先日フォトレビューを投稿し、既に一部では話題になり始めていたZTE AXON7、昨日はその独特なデザインと、若干手の入れられた独自UIに関してご紹介いたしました。そんなAXON 7のレビュー第2弾は、Qualcomm Snapdragon820に4GB RAMというスペックを誇る本機の基本性能に迫ります。また、2000万画素という高画素なカメラの性能も要注目です。
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ZTE AXON7は現在4GB RAM/64GBストレージのモデルについては、Expansysで約48,000円(送料別)、AliExpressでは450ドル台~、Amazonでは52,000円~で販売中。なお、今回製品提供をしていただいたGearBestではクーポンコード”ZTEGB“で414ドルとなります。
国内販売が決定したようです。国内価格は59,800円(希望小売価格)
http://www.ztemobile.jp/products/axon7.html
AnTuTuはOnePlus 3に迫る14万点台
ZTE AXON 7は性能の要となるSoCにQualcomm Snapdragon 820を搭載。2016年のハイエンド機が多く搭載している本SoCは、6GB RAMを搭載したことで話題となったOne Plus 3でも採用。今回、ベンチマークアプリ、AnTuTuベンチマークで計測してみたところそのOne Plus 3に肉薄するスコアを叩き出しました。
スコアは140,766点。当ブログで以前計測したOne Plus 3の結果は142,268点で、OP3には若干劣るものの肉薄するスコアです。紛れもなく今年登場しているスマートフォンの中ではトップ5に入る性能です。
実際にWEBブラウジングやTwitterを始めとする軽作業だけでなく、Real Racing等をインストールし試してみましたがヌルサクでした。日常使用のみならず様々なシーンで快適に使えるはずです。
鮮やかで明るい2000万画素のカメラ
通常モード |
最大画素数は2000万画素 |
AXON 7には中華スマホの中では高画質な2000万画素のカメラを搭載。数枚写真を撮ってみましたがその性能の高さには舌を巻きます。本機はデュアルカメラではありませんので、Huawei honor V8のようにボケを効かした写真を撮ることはできませんが、それでも予想以上のクオリティーで満足できる仕上がりでした。
豊富な撮影モード
9種類の独特なフィルター |
6種類のシーンに合わせた撮影モード |
AXON 7のカメラでは、様々な撮影モードが搭載されており、独特な写真も簡単に撮影可能。魚眼モードでは擬似的に魚眼撮影が可能です。
9種類のフィルター等に加えて、用途に応じて6種類の撮影モードが選択可能。特にスーパーナイトモードや、長時間露光モードなど、光学手ブレ補正と電子式手ぶれ補正の両方を搭載している強みが活かされたモードも。
魚眼モードの作例。あくまでもデジタル補正のため、そこまで使いみちがあるかと言われたら微妙ですね。
動画撮影は4K (30fps)にも対応。ただ、容量をかなり食うためSDカード必須です。
この他、ウォーターマークの挿入機能も。これも、そこまで使いみちは思い浮かびませんね…
作例1:カフェ
実際に作例を御覧いただきましょう。まずは、渋谷のcafé 1886 at Boschで撮影した例から。赤ぶどうジュース。若干ホワイトバランスがズレてしまっている感じもしますが、逆光の中でも明るく撮れています。
Mi Notebook Airと一緒に撮ってみても、キレイです。特に木目の再現はかなりいい線なのでは?
天井も細かい部分まで鮮やかに繊細に描写できていますね。
ちなみに、デュアルカメラ搭載のHuawei honor V8で同じ構図で撮ってみるとそれぞれ下のようになります。(敢えてワイドアパーチャを入れてみました)honor V8のカメラもかなりキレイな部類ですが逆光下での撮影はAXON 7の方が優位でした。
作例2:街なか
何時までも撮り比べをする余裕はありませんのでこれからはAXON 7のカメラのみでお届けいたしましょう。夕暮れ時の町並みですが、綺麗(語彙力)ですよね?
夜の町並みもかなり明るく撮れています。ノイズが気になるとの投稿も見かけますが、個人的には全く気になりませんでした。
ただし、長時間露光モードはダメダメですね。3脚でAXON 7を固定するくらいなら一眼を固定しますし…
指紋認証の精度はバッチリ
AXON 7には背面に指紋認証センサーが搭載されており、画面消灯時にも登録した指をタップすることで簡単にロックを解除することができます。
登録自体は非常に簡単。認証の精度も速度もバッチリで、指を触れたらその瞬間にロックが解除されて画面が点灯します。
デュアルSIM・デュアルスタンバイにも対応
AXON 7は正真正銘のデュアルSIM・デュアルスタンバイ対応機。
実際にイオンモバイルの通話SIMとデータSIMの2枚を挿入しましたが、確かに両方ともスタンバイ状態になっています。
2枚SIMカードを挿入すると、画像のように”デュアルSIMカード検知”というダイアログが表示され、設定メニューに飛ぶことができます。
デュアルSIM設定では、どちらのSIMをセータ通信に利用するのか選択可能。なお、通話に関しては2枚とも受電可能な仕様で、発信の都度どちらのSIMを利用するか選択可能です。
各SIMともにデータ通信のアクセスポイントも設定可能。
スクリーンショットは2画面しか撮影しませんでしたが、非常に多くのAPNがデフォルトで用意されており、一部の例外を除けば簡単に設定できます。なお、私の使用しているイオンモバイルはデフォルトにはありませんでしたので、手入力しました。
デュアルSIM状態でのアンテナピクトは2本しっかり立っています。4G通信(データ通信)を行っているのはSIM1ですので、SIM1のアンテナピクトに4G表記がなされています。
今回はSIM1にデータSIM、SIM2に通話も可能なSIMを挿入し、データ通信についてはSIM1で行う設定にしています。この状態でSIM2の電話番号に電話をかけてみます。Skypeからの発信なので”通知不可能”の表記ですが、ちゃんと着信できました。
なお、通話中に通話中のSIMとは異なるSIMでデータ通信をしようとしても、デュアルアクティブではないため通信できませんでした。あくまでも、本機はDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)であることに留意が必要です。
中華スマホなのにデュアルSIMデュアルスタンバイの話をしても大丈夫なの?と思ったそこの方、当AXON 7はなんと技術適合認証(=技適)を取得済みです。もうこれで、霞が関でも堂々と使えますね。