【OneOdio Focus A6】最大48dBノイズキャンセリングと75時間駆動が魅力のワイヤレスヘッドフォン。LDAC対応とバランス良好な音質を実現したOneOdio Focus A6レビュー【PR】

長距離を移動する旅行や出張の際には、作業をしたり目を閉じてリラックスしたり思い思いの時間を過ごすことが多いかと。そんなときには外のノイズをしっかりとカットしてくれるワイヤレスヘッドフォンがあると快適に過ごせるはず。今回は最大48dBのハイブリッドアクティブノイズキャンセリングと驚異の75時間駆動を実現し、LDAC対応でハイレゾ相当の高音質再生が楽しめるワイヤレスヘッドフォンOneOdio Focus A6をメーカーより提供していただいたのでレビュー。
OneOdio Focus A6は、プロ向けからコンシューマー向けまで幅広く展開するオーディオブランドOneOdioの新しいフラグシップワイヤレスヘッドフォン。5つのマイクを搭載したハイブリッドアクティブノイズキャンセリング技術で低周波ノイズを最大98%もカットし、長時間の移動でも静かな音楽空間を楽しめる製品です。現在Amazonでは9,980円7,984円で販売中で、この価格でこの性能はなかなか魅力的な仕上がりになっています。
OneOdio Focus A6のスペック
項目 | 詳細 |
ドライバーサイズ | 40mmダイナミックドライバー |
接続方式 | ワイヤレス(Bluetooth 6.0) / 有線(USB-C) |
ノイズキャンセリング | ハイブリッドアクティブノイズキャンセリング(ANC)最大48dB |
周波数特性 | 20Hz-40kHz |
インピーダンス | 32Ω |
バッテリー駆動時間 | 最大75時間(Bluetoothモード) / 40時間(ANCオン時) |
急速充電 | 10分充電で10時間再生 |
充電ポート | USB-C |
Bluetoothバージョン | 6 |
対応コーデック | LDAC / AAC / SBC |
マルチポイント接続 | 2台の機器と同時接続可能 |
特殊機能 | 外音取り込み、デュアルマイクENC通話ノイズリダクション、専用アプリ対応 |
CDパターンのメタルアクセントがおしゃれ。装着感も大幅改善で長時間利用も快適




パッケージは白をベースにしたデザイン。機種名と本製品の特徴であるハイブリッドANC、そしてワイヤレスと有線のハイレゾ認証をダブルで取得していることが押し出されたものになっています。パッケージ裏面の製品スペック等は英語表記になっていました。
付属品は充電と音楽再生のどちらにも利用できるUSB Type-Cケーブルと説明書のみとシンプル。Type-CケーブルはUSB Type-A、Cを電源、もしくは音源側に挿せる2股仕様になっています。本機の有線接続はアナログオーディオ入力ではなく、USB Type-C端子を通じたデジタル伝送のみに対応します。説明書は多言語対応しており、必要に応じて操作を簡単に確認できます。

OneOdio Focus A6を最初に見て印象的だったのが、ハウジング部分に施されたCDパターンのメタルアクセント。ブラックベースのデザインながら、このアクセントのおかげで単調にならず、上質感のある仕上がりになっています。ヘッドバンド部分もメタル素材を使用しており、見た目の美しさと実用的な耐久性を両立したデザインといった印象です。


前世代の低音重視型のヘッドフォンであるOneOdio Focus A5では、若干装着したときに隙間ができて装着感が気になる場面がありましたが、本機では装着感も大きく改善。イヤーパッド/ハウジング部分は頭の形状にあわせてフィットするように改善されていました。
イヤーパッドについては特に素材については公式情報では出ていませんが、一般的なヘッドフォンとして十分な柔らかさになっている印象。実際に新幹線と近鉄特急を乗り継ぐ3,4時間の移動の際に利用してみましたが耳が痛くなることなく終始快適に使うことができました。側圧も高くなく適度な遮音性と頭が疲れにくいレベルに仕上がっています。

操作系は右側ハウジングにまとめられており、写真の上(利用時には後頭部側)からANCボタン、電源ボタン、音量調整ボタンが配置されています。電源ボタンは他のボタンとは異なる溝が入っており指だけで操作をするときにANCボタン特別しやすいようになっています。USB-C充電ポートも同じく右側に配置。折りたたみ機構もあるので、外出時のカバンにもすっきり収納できるようになっています。

