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【Amazfit GTR Mini】2万円以下でも心拍数や血中酸素飽和度の監視機能を搭載。LINEの簡易返信も可能なスマートウォッチ、Amazfit GTR Miniレビュー

あっという間にゴールデンウィークに突入し、人によっては9連休という方も多いのかも。私自身は昨年転職したばかりということもあり、貴重な有給を消費したくないということや、特に予定があるわけでもなかったので中日は出勤していました。とはいえ、5連休ということもあり最近は蔑ろになってしまった運動も再開しようとも思ってもいます。
今年の東京は花粉の散布量が多かったこともあり私と同じように運動不足気味の方は多いのでは。そんな運動の再開の際やこれからの健康状態のチェックにはスマートウォッチがおすすめ。また、外出の機会が増えれば増えるほど、手軽にスマートフォンに届いた通知を確認できる製品の利便性は高まっているはず。
今回はAmazfitから新たに登場したラウンド型のスマートウォッチ、Amazfit GTR
Miniを提供していただいたのでレビュー。Amazfit GTR
Miniは1.28インチの有機EL(AMOLED)ディスプレイを搭載して明るい場所でも見やすい画面を実現した製品。24時間の心拍数、血中酸素飽和度測定に加えて睡眠計測、ストレスモニタリング機能を搭載。みちびきにも対応したGPS機能を利用した運動計測にも対応することで高い健康管理機能を実現しています。約19,000円で購入できる購入しやすさも魅力の製品です。

小型ながら高精細で見やすい有機ELディスプレイ

      
Amazfit GTR
Miniのパッケージは白を貴重に本体のデザインを全面に押し出したもの。側面にはAmazfitのブランドスローガンである”Up
Your
Game”もプリントされており、にぎやかなデザインです。機能表示などは日本語も併記のグローバル版。
      
Amazfit GTR
Miniはスマートウォッチの中ではこぶりな1.28インチのディスプレイを搭載。AmazfitのフラグシップモデルであるAmazfit GTR 4が1.43インチだったことに比べると、結構小ぶりなデザインに仕上がっています。画面の解像度は416×416でPPI(画素密度)は326と小さいながら解像度が高く、詳細な内容も表示できるディスプレイに仕上がっています。
ディスプレイ部はAMOLED(有機EL)を採用。明るい場所であっても十分な明るさと鮮やかさを確保できるため、表示内容を確認しやすいのが特徴。なお、写真からもわかるように、意外とベゼル部分は太さがある印象。とはいえ、不自然な太さではなくスッキリとした見た目に仕上がっています。
背面は充電用の端子と健康状態の監視用のセンサーであるBioTracker
PPGを搭載。健康監視用のセンサーで24時間の心拍数・血中酸素飽和度・ストレスレベルのモニタリングに対応しています。センサー類は、加速度センサー、3軸地磁気センサー、環境光センサーの3種類を搭載しており、本体の動きなどを精密に測定可能です。
バンドを含めた重量は35g。Amazfit GTR
4が60gだったことを考えるとかなり軽量に仕上がっています。軽量さの理由としては、・画面が小型なこと ・バンド部分が簡素な形状になっていること
が要因かと。Amazfit GTR
4の場合、結構ずっしりとした感触があったのに対して本機の軽量さはつけていても苦にならない程良い重量が良い感じです。
充電は専用アダプターを利用。このアダプターは他のAmazfitのシリーズとはサイズが異なるため使い回しはできません。なお、AliExpressなどではすでにサードパーティ製の充電アダプターが販売されており、スタンド型のものなどを購入しておくと便利かも。
バンドは通常の腕時計にあるようなバックル型のバンドではなく、腕に向かってバンドを入れるタイプ。このため、装着時には若干慣れが必要ですが、なれてしまえば特に通常のバンドと変わらない使い心地を実現しています。

アイコン形式のアプリ一覧。LINEの簡易返信機能も搭載して高い利便性を実現

     
      
