新型コロナの感染拡大が続く中、東京以外の地域ではGo to トラベルキャンペーンも開始。感染拡大防止と旅行による全国の経済活性化、その2つを同時に進めなければならない状況になっています。「旅行」と一口に言っても、グループでワイワイ行くグループ旅行だけでなく、1人で気ままに行く一人旅や、カップルや夫婦の2人で行くのも楽しいもの。密を避けながらのんびり非日常を楽しむ旅行が今は求められているのではないでしょうか。
今回7月の4連休を使って、そんな「密」を避けつつのんびり過ごせて、さらに景色も絶景な宿である徳島県三好市東祖谷の落合集落にある「桃源郷祖谷の山里」に宿泊。江戸時代中期~後期に建築された古民家を現代でも過ごしやすく改築した宿と、昼の渓谷や夜の月や星々をパノラマで楽しめる景色が両立した場所。「密」とはかけ離れた静かな里山で過ごす素敵な一夜でした。
桃源郷祖谷の山里は東洋文化学者のアレックス・カーがプロデュースする古民家をリノベーションした宿。平家の落人伝説も残っている東祖谷の落合集落に位置し、一番高い場所にある「浮生」をはじめ8つの宿が展開。今回は2番目に高い場所にある「天一方」に宿泊。1日1組限定で宿泊可能です。
茅葺き屋根の一軒家で過ごす贅沢な夜。満点の星空を独り占め
天一方を始め桃源郷祖谷の里山の古民家の特徴は、なんといってもこの茅葺き屋根。開放感あふれる屋根の下で2人だけでのんびり過ごすというのは至福の贅沢。夜に宿の周りの明かりを灯すと、写真のように幻想的になるのも良い感じ。
せっかくなので魅力的な「天一方」の中をご紹介。建物に入って一番最初に目につくのは、祖谷の景色を一望できる2つの部屋。外の景色を椅子に座って、音楽を流しながら楽しむのもよし、囲炉裏を大胆にソファー&テーブルに改装したリビングで過ごすのも最高です。
他の部屋も確認。もともと土間だったであろう場所は近代的なダイニングルームに仕上がっていました。間接照明が良い感じの寝室、洗面所と浴室も現代の設備にリフォームされているため不便を感じることはありません。
なお、洗面所には洗濯機兼乾燥機も設置されているので、連泊するような場合はその場で洗濯してしまうのもアリ。今回は予定などが合わなかったため1泊のみでしたが、祖谷周辺の観光の拠点として使うなら連泊したほうが間違いなく便利なのでこういう設備は嬉しいもの。
キッチンの設備は非常に充実しており、一通りの調味料から食器、さらには炊飯器にIHのコンロ、カセットコンロも準備。宿に向かう途中で食材を調達して自分たちで食事を作っても良いし、宿の予約の際にオプションで選択できる祖谷のお母さん方との食事作りを楽しむのもよし。(現在は新型コロナ対策の中で中止)
私達は祖谷に向かう途中のコンビニ(宿から自動車で3時間ほどの地点)で食料を買い込み、季節外れのキムチ鍋を堪能。これでもかというくらいに野菜を入れ、持参したお米を炊いて一緒に食べましたが、簡単な料理でも食べる場所が違うだけでここまで特別感があるのかと感じさせられます。
シャッターを約5分開けた写真 |
朝は祖谷の集落を一望する雄大な景色を眺めながら朝食を。その後持ち込んだお菓子とコーヒーを一杯するのも良い感じ。気温が上がってくると徐々に雲海が出てきて、みるみるうちに谷間が雲で覆われていくのも見ていて面白いもの。
祖谷の里山で特別な夜を特別な人と。この夏は国内旅行で楽しもう
今回宿泊した桃源郷祖谷の山里・天一方。東京からのアクセスは決して良いとは言えないものの、普段の都会の生活ではまず出会えない最高の景色を昼夜問わず楽しむことができました。この夏は国外に出国することはまず不可能。なら、Go to キャンペーンを利用して新型コロナの感染に気をつけながら特別な夜を過ごしてみるのは悪くはないはず。