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【Kyvol Cybovac E31】抜群の吸引力の掃除機としても、水拭きも一台で完結。自動マッピング機能にGoogleアシスタント連携もOKなロボット掃除機Vankyo Kyvol E31レビュー

冬の季節は部屋が乾燥し、ちょっとしたホコリもすぐに舞ってしまう季節。夏場は夏場で掃除をちゃんとしておかないとですが、冬場こそ床掃除はちゃんとしないとすぐに部屋が汚くなってしまいます。そんな床掃除にロボット掃除機を使うというのは、まだ市民権を得るほどには至っていないものの利便性はだいぶ認知されてきた感じ。ただ、有名なルンバなどは掃き掃除が専門。拭き掃除をするには高価なブラーバシリーズが必要に。やっぱり1台で拭き掃除も完結する製品が良いですよね。
今回はVankyoのロボット掃除機のブランドであるKyvolから登場した最新のロボット掃除機、Kyvol
Cybovac E31を提供していただいたのでレビュー。E31ではGyroptic™
ナビゲーション機能により、部屋のマップを作成しながら掃除。効率的に、そして確実に部屋全体を掃除できるようになっているのも特徴。




水拭き機能やマップ作成機能を搭載しつつも薄型&コンパクトサイズを実現

Kyvol
E31のパッケージはE20と同じような薄緑色のアクセントが映えるデザイン。水拭きに対応するためにモップや、給水タンクが付属するためパッケージは横長に大きくなっています。今回はAmazonからの配送でしたが、パッケージに直接伝票を貼り付けて配達。二重箱ではない分余計な箱がなかったり、輸送サイズが抑えられており好感が持てます。
付属品は写真のように、本体の他に充電台、充電用のACアダプター、リモコン、本体の侵入を防ぐための磁気テープ、替えブラシに替えのモップ、予備のフィルター、給水タンクといった感じ。ブラシやモップは付属品段階で予備が1セットずつついてくるため、購入後当分の間は追加購入が不要です。必要になった場合でもAmazonなどで正規品が販売されているのも安心。

Kyvol
E31ではサイドのブラシは1つになったものの、メインの吸い込みブラシは健在。上の写真はモップではなく通常のダストボックスを取り付けた状態。動作時には写真左手前につくブラシでかき集めたゴミを、中央のメインブラシで強力に吸い込み、HEPAフィルタでクリーンな排気を出してくれます。
メインのゴミボックスの容量は600ml。ホコリや小さなゴミをどんどん吸い込んで行っても、余裕のタンク容量のおかげで結構な期間放置していても余裕の容量を実現。もちろん、ホコリが溜まりすぎると、フィルター周辺の掃除も大変なのでこまめにゴミを捨てるに越したことはありません。

水タンクの容量は300ml。実際に使っている体感ベースだと、水を入れて使うと2日目にはほぼ水切れになっている感じ。給水能力はなかなかのもので、他のロボット掃除機でよくあるようななかなかモップが湿らないということはありません。

ただ、言い方を変えれば水タンクの中身がダダ漏れになっているという表現でもあながち間違っておらず、本体の説明にもあるようにフローリング等の上で水を入れたまま放置すると床を傷める可能性があるので注意が必要です。

ダストボックスと給水タンクはどちらかしか利用できない排他仕様。水タンクにも簡易的なダストボックスがついており、大きめのホコリはダストボックス側で吸引できます。ダストボックス部分は開けることができないため、中身を捨てるのは大変ではあるものの、水拭き前に最低限のゴミやホコリは取り除いてくれるのでモップの手入れの手間が減って良い感じです。

掃き掃除も拭き掃除も一台で完結。マッピング機能も意外と優秀

ロボット掃除機で一番重要なのは、どれだけ部屋をキレイにしてくれるのか。吸い込み能力はもちろん、水拭き時にちゃんと給水されて床面を水拭きできているのかも大事。加えて、タイマー機能や、吸引力の調整、そして、ちゃんと掃除終了時にベースに戻ってこれるのかも重要です。
Kyvol
E31の特徴では、KyvolのCybovacシリーズで唯一の水拭き機能を挙げましたが、もう一つ重要なのが自動マッピング機能。通常のマッピング機能を搭載しているロボット掃除機でよくあるのは、ルンバシリーズで採用のあるvSLAM(ブラーバジェットm6でも採用)やLDSを利用し部屋の形状のマップを作成するタイプ。本機の場合はその2つとは異なりジャイロスコープを利用して走行距離と方向から相対的な位置を明らかにしていくというGyroptic™
ナビゲーション機能
を採用。
Gyroptic™
ナビゲーション機能の性能については後述しますが、特別なレーザーやカメラといったセンサーを利用していないにも関わらずここまでの物を作れるのかと驚く性能。もちろん、カメラなどを利用するマッピングに比べれば精度は落ちるものの、自宅で使う分には十分なレベルなんです。
Kyvol
E31を利用する上でマストなのが、Kyvolアプリ。掃除機のON/OFFはもちろんのこと、予約清掃や吸引力、給水量の調整、掃除履歴にフィルターやブラシといった消耗品の交換までの目安も確認可能。
Kyvolアプリを通じてAmazon
AlexaやGoogleアシスタントとも接続
するため、アプリのセットアップはマスト。アプリ自体はすべて日本語化されており、セットアップもかんたんに進んでいけるため初めてでも迷わずに設定を完了できます、
掃除の履歴は上のように確認可能。あくまでも掃除機のジャイロスコープに基づいて作成された地図のため、実際の自宅の部屋の形状からは似ても似つかぬ形になってしまってはいるものの、それっぽい地図を確認可能。

