さて、これで4記事目になりますでしょうか、春のヘッドフォン祭り2016レポートシリーズ、今回はだいぶ前にこのブログでもこんな記事を書いていたAcoustic ReserachのDAP、AR-M2の弟分となるAR-M20についてのレポートです。
Acoustic Research AR-M2試聴してきますた(ポタ研に行ってまいりますた!②
このAR-M20はだいぶ昔のポタ研でレポート記事を書いていたAR-M2からアナログボリュームなどを省略することでコストダウンを図った機種で、今年の6月17日に発売する予定の機種です。
実売想定価格は74,000円ほどと、現在約15万円のAR-M2の半額ほどの価格です。
ただし、実際の性能や音に関しては、ほぼAR-M2と同様の構成となっており(Android部まで全く同じでした…いや、Android 5.1にしようよ…さすがに…)、コストダウンしても妥協しない仕様となっています。
AR-M2譲りの妥協しない音
音質に関しては、AR-M2譲りの音作りです。AR-M2から大分本体が薄くなり、コンパクトになりましたがそのコンパクトな筐体からとは思えない元気な音を鳴らしている印象を受けました。
弱ドンの音ですが、必要十分な解像度を誇っています。
なお、対応するファイルはネイティブで再生できるのは24bit/192KHzまで(それ以上はダウンコンバート)、DSDもPCM変換での再生です。
Android搭載で快適なUIは健在
UIは全面タッチパネルというのもあり使いやすい。ただ、デザインは古め |
AR-M2が登場した時は、まだAndroid搭載のDAPは非常に少なく(iBassoのDX100/HDP-10Rくらいでした)、当時はまだ新しかったAndroid 4.3搭載のAR-M2は非常に魅力的だったのを記憶しています。
Android OSは若干古めのAndroid 4.3 |
今では、FiiO X7もAndroidを搭載していますし、大分珍しくなくなりましたが、AR-M2の弟分のこの機種でもM2での操作性を引き継ぎ快適な操作感となっています。
再生アプリを触っていて気付きましたが、デザインが2014年当時のデザインですね。そろそろ、マテリアルデザインに移行しても良いのではないかと思います。
デザインはアナログボリューム省略で薄くコンパクトに
AR-M2からの変更点としてアナログボリュームの省略がありましたが、これによりボリュームノブが本体からなくなったため若干本体が薄くなりました。他のデザインは基本的にAR-M2を踏襲しているため、AR-M2と見分けがつかないくらいにそっくりです。
ボリュームノブ省略でスッキリした上部
下部には3.5mmステレオミニとmicroUSB
左側面にはボリュームキーと電源ボタン、microSDスロット
7万円台なら買えるかもしれない価格
Acoustic ReserachのAR-M20に関しては完全に下調べ無しだったため、試聴した当初はAR-M2とAR-M20の区別がつかず困惑していました。
(1年も発売を延期したのかもと考えてもいたり…)
そのように感じてしまうくらいには音も、デザインも、操作感もよい商品で好感を持てました。
7万円台なら買え….私は無理ですが、十分に良い機種だと思います。