本日まで開催されていたカメラと写真映像のワールドプレミアムショー、CP+(シーピープラス)。最終日の3日に訪問し、国内での知名度はイマイチなものの確かな性能とぶっ飛んだ発想力を武器に世界に挑む中国メーカー、YONGNUOのブースにお邪魔してきたのでレポート。レンズ交換式スマートフォン、YONGNUO YN450も国内初展示でカメラ好きにも、ガジェット好きにも魅力的な一品でした。
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スマートフォン+一眼レフ。ありそうでなかったを実現
マウントはキャノンEFマウント |
今回YONGNUOブースにて展示していたのは、YONGNUO YN450というスマートフォンに一眼レフを搭載したような製品。2016年にXiaoyiからミラーレス一眼が登場していたものの、そちらはあくまでもカメラ。YONGNUOのYN450は通信機能も搭載し、ちゃんとしたAndroidスマートフォンとして利用できるモデル。
OSには開発段階ではAndroid 7.1、SoCはSnapdragon 625を搭載しミドルクラスのスマートフォンとしての性能、加えて1600万画素のマイクロフォーサーズ機としての性能の両方を実現。撮影した写真を、モバイルルーターや他のスマートフォンの力を借りることなく、そのまま編集したり、WEBにアップロードできるわけ。
レンズはキャノンEFマウントのレンズに対応。マイクロフォーサーズでありながらEF-MではなくEFマウントなのは「世界で(特に中国で)最も使われているマウントだから」だとか。つまり、EFマウントのレンズならYONGNUOのレンズだけでなく、Canonはもちろんサードパーティ製のレンズも利用可能ということ。しかも、AFにも対応し向かうところ敵なしなわけ。実際にCP+の会場で他社製レンズを試した方もいたとのことですが、しっかり動作したとのことで期待が高まります。
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マニュアルモードでの撮影ももちろん可能 |
RAWでの撮影にも対応(開発機では選択できず不可) |
AFが怪しいところもあるが、写真は一眼クオリティ |
実際にCP+の会場で何枚か撮影してみる感じでは、まだまだ実用的とは言えないレベルという感じ。AFは圧倒的に遅く、かつ、シャッター半押しでは思った場所にAFが合わないというのもしばしば。最近のミラーレスでも増えてきた、タッチパネルから直接AFエリアを選択する際も、まだまだ精度が良くない印象。
ソフトウェアは作り込まれている面と、作り込み終えてない部分が両方残っている感じ。マニュアル撮影のモードは、ミラーレス一眼レベルの設定項目を、スマートフォンのカメラと同様の操作感で実現し、直感的に操作可能。反面、RAWでの撮影モードがまだ使えなかったり(保存形式はDNG形式)とまだまだ開発途中な面が見受けられました。
撮影した写真を見ている限り、写り自体はミラーレス一眼のそれと全く同じ感じ。レンズメーカーが挑むカメラということで、光学系については期待できそうな印象。上の写真からも撮影品質は十分高そうなのは分かるかと。
nanoSIMスロットとmicroSDスロット(32GBまで)を搭載 |
Android 7.1にSnapdragon 625を採用 |
拡張性に関しては、少々怪しい点も。microSDスロットは32GBまでと、今の大容量時代にしては寂しい感じ。そもそもSDカードではなくmicroSDというのも、スマートフォンらしい半面、カメラとしてはちょっと不安。このあたりは、今後どうなっていくのか気になるところ。
Android 7.1を開発機では搭載。SoCはSnapdragon 625を搭載したことで、ミドルクラスの操作性を実現。撮影用のアプリも含めてソフトウェアの動作はサクサクでした。Google Playに関しては現在は非搭載。今後搭載するかなどは未定です。
2019/03/06追記:Google Playに関しては、現在搭載予定なし。最初は中国国内での販売のみとなるため対応する必要がないとのこと。本国での販売状況を見て、他国での販売を行う場合はGoogle Serviceへの対応のための申請を行うとのこと。
ワイワイと本体を触っていて驚いたのは、YN450の軽量さ。重量は本体のみで336g(バッテリー込)と非常に軽量で、重量がどのくらいか現在確認中ですが、触った瞬間にあまりの軽さにびっくり。今でこそ私はNikon D750なんていうデカ重カメラですが、その前はSONY α6000とそこそこ軽い機種を使用。それと比べても、レンズ込みでひょいと持ち上げれるYN450には脱帽。お散歩カメラとして、圧倒的に使いやすいカメラになること間違いなしです。
昨年の秋頃に登場し、注目を集めていたYONGNUO YN450。現在4月頃の発売を目指して開発を継続中とのことで、見逃せないモデルでした。中国では約2500元(日本円で4万円超)ほどでの発売を予定しているとか。国内での販売予定に関しては、特に未定ですが、発売になったら直輸入してでも購入したい製品。
ちなみに、ブースの方いわく今後YN460や、YN450 MK2もあるかも?ということで、現在の型落ちセンサーではなく上位のセンサーの搭載モデルや、スペック面でも改善の加わったモデルも期待大。今後ガジェット好きにも、カメラ好きにも、それ以外のカメラ初心者の方にも要注目なモデルでした。
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YONGNUOのレンズ自体も、圧倒的コスパでアリ
YONGNUO公式サイトより |
そもそも私がYONGNUOを知ったきっかけは、カメラ用のレンズを眺めていたときのこと。最近は国内のメーカーだけでなく、韓国のSAMYANGも高性能・高品質なレンズを発売しているのはお気づきかと思いますが、さらにコストパフォーマンスに優れた製品を展開しているのが中国メーカー。特にAmazonなどで見かけることがあったのが、このYONGNUO(永诺)。中国深圳に本社を置く、れっきとしたレンズメーカーです。
YONGNUOのレンズの中で、特に人気があるのがYONGNUO YN 100mm F2。100mmの中望遠単焦点ながら開放F値F2を実現したモデル。ニコンFマウントもリリースされているので、実際に試してみましたがボケ方が圧倒的。一本持っておくと、かなり撮影が楽しくなりそうな一品。今回のCP+では、登場直後ということもあり試される方が多かったとか。
YONGNUOといえば、キャノンの撒き餌レンズであるCanon EF50mm F1.8 STMのコピーレンズYONGNUO 50mm F1.8。本家と同様の絞り羽根7枚で最短撮影距離は45cmのど定番な性能を抑えた一本。こちらもニコンFマウントのものも販売しており、試してみました。
フルサイズでの50mm(APS-Cでは35mm)のレンズというのは、もっとも定番ともいえるレンズで人間が見たままをそのまま切り取る画角。絞った状態ではハッキリと、開放状態では狙った場所だけを際立たせる力が必要なわけですが、とってもいい感じ。これでキャノンEFマウントは5,500円、ニコンでも8,000円弱、しかもAF対応とは驚き。家に帰って即購入しました。ということで、皆様もYONGNUOのレンズもぜひ。
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