、Android側のセットアップメニューも残っており、Googleアカウントと紐付いた端末からアプリや連絡帳、画像などのデータを簡単に転送可能。ライバル機にあたるXiaomi
Mi 11 Lite 5Gからも簡単にデータを移行できました。
画面ロックの解除方法は、パスワード、指紋、顔認証の3通りを用意。最も手軽に高いセキュリティを確保できる指紋認証も、初期セットアップで設定が可能。背面の指紋認証センサーを利用しますが、ワンタップですぐに認証が可能で実用性は十分でした。
軽快な動作と、長時間使えるバッテリー持ち。バランスの取れた性能
初回セットアップ完了時点7月末更新のアップデートに更新を実施可能。Android
11ベースのため、最新のAndroidの機能を利用することが可能。Android
11では、通知パネル上でのメディアコントロール機能や、メッセージアプリのバブルでの通知機能、アプリの権限について一度だけ許可する「ワンタイムパーミッション」機能が追加。なお、アップデートファイルは3GB超のため、有線回線下でのアップデートがおすすめ。
11ベースのため、最新のAndroidの機能を利用することが可能。Android
11では、通知パネル上でのメディアコントロール機能や、メッセージアプリのバブルでの通知機能、アプリの権限について一度だけ許可する「ワンタイムパーミッション」機能が追加。なお、アップデートファイルは3GB超のため、有線回線下でのアップデートがおすすめ。
SIMフリー版のOPPO Reno5 Aのプリインストールアプリは上のような感じ。ネットフリックス等の一部のメディアアプリを除けば、標準的なアプリのみという感じ。先述のように、他のスマートフォンからのアプリやデートの移行が簡単なので、実際には元の環境と同じようにすぐに使い始められるはず。
Antutuベンチマークでのスコアは37.4万点。Xiaomi Mi 11 Lite
5Gの46.7万点に比べると、CPUやメモリ、UXでスコアをあけられて点数上の差を感じる結果に。ただし、GPUのスコアはMi
11 Lite 5Gとほぼ変わらず、また、ベンチマーク中の温度上昇もReno5 Aでは抑えられている印象。
5Gの46.7万点に比べると、CPUやメモリ、UXでスコアをあけられて点数上の差を感じる結果に。ただし、GPUのスコアはMi
11 Lite 5Gとほぼ変わらず、また、ベンチマーク中の温度上昇もReno5 Aでは抑えられている印象。
実際に外出先で利用していると、OPPO Reno5 Aの場合はブラウジング中にどんどん本体が過熱していくという場面はなく、安定して動作できている感じ。画面描写は90Hzの設定で利用していますが、長時間使うことでのスペック低下を感じることはありませんでした。
スタンバイ時のバッテリー持ちはかなりの良さ。丸一日スタンバイのみの状態であれば20%ほどしか消費せず、画面をつけて利用しているときこそバッテリーを消費を感じる程度。発熱に関しては、利用していると温かい程度には感じるものの、スペック低下を感じる場面は一切なく性能のバランスが良く取れている印象でした。
なお、通勤時間に加え昼間に健康診断を受診し、待ち時間でも利用して4,5時間画面をつけて利用した場合は、朝100%の状態からスタートし夜には20%を切るくらい。使い方次第ではありますが、ハイエンドなプロセッサーを搭載している製品に比べると、若干電池の減りは早いような気もします。
ねらった写真を直感的に撮影。サクサク撮れるカメラは魅力
ねらった写真を直感的に撮影。サクサク撮れるカメラは魅力
カメラは、6400万画素のメインカメラを核に、800万画素の超広角、200万画素のマクロ、200万画素のモノクロカメラのクアッドカメラ構成。通常利用時でも発熱が抑えられていることもあり、さっとReno5 Aを取り出してすぐに撮影、ということも問題ありません。
実際に撮影した作例をご紹介。まずは、晴天下での写真ですが、明暗差の大きい青空の下でもHDR機能がONになることで白飛びなく、鮮やかな写真が撮影可能。ただ、2枚めのパラソルのように、暗いものや影の描写は若干苦手という印象。
超広角レンズ |
5倍ズーム時 |
夕暮れ時はメインカメラと超広角レンズの両方で撮影。メインカメラと超広角レンズでは、HDRや色の味付けが異なり、メインカメラでは若干暗くなってしまう印象。超広角レンズのほうが見たままのきれいな夕暮れ時を撮影できている感じでした。
ズーム撮影は望遠レンズを持たないため、デジタルズームのみ。5倍時だと、上のように粗が目立つ印象で、実用性は正直微妙でした。
