先日からレビューをお送りしている、中国ZTEの最新スマートフォン、AXON 7。本機はオーディオ性能の要とも言えるDACに旭化成製のAK4490というものを採用しています。このAK4490はTEACの据え置きDAC、UD-503や現在でも30万円を超える値をつけているAstell&Kern AK380にも採用されている実力派DAC。今回はそんなAXON 7のオーディオ性能について徹底的にレビューいたします。
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ZTE AXON7は現在4GB RAM/64GBストレージのモデルについては、Expansysで約48,000円(送料別)、AliExpressでは450ドル台~、Amazonでは52,000円~で販売中。なお、今回製品提供をしていただいたGearBestではクーポンコード”ZTEGB“で414ドルとなります。
国内販売が決定したようです。国内価格は59,800円(希望小売価格)
http://www.ztemobile.jp/products/axon7.html
試聴環境
FiiO X3 2ndと |
以前Xperia X Performanceのアンバサダーの際にもDAPとオーディオ性能を比較!なんてことをしておりましたが、今回はそれ以上に気合が入る機種。実際に聴き比べをする前から試聴用の音源をDAPとAXON 7に入れて使用するイヤホンで聞き続けてから満を持してのレビューです。
使用したイヤフォンはEtymotic ResearchのER-4P。比較対象のプレーヤーはFiiO X3 2nd。音源は全てflac(レベル8)のものを使用しました。用意した音源は以下の通り。
・Adagio (Sally & Tomoya from Heavenstamp・季刊 NetAudio Vol.12より・192KHz/24bit)
・鼕々(とうとう) (鬼太鼓座・怒濤万里・44.1KHz/16bit)
・スパークル(RADWIMPS・君の名は。・44.1KHz/16bit)
・熱・彼の落書き(aiko・暁のラブレター・96.0KHz/16bit)
・What kind of man would I be (Remix) (Chicago・Greatest Hits 1982-1989・44.1KHz/16bit)
各曲ごとの感想を述べていたら記事に収まりませんので感想に関してはまとめて記載いたします。若干選曲ではアコースティックに寄せすぎた気もしなくもないですが、個人的にはアコースティックを鳴らせることがまずDAPとして求める第一条件ですので上記のようにいたしました。話題の曲から和太鼓まで聴いていきます。
高域の鳴らし方は上々な印象
今回”真面目”に試聴をして思うのはAXON 7の高域の解像度の高さ。今回の音源では女性ボーカルの曲を2曲用意しましたがボーカルの再生は秀逸です。ただし、若干前に出てきすぎている印象も否めません。また、同じようにピアノを始めとするアコースティック系についても反響音含めて綺麗に鳴らせています。
その反面、鬼太鼓座の鼕々(とうとう)の様に、低音域が重要となる楽曲では低音の薄さが目立ちます。低域部の反響がバッサリ聞こえなくなってしまっており非常に残念に感じます。和太鼓に限らず他の楽曲に関してもベースラインの薄さが目立ってしまっている印象です。
全体的な解像度に関しては申し分ないレベルに達しています。今回の試聴の際、比較用に使用したDAPはFiiO X3 2ndでしたが、楽曲によってはそれと比べてもAXON 7の解像度の高さを実感する箇所が存在しました。特にボーカルに隠れてしまったドラムスが出てきたりというのはその点を実感する部分だったかと感じます。
ただし次作以降改善を強く求めたい点として、ボリュームの選択可能範囲の少なさを指摘しておきます。AXON 7では音量調節は15段階です。中華タブレットも真っ青の少なさで高音質再生を謳われてしまうのは残念に感じるところ。FiiO X3 2ndの120段階は流石に求めませんが、DAPとしても使えるレベルを目指すのであれば30段階ボリュームは欲しい印象でした。
ステレオ感抜群のスピーカー
フロントステレオスピーカーは本機の最大の特徴の一つ |
オーディオ出力の性能に関しては、上記のように圧倒的な解像度については褒めつつも、低域に関しては残念という評価としました。AXON 7ももう一つの特徴として前面にステレオで配置されたスピーカーが挙げられます。このスピーカーの性能についてもレビューしましょう。
また、スピーカー部に対して取っている面積が広く大きさも大きいことからか音量も十二分に取ることができ自宅でベッドで動画を再生するーなんて場面では圧倒的な強さを誇ります。もうベッドでイヤホンを探して聞くなんてことをする必要はないでしょう。スマートフォンのスピーカーのレビューなんてものはしたことがないのでなんとも言えませんが、解像度や音域についても個人的には満足できるレベルでした。
スマホのレベルを超えた機種。ただ、メインDAPとしては厳しい
総評としては、音質はスマートフォンのそれを明らかに超えた解像度の機種です。ただし、DAPとしてガッツリ使う、という点で考えるとボリュームレベルの少なさや低域の薄さなど爪の甘い部分が多く感じられました。
フロントステレオスピーカーの採用など、音質面では他のスマートフォンにはなかなか見られない工夫の見られる機種。ぜひ、次回作では改善し最強のオーディオ性能を持つスマートフォンとなって欲しいように感じます。
期待していたオーディオ性能のレポートありがとうございました。ちょっとがっかりですね。日本でも発売決まりましたが、64GBモデルで税抜き59800円ではあまり売れないかもしれませんね。知名度低いですし、、。グローバル版を直輸入にて購入しようかなあと思い始めました。
他のスマートフォンと比べたら音は圧倒的に良いんですけどね….ただ、若干ツメが甘くて残念でした…
日本版もスペックを見てる限りグロ版と全く同じものが投入される印象があるんですよね…ですと、直輸入でもサポート以外は変わりなしかと思います
NeutronMusicPlayerアプリで、
Playストアからでなく、以下のページからNeutronMP_NEON.apkをダウンロードし、
http://neutronmp.com/downloads/category/1-generic-android.html
アプリの設定を
64ビット処理をON
リサンプリング
オーディオファンにチェック
オーディオハードウェア
ディザ処理をON
CPU WakeLockをON
一般的なドライバーをOFF
にして再生した場合の音質はどうでしょうか?
書き忘れました。レビューお疲れ様です。