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【Xiaomi Mi A1】コンパクトで性能も十分。S625搭載のAndroid One端末Xiaomi Mi A1レビュー

独身の日かつ、ポッキーの日でもあった11月11日を満身創痍で終え、あとは12月のクリスマスを残すのみとなりました。年末商戦も激化する中、安い価格で使いやすく、そしてしっかりした性能のスマートフォンとして、ある商品が個人的には気になっていました。今回は、Xiaomi初のAndroid One搭載機であるXiaomi Mi A1をGearBestより提供していただきましたのでレビューいたします。

Xiaomi Mi A1は、Xiaomiのスマートフォンで標準搭載しているMiUIではなく、標準のAndroid(AOSP)を搭載した「Android One」というものに分類されるスマートフォン。5.5インチのフルHDディスプレイ、SoCにはSnapdragon 625、4GB RAM、64GB/32GBストレージを搭載したミドルハイモデル。カメラ部は1200万画素+1200万画素のデュアルカメラで、背景を自由自在にぼかしたポートレートモードも利用可能。なかなか、欲しいところをコンパクトに纏めた端末に仕上がっています。

よかったところ

・手に馴染みやすいメタルボディ
・3Dゲームもしっかり動く性能
・使えるデュアルカメラ

イマイチなところ

・カメラが若干暗め

常に最新のOSを利用できるGoogleのAndroid One


まずは本機の特徴であるAndroid Oneに関して解説いたしましょう。Android OneはGoogleが展開するスマートフォンのブランドの一つ。ハイエンドモデルを中心とし、Android OSのβ版の配信もなされるPixelシリーズに対し、Android Oneはミドルモデルを中心としたシリーズ。

Android Oneは、基本的にAOSPに準拠したAndroidが搭載。また、Googleによって常に最新のAndroidへのアップデートが発売日から最長2年間保証されているのも特徴です。国内ではシャープのX1やS1、また、京セラのS2などが販売中。ただし、スペック的には正直に言えばイマイチなところの多い端末でした。それに対し、Mi A1はどんな人でも十二分に満足できるスペックを実現しており期待が高まります。

シックにまとまった本体。所有欲を満たしてくれます

外箱はこれまでのXiaomiと同様、白ベースのコンパクトな箱に。Android Oneのロゴがあしらわれているのは、なかなか新鮮です。

前面

背面

OnePlus 5(左)とMi A1(右)
丸みを持ったデザインで手に馴染みやすい
本体はベースとなっているMi5Xと同様に、全体的に丸みを帯びた仕上がり。シリーズとしてはMiシリーズですが、デザイン的にはレビューもしているRedmi Note 4XのようなRedmiシリーズに近い印象です。
今回レビューするのは「ブラック」色。メタルボディにつや消しブラックというのは、強調しすぎることがない高級感で個人的には好み。手触りもすべすべしており、指紋も付きにくいのはMi6のようなガラス製とは違った良さがあります。
背面はアンテナラインが背面から消えほぼ隠れた構造に。上部のデュアルカメラと、指紋認証センサーだけの構造で、かなりスッキリしました。個人的には、今年の夏にレビューしたOnePlus 5の背面にそっくりな印象を受けます。
キー配置類は通常のAndroid端末と同様、右側に電源キーとボリュームキーを配置。3.5mmステレオミニプラグは本機でも下部に搭載し健在。USB端子は、USB Type-Cを採用しています。
SIMトレイはnanoSIM×2の構成。1スロットはmicroSDと共用(排他式)です。
本体重量は167g。OnePlus 5の157gには敵いませんでしたが、かなり軽量に仕上げてきています。実際に手に持った際にも、軽くひょいと持ち上げることができ、その軽さを実感。胸ポケットに突っ込んで持ち出せる軽量さでした。
付属品:ACアダプター・USB Type-Cケーブル・説明書・本体
説明書は基本的に英語
付属品は電源アダプター、USB Type-Cケーブル、説明書、そして本体という最低限の構成。今回のレビュー品に付属した電源アダプターは国内タイプではないため、汎用品を別途購入しておくと良さそうです。

