【Plaud NotePin S】長友佑都選手も注目のAIボイスレコーダー「Plaud NotePin S」発表会&ハンズオンレビュー!待望の物理ボタン追加で操作性が向上。超軽量17.4gの性能からTreasure Data連携の法人向け新戦略まで、日本市場の最新動向に迫る

PLAUD株式会社が2026年3月19日にマンダリンオリエンタル東京で開催した「Plaud新製品発表会 長友佑都選手出演テレビCM公開」に参加してきました。今回の目玉は、ウェアラブルAIボイスレコーダー「Plaud NotePin」シリーズ最新モデルの「Plaud NotePin S」。従来モデルになかった物理ボタンを新搭載し、4種類のアクセサリーを同梱して税込28,600円、3月23日12時に発売開始という内容です。
Treasure Dataとの法人向けソリューション「Treasure AI Voice」や、サッカー日本代表・長友佑都選手を起用した日本初のテレビCM公開も同時に行われ、新製品・法人展開・プロモーションの三本柱で日本市場に向けた大型施策が一挙に打ち出される、非常に密度の高い発表会となりました。会場の熱気も相まって、Plaudの日本市場にかける本気度が伝わる内容です。

発表会は2部構成で、合計約100名の報道関係者が参加。第1部のプレゼンテーションではPlaud Inc. VP of Operations and FinanceのGeorge Zviagin氏がグローバルビジョンと市場実績を解説し、続いてPLAUD株式会社 Sales Directorの鈴木直幸氏が日本市場の事業動向と新製品「Plaud NotePin S」の詳細を紹介。本記事ではプレゼンテーションの内容と会場で確認した新製品のレポートをお届けします。
ユーロモニター認定の販売台数世界No.1・日本はMAU世界1位の最重要市場



Plaudは「無限に広がる、知的ポテンシャル」をミッションに掲げるAIボイスレコーダーブランドです。George Zviagin氏いわく、AIは人間の代替ではなく人の力を引き出す「信頼して使い続けられるAIパートナー」であるべきとのこと。多くの人に共通する課題はアイデア不足ではなく、会話の中で生まれた重要情報が記録・活用されずに流れてしまう点にあるとし、「会話を、そのまま使える知識に変える」体験がPlaudの核心的な価値だと説明していました。

沿革としては、2021年12月に米国サンフランシスコで創業。2023年6月に初代「Plaud Note」と第1世代AIプラットフォームを発表し、AIによる情報活用の第一歩を踏み出しました。2024年8月には「Plaud Note Pin」とAIプラットフォーム「Intelligence 2.0」で、AIをウェアラブルとして日常に溶け込む形へと進化。2025年7月にユーザー数が世界100万人を突破し、同年8月にはプロ向け「Plaud Note Pro」、10月には「Intelligence 3.0」と開発者プラットフォームもリリースと、わずか4年で急速な拡大を遂げています。

現在は世界170カ国以上で150万人以上のユーザーが利用中で、ユーロモニターインターナショナルの最新調査による「2025年の販売台数ベースで世界No.1のAIノートテイキングデバイスブランド」認定を今月取得したばかり。2026年にはモバイル・ウェアラブル領域を超える新展開として「Plaud Desktop」を投入し、PC上でも一貫したAI体験を提供するクロスプラットフォーム戦略を打ち出しました。



目標は「2030年までに世界中の5,000万人のプロフェッショナルの生産性を高め、より良い意思決定を支える」こと。鈴木直幸氏のプレゼンテーションによると、日本市場は2024年から本格展開を開始し、2025年の販売実績は前年比約4倍に成長。グローバル売上の約4分の1を占める世界第2位の市場規模に達しており、月間アクティブユーザー数ではアメリカを抜いて世界第1位を達成。国内の取扱販売店も400店舗以上に拡大しており、Plaudにとって日本は最重要市場の一つという位置づけです。

セキュリティ面では、日本のユーザーからの要望に応えてデータ管理をAWSの東京リージョンに移行済み。ハードウェアの製造とデータ管理を完全に分離した状態で開発・生産を行い、ISO/IEC 27001、ISO/IEC 27701、SOC 2 Type II、HIPAA、GDPR、EN 18031の6種類の国際基準に準拠した体制を構築。医療・法律・金融といった高度なセキュリティが求められる分野での採用も広がりつつあるとのことでした。




