【東京ゲームショウ2024】ASUS初のARグラスASUS AirVision M1も登場!モニターもスマホも、Wi-Fiルーターもゲーマーのすべてが詰まったASUS ROGブースレポート
9月26日から開催中の東京ゲームショウ2024(TGS2024)。今年は昨年よりも会場を拡大し幕張メッセの全てのホールを全館貸切で利用するかなり力が入った開催となっています。ASUS Japanさまにご招待をいただき東京ゲームショウ2024にお邪魔してきたのでレポート。2024年1月のCES 2024で発表されたメガネデザインのウェアラブルディスプレイ「ASUS AirVision M1」や、Wi-Fi 7対応のルーター、ゲーミングスマートフォンROG Phone 8にディスプレイなど何でも登場した力の入れ具合に驚かされてきました。
ゲーミングのためのすべてが揃っているASUS ROGシリーズ
ここ数年特にASUSとしての露出の多さを感じるのがゲーマー向けに展開しているASUS ROGシリーズ。普通のノートPCやスマートフォン、マザーボード、ノートPCにおいてASUSはこれまでも知名度がありましたが最近はゲーミング向けのROGが特に一押し。昨年の東京ゲームショウ2023の記事でもレポートしたハンディサイズのWindows 11・Ryzen搭載のROG Allyなんかも記憶に新しいはずです。
ASUSが公開している東京ゲームショウの特設サイトでも、その商品の多さが際立ちます。ROGシリーズのノートPCだけで10種類が展示予定品に含まれていて、さらにマザーボードにスマートフォン、ゲーミングコントローラーに冷却ファン、キーボード、イヤホン、Wi-Fiルーター、タワー型PC、小型PCと総合ブランドだからこその充実具合を実現。ASUSのROGシリーズの多さ、半端ないですね。
Ryzen Z1 Extremeに24GB RAM、1TB SSD、7インチフルHDディスプレイ搭載のROG Ally X
今回のROGブースのイチオシ、とWEBサイト上で謳っているのはコンパクトゲーミングPCのROG Ally X。昨年登場の”ROG Ally”と同じくRyzen Z1 Extreameプロセッサーを搭載し7インチフルHDディスプレイを搭載しています。ROG AllyからROG Ally Xへの進化点は
メモリ: 16GB→24GBに増量、LPDDR5X-7500と高速化
バッテリー: バッテリー容量約2倍(40Wh→80Wh)
ストレージ: SSD容量増加(512GB M2. 2230→1TB M.2 2280)
USB-Cポート: 1ポート→2ポート
冷却性能: 冷却システム強化
デザイン: エルゴノミクスデザインの進化、長時間プレイの快適性向上
ジョイスティック: 耐久性向上
といったところ。バッテリーの容量が倍だったり、SSDが倍になったり、USB Type-Cポートが倍(1つが2つ)になったりと、ゲーミングでも普通に使う上でも使い勝手とパワーがアップしているのが驚きの点という感じ。もちろん販売価格も上昇しておりROG Ally Xが139,800円、ROG Allyが99,800円と結構違いますが今から買うならALly Xではないかなという印象。
【東京ゲームショウ2023】Windows 11搭載のゲーム機ROG AllyからROG Phone 7、Wi-Fiルーターまで。ゲーミングをすべて完結できるASUS ROGブース
展示機のROG Ally Xで何を思ったのかDAVE THE DIVERをトライ。今回のASUSブースではPCゲームではやけにこのゲームがプレイできるようになっていましたが、推奨スペックでもCore i5以上、16GB RAM以上というものなのでそんなにハードなグラフィックを要求するものではありません。FPS60でもサクサクプレイすることができ、パフォーマンスは高そうという感じ。Ally Xなら1TBのSSD容量で巨大なゲームであっても気にせずにインストールして良いのは嬉しいかなと。
日本初お披露目:国内未発表のウェアラブルディスプレイ「ASUS AirVision M1」が展示中
なぜかまったくアピールされていなかったのがウェアラブルディスプレイの「ASUS AirVision M1」。2024年1月に米国・ラスベガスで開催されたCES2024で発表したASUS初のARグラスで東京ゲームショウ2024が日本初お披露目。担当曰く「本社から借りてきた」とのことであり発売時期も発売価格もすべて未定。会場ではROG Ally Xに接続してGRANBLUE FANTASY VERSUS -RISING-(グラブルVS)を試遊できました。
