自宅で普段テレビや映画、もしくは舞台映像といった動画を楽しむ方法は、これまでのテレビからPCモニター、タブレットまで多種多様な方法があります。最近は飲食店の混雑も激しく、友人との飲み会を自宅でホームパーティー形式で行うのも良いかもしれません。そんなときはテレビやタブレットでは画面が小さく物足りないもの。
そんなときにうれしいのがプロジェクター。壁一面を使うことで大型TVを超える圧倒的な大きな画面を実現することが可能です。今回はそんなプロジェクターの中でも2100ISOルーメンという圧倒的な明るさに、最大200インチの大きさまで投影が可能なハイエンドプロジェクター、Dangbei
Marsをメーカーよりお借りしたのでレビュー。実際にホームパーティーで利用しましたが他のプロジェクターを上回る色表現と、迫力のあるサウンドで参加者からも大好評の製品でした。
Marsをメーカーよりお借りしたのでレビュー。実際にホームパーティーで利用しましたが他のプロジェクターを上回る色表現と、迫力のあるサウンドで参加者からも大好評の製品でした。
Dangbei Marsの特徴
まずはこのDangbei Marsの特徴から確認。Dangbei
Marsはこれまでの4K解像度の超高級プロジェクター、Dangbei Mars
ProやミドルスペックのDangbei
Neoなどを登場させている中国・Dangbeiが発売したハイエンドプロジェクター。Mars
Proのような4K映像をそのまま4Kで投影することはできないものの、ネイティブ解像度で1080Pを確保し上位モデル譲りの色表現を楽しめるモデルです。
主なポイントとしては
・Netflix公式ライセンス: ボタン1つでNetflix、Amazon Prime
Video、YouTubeなどの主要な動画サービスへアクセス可能。さらに、HD/1080P解像度での再生にも対応するため別途TVスティックなどが不要。
Video、YouTubeなどの主要な動画サービスへアクセス可能。さらに、HD/1080P解像度での再生にも対応するため別途TVスティックなどが不要。
・高輝度2100ISOルーメン:
2100ISOルーメンの高輝度で、照明を消さなくてもに明るく使用可能。環境に合わせて明るさを調整し、HDR10に対応して精細な映像を提供します。
2100ISOルーメンの高輝度で、照明を消さなくてもに明るく使用可能。環境に合わせて明るさを調整し、HDR10に対応して精細な映像を提供します。
・全自動台形補正と障害物回避:
シームレスなオートフォーカスと自動台形補正機能で、設置方向に関わらず見やすい映像を実現。また、障害物回避機能が壁や障害物を自動的に検出し、最適な画像を投影します。
シームレスなオートフォーカスと自動台形補正機能で、設置方向に関わらず見やすい映像を実現。また、障害物回避機能が壁や障害物を自動的に検出し、最適な画像を投影します。
・デュアル10W Dolby Audioスピーカー: 10Wのデュアルスピーカーが搭載し、Dolby
AudioとDTS-HD Master
Audioに対応。映画館のようなサウンドで臨場感のある視聴体験を実現。
AudioとDTS-HD Master
Audioに対応。映画館のようなサウンドで臨場感のある視聴体験を実現。
と、ただHDMIなどで接続した映像を投影するだけでなくDangbei
Mars単体でストリーミングサービスも高画質で楽しめるため設置の手間も大幅に削減できるのもポイントです。
Mars単体でストリーミングサービスも高画質で楽しめるため設置の手間も大幅に削減できるのもポイントです。
三脚穴搭載で設置しやすい。多彩な入出力を確保
まずはパッケージから。パッケージは外箱と黒色で本体写真のプリントされた内箱の2層構造。高級モデルらしい貫禄のあるデザインになっています。同梱品として本体のほかにリモコン・電源アダプター・説明書・クリーニング用のクロスが付属します。
