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【ASUS 発表会】899gの超軽量Copilot+ PC、ASUS Zenbook SORAや、Core Ultra 9搭載のASUS Zenbook DUO、Ryzen AI搭載のASUS Zenbook 14が登場

2025年2月4日に東京都内でASUS JAPANが発表会を開催し、899gの超軽量Copilot+ PCのASUS Zenbook SORA、Core Ultra 9 285Hに2つの14インチ有機ELディスプレイを搭載したデュアルディスプレイノートPCのASUS Zenbook DUO UX8406CA、そしてCore Ultra 2搭載のASUS Zenbook 14 UX3405に、AMD Ryzen AI 4 340プロセッサーを搭載したASUS Zenbook 14 UM3406KA4製品を一気に発表。今回はこの発表会にお邪魔してきたのでそのレポートをお届けします。

なお、Qualcomm Snapdragon Elite Xを搭載したノートPCであるASUS Zenbook SORA(UX3407RA)については特別に製品をお借りしてレビューを実施。980gの超軽量さながらハイパワーな処理能力や、29時間という圧倒的なバッテリー持ちを実現するASUS Zenbook SORAの魅力を実際に新幹線やカフェなどあらゆる場所で試してきましたのでこちらもぜひお読みください。

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発表モデルとスペックのまとめ

スペック項目Zenbook SORA UX3407QAZenbook SORA UX3407QAZenbook DUO UX8406CAZenbook 14 UX3405CAZenbook 14 UM3406KA
プロセッサーQualcomm Snapdragon® X EliteQualcomm Snapdragon® Xインテル® Core™ Ultra 9 285Hインテル® Core™ Ultra 9 285H/ Ultra 7/5AMD Ryzen™ AI 7 350 / AI 5 340
AI機能Qualcomm® Hexagon™ NPU (45TOPS)Qualcomm® Hexagon™ NPU (45TOPS)インテル® AI Boostインテル® AI Boost50TOPSのAIパフォーマンス
RAM(メモリ)最大32GB LPDDR5X最大32GB LPDDR5X最大32GB LPDDR5X最大32GB LPDDR5X最大32GB LPDDR5X
ストレージ(SSD)最大1TB PCIe 4.0 NVMe SSD最大2TB PCIe 4.0 NVMe SSD最大1TB PCIe 4.0 NVMe SSD最大1TB PCIe 4.0 NVMe SSD512GB PCIe 4.0 NVMe SSD
ディスプレイ14型OLEDディスプレイ(1920×)14型ディスプレイ14型OLED×2(2880×1800, 120Hz)14型OLED(2.8K 120Hz or WUXGA 60Hz)14型OLED(2880×1800, 120Hz)
重量約980g約899g約1.65kg約1.28kg約1.2kg
厚さ13.4mm~15.9mm13.4mm~15.9mm19.9mm14.9mm14.9mm
バッテリー駆動時間最大29時間約23時間最大18.1時間(アイドル時)最大16.4時間(アイドル時)最大13.2時間(アイドル時)
ワイヤレス通信Wi-Fi 7Wi-Fi 6EWi-Fi 7Wi-Fi 7Wi-Fi 7
インターフェースUSB4×2, HDMI, USB-AUSB4×2, HDMI, USB-AThunderbolt 4×2, HDMI×1, USB3.2×1Thunderbolt 4×2, HDMI×1, USB3.2×1USB 4×1,USB 3.2(Type-C)×1,USB 3.2(Type-A)×1, HDMI×1
特徴的な機能AIノイズキャンセリングAIノイズキャンセリング5つの使用モードCopilotキー搭載Copilot+ PC対応
素材・耐久性セラルミナム™採用(耐摩耗・耐衝撃)セラルミナム™採用(耐摩耗・耐衝撃)未発表未発表未発表
価格224,800円(1TB)179,800円389,800円 / 359,800円219,800円(Core Ultra 9)229,800円 / 199,800円

日本市場のために軽さ・薄さ・駆動時間のすべてで妥協しないクオリティを追求したASUS Zenbook SORA

David Chu氏

発表会ではASUS JAPAN株式会社・システムビジネスグループ・コンシューマービジネス事業部統括部長のDavid Chu氏が登壇。ASUS JAPANの現在のノートパソコンセグメントにおける取り組み状況について説明。また、ASUSの製品開発における基本理念である「Start with People」というフレーズについて説明。