本体の電源を起動すると、言語選択画面が出現。日本語もプリセット内に搭載しており、ここで日本語を選択してしまえばそのまま日本語で設定を進めていけます。言語選択画面のあとは、セットアップ用のQRコードが表示されるため、Amazfitの公式アプリである”Zepp
App”でQRコードをスキャンすることで自動的にペアリング。
すでにAmazfit製の他のスマートウォッチを使っている場合は、Amazfitアプリを通じて心拍数測定機能の頻度や、アプリごとの通知機能のON/OFFの設定を同期可能。すでにオンブログの読者であれば、Amazfit GTS 4 Miniなどを利用している方も多いかと。再設定を行う必要がないというのは便利です。
     
     
プリセットの文字盤はAmazfit GTR
Miniのラウンド型の盤面を活かしたシンプルなものが多め。標準搭載のものは時間の数字が表示されるものが多い印象。秒針も表示されてデジタルの表記ではないものの時刻がわかりやすい仕上がりです。各文字盤のテーマに合わせて常時表示時用の低照度のものも準備。時計を傾けてから画面が表示されるまで待つ、と言った所作なく直ぐに時刻を確認できます。
表示する文字盤はZeppアプリから簡単にダウンロード可能。直近で確認した中では、ChatGPTの回答形式で時刻や歩数、バッテリー残量を表示してくれる”With
GPT”という文字盤が人気でした。あくまでも文字盤として使えないものの、デザインとしては面白い感じ。他にもシンプルなものからデジタルなものまで多く用意されており、その日の気分やTPOに応じて好みのデザインで楽しめます。
     

スマートウォッチを使うことで圧倒的に便利になるのが通知の確認機能。Amazfit GTR
Miniでは、各種アプリからの通知をアプリのアイコンと中身のセットで表示してくれ一発で通知の内容を確認可能。精細な画面を活かしてメッセージの内容を複数行一気に確認できるため、いちいちスクロールせずに見れるのも嬉しいところ。

LINEなどのSNSでは予め設定した5種類の文字列を利用した簡易返信機能にも対応。Apple
WatchやPixel
Watch、TicWatchシリーズのような自由返信機能は搭載していないにせよ、簡単な内容をすぐに返せるのはかなり便利。いちいちスマートフォンを出さずに一言の返信ができれば待ち合わせの際などには便利。
     
アプリの通知や返信内容についてはZeppアプリ側で制御が可能。簡易返信の内容は5種類を自由に設定できるため、LINEやTwitterなどのDMで利用する返信と、SMSで利用するちょっとフォーマルな返信の2種類を用意しておくことも可能です。また、通知を不要にしたいアプリもスマートフォン本体の通知設定と独立して設定できるため、ポイントカードの通知などはオフにしてしまえます。

     
文字盤から右にスワイプするとショートカットカード画面が表示。AndroidスマートフォンにおけるGoogleアプリのようなイメージで、天気情報や健康状態についてをカード形式でまとめて表示してくれているもの。一通りの内容を簡単に確認できるため、結構便利な機能に仕上がっています。天気情報は、現在地を定期的に取得して最新のものを表示しているのもグッド。
     
Amazfit GTR
Miniは自動の睡眠計測機能にも対応。ショートカットカードからもこの睡眠計測の結果にたどり着けるようになっており、ひと目で計測結果を確認できます。睡眠の質についても分析をし、規則性を含めた総合的な質を100点満点でスコアリングもしてくれます。
     
Zeppアプリからも睡眠計測結果を確認可能。昼寝についても記録することができ、記録時には各昼寝の睡眠時間と合計を表示してくれます。睡眠の記録は日毎はもちろん、週ごと・月ごとでの統計も確認できるため、幅をとってその状況を確認できるのも魅力的です。
      
     
その他、時計の文字盤からスワイプで確認できる情報はアクティビティの記録、心拍数測定、天気、PAI(活動量)と、一通り確認することが多い内容を見れるのも特徴。AMOLEDの鮮やかな画面を活かして視覚的にもわかりやすい画面表示が魅力的です。
     
アプリの一覧画面(ホーム画面)については、Apple
Watchを意識したアイコン型。個人的にはアイコンとアプリ名の表示されたリスト型のほうが好みかなとも。設定からリスト型に変更することもできるため、好みのアプリリストを利用することが可能なのも個人的には良いなと思う点かと。設定メニューはすべて日本語化されています。