なお、Amazonではキャンペーンも実施しており本製品を購入するとAndroid TV搭載のストリーミングドングルDangbei Hako Mini、もしくはプロジェクタースタンド、天井から吊り下げる際に利用するブラケットのどれかを無料で手に入れられるのも嬉しいところ。
前面部には投影角度に応じた台形補正や、ピント調整を行うためのセンサーと本機の最大の特徴とも言える大きな投影部が鎮座。この大きな投影部が余裕のある投影力に繋がっています。
背面には接続端子類を配置。本機はUSB
Type-A×2にHDMI×2と映像系の入力をあわせて4系統も確保。使用する都度しまっておくという場合はそこまで要らないと思いますが、天井吊り下げしたり、同じ場所にずっと設置するような場合では便利そう。USBの片方をスティック型の機器の電源供給用と利用しても良さそうです。
Type-A×2にHDMI×2と映像系の入力をあわせて4系統も確保。使用する都度しまっておくという場合はそこまで要らないと思いますが、天井吊り下げしたり、同じ場所にずっと設置するような場合では便利そう。USBの片方をスティック型の機器の電源供給用と利用しても良さそうです。
また、音声出力用の光デジタル出力も搭載。本機から直接デジタルで音声出力しスピーカー・アンプに接続することで高音質なホームシアターを簡単に構築できるのもポイントです。また、ネットワーク接続用の有線LAN端子も搭載しておりWi-Fiよりも安定した通信性能を確保できます。
本機には専用のリモコンも付属。リモコンにはNetflixやAmazonプライムビデオ、YouTubeへのショートカットも搭載しており、ボタンを押すと一発でアクセスできるようになっています。あとは標準的なリモコン、という感じのため特に気にせず利用可能です。
背面には三脚穴を搭載。マンフロットのミニ三脚などに取り付けて、机上から投影するようにしても、もしくは耐荷重のある三脚に取り付けて適度な高さと距離を確保した場所に設置しても良さそう。また、専用のプロジェクタースタンドもこの三脚穴を利用します。
今回は本体に搭載しているYouTubeアプリやAmazonプライム・ビデオアプリを利用して実際にホームパーティーの中で利用していきます。このため背面は電源のみが繋がったシンプルな感じ。また、スピーカーはDangbei Marsに搭載している10Wのデュアルスピーカーを利用します。このスピーカーはDolby
AudioとDTS-HD Master
Audioにも対応しておりクリアなサウンドを届けられるんだとか。
AudioとDTS-HD Master
Audioにも対応しておりクリアなサウンドを届けられるんだとか。
圧倒的な色表現と、壁一面でもクリアに写せるパワーが魅力的
三脚上に設置した状態で起動して利用を開始。初期セットアップでWi-Fiへの接続などを行うことで、そのまま本機をインターネットに繋いだ状態で利用できます。詳細な設定画面などは後述するのでここでは割愛。
トップメニューにはNetflix・YouTube・Amazonプライム・ビデオへのショートカットと、アプリストアやWEBブラウザのメニューが表示。この機能についてはDangbei Neoと同じのため割愛。スクリーンミラーリングなどを利用してスマートフォンなどの画面を投影することも可能です。
Amazonプライム・ビデオのアプリは、TV向けのものがプリインストールされておりQRコードを利用して簡単にログインできます。ログイン後は通常のTVバント同じように十字キーを利用したり音声入力を利用して見たい動画にアクセス可能です。
実際に今回は映画・プロメアを鑑賞。6畳の和室の長辺側の壁に投影してみましたが、壁一面を大きく利用した大画面を実現できました。Amazonプライム・ビデオでのHD画質の再生にも対応しており、画質を落とすことなく再生できているのもポイントです。
部屋を暗くした状態で鑑賞しましたが、カラフルな色使いをしている映画ということもありますが臨場感が最高。映画のスクリーンだってもっと離れていると思える状態で、とにかく目の前一面に鮮やかな映像が広がるのは感動モノ。また、スピーカーからのサウンドも若干弱いところもありますが迫力ある低音もあり満足できる仕上がりでした。