これは、すべての製品やサービスの出発点として「人」を重視する姿勢を示しており、具体的にはユーザーのニーズや期待を深く理解してそれに応じた製品を提供することを目指しているとのこと。この理念に基づいて誰にでも勧められるような品質を追求しているとか。また、製品が単なる技術の集合体ではなくユーザーの日常生活を豊かにするためのツールだと強調。

この「Start with People」というアプローチは、製品のデザインや機能性においても反映。ユーザーのライフスタイルや使用シーンを考慮し、実際の使用状況に適した設計を行うことで、よりパーソナルで使いやすい製品を提供しているとのこと。ASUSは、こうした人間中心のアプローチを通じて、革新と成長を続けていることを強調していました。

簡単にASUS JAPANの日本市場でのノートPCの状況について振り返ってみます。ASUS JAPANでは2024年にMicrosoft Copilot+対応PCをすでに3機種投入。2025年はASUSではASUSの発売するノートPCのうち、Copilot+ PCのシェアを30%以上にするよう製品投入を進めていくとのこと。

その中で今回は、1kg未満のノートPCのセグメントの中で市場をリードする製品としてASUS Zenbookを投入することにしたということでした。そして本機種もASUSが進めるCopilot+ PCとしてリリースをすることで、2025年の新しいASUS Zenbookシリーズとして展開していくことになるとか。

ここからはシステムビジネスグループ・コンシューマービジネス事業部・ノートPCプロダクトマネージャーのLeon Chen氏が登壇。ASUSのコンシューマーノートPCのラインナップと、AI PCの戦略を説明。40TOPS以上のNPUにGPUを搭載したProArtシリーズを始めとするAdvanced AIセグメント、40TOPS以上のNPUを搭載したCopilot+セグメント、そして、日常使いにも最適でAI処理も可能なエブリデイAIセグメントの3セグメントを展開しているとのこと。

今回登場するのは、ASUSのフラグシップシリーズであるASUS Zenbookシリーズのモデル。2011年に登場したZenbookシリーズは登場初期から薄型軽量であることと、高性能の両立を図ったシリーズ。薄型軽量というDNAを保ちながら、最新のプラットフォームを搭載し、利用シーンに合わせて2画面モデルのASUS Zenbook DUOや薄型軽量を極めたZenbook Sシリーズなどを登場させてきているとのこと。

2年前から日本市場でのニーズを研究した、持ち運びに適したノートPC:ASUS Zenbook SORA

ASUS Zenbookシリーズは、ASUSにおける日本市場の中で重要なセグメントをしめる製品になっていたとか。そこで、2年ほど前からより日本市場に合った製品を投入することを計画し、ASUS Design Centerが日本のユーザーがノートPCに対して求めることを徹底的に調査。

結果、日本のユーザーは通常平均して1時間42分もの時間をノートPCを持ち歩いた状態で通勤通学に費やしていたとか。その傾向を踏まえて、ASUSでは軽さ、薄さ、駆動時間の3つを満たすことができるPCが必要であるという結論に至ったとか。当たり前といえば当たり前の結果ですね。

この結果を踏まえてASUSでは重さ、駆動時間、性能(メモリ、ストレージ、Wi-Fi)、薄さの6項目で他社製品も含めてスペックを調査。どれかの項目が突出して良いというよりも、全項目がちょうどよいレベルになっている製品が必要という結果になりました。これを踏まえて、軽さ、薄さ×駆動時間を実現した新しい日本向けのZenbookシリーズの開発に至ったとのこと。

軽量モデルなら899g。デザイン性と軽さ、頑丈さを満たす独自開発素材のセラルミナムを採用

Zenbook SORAは「差は、軽さ。」を銘打ったモバイルPCとして登場。軽量モデルは899gという軽さを実現したことで、1日中持ち歩いても負担が少ない重量を実現したとのこと。

本体にはセラミックとアルミニウムを融合したことで軽さと耐摩耗性といった頑丈さの両立を実現したASUSの独自開発素材、セラルミナムを採用。日本のユーザーの好むシックなザブリスキーベージュとアイスランドグレーの二色を用意。各パーツの軽量化も行い、天板部分は先代モデルよりも30%の軽量化を実現しているとか。

