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【万座高原ホテル】豊富な源泉をふんだんにつかった石庭温泉露天風呂に入り放題!温泉も食事も自然も楽しめる万座温泉の万座高原ホテル宿泊記

2020年のコロナ禍以降、海外渡航を阻まれてからというもの日本国内をあちこちに旅行し、様々な温泉を巡ってきました。昨年2021年は50泊以上を全国各地のホテルで過ごし、旅行オタク、というよりもホテルオタクと言っても過言ではないハマり具合。特にそんな私の中でも温泉を最重要視する時に欠かせないのが群馬県は万座温泉。標高1,800メートルという高さと、硫黄濃度日本一の泉質、そして各ホテル内で食事も温泉も、アクティビティも完結できる手頃さが魅力です。
今回は友達同士の3人組で万座温泉にある温泉ホテル、万座高原ホテルに宿泊してきたのでレポート。万座温泉内にはプリンスホテル系列では万座プリンスホテルと、当ホテルの2つのホテルがありますが万座高原ホテルは石庭温泉露天風呂を備え、温泉を堪能したい方にぴったりなホテル。また、プリンスと比べ同価格で部屋も広く一泊二日だけでなく連泊にもおすすめなホテルです。

渋滞知らずの特急草津で一気に万座温泉の麓までアクセス

特急草津は上野駅発着

万座温泉までの行き方は、①関越自動車道を利用し渋川I.C.から車、②特急草津を利用し長野原草津口駅からレンタカー、③北陸新幹線で軽井沢駅まで行き、そこからレンタカー
or
シャトルバスの3通りが一般的。4時間強の運転を強いられる①はさておき、②と③では最近は③がメインルート。ただ、長野原草津口駅から車で1時間の②と軽井沢駅から1時間半、加えて有料道路利用の③であれば個人的には②の特急草津ルートがおすすめ。
     
東京駅→軽井沢駅は1時間強。このため一休みというより座ってちょっとしたらついてしまうスピード感。それに対して特急草津は群馬県は草津温泉の入り口である長野原草津口駅を目指し高崎線を快走し吾妻線へ。10時ちょうど上野駅発の特急草津1号で向かえば長野原草津口駅には12時18分に到着。約2時間強の電車旅でのんびり過ごすことができます。
現在特急草津に利用されている特急車両は、JR東日本のE651系。かつては特急スーパーひたちとして利用されていた車両。ちょうどバブル期にかけて製造されたこともあり、座席は新幹線等に比べてもゆったりとした作りで、ゆったり過ごすには最適。約2時間あれば駅弁を食べて一休みしても余裕があります。

     

長野原草津口駅には定刻の12時18分に到着。名前の通り草津温泉の入り口の駅で、ここから特急の到着時刻に合わせて草津温泉行きの急行バスが設定されています。ただし、今回は万座温泉を目指すためこのまま駅前の吾妻川を渡り向かいの駅レンタカー(トヨタレンタリース)へ。ここからは満を持して車で移動します。
なお、吾妻線経由で万座温泉にアクセスする際には路線バスも使用可能。その際は特急草津に長野原草津口駅で接続する普通列車、万座・鹿沢口駅行で終点下車後に西武観光バスを利用できます。(万座・鹿沢口駅13時00分発)

万座高原ホテルで広い部屋と、入り放題の温泉を堪能

今回宿泊する万座高原ホテルは1957年開業の老舗ホテル。万座温泉自体は昔からありましたが、西武鉄道グループによる万座温泉スキー場と、万座高原ホテル・万座プリンスホテル、そして万座ハイウェイの開業によって開発が進んだ温泉地。その先駆けの施設がこの万座高原ホテルです。万座プリンスに比べると三角屋根が特徴的で、他の万座やスキー観光地のホテルによくある構造をしています。

     
万座高原ホテルにはこまくさ館・しゃくなげ館・りんどう館の3つのタイプの客室を用意。今回はその中でも最も広いこまくさ館を利用しました。他の2タイプはベッドが縦に2つずつ並んだ合宿所のような部屋の構造ですが、こまくさ館はツインベッド+ソファーベッド×2でちょっと広めのホテルの客室という感じ。
部屋は26.5㎡で万座プリンスホテルの東館ツインなどの20㎡に比べても広め。また、浴槽を設けずシャワーのみとして独立洗面台と独立したトイレを配置。低価格帯のホテルでありつつも、高い居住性も実現しているのが魅力的。なお、同じ建物の1階に内湯に近い「百泉の湯」が位置しており、手軽に温泉に入ることが可能です。

宿泊したタイミングではまだ東京も残暑が厳しい季節。万座は夜は10℃台にまで気温が落ち込むため、過ごしやすいのも嬉しいところ。万座高原ホテル、万座プリンスホテルともに客室内にクーラーはありませんが、扇風機だけで心地よい高原の風を感じることができます。
写真は万座高原ホテル公式サイトより