法人向け展開としては、Treasure Dataとの共同プロジェクト「Treasure AI Voice」を2026年4月13日から日本市場で提供開始。Treasure Dataはガートナー、フォレスター、IDCの世界三大ITリサーチでCDP部門のリーダーに選出されている企業で、PlaudのAIボイスレコーダーとCDPを連携させることで、これまで「記録の空白地帯」だったオフラインの顧客接点を音声データとしてデジタル化するソリューションとなっています。
録音データの文字起こし・統合・分析を自動で行い、デバイス上のデータは転送後に自動消去されるため法人利用で求められる個人情報漏洩対策もカバー。営業議事録やカスタマーサポート、トレーニング用途に加え、2026年10月に義務化されるカスタマーハラスメント対策への活用も強力な訴求ポイントとして挙げていました。
Plaud Desktop・Ask Plaudスキル・インフォグラフィック生成の三大拡充

ハードウェアに加えてソフトウェア面でも大きなアップデートが行われました。まず注目は「Plaud Desktop」。オンライン会議の録音・文字起こしに対応するデスクトップアプリケーションで、Zoom、Google Meet、Microsoft Teamsなど各種オンライン会議サービスに対応。会議ロボットの導入が不要で、会議の開始を自動検知して録音を開始する機能も備えています。鈴木直幸氏いわく「オンライン会議も録音したいというユーザーの要望を受けて開発した」とのこと。
これまでのPlaudはウェアラブルデバイスを中心に「対面の会話」をキャプチャすることに強みがありましたが、Desktopの登場によりオンライン会議もカバー可能に。競合のオンライン会議特化ツールとは異なり、ウェアラブルでオフラインの会話を、Desktopでオンライン会議を、とシーンに応じた使い分けを同じAIプラットフォーム上で一元管理できるのはPlaudならではの強みという印象です。


実際に筆者の環境でもPlaud Desktopを試してみました。オンライン会議の開始を自動で検知して録音が始まる挙動はスムーズで、「録音ボタンを押し忘れた」というありがちなミスを防いでくれるのは非常に助かるポイント。録音データはスマートフォンアプリと自動で同期されるため、デスクトップで録った会議もモバイル側からすぐに確認・要約生成が可能。移動中にスマホで議事録をチェックする、といった使い方も自然にできる仕上がりです。
AIアシスタント機能「Ask Plaud」も大幅に進化。録音データに対して質問するだけでAIが会議内容に沿った回答を提供する機能ですが、今回のアップデートでは15種類以上から選べる「スキル機能」を新搭載。さらにユーザー独自のプロンプトを使用した「マイスキル」を最大10個まで作成可能で、デザインも一新されて検索性も向上しています。


筆者が実際の社内打ち合わせの録音データに対して「リーダーシップ」スキル試したところ、会議中の発言パターンを分析したコーチング視点のフィードバックが自動で出力されました。私の発言の中でどのようにすればより良い議論となるのか、その改善提案を行ってくれます。発言内容をもとに作成してくれるため、私の発言をそのまま引用したうえでどう説明すべきだったかを具体的に示してくれるのが嬉しいところ。

さらに「成長評価」として私の説明によって相手がどれだけ成長に結びつくことが出来るのかという点についても評価してくれます。私の場合は、アクションアイテムについての期限感の設定や、具体的な行動への賞賛が少ないとのこと。自身でも自覚しているところではあるものの、このようにAIに指摘されることで、何度も振り返るということが出来ると思います。次に意識すべきアクションは何かまで提案されるため、単なる議事録の域を大きく超えた「会議の振り返り・自己改善ツール」としてのポテンシャルを感じます。マネージャー層やチームリーダーにとって、自分のファシリテーションスキルを客観視できる非常に有用な機能です。

新機能の「インフォグラフィック生成」も試してみました。打ち合わせの録音データから核心的な結論、スケジュールリスク、技術仕様の選択肢、アクションアイテムなどを自動で抽出し、1枚の図解形式にまとめてくれる機能。実際に生成されたインフォグラフィックでは議論のポイントがカテゴリごとに視覚的に配置されており、テキストベースの議事録よりもはるかに全体像を掴みやすい仕上がりでした。
会議後に「あの打ち合わせで何が決まったっけ」と振り返る際や、参加できなかったメンバーへの共有資料としてそのまま使える完成度。要約テキスト、インフォグラフィック、Ask Plaudの深掘り分析と、一つの録音データから多角的なアウトプットを引き出せるPlaudのAIプラットフォームは、他の議事録ツールとは一線を画する体験を提供しているという印象です。
物理ボタン新搭載で録音操作の確実性向上・前モデル同サイズのPlaud NotePin S