最薄部の厚さは13.4mmにまで抑えられており薄型化も実現。それでいながら上位モデルではWi-Fi 7に対応したり、最大RAMは32GB、ストレージも1TB(PCIe 4×4)といった性能面での妥協もしていないのも特徴。バッテリーでの駆動時間は上位モデルは70Whバッテリーによって最長29時間駆動を実現しています。

Qualcomm Snapdragon X Elite・Xを採用したことで上位、下位モデルともにAIパフォーマンスは45TOPSを実現するなどこの性能でも妥協のないスペックに。持ち運びの際に重要になるのが電源アダプターを接続せずバッテリー駆動したときのパフォーマンス。他の製品に対してバッテリー駆動時でもZenbook SORAは安定したパフォーマンスを実現できるんだとか。

バッテリー駆動時のパフォーマンスも上々。大学生が使う上でも利便性の高さが嬉しい

日本マイクロソフト株式会社・業務執行役員の小澤氏からも本機のAI性能を活かしたCopilot+ PCの機能についても説明。機能の登場時に悪い意味でも話題になったリコール機能や、画面の任意の場所を選択することで画像やテキストに対してのアクションができるClick to Do機能、すでに利用が開始されている超解像度、生成フィル機能などについても紹介。

Microsoftが利用情報を収集していく、という点で批判を浴びているリコール機能ですが、機能の概要を聞いてみると意外と良さそう。PCでこれまでに作業したパワーポイントや資料などをこのリコール機能で検索すると見つけられるというもの。あのとき見たことはあるはずだけども、どう検索してもたどり着けないファイルやWEBページを見つけ出せる機能というのはなかなかうれしい印象。個人情報とのトレードオフではありますが、私のようにすべてをGoogleに預けている人間からしてみると正直そこまでの抵抗があるわけではありませんし。

Qualcommからは、マーケティング統括本部長の泉氏が登壇。ASUS Zenbook SORAに搭載されるQualcomm Snapdragon X Eliteの性能について力説。ASUSのパートでも説明があったようにバッテリー駆動においても高い性能を維持できるのが本機の魅力。他のSoC(提示されていたのはIntel Core 5 120U)と比べてもよりバッテリーでより長い時間作業できるようになっているとのこと。

Zenbook SORAのレビュー記事でも触れたように、本機はWindows 11のArm版で動作。x86系とは異なるためどこまでのソフトウェアが動作できるのか心配でしたが、かなりのソフトウェアがすでにArm系での動作を実現。QualcommではEPSONやサンワサプライとも協業をし、各社のハードウェアのドライバの対応についても進めているとのことで様々なソフトウェアを安心して利用できそうです。

会場では大学生YoutuberのJaneぜうん氏も登壇。実際に学生生活の様々な場面でZenbook SORAを利用してみたんだとか。肩掛けバッグを使っていると、この薄さと軽さが負担の少なさが魅力的だったとか。また、大学での授業中やカフェで作業をしていてもバッテリーの心配がなかったのも良かったとのこと。デザインに関してもラテ色(ザブリスキーベージュ)が可愛かったというコメントで、無骨なイメージのあるPCのイメージと比べて良くなっているという印象の様子。

今回のZenbookのマーケティングとしては社会人はもちろんのこと、ノートPCを持ち運んで電源のない場所で長い時間利用することの多い大学生もターゲットにしている印象を受けました。確かに、もう7年前にはなりますが大学生だったときには、当初バッテリー持ちの良いThinkPad X240(バッテリー拡張パック付き)を利用していましたが重すぎて困った結果、キーボード付きの2in1 Windowsタブレットを利用し始めましたしね。軽くてパワフルでバッテリー持ちの良いPCであるZenbook SORAは大学生の作業環境にも最強かもしれません。

デュアルディスプレイ搭載のZenbook DUOや、Core Ultra 9搭載のZenbook 14も登場

同じタイミングでZenbook 14、Zenbook DUOも登場。Zenbook DUO(UX8406CA)は14インチデュアル3KディスプレイにCore Ultra 9 285Hを搭載。1TB SSDに32GB RAMを搭載しながらも薄さは19.9mm、重量は1.65kgに収めた製品。圧倒的なパワーとデュアルディスプレイによる作業環境の広さでクリエイティブにも最高の環境になれるはず。359,800円と値段は張るものの魅力的な製品に仕上がっています。