夜の石庭露天風呂も幻想的(公式サイトより

万座高原ホテルといえば、四つの源泉から温泉を引いているた石庭露天風呂が魅力。雄大な万座の自然を眺めながら24時間浸かることができる温泉で、普段の疲れを癒やすことが可能。お湯の温度や色の異なる温泉を浸かり比べることで、同じ温泉ホテルの中でありながら湯巡りを楽しむことが可能です。

1日目の夜と2日目の昼前に石庭露天風呂に入りましたが、涼しい風(と雨)を浴びながら熱々の硫黄泉に浸かるのは至福。体が温まったタイミングでぬるめのお湯に入り、再び熱い源泉に浸かることで交互浴とまでは言わずとも、体を芯から温めることができます。

万座プリンスホテル公式サイトより

なお万座高原ホテル宿泊者は、万座プリンスホテルの温泉も利用可能。どちらかといえば、万座プリンスホテル→高原ホテルのほうが温泉の移動需要はありますが、万座プリンス側の大露天風呂であるこまくさの湯は高台からの長めを楽しむことも可能。時間があれば湯巡りをしてみるのも良いかも。

温泉に浸かったあとは、万座高原ホテル内のレストラン「白根」で夕飯をとるのもよし。地元嬬恋のキャベツを使ったロールキャベツや、群馬・嬬恋の郷土料理つみっこ汁も楽しめます。体が温まったところでビールを流し込み食事を堪能して、また部屋に戻ってゴロゴロする、これだけで完璧なはず。

     
なお、万座高原ホテル内のレストランは昼食営業はなし。そのためチェックアウト後に昼食をとりたい場合は万座プリンスホテル内のレストランしゃくなげを利用する必要があります。冬のスキーシーズンにはゲレンデから直行でき、アツアツの食事を楽しめるレストランしゃくなげは夏場でも豊富なメニューで営業。
万座高原ホテルに比べて天井が高く広々としたレストランしゃくなげでは、ホテルのレストランとは思えない価格で昼食を楽しめます。写真の排骨麺は1,700円で、この量を楽しめるわけ。なお、個人的には友人が食べていた鬼押出しカレーが気になりました。

夕飯を食べ温泉に浸かりほどほどに疲れてきたら、あとは部屋でダラダラ過ごせば問題なし。部屋に設置されているテレビは少し小型ではありますが、HDMIケーブルも接続できるため、Amazon
Fire TVなどを持ち込んで動画を再生するも、BGMを流すのにも最適です。
万座高原ホテルの売店は午後8時まで営業。売店でお酒とおつまみを買い込み、普段はできない話をするのにもちょうどよいはず。なお、8月半ばの時点で窓を開けておけば十分涼しく、布団をかぶって寝るくらいの温度感でした。

少し車を走らせれば絶景の毛無峠にも。ドライブがはかどります

万座温泉から車を20分ほど走らせ長野県側に入っていくと、群馬県とのもう一つの県境である毛無峠に到着。強い風が吹く峠で標高も高いことから周りには木は少なく草原が広がる日本でなかなか見られない景色。また、時折インターネットで話題になる「この先群馬、危険」の看板も拝むことができます。

     
この絶景を写真におさめるならドローンを持っておくとなお楽しめるはず。今回は残念ながら霧が濃く同行者の保有するDJIの最新型、DJI
Mini 3 Proを少し飛ばしただけで私のDJI Mavic Air
2は飛行も取りやめ。次回以降の万座訪問時に期待したいところ。

     
なお、私自身は何度か毛無峠は訪れており、今年2022年も今回の万座泊時が2回目。晴れているときにDJI
Mavic Air
2を飛ばすと毛無峠から群馬県側に入って行ったところにある小串鉱山跡の索道跡や一面に広がる草原による日本離れした絶景を楽しめます。

     

また、毛無峠の左右両面には土鍋山と破風岳の2つの山が位置。どちらも1時間足らずで登ることができるため手軽なのも魅力的。小串鉱山から伸びていた索道の鉄骨跡を脇目に登っていき、毛無峠の風をもっと楽しむのも、あえて群馬県へ下っていき人の手がほとんど入っていない道を進んでいくのも良いかも。アクティビティとしては文句のない仕上がりです。

絶景の温泉に入り放題。東京から手軽に温泉を堪能するなら万座を

今回宿泊した万座高原ホテルは、広い客室と様々な泉質を楽しめる絶景の温泉、そして自然を楽しめる毛無峠など、ただ温泉に入って終わりというわけでもないホテルでした。東京から特急草津とレンタカーを組み合わせることで3時間強で到着でき、24時間いつでも何度でも温泉に浸かれる温泉好きには堪らない場所。
万座高原は9月下旬から一足早く紅葉を楽しむことができ、これからの季節も存分に楽しめるエリア。また、12月末からは関東圏で最も雪質が良いと言っても過言ではないパウダースノーを楽しめる万座温泉スキー場も営業開始。オールシーズンで楽しめるホテルです。ぜひ、秋や冬の旅行に使ってみてはいかがでしょう。

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銀行をやめて人材系のHRテックらしいメガベンチャーにいたかと思えば、今はSIerで企画とかしています