今回の発表会のメインとなる新製品「Plaud NotePin S」は、ウェアラブルAIボイスレコーダー「Plaud NotePin」シリーズの最新モデル。コンセプトは「知性を拡張する、ウェアラブルAIボイスレコーダー」で、会議や商談、取材、日常のアイデアメモなど、さまざまなビジネスシーンでの会話を記録し、AIによる文字起こしや要約で効率的に情報整理を行うデバイスです。
最大のアップデートポイントは、従来モデルになかった物理ボタンの搭載。長押しで即時録音開始、短押しで重要な発言をハイライト記録できる仕様で、ポケットの中や手元を見ずに録音の開始・停止を確実に行える仕組みです。ハイライト機能は従来アプリ側でしか操作できませんでしたが、NotePin Sではデバイス単体で利用可能に。日本のユーザーから寄せられた「デバイス側でハイライトを使いたい」という要望を直接反映した改良とのことです。

前モデルのPlaud Note Pinも会場に持ち込んで比較してみましたが、本体サイズはほぼ同じ。デザインも大きくは変わっておらず、従来のNote Pinユーザーなら違和感なく移行できるサイズ感です。ただし操作体験は大きく異なります。前モデルはタッチ操作のみだったため、実際の運用では録音が正しく開始されたかどうかがわかりづらいという問題がありました。
筆者自身も前モデルを使っている中で、会議の冒頭に録音を開始したつもりが実は開始されておらず、重要な議論の冒頭部分が録れていなかった……というミスを何度か経験しています。NotePin Sの物理ボタンならボタンを押した際のクリック感で録音開始を確実に把握可能。地味な改善に見えるかもしれませんが、ビジネスの場で「録れていなかった」は致命的なだけに、既存ユーザーにとっては大きなアップグレードポイントという印象です。


もう一つの注目ポイントが、4種類のアクセサリーを標準同梱している点。マグネットピン、クリップ、リストバンド、ネックストラップの4種で、シーンに応じた装着スタイルを自由に選択可能。従来は別売りだったアクセサリーも含めてパッケージに入っているため、購入後すぐに自分に合った使い方を試せるのは嬉しい配慮です。
会議ではクリップで胸ポケットに、移動中はネックストラップで首から下げて、デスクワーク中はリストバンドで手首に、と柔軟な運用が可能。本体重量は超軽量の17.4gで、装着していることを忘れるほどの軽さ。連続録音時間20時間、スタンバイ40日間と、1日の会議をすべて録音しても余裕のあるバッテリー性能を確保しています。
さらにApple「探す」機能にも近日中のファームウェア更新で対応予定。NotePin Sのような小型デバイスはバッグやポケットの中で行方不明になりがちですが、iPhoneの「探す」アプリから位置を確認できるようになれば紛失リスクを大幅に軽減可能です。コンパクトなデバイスだからこそのユーザーの不安にしっかり応える機能追加と言えます。
シルバー・ブラック・パープル3色展開・税込28,600円で3月23日12時発売



Plaud NotePin Sのカラーバリエーションはシルバー、ブラック、パープルの3色展開。メーカー希望小売価格は税込28,600円で、4種類のアクセサリー同梱を考えるとコストパフォーマンスの高い価格設定という印象です。発売日は2026年3月23日(月)12時から。公式サイト、Amazon公式ストア、楽天市場公式ストアに加え、エディオン、ビックカメラ、ヤマダデンキ、ヨドバシカメラの大手家電量販店でも取り扱い予定となっています。
なお、Plaudの料金体系として、AIによる文字起こし・要約機能のフル活用には月額または年額プランへの加入が必要です。録音機能自体はプランなしでも利用可能ですが、文字起こし・要約・Ask Plaudなどの機能をすべて使うにはサブスクリプションが必要になるため、この点は購入前に確認しておくのがおすすめです。

会場には実機の展示コーナーも設けられており、3色のカラーバリエーションや各アクセサリーの装着感を実際に確認できました。パープルは落ち着いたトーンで男女問わず使いやすい色味、ブラックはビジネスシーンに馴染む定番カラー、シルバーは清潔感のある仕上がり。手に取ってみると17.4gという軽さはやはり印象的で、クリップで胸ポケットに装着しても重さを全く感じないレベルでした。
「最高の成果アシスタント」長友佑都選手出演の日本初TVCM・3月28日全国放送