内蔵GPSで精度の高い運動計測を実現。ランニングの経路や速度も

Amazfit GTR
Miniには、日本の準天頂衛星システムである”みちびき”を含めた5つの位置測定システムによる位置計測に対応。加えて運動中の心拍数測定にも対応することで実際のカロリーなども含めて高精度な計算を可能としています。
    
     
花粉症を言い訳に運動をサボっていたこともありペースの遅いランニング記録を。実際に走った記録を正確に記録するのはもちろんのこと、ランニング中の心拍数の推移、ペース、さらにはケイデンスとストライドについても確認が可能。消費カロリーも自動的に計算をしてくれるため、運動の成果を簡単に確認できるのが魅力。
Amazfit GTR
Miniでは120種類以上の運動計測に対応。以前レビューを掲載したAmazfit GTR
4と同様の運動計測能力を持つため、ランニングやウォーキングといった日常的な運動はもちろん登山なども記録が可能。adidas
RunnningやStravaへのデータ連携も可能なため、既存のコミュニティがあってもそのまま利用できるのも嬉しいところ。
      
日々の運動状況や健康状態を総合的に確認するのにはZeppアプリがかなり優秀。一画面のなかで運動状況をスコアで示したPAI、歩数、睡眠状況から心拍数、ストレスの状況、Xiaomiの体組成計で記録した体重、さらに消費カロリーの状況まで確認することが可能。健康管理に関してのホーム画面として利用できます。
     
      

心拍数や血中酸素飽和度、ストレスの状況についてはZeppアプリのサマリーから簡単に詳細を確認できるようになっており、一日の中での推移はもちろん週ごと、月ごとでも結果を確認可能。中長期的な中での変化についても発見しやすいのが特徴。私の場合はXiaomi
Mi
Bandからのデータが蓄積されているため、長く使えば使うほどデータのレベルを上げていくことができます。

     
Amazfit GTR
Miniの健康状況の監視機能の設定画面は上記の通り。心拍モニタリングについては、最短一分毎の測定をすることが可能で、些細な変化にもすぐに気がつけるようになっているのも特徴。血中酸素飽和度については、安静状態でしか計測できないことから、安静時の自動計測となっています。
     
Amazfit GTR
Miniを利用していて驚かされるのがその驚異的な電池持ちの良さ。これまでレビューしてきたAmazfit
GTR
4などもそうでしたが、24時間の健康監視機能をONにしていながら丸3日利用しても60%しかバッテリーを消費しておらず、3,4日に一回充電すればまったく問題がないというのは衝撃的。数日程度の旅行であればバッテリーを気にする必要がないのは嬉しいところ。
このバッテリーもちの良さを実現しているのが、Amazfitシリーズの採用するZepp
OS。かなりの軽量化を実現したOSで、Wear
OSなどに比べてサイズももちろん、消費電力の面でも圧倒的な最適化を実現しつつ、画面描写の美しさも両立。安っぽさのなく、かつ、見た目の良い仕上がりになっています。
また、簡易的なアプリケーションもサードパーティ製のものも含めて利用できるようになっているのも特徴。簡単な計算機はもちろんのこと、Wear
OS向けにも存在するGoogle
Mapのルート案内を時計側でも表示させられる”ナビゲーションWear”も提供されており、より便利に利用できるのも特徴です。

高い利便性と健康監視機能を搭載して2万円以下。最高のスマートウォッチです

今回レビューしたAmazfit GTR
Mini。スマートウォッチとしてマストに求められるスマートフォンの通知の確認や、簡易返信、ちょっとしたサードパーティ製のアプリケーションの利用機能を搭載し、こぶりながらも高精細なAMOLEDディスプレイが魅力的なスマートウォッチでした。
24時間の心拍数測定や血中酸素飽和度測定、さらにはみちびきにも対応したGPSも搭載することで上位機種であるAmazfit
GTR
4と同レベルの健康監視と運動計測機能も搭載。日々の健康管理においてもスキのない製品でした。それでいながら、価格は2万円を切る挑戦的な価格で、購入しやすいのも特徴。ぜひ、夏に向けて高機能なスマートウォッチを購入してみては。

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銀行をやめて人材系のHRテックらしいメガベンチャーにいたかと思えば、今はSIerで企画とかしています