Zenbook 14はCore Ultra 9 285Hに最大1TB SSD、32GB RAMを搭載し120Hz駆動の3K有機ELディスプレイを搭載したモデル。重量は1.28kg、厚みは14.9mmの製品で最安モデルは149,800円から(Core Ultra 5モデル)。Ryzen AI 7 350搭載のZenbook 14 UM3406KAは199,800円から。x86系のプロセッサーが欲しいという場合にはこちらもちょうどよいはずです。

軽量さとデザイン性の高さが嬉しい。指先一つで画面を開けるのも使い勝手の良い仕上がり

会場では実際のASUS Zenbook SORAの実機をハンズオン。すでに上位モデルのUX3407RA、アイスランドグレー色はお借りしてレビューしているのでザブリスキーベージュ色を中心に見ていきます。薄型軽量かつ、摩擦に強いデザイン素材のため、写真のように薄型のリュックの中に他の機器といっしょに収納して持ち歩いても心配いらないのも嬉しいところかも。通常の金属天板だと傷がつくのが嫌でケースに入れたりすることになり、厚みがさらに増してしまうのを防げるわけ。

いかに摩耗しないかを示すために、このセラルミナム素材をレコードのようにして摩耗し続けている様子も展示。うっすら線のようなものは入っていますが、通常のノートPCの天板につくような傷というよりは全く目立たず、これなら安心できそうな印象を受けました。雑に肩掛けバッグにいれてガンガン持ち歩けるというわけです。

レビューで試さなかったこのザブリスキーベージュ色は、結構良い感じの色合いに仕上がっている印象。黒色やただのシルバーといった味気のない色合いのノートPCが多い中で、奇抜ではないものの少しあたたかい色合いになっているのはなかなか良さげ。男女ともにプライベートのPCとして上品さと個性の両立できるデザインでオススメです。そして軽さはなんといっても嬉しいポイント。899gはやっぱり軽いなと感じます。

細かい使い勝手についてもこだわっているのも本製品のポイント。指先一つで画面を開けるようになっているため、狭い場所でサクッと作業をしたいというときにも両手で抑えなくてもOKなのも嬉しいところ。また、画面を開いた際には若干底面が持ち上がるようになっておりキーボードのうちやすさにも配慮しているわけ。ただ、その代わり画面は開ききらないようになっています。

高いAI性能を活かし生成AIを利用したCopilot+の機能も試せるようになっていました。話題のリコール機能についても少しだけ試せるようになっていて、利用者の操作を記録したうえで、それを後から検索して呼び出せる様子を試すことができました。

Teams会議などで画面に投影されていた資料などを保存したい、というときには今まではスクリーンショットを狙って撮影していることが多かったのですが、これもリコール機能などで解消。呼び出し画面に表示されている画像などを右クリックすれば、勝手に選択してくれて保存したりコピーしたり、共有から編集のために他のプログラムを開くこともOK。仕事で使う上では、正直「アリ」だと思いました。

このほか会場ではZenbook DUOも展示中。キーボードがデタッチャブルになっており、ディスプレイ側が本体というこの製品は、後ろにスタンドを備えてデュアルディスプレイで開いても自立できるようになっています。このため電車の中で膝上というのは正直厳しい感じ。ただ、外付けディスプレイなしにデュアルディスプレイの作業環境を実現できるという意味では最強の製品なはずという印象でした。

ASUS Zenbookシリーズの進化が見逃せない。Zenbook SORAを始め時代はパワフルでも軽量・薄型に

今回発表されたASUS Zenbook SORAシリーズ。日本向けに軽さと薄さ、そして駆動時間のバランスを確保したことで使い勝手の高いPCに仕上がっている一台でした。デザインについても妥協せず、ASUS独自開発のセラルミナムを採用することで耐衝撃性、耐摩耗性に加えてシンプルながら美しいデザインに仕上がっているのもポイントと言えます。今回日本向けに新モデルを発表したASUSのZenbookシリーズ、ぜひ、PCを持ち運ぶ機会の多い方は選んで見てはいかがでしょう。

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銀行をやめて人材系のHRテックらしいメガベンチャーにいたかと思えば、今はSIerで企画とかしています