本体の重量は242g。他のヘッドフォンと大きく変わらない重量という感じ。今年発売されたSONYの最新フラグシップモデルであるSONY WH-1000XM6が254gなので、他社製品と比較しても機種によってはOneOdio Focus A6のほうが軽量になっている印象。ヘッドフォンは長時間つけるようなことも多いため、少し軽量のほうが首への負担も抑えられて良さそうです。
新幹線の走行音も劇的にカット。最大48dBノイズキャンセリングの実力は本物

OneOdio Focus A6の最大の魅力である5つのマイクを搭載したハイブリッドアクティブノイズキャンセリング機能を、実際の出張や外出の際に試してみました。新幹線のぞみ号、近鉄特急や普段の通勤電車、そして自宅作業と異なる環境で使ってみたのですが、その効果はなかなかのもの。性能が低いノイズキャンセリングヘッドフォンの場合、車内アナウンスなどの高音をカットできないこともありますが、本機は十分カットできている印象。
新幹線はそもそも走行音が静かなので、まったく周りの騒音が聞こえないレベルになっていて好感。通勤列車の中でも体を通じて床から体に響く走行音を除けばアナウンスも、走行ノイズもカットすることができました。最大48dBのノイズキャンセリング深度と98%の低周波ノイズ遮断というスペックは伊達ではなく、実際に体感できるレベルの静かさを実現していました。
OneOdioらしからぬフラット寄りの音質。LDAC対応で解像度の高いサウンドを楽しめる

音質についてOneOdio Focus A6は、従来のOneOdio製品とは一味違った方向性になっています。40mmダイナミックドライバーとLDAC対応により、ハイレゾ相当の高音質で音楽を楽しめるのが特徴。全体的な音質傾向としては、OneOdioブランドの中では珍しくフラットに近い音作りになっているのが印象的。低音域には適度な厚みと存在感があり、ベースラインやキック音の輪郭がしっかり聞こえつつも、過度な強調がないタイトな仕上がりです。中音域はボーカルや楽器の質感を自然に再現しており、女性ボーカルでも伸びのある音に仕上がっています。
各楽曲での印象も記載していきます。後述するアプリで設定できるイコライザー(EQ)は「ポップ・モード」に設定しています。
彗星 – Salyu
イントロからピアノの印象的なアルペジオと軽やかなドラムのリズム、そして透明感のあるSalyuのボーカルが特徴的な楽曲。音場の広い楽曲で、徐々にギターが増えていくバンドサウンドも楽しめる曲です。はっきりとしたベースラインを楽しみつつ、サビで一気に楽曲が増えた際にも一つ一つの楽器をある程度まで奏でてくれる印象。ただ、他のヘッドフォン(SONY WH-1000XM6)に比べると解像感は低めなのと、ボーカルは少し奥まった印象のサウンドでした。
GetLucky – Daft Punk
GetLuckはファンキーなギターリフとタイトなドラム、そしてスムースなボーカルが織りなすナンバーで、ベースラインのグルーヴも魅力的な楽曲。イントロのギターリフとドラムが力強く響き、楽曲全体のグルーヴ感をまず楽しめる印象。左右の音場はなかなか広い印象でした。ベースラインはOneOdioらしいズンズンくる低音です。ボーカルは意外と前に出てくるような表現で、サビではクラップ、ピアノ、ベースをバランスよく混ざり合ってくれる感じ。リズムに乗れる音作りになっています。
Round About ~孤独の肖像~ – Mr.Children
Round AboutはアルバムAtomic Heartに収録のロックナンバー。疾走感あふれるバンドサウンドと左右のギターリフが際立つ楽曲です。この疾走感をダイナミックに表現してくれたのが本機。イントロの左右のギターリフを明瞭に分離し、ステレオ感のある音に。ボーカルの存在感は若干ギターの力強さに比べると奥に定位する印象でした。ベースラインは控えめになりつつもサビではタイトな低音でリズムを支え、グルーヴ感を高めてくれました。