シネワイド制作の映画の場合は、横幅が通常の16:9に比べて広いため本機でも投影時には上下に黒帯が入ります。あえて画像全体の明度を上げて分かりやすくしていても、ほとんど上下の黒帯が気にならない感じ。実写の場合でもコントラストの高い映像を投影できていました。
DJI Action 2:祖谷の景色と劔山 |
四方夜もよも(Youtube) |
Youtubeアプリも起動して実写の映像やアニメーションを再生。一定の速度が安定して出る通信環境がないと若干画質が落ちてしまうこともありましたが、安定して高画質版の映像を再生ができました。
青空の映える映像でも、写真のように緑と愛の深さを余すことなく表現。ドローンなどで撮影した自然の景色をプロジェクターで大画面で投影したりすれば、旅行の思い出を楽しみながら眺められます。
Youtubeの映像でも感じましたが、実写にくらべて色使いがはっきりとしているアニメのほうが、より映像としては映えている印象。ちょっとしたBGMを流したり、どうでも良いクソ動画を流したりしても良いかも。
設定メニューに関しても確認。プロジェクターの設置方法(吊り下げるのか、机上などに設置するのか)のモードの切替やスクリーンセーバーの利用有無などを日本語メニューで調整が可能。
映像投影時の画質についてもピクチャーモードから変更が可能。実写メインで投影する場合であれば、色表現をより鮮やかにしてくれる「鮮やか」モードを利用するとなお良さそうです。また、オーディオについても設置場所や好みに応じてサラウンドのON/OFFや高音・低音の強化なども利用可能です。
Wi-Fi接続とBluetooth接続にも対応。Wi-Fi接続ではWake on
Lanにも対応しており、IFTTTなどを組み合わせることでスマートホーム機器から直接プロジェクターを起動する、といったことも可能そう。また、Bluetooth経由で外部スピーカーを接続して利用することも可能(なはず)です。
Lanにも対応しており、IFTTTなどを組み合わせることでスマートホーム機器から直接プロジェクターを起動する、といったことも可能そう。また、Bluetooth経由で外部スピーカーを接続して利用することも可能(なはず)です。
Dangbei
Marsには高度なズーム調整・台形補正機能を搭載。プロジェクターの起動時にもピントがずれていれば自動的にピント調整がかかります。また、プロジェクターを動かしたような場合にもピント調整が動作してくれるため、基本的に調整不要で見ることができます。
台形補正についても自動で補正が可能。ただ、今回はスペースが広かったこともあってか完璧に調整することができなかったため、手動で四隅を合わせることで調整することができました。なお、台形補正を行うと画面の隅がピンボケすることがありますが本機の場合はどの場所でもくっきりとした映像を楽しむことができます。
せっかく導入するなら最高の画質を。背伸びして買いたいプロジェクター
今回レビューしたDangbei
Mars。価格はタイムセール価格でも12万円強となかなか強気の設定ではありますが、他のプロジェクターを圧倒する明るさと鮮やかさ、そして本体のスピーカーでも十分楽しめる臨場感のある音声が魅力的な製品でした。
Mars。価格はタイムセール価格でも12万円強となかなか強気の設定ではありますが、他のプロジェクターを圧倒する明るさと鮮やかさ、そして本体のスピーカーでも十分楽しめる臨場感のある音声が魅力的な製品でした。
巷には低価格なプロジェクターが多く発売されており、ネイティブの投影解像度がHD画質の製品も増えてはいますが、2100ISOルーメンという明るさ、HDR
10対応のDangbei
Marsはそれらを大きく超える画質を実現。せっかくプロジェクターを購入するなら少し背伸びをして本機のような最高の製品を手に入れてみても良いかもしれません。
10対応のDangbei
Marsはそれらを大きく超える画質を実現。せっかくプロジェクターを購入するなら少し背伸びをして本機のような最高の製品を手に入れてみても良いかもしれません。