なお、本機の充電は最大5V/2AでQuick Chargeには非対応。Mi6などはQC3.0に対応しており、なぜ本機のみ非対応となったのかは疑問。おそらくQuick Chargeなどの独自急速充電規格を排除したいGoogleの意向によるものでしょう。

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オリジナル要素を抑えた素のAndroidを搭載

セットアップ画面もAndroid純正
本機はAndroid Oneブランドの商品であり、搭載OSはAndroidベースの独自OSであったMiUIではなく、AOSP(Android Open Source Projec)純正のAndroid OS。セットアップ画面を含めて、すべてが素のAndroidに準じたものになっていました。
AOSP自体には日本語訳が存在しているため、本機でも標準で日本語を選択可能。MiUI 9では日本語も追加になったとのことですが、本機ならMiUI 9を待つこと無く日本語で利用できるのはハードルも低く、嬉しいですね。以降のセットアップなども、すべて日本語で行っていきます。
セットアップ画面

Googleのアカウントからのデータの移行も可能

Xiaomi IDではなく、Googleアカウントがメインに

Googleアシスタントも標準搭載

Xiaomiのユーザーエクスペリエンスプログラムと、統計データのみは搭載
上のスクリーンショットは、セットアップ画面の抜粋ではあるものの、基本的に素のAndroid OSを搭載している他のスマートフォンと同様のセットアップ画面が用意。従来のXiaomi端末では、純正MiUIでは困難だった他の端末からのデータの移行も含め利用可能なのは、他機種を利用してきた人にとっては朗報。
Googleアシスタントも標準搭載しており、利用に際して別アプリをダウンロードすることなく最初から利用できるのも嬉しいところでした。
設定画面

OSは最新のAndroid 7.1.2
設定画面に関しても、わざわざ全画面をスクリーンショットするまでもなく、Android標準そのもの。SHARPやSONY、OnePlusのスマートフォンユーザーにとっては特に何か代わり映えがあるというわけでもなく、コメントすらできない無難な構成です。独自機能は精々自動電源ON/OFFとシンプルでした。

システムアップデートは比較的高頻度で配信

OSに関しては、レビューのスクリーンショット撮影時点ではAndroid 7.1.2。セキュリティパッチレベルは2017年8月1日のものを搭載。ただし、この後のアップデートで2017年10月1日のものに更新されており、某Neo Reloadedとは異なって更新の頻度の高さが伺えます。

標準搭載アプリ

標準でインストールされているアプリもGoogle仕様。カスタムROMではないXiaomi端末ではGoogle Playのインストールが一つの障害となっていますが、本機はGoogle Playも標準搭載しているのも嬉しい点。

Xiaomiのオリジナル要素としてインストールしてあるのは、「フィードバック」と「Mi Remote」のみ。Mi Remoteでは、端末上部にある赤外線センサーを利用し各種機器のリモコン操作が可能になるというもの。TVやエアコンの操作が可能となるもの。すでに、Xiaomiのネットワーク型リモコンを利用したスマートホーム化をしているので使う機会は少ないのですが、万能リモコンとしては有能そうです。

Snapdragon 625で安定した動作。3Dゲームもバッチリ

Antutuベンチマーク
Antutuベンチマークのスコアは60092点。同じくSnapdragon 625を搭載しているRedmi Note 4Xの6.3万点とほぼ同スコアという結果。だいたい、このあたりの点数が同じSoCでは相場と言えそうです。
実使用上においては6万点台というのは全く困らないレベル。一週間ほどサブのスマートフォンとして利用してみましたが、Chromeで複数タブを裏で開きながらTwitterというRAM消費量の多い使い方をしても特に問題なし。通常の利用に十二分に耐えうる性能を持っています。
デレステでは”3D標準”が標準選択

