ガジェット レビュー

【RAVPower RP-PB201】わずか300g台で60WのUSB PD出力対応。持ち運びも手軽な20,000mAhのRAVPowerの最新モバイルバッテリーRP-PB201レビュー

旅行の際の長時間の移動や、ノートPCを持ち歩いて外で作業する際には手軽で、長持ちするバッテリーを持っておくのが快適さのポイントに。当ブログでレビューしてきたような小型の充電器も持っておくとなお良しですが、まずは高性能で小型なバッテリーが最重要。今回はコンパクトサイズながら最大60WのUSB PD出力に対応したモバイルバッテリー、RAVPower RP-PB201をRAVPower様より提供していただきましたのでレビュー。

RAVPower RP-PB201は最大60WのUSB PD出力と、Quick Charge3.0に対応したUSB Type-A端子を持つモバイルバッテリー。容量は20,000mAh/3.7Vで標準的なスマートフォンなら3,4回は満充電、ノートPCも製品によっては1回はフル充電できるレベルの大容量。RAVPower RP-PB201は現在ブラックが7,599円で販売中。

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RAVPower RP-PB201のスペック

サイズ:約 151.7 x 66.7 x 25.2 mm
重量:約 367g(実測値)
バッテリー容量:20000mAh / 72.6Wh
充電時間:3時間(30W出力以上のPD対応USB-C充電器で充電した場合)
⼊⼒ポート:USB-Cポート x1 (USB-C:⼊出⼒兼⽤仕様)
出⼒ポート:2 ポート (USB-C、USB -A)
USB-Cポート⼊⼒ (PD対応) :最⼤30W (5V/3A, 9V/3A, 12V/2.5A,15V/2A,20V/1.5A)
USB-Cポート出⼒ (PD対応) :最⼤60W (5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/3A,20V/3A)
USB-Aポート出⼒ (QC 3.0対応):最⼤18W (5V/3A, 9V/2A, 12V/1.5A)
合計最⼤出⼒:最⼤60W (USB-Cポート PD 45W+USB-Aポート 5V/3A)
その他:パススルー充電対応

LG製バッテリーで小型軽量に。わずか300g台で持ち運びも簡単に

RAVPowerのパッケージは白ベースにブランドカラーのエメラルドグリーンが映えるデザイン。パッケージは世界共通なようで、英語表記でした。本体以外には説明書とUSB Type-C to Cケーブル(60cm)だけと割り切った感じ。長いUSB Type-Cケーブルや、USB Type-A to Cケーブルが欲しいときはBaseusのケーブルをおすすめします。細くて上部で愛用品です。

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ホワイト(商品ページより)

本体はこれまでレビューしてきたモバイルバッテリーに比べるとかなり細型。かといって分厚いわけでもなく、純粋に20,000mAh/3.7V級でもバッテリーが小型化した模様。デザインはつや消しブラックスタイリッシュ。先日ホワイトも販売が開始され、こっちはなかなかおしゃれな仕上がりです。

重量はこれまでレビューしたことのあるXiaomiのUSB PD対応の20,000mAh級が400g台だったのに対しわずか367g。ここまで軽量化しているというのは驚き。軽ければ軽いほど持ち運びのときの負担は軽減するのでグッド。

本製品とこの兄弟分にあたる10,000mAh/3.7Vで最大30W出力に対応するRP-PB186は出力端子の構造が独特な形状をしているのもポイント。通常のモバイルバッテリーでは、本体の天面に対し並行でUSB端子を搭載。対して本製品ではUSB端子を垂直に搭載しており、本体を置いた時にUSB端子は縦向きになる形に。実際に使った写真を見ていただければ分かりますが、スマートフォンを重ねるのではなく、ノートPCなどにテーブルの上において給電するといった用途だと結構良い感じでした。

バッテリーの容量は4個のLEDで表示可能。このあたりは他社製品と変わらない感じ。比較的発色の良い青色のため、白色のインジケータの製品に比べると見やすいなという感じ。

左からZMI QB820、RAVPower RP-PB201(本製品)、Xiaomi Mi PowerBank 3 Pro

左からZMI QB820、RAVPower RP-PB201(本製品)、Xiaomi Mi PowerBank 3 Pro

様々なメーカーから45W以上のUSB PD出力に対応したモバイルバッテリーがリリースされている中、当ブログでこれまでレビューしたことがあるのはXiaomiのMi PowerBank 3 Proと同じくXiaomiエコシステムのZMI QB820の2種類のみ。ニッチなメーカーのため、比較をしても…というのはありますが、本モデルはそんなXiaomi系に比べて薄く、さらに小型で持ち運びではかなり便利そう。

実際に手元にあるトートバッグに入れてみても、写真のようにサブポケットに簡単に収納。10,000mAhのモバイルバッテリーと同じように持ち運べてしまうのは、小型さと軽量さのおかげで、本製品の魅力です。

