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【UMIDIGI F2】低品質なUMIの時代は終わった。これからは高品質な「UMIDIGI」へ。最新UMIDIGI F2やUMIDIGI Xの高品質×低価格の秘密に迫る、UMIDIGI訪問インタビュー

ここ最近日本向けのプロモーションにも力を入れている中華スマートフォンメーカーと言えばUMIDIGI。昔はUMIと名乗っていたスマートフォンメーカー。当ブログでもUMIの製品はいくつかレビューしておりましたが、なるべく良く書こうとしても細かいところが目につく若干品質に難ありなメーカーでした。

今回クアッドカメラを採用したUMIDIGI F2の発売に合わせて、UMIDIGIの本社のある中国・深セン市のUMIDIGI本社を訪問。ここ最近のUMIDIGIの製品事情や、今後の展開について全力でインタビューを敢行してきました。

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過去の低品質だったUMIの時代は終わり。UMIDIGIは高品質なブランドに

ぶっちゃけ微妙なクオリティだったUMI Z

かつてのブランド「UMI」のスマートフォンを使ったことのある方なら分かることですが、UMIのスマートフォンはスペックシート上では高品質でも、他のUlefoneやElephoneといった中華スマートフォンと比べて使用感がなぜか数段階下と残念なブランドでした。そんなUMIのマーケティングの片棒を担いでいたのは遺憾でしたので、ここ2年位はUMIは一切紹介しないようになっておりました。ただ、今回はUMIDIGI F2の発売にあたり、当社からかなりのマーケティングを受け、根負け。あの頃の低品質なUMIに対する不満をぶちまけて来たわけです。

今回取材に応じてくれたのは、UMIDIGIで日本向けのマーケティングを行う女性2名(1人は日本留学経験者!)と凄腕のマーケティング専門の顧問。深セン市南山区にある本社には主にマーケティングの人材が集まっており、開発部門は別の場所という本社でインタビューを実施します。

まず最初に話題に上がったのは今後のUMIDIGIの戦略。最近はHelio P70を搭載したミドルハイモデルを中心に一気に商品展開を進めていますが、どんな戦略なのかは気になるところ。

各サプライヤーの最高品質品を厳選。ミドルレンジで最も高品質なスマホへ

UMIDIGIの一番の目標は高品質な製品の販売。昔のブランドの頃は「安かろう悪かろう」だった品質についてブランド変更とともに本気で変革をしたとのこと。特に槍玉に挙げられることが多かったソフトウェアに関しては外製していることには変わらないものの、発注先を変更。発売後もフィードバックに基づいたアップデートを提供していくとのこと。
また、各部品の調達に関しても変更。中華スマートフォンメーカーは基本的にどこも似たりよったりのメーカーからパーツを調達していますが、各メーカーの中で最も高品質なものを採用するようにしているとのこと。なので、XiaomiやOPPOといった大手の利用するサプライヤーとは一段下のクラスのメーカー中で一番上という方向性とか。
ただし、当然コストとの兼ね合いもあるため、UMIDIGIでは現在はカメラとディスプレイに注力しているとのこと。確かに最新のUMIDIGI F2では4800万画素のクアッドカメラを採用したり、6.53インチのFHD+ディスプレイを採用したり力を入れている感じ。

売上のうち日本は20~30%。日本人のサブスマホとしての地位を目指す

UMIDIGI全体の販売量のうち日本向けの販売量はなんと20~30%という高水準。以前から日本のAmazonでの直販を開始したり、最近は技適の取得をしたことで完全に合法でUMIDIGIのスマートフォンを日本国内で利用可能な環境が整ってきたり。日本向けの施策を展開することで、より購入しやすいスマートフォンになっていこうとしているわけ。
UMIDIGIでは日本人向けに必要な機能としてカメラとバッテリーを重要視。UMIDIGI F2でも5000mAhを超える大容量バッテリーの採用をしていたり、バッテリー強化シリーズのUMIDIGI Powerシリーズをリリースしたりして力を入れているわけ。今後はさらに防水性能をもたせたりして日本人受けする機能をつけていきたいとか。
日本国内におけるUMIDIGIのコンセプトは、日本人の2台目となるスマートフォン。なので、あくまでもメインスマートフォンとしてではなく、サブ機として使える性能とバッテリーをもたせる方向。ライバルはHuaweiやSONY、appleといったハイエンドモデルのメーカーではなく、XiaomiやOPPOといった低価格モデルも出しているメーカーとか。個人的にはその2社からは認知もされていないレベルかと思いますが…
私の周りの一般的な方々は基本的にスマートフォンは1台しか所有していませんが、日本留学経験のある担当者の方は「2台持ちの人はたくさんいる!」と自信満々。色々と突っ込みどころ満載の日本進出計画については生暖かく見守っていきたいところ。

