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【INNOCN GA27V1M】QD-MiniLED 2304ゾーン・4K 160Hz&FHD 320Hzデュアルモード・DCI-P3 99%・ΔE 0.43の色精度で写真編集とゲームを両立するゲーミングモニター、INNOCN GA27V1Mレビュー【PR】

INNOCNから登場しているQD-MiniLEDゲーミングモニター「INNOCN GA27V1M」をメーカーより提供していただき、4ヶ月以上にわたってじっくりと使い込んだのでレビューします。27インチのFast IPS(QD-MiniLED)パネルに2304ゾーンのローカルディミング、4K 160HzとFHD 320Hzを切り替えられるAIデュアルモードを搭載。DCI-P3 99%、Adobe RGB 99%、sRGB 99%の広色域カバーに加え、出荷時キャリブレーション済みでΔE 0.43(sRGB)という高い色精度を実現した、クリエイティブ用途とゲーミングの両立を狙った意欲的なモデルです。

筆者は以前INNOCNのオフィスを訪問した際に本製品の実物を目にしており、その時から白いデザインがスタイリッシュだと気になっていました。今回のレビューではDisplayPort接続をメインに、メインモニターであるKOORUI 34E6UC(34インチウルトラワイド)との2画面構成で、写真編集(Lightroom Classic)やGTA 5のゲームプレイ、Web参照・AI作業用のサブモニターとして日常的に使用。INNOCN GA27V1Mの外観・デザイン、セットアップ、写真編集での色再現性、ゲーミング性能、MiniLEDならではの画質についてご紹介します。INNOCN GA27V1Mは85,900円で販売中です。

INNOCN GA27V1Mのスペック

項目仕様
パネルFast IPS(QD-MiniLED)
サイズ27インチ
解像度(高画質モード)3840×2160(4K) / 160Hz
解像度(高速モード)1920×1080(FHD) / 320Hz
応答速度0.5ms(MPCS)
ローカルディミング2304ゾーン
HDRHDR 1000
色域DCI-P3 99%(容積116%)/ sRGB 99%(156%)/ Adobe RGB 99%(125%)
キャリブレーションΔE 0.43(sRGB)/ ΔE 0.69(Adobe RGB)/ Gamma 2.2 / 色温度6500K
USB-C給電90W
HDMI2.1 ×2(Max 320Hz対応)
DisplayPort1.4 ×1(Max 320Hz対応)
USB-A 3.0×2
USB-B 3.0×1
Audio out3.5mm
デザイン白筐体、背面RGBリングライト

白筐体と背面RGBリングライトが映えるスタイリッシュな外観と安定感のあるスタンド

パッケージは白を基調としたデザインで、正面にはモニターの製品写真が大きく配置されています。梱包は標準的な構成で、開封すると本体のほかに白い電源アダプタ、ACケーブル、映像ケーブル類(4本)、保証書が同梱。電源アダプタは型番GQ240A-2400830-E1で、出力は24.0V / 8.3Aの199.2Wという仕様です。PSEやTUV GS、CE、CCCの認証を取得しており、日本での使用も問題ありません。

INNOCN GA27V1Mは白を基調としたデザインが特徴のゲーミングモニター。ベゼルは十分に細く、正面から見たときのスッキリとした印象が際立っています。下部ベゼル中央にはシルバーの「innocn」ロゴが配置されており、さりげないアクセントになっています。27インチ4Kというサイズ感は標準的で、デスクに置いても圧迫感なく使えるサイズです。

第一印象は「かなりかっこいい」ということ。白い筐体のゲーミングモニターはやや珍しく、デスク周りを明るい雰囲気にまとめたい方には嬉しい選択肢になるかと思います。筆者のメインモニターであるKOORUI 34E6UCは黒筐体なので、並べると色のちぐはぐ感は多少あるものの、GA27V1M単体での完成度は非常に高いという印象でした。

背面端子部にはUSB-A 3.0×2、USB-B 3.0×1、HDMI 2.1×2、USB-C×1(90W給電対応)、DisplayPort 1.4×1、3.5mmオーディオアウト、DC電源入力が並んでいます。端子の種類と数は非常に充実した構成で、デスクトップPCとノートPCを同時に接続したり、USB-Aポートに周辺機器をつないだりと、柔軟な運用が可能です。

背面には円形のRGBリングライトを搭載。紫やピンク、水色などのグラデーションで発光させることができます。筆者は普段はオフにしていますが、夜間につけるとデスク周りの雰囲気がぐっと変わりそうで、ゲーミング感を出したい方には楽しめる機能です。

付属スタンドはしっかりとした作りで、手に持つとずっしりとした重量感があります。底面には5箇所の滑り止めゴムパッドが配置されており安定性は十分。スタンドを利用する場合のセッティングは、台座に支柱をねじ止めして、あとはモニターの裏面にアーム部分をカチッとはめるだけ。数分程度で簡単に組み立てをすることができました。