グラブルVSを実際にグラスを掛けてプレイ。ARグラスはメガネ部分の先に解像度フルHD、最大輝度1,100cd/㎡の超小型のディスプレイがついていて、メガネを掛けながらゲームをプレイしたり作業をしたりできるというもの。実は私にとってはこういったものを使うのは初めてでしたが、その画質の綺麗さに衝撃をうけました。普通にディスプレイを見るよりも広がって見えることの没入感、そして色鮮やかさに圧倒される感じ。
USB Type-Cケーブル1本で動作できるためROG Ally Xに直接繋いで、そこからの給電で動作できるのも嬉しいところ。重量は87gで結構軽量なためヘッドフォンをつけることが苦ではない方は普通に使っていける印象でした。ROG Ally XのUSB Type-Cが2本になったことでAirvision M1に給電しながら本機自体も充電できるので、Ally Xへの進化は本機への布石だったのかもしれません。
コンパクトに持ち運べるゲーミングスマートフォン、ROG Phone 8
ASUSといえばゲーミングスマートフォンのROG Phoneシリーズも見逃せません。現行最高峰SoCであるQualcomm Snapdragon 8 Gen 3に16GB RAM、256GBストレージ(UFS 4.0)、6.7インチ LTPO AMOLED(2,400×1,080)ディスプレイを搭載したスペックお化けの仕様。ただ、筐体のベース自体は以前レビューしたASUS Zenfone 11 Ultraと同一で、重量こそ本機が225gと重くなっているものの寸法はほぼ同じと持ち運びやすさも実現しているのも魅力的な製品です。
ただしゲーミング向けの操作性のためのAirTriggerボタンやAeroActive Cooler Xを装着することで2つの物理ボタンを追加することも可能。プラグイン式のROG Tessen mobile controllerにも対応することでゲーミング性能を拡張することが可能になっています。冷却性能についてもSoCを全方位からっ冷却する「360°SoC Cooling System Gen 2」を採用したGameCool 8によって熱効率を22%向上させたんだとか。
実際に会場でグラフィックの要求度合いの高いmiHoYoの崩壊3rdをプレイ。戦闘シーンでグラフィックに求められるものが多い場面であってもサクサク動作。自身が普段利用しているXiaomi 13Tではグラフィックの負荷をかけると筐体が発熱して仕方ないのですが、ほとんど熱くならずに利用できたのが印象的でした。これなら外でゲームを楽しむ際にも安心してプレイできるはず。
ROG Phone 8はゲーミングの性能の高さを謳っていますが、実は日常使いでも他のスマートフォンと遜色ないどころかそれ以上の性能を実現した製品。これ一台持っておけば日常用のスマホを別で持つという必要なしに生活を完結できるようになっています。一番のポイントはこと。モバイルSuicaや楽天Edy、QUICPayといった各種キャッシュレス決済に対応したことで真の日常使いスマートフォンとしての地位を確立しました。
カメラの性能も高く5,000万画素の広角カメラ(F1.9)、1,300万画素の超広角カメラ、3,200万画素の望遠カメラに3,200万画素のインカメラも搭載。IP65/IP68の防水・防塵性能も持っているためどんな天気の場合であっても安心して利用可能。ハイエンド端末にゲーミングスマホの機能も乗っけてしまった欲張りセットという感じのスマホでした。
ノートPCからミニPC、マザーボードまであらゆるPCをカバー
ROGシリーズはモバイル向けだけでなくノートPC、マザーボードにミニPCまであらゆるものをカバー。とにかく今回の出展ブース内でも数が多くてそのすべてを追い切ることができないくらいの量でした。まずは結構な量の展示があったノートPCから。
ノートPCは大型モデル(16インチ帯)から13インチの持ち運んで、それこそ移動中にも使えるようなサイズ感のモデルまであらゆるモデルを網羅。個人的に気になったのは13インチのROG Flow X13。写真のROG Flow X13 GV302XV-R9R4060であればAMD Ryzen 9 7940HS 8コア/16スレッド・プロセッサーにNVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPU、16GB RAM、1TB PCIe 4.0を搭載したもの。
13.4インチ・2,560×1,600のWQHD+ディスプレイを搭載しています。それでいながら重量はわずか1.35kg。持ち運びラップトップとして普通に良いのでは?という製品。28万円するので価格は厳しいですが。なお、展示気はDAVE THE DIVERが稼働中で、たぶんこのソフトなら5つくらい同時にやっても十分動きそうですね。