掃除中は上のようにどのように部屋を掃除しているかをリアルタイムで確認可能。ルンバシリーズ等のように、レーザーやカメラで部屋の地図を作成するのではなく、あくまでも走った場所を相対的に地図に起こしていくため、掃除開始直後は上のようにごく一部だけが表示されています。

実際の部屋の形状は右側のような形(アイロボット・ブラーバジェットm6作成)で、上で紹介したKyvol
E31の作成したマップとは似ても似つかないのはお分かりいただけるかと。ただ、地図の形はまったく正しくないものの相対的に場所を把握しているおかげで何度も同じ場所を掃除するというのは少なく、何のセンサーも搭載しないKyvol
E20等と比べて短い時間で部屋全体を掃除できている印象。
別に部屋の正確な地図を作成することが目的ではなく、部屋全体を掃除残しがないように、かつ、効率的に掃除するのが地図作成の目的であって、その目的は十分達成できているようにも感じます。意外とジャイロスコープからのアプローチは侮れませんでした。

実際の掃除の性能は言うまでもなく十分。私の自宅の床はフローリングのみのため最低限の掃き掃除と水拭きができれば十分。カーペット上での吸引力向上などは必要としていない代わりに定期的な水拭き掃除が床の清潔さを保つのに重要。
これまで利用してきたロボット掃除機のうち、水拭き機能を搭載しているのはILIFE V5ILIFE V7s Plus、そしてアイロボットのブラーバジェットm6に引き続き4台目。ILIFE
V5はただ濡れたモップを付けるだけ、V7s
Plusはなんちゃって給水機能のみ搭載、そしてブラーバジェットm6は水を吐き出しながら進む最強の洗浄機能を搭載。
そんな4機種に比べてKyvol
E31の給水機能はブラーバジェットm6レベルの噴射機能はないものの、アプリから給水量を調整して床全体を確実に掃除することが可能。写真だとなかなか伝わりづらいものの、床全体を確実に水拭きしていってくれます。そして、前述したように相対的ではあるものの地図を作りながら効率的に掃除することで水拭きの効果も高まっている感じ。掃除能力はあなどれませんでした。

もう一つのポイントが、7cmという薄型設計なところ。これまで我が家で様々なロボット掃除機が導入されてきましたが、水拭きに対応しながらキッチンラックの下をくぐっていけたのがこのKyvol E31が唯一のモデル。水拭きにこだわらなければILIFE A4sも入り込めましたが、その他は厳しかったわけ。Kyvol E31なら狭い場所もグイグイ入って行けるので重宝します。
実際に稼働させてみたのが上の動画。GoogleアシスタントとAmazon Alexaの両方に対応しており、部屋を掃除するように伝えるだけで自動で起動。あとは一通り部屋の掃除をしてしばらくしたら自動で戻ってきてくれます。センサーの性能も向上したようで基本的にちゃんと戻ってきてくれるので安心です。

掃き掃除も水拭きも一台で完結。ピカピカの床で過ごす快適さを

今回レビューしたKyvol Cybovac E31は掃き掃除はもちろんのこと、水拭き掃除も効率的にこなしてくれる万能モデルでした。私は一回水とマイペットをタンクに入れて掃除をさせて、乾拭きに移行したあたりで掃除機に戻すという形で定期的に掃き掃除と水拭きを交互にできるようにしています。
どうしても掃除機だけでは床の表面上のホコリは取れても、フローリングはくすんだまま、裸足で床を歩くのは気が引ける状態という方は多いハズ。Kyvol Cybovac E31を導入して快適に裸足で過ごせるピカピカな床を手に入れてもらえればと思います。
現在Kyvol Cybovac E31は26,999円1月5日まで22,999円で販売中。ただのロボット掃除機としてではなく、水拭き掃除もできて、さらに自動で地図を作って効率的に掃除をしてくれる優れものなKyvol E31はワンルームの方にも、家の広い方にもおすすめです。



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銀行をやめて人材系のHRテックらしいメガベンチャーにいたかと思えば、今はSIerで企画とかしています