背面の円形マウント部分にはVESA取り付け穴があり、周囲にはメッシュ状の放熱構造が設けられています。モニターアームへの取り付けはスペーサーなしで可能だったのはうれしいところ。私の場合は、デスク上はデュアルモニターにしているので、モニターアームに取り付けて利用しています。

DP・USB-Cともに接続即認識で言語選択のみのシンプルセットアップ

INNOCN GA27V1Mのセットアップは非常にシンプル。PCとの接続はUSB Type-Cケーブルで接続することも、HDMIやDisplayPortを利用して接続することもどちらも可能。USB Type-C経由で接続した場合は、映像の伝送はもちろんのこと本機からPCに対して電源供給をしたり、ディスプレイのUSB Type-A端子経由でUSB機器を使うというようにUSBハブとしても利用可能です。

メニュー画面に関しては多くの言語に対応しており、初回利用時に言語設定パネルが表示されるためここで日本語を選択すれば問題なし。ジョイスティックを使って操作するので、この言語選択は比較的スムーズでした。

OSDメニューの操作は背面のジョイスティックで行う方式です。基本的な操作は問題なくできるものの、「決定」と「戻る」の方向が直感的とは言えない部分がありました。慣れてしまえば気にならないレベルではあるものの慣れるほど操作しないですしね。

本機は4K解像度と、フルHDの2つの解像度での駆動に対応しており、この2つの解像度を切り替えるのがAIデュアルモード。この切り替えはメニュー画面の中の「ゲーム設定」から実施するため、切り替えまでには少し手間がかかる印象です。クイックアクセスに登録してしまえばすぐにアクセスできますが、登録していない場合はメニューの奥まで潜る必要があるので、最初にクイックアクセスの設定をしておくのがおすすめです。

筆者の普段のOSD設定は、輝度55、コントラスト50、ガンマ2.2、色温度ナチュラル、ローカルディミングは強-スムーズ、HDRは自動、カラーモードはAdobe RGBモードという構成。輝度55は明るすぎず暗すぎず、長時間の作業でも目が疲れにくいちょうどいいレベルに落ち着きました。HDR 1000対応なので明るくしようと思えばかなり明るくでき、余力は十分に確保されています。

表示モードはSTD、ULL MPCS、LD MPCS、RTS、FPS、MOBA、ムービー、ブック、Mac、sRGB、Adobe RGB、DCI-P3と非常に多彩なプリセットが用意されています。ゲームのジャンルや作業の種類に応じて最適なモードを選択できるのは便利なポイントです。

Adobe RGB 99%・ΔE 0.43の色精度とLightroom Classicで実感する広色域の恩恵

RokidスマートAIグラス発表会(レポート記事)

INNOCN GA27V1Mを4か月以上今回は写真編集などのモニターとして利用。色再現性の高さには非常に満足しています。普段はAdobe RGBモードで使用しており、計測器を使った厳密な測定ではないものの、自然な色合いで繊細なグラデーションまで表現できるため、Lightroom Classicでの色調整が非常にやりやすいという印象です。

本製品には工場出荷時のキャリブレーションレポートが同梱されており、sRGBモードでΔE 0.43、Adobe RGBモードでΔE 0.69という数値が記載。ガンマは2.2、色温度は6500Kに設定済みで、箱から出してすぐに高精度な色環境で作業を始められるのは大きなメリットです。自分でキャリブレーションツールを用意しなくても、出荷時点でここまでの精度が保証されているのは嬉しいところでした。

特に印象的だったのは、メインモニターのKOORUI 34E6UCとの比較。色の鮮やかさ、正確さ、そして黒周辺のハローのなさで差があって、GA27V1Mの画面上で現像していて「いまいちな色合いだな」と感じていた写真をKOORUI側に移して表示すると、普通に見えるということがありました。つまりGA27V1Mのほうがより多くの色情報を正確に描き分けているため、微妙な色の違いが見えてしまうわけです。この体験を通じて、写真現像における広色域ディスプレイの重要性を改めて実感しました。

DCI-P3 99%(容積116%)、sRGB 99%(容積156%)、Adobe RGB 99%(容積125%)という色域カバレッジは、写真や映像のクリエイティブ用途に十分すぎる性能です。写真現像において広色域ディスプレイがいかに重要かを身をもって教えてくれるモニターでした。

4K 160Hz&FHD 320HzのAIデュアルモードでRTX 3060でもGTA 5がぬるぬる動作

INNOCN GA27V1Mのゲーミング性能を、GTA 5を使って検証しました。筆者のPC構成はCore i7-12700F / 64GB RAM / RTX 3060という環境です。まず4K 144Hzモードでプレイを試みましたが、RTX 3060で4K解像度はさすがに重く、カクつきや描写遅延が発生。4Kモードでは60Hzに落としてプレイすることになりました。4K 60Hzでも十分に美しい映像でゲームを楽しめますが、高フレームレートでのプレイは厳しいという印象です。

