2016年を代表する中華スマホの一つ、OnePlus3 |
本日より毎週土曜日更新で新連載「中華スマホ入門特集」を開始いたします。以前「初めての中華タブレット2016」という特集を組み、中華タブレットとは何なのか、どんな機種があるのか、そして、どこで購入可能なのか、注意すべき点は何か特集をしました。私自身の予想に反して人気の記事となっており、ブロガー冥利に尽きるのですが、今回中華スマホでも同じような特集を組むことといたしました。記念すべき第1回は、中華スマートフォンとは何か、そして、なぜ人気なのかご紹介いたします。
【中華スマホ入門特集Vol.2】気になる中華スマホ、何を基準に選ぶ?あーるの基準をご紹介
【中華スマホ入門特集Vol.3】せっかく購入した中華スマホにトラブル発生!どうする?保証は?
【中華スマホ入門特集Vol.4】生活に密着してるからこそ再確認を。Androidスマホを紛失した時の対処法
中華スマホとは何なのか
ぜーんぶ、中華スマホ |
まずはじめに、中華スマホとは一体何を指しているのか、一応ご紹介いたしましょう。中華スマホとはその名の通り中国のメーカーが開発・販売するスマートフォンのこと。中国のスマートフォンメーカーといっても多種多様で、このブログの中で取り上げただけでもかなり多くのメーカーが登場しています。有名なものを挙げていけば、中華スマホを一躍有名にしたXiaomi、一時は勢力を落としたものの近年ハイエンド機で盛り返しを図るHuawei、OPPO、日本にも子会社を持って一部モデルを販売しているZTE、ThinkPadといえばこのメーカーのLenovo、廉価なハイエンド機を多く登場させるUlefone、Elephoneなどが挙がるでしょうか。なお、一般的にはASUSやHTC、Acerなどの台湾メーカーは中華スマホには含めません。
中華タブレット市場よりも更に多くのメーカーが参入し、凌ぎを削っている界隈でここ最近はAppleのiPhoneよりも最新の機能を搭載する例も増えてきました。iPhoneの3D Touchは元祖は異なりますがHuaweiが若干先駆けましたし、デュアルカメラも中国メーカーの採用例は今年になってから急増。当ブログでもつい先日デュアルカメラのスマートフォンを特集しました。性能の要となるCPUも最新のプロセッサーを中国メーカーが先に採用したり、RAMも6GB RAMはOnePlus 3が登場させました。
そしてもう一点中華スマホの特徴を挙げておきましょう。とにかく中華スマホは価格が安いことも特徴です。最新CPUであるSnapdragon 820を採用し4GB RAMのたZUK Z2はなんとGearBestで259ドルです。単純比較はできませんが、同じくSnapdragon 820を採用しているSamsung Galaxy S7 Edgeが7万円台と考えればいかに中華スマホが安いのかお分かり頂けるでしょう。
なぜ、中華スマホは人気?
実はまだ新製品の存在するGooPhone。ただ、価格に対して性能は悪い |
一昔前は中華スマホといえば、GooPhoneに代表されるiPhoneそっくりさん、そんな製品ばかりのイメージが有りました。また、品質も低くバッテリーが爆発するーそんな話も聞かれたものです。しかし、今日は中華スマホの性能は向上し、デザインに関しても勿論他社の模倣と言えなくもないものもありますが独自性を発揮するようになってきました。品質も非常に高くなり、低品質に起因する事故もほとんど聞かれません。(Samsungがやらかしましたが、また別の話です)
中華通販サイトのGearBestは日本のブログへの大量ばら撒きで一気に知名度を上げた |
低価格で高品質、高性能であれば当然に一部のなかで人気が高まるわけです。また、市場環境も変化し以前は中華スマホの購入はかなり高価格で国内販売を行う一部の輸入業者を頼るか、Taobao等から代行業者を利用して購入するーなど入手は決して楽ではありませんでした。しかし、今ではAliExpressのセラーの多くが国内への発送にも対応し、そしてGearBestやGeekbuyingを始めとするサイトが日本向けの配送に力を入れ始めたことで敷居が下がってきたことも挙げられます。
利用には注意が必要
しかし、中華スマホはその入手のしやすさ、そして価格に対する性能の高さで人気を誇っていますが実際の利用上は注意が必要です。まず、その製品の多くは日本の電波法において定められている技術適合証明(=技適)を取得しておらず(HuaweiやZTEの日本国内正規販売品は取得済)、事実上の違法無線局となってしまいます。国内での使用は日本国内法に抵触してしまう可能性があることを念頭に置かなければなりません。ですから当ブログでも中華スマホを始めとする技適未取得の端末の使用は決して推奨いたしません。推奨してませんよ!!
また、実際に利用する際にも注意すべき点は存在します。日本国内で3G/4G回線網を使用する際に、国内で使用されている電波の周波数帯と中華スマホが対応する周波数帯が一致しない、もしくは一部が非対応という場合が多々存在します。特に、NTT docomoのFOMA プラスエリア等は中華スマホで対応している機種は殆ど無く、山村部などでは国内メーカーのスマホは電波を受信できても、中華スマホでは受信できないーそんな事態が発生しやすいのです。
サポートはまず受けれない
中華タブレットの特集でも触れていましたが、メーカーによるサポートはまず受けれないと考えて下さい。基本的にトラブルがあった際には中国まで返送しなければサポートは受けれませんし、その際の送料は購入者負担です。もしくは販売店がサポート業務を行うーという場合もありますがそのサポートに関しては期待してはいけません。私も一度だけ購入後2ヶ月ほどでディスプレイの一部が反応しなくなるトラブルに見舞われましたが、その際には紆余曲折あった後返送して返金となりました。返金までの期間はかなりかかり、かなり不便した記憶があります。
初期不良時の返送費用も基本的に購入者負担です。多くの販売店はその初期不良を避けるために予め製品を開封し起動確認を行っている場合があります。その際は初期不良に当たる可能性は下がりますが、完全な未開封品を手に入れることはできなくなる、そんなジレンマを抱えることになります。
でも、私は満足しています。
やっぱり安くて良いんだもん、これ。(Leeco Le MAX 2) |
さて、長々と書きましたがそれでも私は中華スマホの性能、品質、その他の使用感について満足しています。だからこそこんな特集書けるわけですし。若干のリスクを抱えることになるものの安価に高性能な機種、最新の技術の詰まった機種を使えることは夢がありますよね?ですから私は満足していますし、製品を実際に試してレビューしているわけです。
中華スマホ特集、記念すべき連載第1回はこんなところで筆を置くことにいたしましょう。9月17日公開予定の第2回目連載では、中華スマホのメーカーや、実際に購入する際にどのように製品を選べばいいのか、私自身が選択する際の経験を基に解説いたします。
【中華スマホ入門特集Vol.2】気になる中華スマホ、何を基準に選ぶ?あーるの基準をご紹介
追記(平成28年9月23日):画像の注釈に関し、Le MAX2は提供品だから値段の高い安いに関して言う権利はないという批判をはんぺん氏より受けましたが、注釈の内容が示しているものは「中華スマホ全般」であり、Le MAX2に限ったものではなく、氏のコメントに対し事実誤認であるとして抗議いたします。
当該ページ(リファラーごと弾かれているため、アドレスバーに貼り付けて参照ください):http://news.hanpenblog.com/2016/09/141