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発売直後のUMIDIGI F2と、UMIDIGI Xをトライ。品質アップを実感

手前がUMIDIGI F2

自信満々に日本進出計画や製品の品質向上をお話していただいた以上、ちょうどインタビューの翌日から予約開始した最新モデルF2とその前モデルを触らない理由はありません。今回は特別に14日から予約受付中のUMIDIGI F2とすでに日本国内でも発売しているUMIDIGI Xを試してきました。

まず最初に試したのは予約注文を始める直前だったUMIDIGI F2。本モデルはUMIDIGI初のピンホール前面カメラや、バックカメラはクアッドカメラの採用とハイエンドモデル並みの機能を盛り込んだ機種。当ブログでも一度ご紹介していたので詳細なスペックはそちらで。
現在は出荷開始まで30日を切り、ソフトウェアの最終調整中。特にカメラの部分のソフトウェアがまだ未完成とかで、今回触らせていただいたプロトタイプでは利用できず。ステータスバーの時計がピンホールカメラで隠れたままだったりとソフトウェアはぶっちゃけ全く出来上がってない感じ。ただ、触れる限りは設定画面やブラウザなどのアプリへの遷移あたりはかなりスムーズ。確かに改善していることは感じられました。

ここで勘の良い読者の方はお気づきかと思いますが、UMIDIGIのサイトで紹介されていた「UMIDIG F2で撮られた写真」とは何なのかということ。曰く「F2のセンサーで撮影したものを、ソフトウェアが未完成のためPCで編集したもの。F2と同じもので撮られたことには間違いない」とのこと。ぶっちゃけ、グレー、というか個人的にはアウトです。消費者生活センターに投げたら9割型UMIDIGIが負けます。中国企業だから関係ないけど。

ディスプレイはさすがといった綺麗さ。UMIDIGI XではHD画質でしたが、本モデルはフルHD+の高解像度。筐体のクオリティは非常に高く背面の美しさはもちろん、側面の仕上がりもグッド。最初に本体を見たとき、大手メーカーと変わらないレベルの筐体で驚きました。

そんなUMIDIGI F2はUMIDIGIの公式AliExpressで現在は199ドルで予約受付中。日本円にしても2万円強と性能に対して圧倒的な安さを実現しており、まさにサブスマホ、2台目としてありかもです。

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カメラのクオリティはまずまずアップ。UMIDIGI X

もう一つ試してきたのは、すでに日本国内での販売も開始しているUMIDIGI X。背面トリプルカメラ画面内指紋センサーなど先進的な技術を盛り込んだUMIDIGIが放った現行の最新モデル。どこかのP30 Proで見たことのある見る角度で反射の変わる背面はかなり美しいモデル。

今回試させていただいたのは社内用のモデル機のため、すでに色々と設定済み。画面内指紋認証を試すことは残念ながらできなかったものの、私の指で解除できないことは確かめられたため某社のように他人でも開けられることはなさそう。

アプリを開いてみたり、ブラウザを開いてみたり、カメラを使ったり、(勝手に)WeChatを見たりしている限りMediaTek採用機によくある発熱やカクつきは感じられるソフトウェアの進歩を感じられたのはグッド。実機を実際に買ったOrefolderさんのレビューとかも参考になりそうです。

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広角カメラで撮影

通常の撮影モードで撮影

UMIの中で個人的に不満が大きかったのはカメラ。外に持ち出したりといったことはできなかったため、社内を少し撮っただけですが昔に比べて撮影クオリティは上がった感じ。UMIDIGI Xでは広角カメラも搭載しており、結構広い範囲も一発で撮れたり。発色自体も薄さは感じるものの許容範囲かなという感じ。ただ、フォーカスは個人的には甘さを感じました。

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F2をはじめ今後の新商品と、カメラのアップデートに期待。

今回訪問したUMIDIGI。いくつか倫理的に怪しい部分もあったりしたものの、今後の戦略を聞けたりや最新モデルを触ってきたりとなかなか実入りのある訪問に。すでにプリセール中のUMIDIGI F2はもちろん、現在開発中の6000mAh以上のバッテリーを搭載するUMIDIGI Power3など今後の当社の新商品についても期待が高まります。

現在UMIDIGIはHelio P70にクアッドカメラ、ピンホールディスプレイ搭載のF2を199ドル、トリプルカメラに画面内指紋センサー搭載のUMIDIGI Xは189ドルで販売中。ぜひ、一度お試しいただければ幸いです。

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1 コメント

  1. UMI個のメーカーは公表スペックと実機とのギャップがでかすぎる。まだまだあと数年は使い物にならない印象。ガンガレ!

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銀行をやめて人材系のHRテックらしいメガベンチャーにいたかと思えば、今はSIerで企画とかしています