【YONGNUO YN14mm F2.8】世界の広さに応える。AF対応で驚きの性能を実現した超広角14mm F2.8レンズが5.6万円。YONGNUO YN14mm F2.8レビュー
写真を撮る人間にとって、比較的安価に高品質のものが手に入りやすい中望遠単焦点レンズに対して、超広角レンズと超望遠レンズは値段も高く高嶺の花。前者は最近は韓国メーカーのSAMYANGによって4万円台から手に入るとはいえ、マニュアルレンズで扱いづらいのが難点。そんな中、中望遠レンズで実績を重ねていた中国・YONGNUOから14mm F2.8の超広角レンズが登場。実際にニコンFマウントモデルを購入し、パリ・ロンドンで使い倒して来ました。
YONGNUO YN14mm F2.8はYONGNUOから登場している超広角レンズ。国外メーカーでは数少ないAFに対応、絞り羽根は7枚になっておりCanonのEF14mm F2.8L II USMよりも絞りが丁寧になった製品。Nikon Fマウントモデル、Canon EFマウントモデルともに56,680円という安価で販売中です。
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実測800gと超重量級。安っぽさは0のレンズ
早速届いたパッケージは先日提供していただいていた85mm中望遠単焦点、YN85mm F1.8Nと同様の白ベース。レンズ自体が大きくなったことでパッケージも横長になったのが印象的。パッケージには特に付属品はなく、説明書と検査証のみ。レンズキャップはレンズフードを含めて全体をすっぽり覆える専用のものが付属しています。
レンズ自体は14mm F2.8という広角と明るさを確保するため、他の単焦点レンズに比べて圧倒的な大きさに。オールメタルでずっしりとした感触が印象的で、重量も800g(実測)とかなりの重量級。カメラ本体と合わせれば1.6kg強であり持ち運ぶ際には筋トレに近づいてしまうレベル。
Canon EFマウントモデル、Nikon Fマウントモデルともに被写界深度メモリを搭載。AFでの撮影時には利用する場面はすくないものの、MF撮影時には重宝する場面も。なお、85mm F1.8では対応していたリアルタイムMFには非対応なのはちょっと残念。ただ、AFが付いているというだけで十分です。
カメラに装着した際はこんな感じ。レンズフード部分もかなり大きいため、私の所有しているAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRと同じレベルの奥行きになっている感じ。レンズ単体で800g、合計約1.6kgであるため、実際に撮影する際にはがっちり腕を固めないと、きちんと固定できないレベルです。装着してみて感じるのは、YONGNUOの他のレンズにあった若干の安っぽさが完全になくなっているところ。他社レンズと遜色ない高級感です。
これで、私の所有するYONGNUOのレンズは、50mm F1.8、85mm F1.8、14mm F2.8とYONGNUOだけで超広角から中望遠までをカバー。単焦点レンズだからこその明るさを活かして写真撮影がますます捗ること間違いなしです。
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世界の広さに応える。見たまま以上の世界を切り取るレンズ
ベルサイユ宮殿にて |
ベルサイユ宮殿にて |
サン=ラザール駅 |
パリの街並み |
サンジェルマン・デ・プレ |
ジャックマール=アンドレ美術館 |
パフェだけでなく、周りの空気感も切り取る |
セント・パンクラス駅 |
ピカデリー・サーカス |
アールズ・コート |
アールズ・コート駅 |
まずは、パリ・ロンドンにでかけた際の屋外の写真から。屋外ともなると自然光で明るい状態で、ある程度絞って撮影が可能なので基本的にはF値は高めで撮影。各写真の設定は、写真内に記載しているのでご確認いただければと思いますが、基本的にはF10~で撮影。
あくまでも魚眼レンズではなく超広角レンズであり、周辺部の歪みも少なく撮影できている印象。端になると若干のにじみは感じる面もありますが、かなりいい感じではないでしょうか?
YONGNUOのレンズと言えば、光に対して弱く写ってはいけないものが写ることが多々あったのは記憶に新しいはず。実はYN14mm F2.8ではLDガラスを採用したことでフレアの影響を大幅に減少。逆光下であろうとコントラスを維持した写真を撮影可能にしてるのもポイント。上の作例でもフレアが全くないことがわかるはず。
50mmでのパフェの写真(参考) |
カフェの写真では特に印象的ですが、メインで写したい対象だけでなく背景も広く撮れることでその場所の雰囲気も一枚で写せてしまうのは広角レンズならでは。50mm単焦点で対象だけを撮るのも一興ではあるものの、超広角で食事風景を撮るというのもこれから試し甲斐がありそうです。
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明るく広く。屋内撮影でも14mmだから撮れる画がある
香港国際空港 |
ベルサイユ宮殿 |
ベルサイユ宮殿 |
ベルサイユ宮殿 |
ベルサイユ宮殿 |
ジャックマール・アンドレ美術館 |
パリと言えば内装の美しい宮殿や美術館が魅力的。部屋全体に贅を尽くした内装は筆舌に尽くしがたいもの。そんな部屋の様子を撮影するときこそ、14mmレンズが大活躍。静かな階段の雰囲気も、オペラ座も、その広い画角で漏らさずに切り取ります。
もう一つのポイントはその明るさ。F2.8まで開放しなくても自然光が入って来ている部屋なら明るく撮影可能。また、特に手ブレ補正は搭載していないものの、20/1くらいであれば手持ちでも十分明るく、ブレずに撮影できるのも印象的。部屋の空気感をそのまま切り取ってくれるのはこのレンズだからこそ。
ロンドン地下鉄 |
香港・ビクトリアピーク |
地下鉄の駅のような暗い場所や、夜景を眺められる展望台でも14mm F2.8なら明るく撮影が可能。個人的には香港のビクトリア・ピークからの夜景は対象から遠すぎたことで微妙な仕上がりな印象ではあるものの、見えている以上の範囲を切り取れるのはさすが。しかも、これSSは25/1、F2.8で撮影してこのブレの無さを実現しているわけです。
写真の幅が広がるレンズ。カメラ好きなら一本持つべきレンズ
今回実際に購入してヨーロッパにまで持っていったYONGNUOの14mm単焦点、YN14mm F2.8。14mmという広い画角を活かし、またF2.8という明るさを十分に活用してヨーロッパの建築物の美しさや街角、カフェの空気感まで切り取れるレンズでした。通常の中望遠単焦点では決してできない表現ができるわけ。
YONGNUO YN14mm F2.8はさらにAFにも対応していることで、超広角単焦点での煩わしいフォーカスも自動化。AF動作音は同社の他製品に比べるとかなり静かで高速になっており、着実に当社の技術力が向上していることを伺わせます。
現在このレンズはAmazonにて直売品がCanon EFマウント、Nikon Fマウントともに56,680円で販売中。価格帯からは考えられない性能を実現した製品。カメラ好きの方にはぜひ一本持っておいて欲しいレンズです。
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