そこで活躍するのがAIデュアルモードです。OSDメニューからFHD 320Hzモードに切り替えることで、解像度を1920×1080に落とす代わりに最大320Hzのリフレッシュレートで駆動させることができます。RTX 3060でもFHD解像度であれば余裕が生まれ、実際に120Hzでぬるぬると滑らかなゲームプレイが可能になりました。4Kの美しさをとるか、FHDの滑らかさをとるかを手軽に切り替えられるのは、このモニターならではの大きな強みです。

HDRをオフにした状態でもMiniLEDパネルの素の表現力は十分に高く、無理にHDRを有効にしなくても満足できる画質でした。「FHDモードがあるおかげでゲームのハードルがぐっと下がる」というのが率直な感想で、最新のハイエンドGPUでなくてもミドルレンジクラスのGPUで高リフレッシュレートのゲーミング体験ができるのは嬉しいところです。

2304ゾーンMiniLEDローカルディミングによるハロー抑制と深い黒表現

INNOCN GA27V1Mは2304ゾーンのMiniLEDローカルディミングを搭載。従来の液晶ディスプレイでは背面のバックライトが常に点灯しているため黒い描写でも光が漏れて白浮きしてしまう弱点がありました。対して本機では2340ゾーンにわけて極小のMiniLEDを敷き詰めることで光の制御を細密化。映像の明るさに合わせて1ゾーンごとに点灯・消灯を制御するため、光の漏れを防ぐことが可能です。

メインモニターのKOORUI 34E6UCと比較すると、黒の深さとハロー抑制の差は明らかで、暗いシーンの多いゲームや映像コンテンツでは2304ゾーンの細かなディミング制御の恩恵をはっきりと実感できます。長時間使用しても目の疲れが少なく、輝度55という控えめな設定でも十分な視認性を確保。明るさが足りなければHDR 1000の余力でかなり明るくすることもできるので、使用環境に合わせて柔軟に調整できるのが嬉しいポイントです。

OLEDに迫る画質と手軽さを両立・写真編集もゲームも妥協しない万能モニター

INNOCN GA27V1Mは、QD-MiniLED 2304ゾーン、4K 160Hz&FHD 320Hzデュアルモード、DCI-P3 / Adobe RGB / sRGB 99%カバー、ΔE 0.43の色精度という充実した仕様を27インチのスタイリッシュな白筐体に凝縮しつつ、Amazon価格85,900円(税込)を実現したゲーミングモニターでした。4ヶ月以上使い込んで特筆すべき不満点はなく、完成度の高さを感じています。

良かった点を3つ挙げるとすれば、まずは色合いの良さ。DCI-P3 / Adobe RGB / sRGB 99%カバーの広色域とΔE 0.43の色精度により、Lightroom Classicでの写真現像が非常に快適でした。次にスタイリッシュなデザイン。白筐体と背面RGBリングライトの組み合わせは単体での完成度が高く、所有欲を満たしてくれます。そしてFHDモードによるゲームのハードルの低さ。RTX 3060クラスのミドルレンジGPUでも120Hzのぬるぬるプレイが可能になるデュアルモードは、4Kモニターの弱点をうまくカバーしてくれる存在です。

OLEDモニターはまだまだ高価ですし、重量もあるため設置にも一苦労。それに対してMiniLEDは一回り以上手軽でありながら、かなり高い画質を実現できるのが最大の魅力です。4Kクリエイティブ用途とゲームを両立したい方、OLEDには手が出しにくいけれど画質には妥協したくない方、ミドルレンジGPUでゲームも楽しみつつ4K環境も欲しい方にとって、INNOCN GA27V1Mは万人におすすめできる一台といえました。Amazon価格は85,900円(税込)です。

良かった点

  • 2304ゾーンのMiniLEDローカルディミングによる、ハローを抑えた深い黒と圧倒的なコントラスト表現
  • 4K 160HzとFHD 320Hzを切り替えられるAIデュアルモード搭載で、ゲームに応じて解像度と速度を最適化可能
  • Adobe RGB 99%カバーかつ出荷時キャリブレーション済み(ΔE 0.43)で、写真編集にも即戦力な色精度
  • 白を基調としたスタイリッシュな筐体デザインと、90W給電対応のUSB-Cなど充実したインターフェース

気になった点

  • OSDメニューのジョイスティック操作における「決定/戻る」の挙動に慣れが必要
  • 4KモードとFHDモードの切り替えがメニューの奥にあり、ショートカット設定をしないと手間がかかる

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銀行をやめて人材系のHRテックらしいメガベンチャーにいたかと思えば、今はSIerで企画とかしています