高音域も刺激的すぎず、シンバルやハイハットの金属感を適切に表現しながらも聴き疲れしにくい調整。J-POPからアニソン、ミュージカル楽曲まで幅広いジャンルに対応できる汎用性の高さも魅力です。個人的によく聴くWUGの楽曲やエリザベートのサウンドトラックのような複雑な編成でも、各パートがしっかり分離して聞こえるバランスの良い音でした。
ただし、ヘッドフォン自体の音の解像感については、LDAC伝送の高品質さに対して少し物足りなさを感じる部分もありました。微細なディテールの再現や音場の奥行き感については、もう少し上の価格帯と比べると改善の余地があるといった印象です。とはいえ、この価格での音質水準としては十分満足できるレベルで、普段使いには全く問題ありません。
ただ通話の音質についてはあまり期待しないほうがベター。本機を使って電話をしたりWEB会議をし、その録音を聞いてみましたが正直なところ音がぼやけてしまっており、相手に伝わりにくい場面があった印象でした。どうしてもヘッドフォンはイヤホンに比べてマイクの向きなどをうまく口に向けられないようで、通話の際にはイヤホンを利用したほうが聞こえやすいのかなと思われます。
見た目はシンプルだが機能は充実。専用アプリでカスタマイズも自由自在


OneOdio Focus A6は、同ブランド初の専用スマートフォンアプリに対応。好みに合わせた細かなカスタマイズができるようになっています。アプリの見た目は若干シンプルな印象ですが、機能面での操作性は十分で、直感的にイコライザー調整やノイズキャンセリング設定を変更できました。
ノイズキャンセリング機能は環境に応じて、通常のANC、風切り音低減の2種類を選択可能。外音取り込みモードは、風が強いときに風切り音低減をしてくれる「耐風性透過モード」も備えます。マルチポイント接続でスマートフォンとPCの両方に接続し、普段はスマートフォンで音楽を再生し、PCでWEB会議をするときには自動切り替え、ということも可能です。ただし、LDACモード使用時はマルチポイントが使えないので、高音質と利便性のどちらを取るかは使い分けが必要です。



イコライザー機能では複数のプリセットが用意。標準の「ポップ・モード」に加えて、「ベース・モード」、「スーパー・ベース・モード」も用意。また、カスタム設定も3種類設定することが可能です。これまでの感想を記載したポップ・モードは、全体的に中高域と低域を強めに出すサウンド。ベースモードになると中高域を抑えて低域をパワーアップするような音作りです。若干ベースモードは音が崩れる印象がありポップ・モードが個人的には好みでした。
カスタム設定はフラットな設定がデフォルト。このフラットな状態の音はポップ・モードに比べるとかなりのっぺりとした印象。OneOdio Focus A6を利用するうえではアプリに接続したうえで、好みのイコライザーモードを設定するのがマストに感じました。
Bluetooth 6.0で接続も安定。LDACでの高音質伝送も途切れにくい

接続性能も十分。レビューにあたってはASUS Zenfone 12 UltraにLDAC接続したり、PC/スマートフォンでマルチポイント接続(AAC)して電車で移動を多くしていましたが、音が途切れることを感じることはほぼありませんでした。安定してLDACなどでの高音質な音楽再生を楽しむことができていた印象です。
バッテリー持ちの良さもなかなか。数時間連続連続しても10%ほどしかバッテリーを消耗しないため、旅行や出張でもバッテリー残量を気にすることなく使い続けることができました。公称値ではANCオフで75時間、ANCオンでも45時間の連続再生が可能。このスペック値に見劣りしない再生時間を実現してくれている印象でした。
1万円以下でこの完成度は文句なし。長距離移動の多い方には特におすすめ

OneOdio Focus A6は最大48dBのハイブリッドアクティブノイズキャンセリング、75時間の長時間駆動、LDAC対応による高音質再生、Bluetooth 6.0による安定接続など低価格でありながらも様々な場所で使える性能の高さを実現したワイヤレスヘッドホンでした。新幹線や電車で長距離移動をするという場面でも簡単に静寂な環境を実現できるアクティブノイズキャンセリングはなかなか優秀です。9,980円7,984円という価格なのもなかなか魅力的。
ワイヤレスヘッドフォンの導入を検討している方や、長距離移動の多いビジネスパーソンには間違いなくおすすめできる仕上がりです。音質もOneOdioの他機種に比べて低音を控えめにし、どんな音楽でも楽しめる音質なのもポイント。ぜひ、これからの移動の際のおともにOneOdio Focus A6を検討してみては。