3Dリッチ

3Dリッチ
ゲームでの3D描写テストの定番、デレステでもテストを実施。標準選択は”3D標準”となっているのはさすがSnapdragon系という印象。3Dリッチでプレイしてみたところ、流石に描写が一気に増える場面ではフレームレートが低下し、カクつく場面も見受けられました。上位のS835を搭載したOnePlus 5などのようには流石にいかない印象です。
背面に指紋認証センサーを搭載
指紋認証登録画面もAOSP純正
背面の指紋認証センサーも精度が向上。若干の水濡れの状態でも問題なく認識してくれます。認証速度も非常に高速で、認証時間を気にすることなく直ぐにロックを解除し、使い始めることができました。

カメラ性能に関しては及第点。ポートレートモードはだいぶ改善の印象

カメラUI

ステレオモード(ポートレートモード)

撮影モード一覧

撮影モード一覧
カメラのUIは従来のXiaomi機のものを踏襲。撮影モードやカラーフィルターはAndroid標準のカメラアプリに比べて豊富で、様々な状況下に対応して選択することが可能です。また、デュアルカメラを活かしたステレオモード(ポートレートモード)も利用でき、奥行のある写真の撮影もかんたんに可能。
なお、カメラの画素数は背面は1200+1200万画素のデュアルカメラ構成。前面カメラは500万画素となっています。

まずは、標準モードでの作例から。これまでのXiaomiのカメラは色が薄い場面が多く感じられましたが、本機はだいぶ改善。ある程度コントラスト差のある場面でもそれなりに描写できています。ただ、空の描写はそこまで得意ではなさそう(2枚目など)で、もう少し改善の余地があるようにも感じます。
背面デュアルカメラ(1200+1200万画素)
背面のデュアルカメラを活かしたステレオモードもテスト。前世代のデュアルカメラ機である、Xiaomi Redmi Proではその残念さが目立ちましたが、Mi6も経験した本機の実力にはそこそこ期待といったところ。

実際の作例は上の通り。かなり背景のぼかし方に関しては改善が見られ、「飯テロカメラ」としても実用出来得る性能に達したのではないかという印象です。ただし、全体的に暗い印象が否めず、もう少し明るく光を取り込められたらというのが本音。デュアルカメラの性能に関しては、先行しているHuawei Mate 9や、OnePlus 5に軍配が上がりそうです。

コンパクトでお手頃価格。取っ付き易い良端末です。

長々とレビューしてきたAndroid One端末、Xiaomi Mi A1。ミドルハイとして日常生活で十分使えるスペック、手軽に飯テロ画像も撮影できる背面カメラ、なによりも最長2年間最新の素のAndroidを利用できる手厚いアップデートを実現したバランスのよい端末でした。
それでいながら価格は記事執筆時点で260ドルクーポンコード”dpxiaomia1″利用で199ドルと、ハイエンド機に比べてかなり手頃な価格。メイン機として十二分に活用できる性能を、これから一段と寒くなる懐事情でも購入できるのはチャンスでしょう。おすすめの一台です。

スペック

液晶: 5.5inch 1920 x 1080
CPU: Qualcomm Snapdragon 625
OS: Android 7.1.2 Nougat (Android One)
RAM + ROM: 4GB RAM + 64GB/32GB ストレージ
カメラ: 1200万画素+1200万画素(バックカメラ)、500万画素(フロントカメラ)
指紋認証: 搭載
Bluetooth: 4.2
USB:Type-C
SIM Card:デュアルSIM・デュアルスタンバイ(nanoSIM*2)
バッテリー:3080mAh
重量:167g(本体のみ・実測)
大きさ:15.54 x 7.58 x 0.73 cm
ネットワーク:2G: GSM 850/900/1800/1900MHz
3G: Band B1/B2/B5/B8
4G: FDD-LTE B1/B3/B5/B7/B8/B20 TDD-LTE B38/B40

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銀行をやめて人材系のHRテックらしいメガベンチャーにいたかと思えば、今はSIerで企画とかしています