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多種多様な充電形式に対応。最大60W出力で、ノートPCも急速充電OK

RAVPower RP-PB201のUSB Type-C端子はUSB PD・60Wの出力に対応した数少ないモバイルバッテリー。今回はUSB Type-C出力で対応しているプロトコルを調べられるUSB Type-CアナライザのTC-66を利用して実際に対応している充電規格を確認。USB PDの電圧確認はできなかったものの、以下の急速充電規格に対応していることが確認できました。

・USB PD(公称:5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/3A,20V/3A)
・Qualcomm QuickCharge 2.0
・Qualcomm QuickCharge 3.0
・Samsung AFC
・Huawei FCP(Fast Charge Protocol)
・Huawei SCP(Smart Charge Protocol)

以上のように公称で謳われているUSB PDの他にQualcomm QuickChargeを始めSamsung、Huaweiの急速充電規格にも対応。特に急速充電規格に対応しているモバイルバッテリーが少ないHuawei FCP/SCPにも対応しているというのは、Huawei製品を利用している方にとっては嬉しいポイント。

本来、USB Type-C端子からUSB PD以外の急速充電規格に対応させることはUSB Type-Cの規格違反ではありますが、実使用では通常は問題なく利用できるため私個人では気にしていません。ただし、スペック表では対応しているのであればその旨記載があったほうが嬉しいのが消費者心理ではあります。

多様な急速充電規格に対応しているため、上の写真のようにXiaomi Mi Notebook Proといった高電圧での入力を必須とするノートPCやスマートフォンの急速充電に対応。USB Type-A端子とType-C端子を同時に利用した場合は、Type-C側の最高出力は45Wに制限されるものの、スマートフォンもノートPCも一気に充電できるのは便利でした。

RAVPower RP-PB201の出力は最高60Wなのに対し、入力は最大30W。これが唯一残念なところで充電時間は長めにかかってしまうのが残念。TC66を利用してリアルタイムで充電状況を確認してみましたが、充電にかかった時間は正確には測定できず。上のグラフでは8,000秒を超えたあたりで電流が落ちているため3時間以下で満充電はできている感じです。

充電は20V/1.5A=30Wでされていて、充電された容量は82,565mWhでした。本体のバッテリーは3.7Vなので22,314mAh充電された計算。公称20,000mAhなので変換効率は単純計算で言えば89%、なかなか良い感じです。

カフェでのノマドワークにも、旅行の際の飛行機、移動中の電源にも

20,000mAhの大容量と、ノートPCも充電できる性能をもつRAVPower RP-PB201。土日は外出先でブログの編集や、写真の編集をする私の場合カフェで作業をする際の強い味方として使えました。Mi Notebook Proの充電をして、必要なときにはスマートフォンも充電できるなら心強い味方として十分。

また、電源付きのカフェならBaseus 65W充電器などを使って30Wで本体を充電することも可能。本製品はパススルー充電にも対応しているため、外部電源とうまく組み合わせて効率的に充電することが可能です。

せっかく提供していただいたRP-PB201、ただ街なかでの利用だけでレビューするのはもったいないと感じ、今回は2月の第1週に有給を使っていった弾丸タイ旅行にも持っていって性能をテスト。金曜日の朝の便でタイに向けて出発し、バンコクで1泊、翌日は丸一日観光して、そのまま深夜便で日本に帰国するというスケジュール。バンコクの宿を出てからは電源なしの状態で28時間くらい過ごす日程で、大容量で信頼のおけるモバイルバッテリーが必須でした。

行きの飛行機、タイ・エア・アジアXにて
バンコクのレストランにて
ドンムアン空港にて

バンコク旅行のレポートは後日公開する予定として、今回の旅行でポイントとなったのが最大28時間近い時間スマートフォン×2とノートPCを不自由なく使い続けられるにできること。小型軽量な10,000mAhのモバイルバッテリーでは、出力でも容量でも不安がありこのRP-PB201なら軽量ながら容量も出力も満たしていて最適

2月のバンコクは冬といえども熱帯であり、気温は29℃とかなり高温。幸いにまだ雨季には入っていませんが、そこそこに街は湿度があり、高温な環境でスマートフォンやPCの電源を維持するのは結構大変。そんな環境でも、このモバイルバッテリーでは飛行機の中でも、街なかでも熱くなりすぎず、安定して電源供給を実現。旅行の際のお供としては素晴らしい結果を残してくれました。

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今回レビューした最大60W出力を誇る20,000mAhのモバイルバッテリー、RAVPower RP-PB201。ノートPCを持って出かける際や、一日の移動時間の長い旅行の際など、様々な場面で活躍する優秀なバッテリーでした。しかも、300g台と軽量なのも持ち運びやすくグッド。どんな場面でも活躍できそうです。

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銀行をやめて人材系のHRテックらしいメガベンチャーにいたかと思えば、今はSIerで企画とかしています