屋内での写真は正直微妙。AIによって、撮影時に認識されているにも関わらず彩度は低く、コントラストもうまく描写できませんでした。さっと出して撮ることを考えると、いちいちProモードで調整するというのも非現実的ですし、改善してほしいポイント。
グランドプリンスホテル新高輪にて |
グランドプリンスホテル新高輪にて |
食事の写真は得手不得手があるようで、その場所の明るさでクオリティが変わる感じ。暗い場所の場合、全体の露出を上げようとすることで彩度と色温度が落ちて1枚目のような写真になってしまいました。
対して明るい店内の場合は、牛肉麺の写真のようにスープの水々しさも再現できるほどの描写。傾向としては、暗い店内や、逆光の場所では食事の表現も落ちてしまう感じです。
メインカメラ |
超広角レンズ |
夜景の撮影に関しては、夜景モードがマスト。上の2枚は通常モードで撮影した画像ですが、メインカメラ、超広角レンズともに色が薄く、コントラストも微妙な結果に。実用に耐えうる写真とは言い難いレベルでした。
夜景モードをONにした場合が右側。撮影には若干時間がかかってしまいますが、スカイツリーの鉄骨も潰れずに、またライトアップの色もきれいに撮影が可能に。なお、Proモードで調整をしても左側の結果のため、大人しく夜景モードを使うのがベター。
Proモード |
夜景モード |
メインカメラ側でもProモードと夜景モードでテスト。どうしても明暗差の表現が苦手なこともあり、夜景モードで実質的に多重露光撮影を行うほうが、色も鮮やかで、かつ、精細に撮影することが可能でした。
標準的な静止画撮影モードは上の状態。HDR機能は初期設定で「自動でON/OFF」で、AIによるシーン判別機能も有効化。カメラを起動して対象物に向ければ、すぐに作例のような写真を撮影できます。また、被写界深度測定を利用したポートレートモードも搭載し、被写体の顔以外をぼかすような写真も撮影可能。作例は上げれませんが、かなり良い感じで撮れます。
夜景モードは前述の通りに搭載。撮影時は10秒ほどスマートフォンを固定する必要があり、手すりなどを利用して撮影するのが基本。他の撮影モードもあり、シャッタースピードや絞りを調整できる「エキスパートモード」も搭載。なお、本製品ではRAW形式での保存には対応していませんでした。
動画撮影機能では、Proと標準の2通りの手ブレ補正機能を搭載。デジタル方式での手ブレ補正ですが、使ってみた感じではかなり精度の高い手ブレ補正ができている印象。なお、Proモードと標準モードでは、ズーム範囲が異なっており(Proの方が若干広角)、手ブレ補正の強さが異なるように思えますが、精度の大きな違いは感じない印象でした。
今回はOPPO Reno5 Aと、Xiaomi Mi11 Lite
5Gと電子手ブレ補正を利用した際の画質を比較。Mi 11 Lite
5Gは購入当初は手ブレ補正の精度は良かったものの、時を重ねるごとに厳しくなり、手ブレ補正利用時はほとんどカクついてしまうような結果に。
5Gと電子手ブレ補正を利用した際の画質を比較。Mi 11 Lite
5Gは購入当初は手ブレ補正の精度は良かったものの、時を重ねるごとに厳しくなり、手ブレ補正利用時はほとんどカクついてしまうような結果に。
対してOPPO Reno5 Aの場合は、非常になめらかな撮影ができており、ジンバルなしでも十分使えるクオリティを確保しています。ただ、暗所の表現の仕方はXiaomiの方が荒くないような印象も受けました。
バランスの取れた性能と、なめらかな動画撮影、きれいな写真撮影が魅力。安定して使えるモデル
今回レビューしたOPPO Reno5 A。先日レビューしていたXiaomi Mi 11 Lite 5Gとガチンコ勝負となるモデルで、おサイフケータイの採用や、6400万画素のカメラなど日本向けに欲しい機能を搭載し、また、バランスの取れた性能を実現した製品でした。
特にカメラの性能は高く、思った通りの写真を簡単に撮影でき、また、高性能な手ブレ補正を活かして動画撮影もジンバル不要で滑らかなものを撮影可能。それでいながら、3万円台で購入できる安価な価格が魅力のモデル。安定して使える電池もちの本製品を、メインとして使うのはかなり良さそうです。
【OPPO Find X3 Pro】夜景も風景も、子猫だって最大5000万画素のカメラと、5倍の望遠レンズで思いのままに撮影。Snapdragon 888搭載のOPPO Find X3 Proレビュー
OPPO Reno5 A
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