発表会の後半では、日本初となるPlaudのテレビCMを会場で披露。出演はサッカー日本代表の長友佑都選手です。アートディレクターの鈴木幸平氏いわく、CM制作の目的は好評のPlaud製品を日本市場でより多くの人に知ってもらい、実際に使ってもらうこと。長友選手の起用理由は、長年トップレベルで活躍するプロアスリートでありながら近年は起業家としても挑戦している点が、Plaudの「AIの力で挑戦する人の可能性を最大限に引き出す」というブランドコンセプトを体現するからとのことでした。

PLAUD株式会社は昨年よりFC東京とオフィシャルパートナー契約を締結しており、FC東京チーム内でもPlaudのAIボイスレコーダーがミーティング記録等に活用されているとのこと。撮影現場では長友選手がポジティブな雰囲気をつくり、非常に良い空気の中で撮影が進んだそうです。CM本編では、長友佑都がプロサッカー選手として、そして経営者として最高の成果を追い求める姿を描き、その挑戦を支える存在としてPlaudを位置づける構成になっていました。

続いて長友佑都選手のビデオメッセージを上映。長友選手はチーム活動のため会場への参加は叶わなかったものの、Plaudへの率直な感想をビデオで語っていました。初めてPlaudの話を聞いた際に「AIの力で挑戦する人の可能性を最大限に引き出す」というコンセプトに共感し嬉しくなったとのこと。自身がワールドカップという大きな目標に向けて日々挑戦する中で、瞬時の決断が求められる場面で記録をPlaudに任せることでプレーに集中でき、後からの振り返りにも役立つと語っていました。
特に印象的だったのは「Plaudが常に進化していることにライバル感すら感じる。自分も負けられない」という発言。製品を単に便利なツールとしてではなく、自身の成長を刺激する存在として捉えている点が、まさにPlaudが目指す「AIパートナー」のあり方を体現していると感じました。「皆さんもぜひPlaudと一緒に最高の成果を出し、挑戦していきましょう」と力強いメッセージで締めくくっています。
新製品・法人ソリューション・TVCMの三本柱による日本市場総合戦略

今回のPlaud新製品発表会では、NotePin Sの発売、Treasure Dataとの法人向け「Treasure AI Voice」提供開始、長友佑都選手を起用した日本初テレビCMという三本柱で、日本市場への本格攻勢をかけるPlaudの総合戦略が鮮明に打ち出されました。特にNotePin Sは、前モデルのユーザーフィードバックを丁寧に反映した物理ボタンの搭載やアクセサリーの充実 など、日本のユーザーの声に真摯に向き合った製品づくりが印象的です。
ソフトウェア面でもPlaud Desktopによるオンライン会議対応、Ask Plaudのスキル機能によるAI分析の深化、インフォグラフィック生成による視覚的な情報整理と、ハードとソフトを一体で進化させるPlaudのアプローチが明確に示されました。筆者が実際に試したAsk Plaudのリーダーシップ分析や成長評価の精度は想像以上に高く、録音データの活用方法に新たな可能性を感じさせる仕上がりでした。

「録音するだけで、覚えるべきこと・共有すべきこと・次にやるべきことが整理される」というPlaudの核心的な体験は、単なる議事録ツールの枠を超え、ビジネスパーソンの意思決定と自己成長を支えるAIパートナーへと着実に進化しつつあるという印象。2025年に前年比4倍という急成長を遂げた日本市場で、2026年はさらにどこまで伸びるのか注目です。

なお、グローバル施策として映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』(3月20日日米同時公開、主演:ライアン・ゴズリング)とのコラボレーションキャンペーンを3月30日から開始するとの告知もありました。「未踏のミッションを、共に」をコンセプトに、孤高なミッションに挑む人々を支えるPlaudのテクノロジーを描いたコラボレーションCMを展開するとのこと。
さらに2026年4月8日〜10日に東京ビッグサイトで開催される「Japan IT Week 2026」への出展も予定。ブース番号E14-6で新製品のタッチ&トライが可能とのことなので、AIボイスレコーダーの購入を検討している個人ユーザーはもちろん、法人導入を考えている方もぜひ会場で実機を体験してみてはいかがでしょうか。
