ミニPCも展示中。IntelのNUC事業の譲渡を受けたことでパワーアップしたASUSのNUCは、ROGシリーズにも進出。ROG NUCはこのコンパクトサイズでありながらIntel Core Ultra 9/7を搭載し、NVIDIA GeForce RTC4070 Laptop GPU、最大64GB RAM(DDR5)を搭載させることができる超ウルトラパワーモデル。ASUSのディスプレイとつなげて使えば最強ですよね!なお、価格は35万円します。
紹介量が多くなってきてしまって恐縮ですが、ASUSのROGシリーズはディスプレイも多く展示中。ディスプレイ、マウス、キーボード、ゲームコントローラーのすべてをROGシリーズでまかなってゲーミングデスクも簡単に構築できます。そんなデスク風の展示もいくつか展示中。
ゲーミングディスプレイも多くリリースしており、ROG Swift OLED PG32UCDMは31.5インチ、QD-OLEDを採用した超高画質モデル。1,5000,000:1のコントラスト比に最大リフレッシュレートは240Hz、応答速度は0.03ms(GTG)という化け物のような性能を実現。価格は19万円とこちらもなかなかですが、在庫切れなので人気製品です。
ROG Swift OLED PG32UCDPはこちらはWOLED搭載のモデル。リフレッシュレートを240Hz(4K時)と480Hz(FHD時)に切り替えられるというデュアルモードを搭載した製品。日常利用の際には4Kで利用しつつ、ゲーミングの際にはフルHDに解像度を落としてリフレッシュレートを引き上げて使う、というハイブリッドな使い方が可能です。最大コントラスト比はこちらも1,500,000:1と発色の良さも魅力的。
マザーボードは展示のしようがないので昨年同様壁に貼り付けられていました。見落としていたら恐縮ですが、今年は参考展示(国内未発売品)はなく、基本的には既発売品の様子。マザーボードについて語るのは難しいですがZ790搭載モデルでもこの量というのはちょっとびっくりさせられますよね。
左上のモデルはROG MAXIMUS Z790 APEX ENCOREで、上位モデルの一つ。Intel Z790チップセットを搭載することで13世代Coreプロセッサーに対応。PCIe Gen 5.0×4対応のM.2スロットを搭載しRAMは DDR5に対応。Intel 2.5Gb LANも搭載します。大型ヒートシンクと高性能ファンで安定した動作を実現しているモデルです。こちらは約9万円で購入できます。
Wi-Fiルーターもイヤホンも、キーボードもROGシリーズで完全装備!
参考出品されていたのがROGシリーズのWi-Fiルーター、RT-BE92U。Wi-Fi 7(11be)に対応し、6Ghz帯2×2、5Ghz帯2×2、2.4Ghz帯3×3のWi-Fiストリーム数を実現した製品。10Gbpsと2.5GbpsのWANポートを1ポートずつ搭載します。最大通信速度は5764Mbpsのハイスピードモデル。CPUがBroadcomのBCM6765を採用しており、ミドルクラス帯の製品ですが、まだ価格は未定です。
ROG GT-BE98も展示中。こちらはすでに販売中の製品で約14万円となかなかの価格のWi-Fi 7対応ルーター。Broadcom BCM4916を採用しデュアル10Gbpsポートの採用で最大25Gbpsの通信速度を実現する異次元のモデル。安定的な稼働のために徹底的に放熱できるようヒートシンクを多層で設置。また、Wi-Fiのデッドゾーンをなくすため8つもの外部アンテナを搭載しています。
あとはゲーミングヘッドホンからキーボード、マウスにイヤホンまで何でも登場中。イヤホンのROG Cetra True Wireless (TWS) Speednova (White)はBluetoothイヤホンとして利用するだけでなく2.4Ghz帯モードでPCやPlayStationとも接続が可能に。この2.4Ghz帯モードならゲームプレイ時の遅延を最小限に抑えることが可能なんだとか。またAIノイズキャンセリング機能(マイク)に高音質10mmドライバーも採用している実力派です。
すべてが揃うASUS ROGシリーズ。東京ゲームショウで体感すべし
今回訪問した東京ゲームショウ2024のASUS・ROGブース。昨年から順当に進化した製品から新登場のARグラス「ASUS AirVision M1」に、ROG Phone 8といったスマートフォン、ノートPC、Wi-Fiルーターまで自宅でも外でもゲーミングを最高に楽しめるすべてが揃っていたブースでした。まさに「ROGで完全武装」を体現したような状態。あまりの製品の量に現地でも、今記事を書きながら圧倒されていますが、素晴らしいものばかりという感じでした。ASUSの新商品から目が離せませんね。