【Amazfit T-Rex 3 Pro】26.6日超ロングバッテリー&高精度GPSでヤマレコ・YAMAPの地図を利用可能!登山にぴったりなスマートウォッチAmazfit T-Rex 3 Pro登山レビュー【PR】

秋といえば登山の季節。あまりにも長い夏で秋が来ないように思ってしまうほどの天気でしたが、最近は秋らしい日が続いておりちゃんと秋が来ているようにも感じます。涼しくなってきたら楽しみたいのが登山。関東をはじめ都市圏からアクセスしやすい山はこれから徐々に紅葉が色づいてくる季節。手軽に登山を楽しむのもきっと楽しいはずです。今回は、そんな登山の際に登山ルートを把握したり、運動状況を手軽に確認できるスマートウォッチ、Amazfit T-Rex 3 Proを実際に登山で利用してレビューします。
Amazfit T-Rex 3 ProはAazfitから登場しているフラグシップスマートウォッチ。1.5インチ480×480のAMOLEDディスプレイを搭載し、屋外でも見やすいディスプレイと、最大26.6日、ヘビー仕様でも10日間使えるバッテリー持ち、チタン合金とサファイアガラスによって米国国防総省制定MIL-STD-810G規格の9項目(低圧・高温・低温・熱衝撃・湿度・振動・衝撃・液体汚染・着氷性)に準拠した堅牢性能を実現したモデル。24時間の心拍数、血中酸素飽和度測定や、スマートフォンの通知への音声入力返信など豊富な機能を備えています。機能面に関してはすでにレビューしているのでそちらをぜひご参照いただければ。
Amazfit T-Rex 3 Pro 48mmのスペック
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| カラー | Tactical Black、Black/Gold |
| サイズ | 約48×48×14mm |
| 重量(本体のみ) | 約49g(ストラップ含む:74.5g) |
| ボディ素材 | ベゼル・ボタン:チタン合金(グレード5)、フレーム:合成樹脂 |
| ボタン数 | 4個 |
| 防水性能 | 10ATM(水深45mまで対応) |
| ディスプレイ | 1.5インチAMOLED、サファイアガラス |
| 解像度 | 480×480、PPI 322 |
| 輝度 | 3,000nit |
| バッテリー容量 | 700mAh |
| 充電方法 | マグネット式充電 |
| 充電時間 | 約3時間 |
| バッテリー駆動時間 | 最大26.6日(通常使用)、最大10日(ヘビー使用) |
| GPSモード | 最大42時間(高精度)、最大114時間(バッテリーセーブ) |
| センサー | BioTracker™ M 6.0 PPG(5PD+2LED)、3軸加速度センサー、3軸ジャイロスコープ、温度センサー、環境光センサー、地磁気センサー、気圧センサー |
| 接続 | Bluetooth 5.2 BLE |
| 位置計測 | 6衛星測位システム(GPS、GLONASS、Galileo、BDS、QZSS、NavIC)デュアル周波数GPS |
| その他機能 | スピーカー・マイク内蔵、デュアルモード懐中電灯、音声通話対応 |
| 対応デバイス | Android 7.0以上、iOS 14.0以上 |
| OS | Zepp OS |
長時間の登山でも現在地を簡単に把握。ヤマレコ・YAMAPから地図をダウンロードして反映可能


登山に出かける前の事前準備として、ヤマレコやYAMAPを用いて登山の計画を立てるところからスタート。今回は山梨県の羅漢寺山を尋ねることにしました。朝9時頃に石和温泉につくようにし、そこから昇仙峡行きのバスに乗って長潭橋近くの登山口から樹林帯を通って白山、白砂山、パノラマ台のルートをたどり主峰・弥三郎岳(標高1058m)を目指すルート。山梨のハイキングコースの中ではメジャーなルートの一つのようです。

以前はヤマレコやYAMAPでは登山の計画を立てたデータを、Amazfit T-Rex 3 Proで使えるGPX形式で無料でダウンロードすることができましたが今ではどちらもプレミアムプランが必須に。どちらのアプリが優れているということはないので、使いやすい方のプレミアムプランを登録してダウンロードすればOKです。


ダウンロードしたGPXファイルはスマートフォンからZeppアプリを指定して開くことで、Zeppアプリに取り込む事が可能。取り込んだファイルは必要に応じてファイル名をわかりやすく修正したり、編集を行うことも可能。登る向きを変えるなどはZeppアプリ上で簡単に変更することができます。確認が終わったら”デバイスに送信”を押すことでAmazfit T-Rex 3 Proに送信することが可能です。


Zeppアプリに取り込んだルート情報は、アプリ内の”マイルート”から確認することが可能。また”ルートを作成”機能を使うことでアプリ内のマップ(おそらくOpenStreetMap)上の道路をなぞったルート作成が可能。ただ、これはあくまでもマップ上に記載の道しか使えないため、登山道でのルート作成はできませんでした。


マップのダウンロードが完了したら準備完了です。秋の羅漢寺山を目指して新宿駅から特急あずさで出発します。羅漢寺山に向けては、石和温泉駅から山梨交通の昇仙峡行きの快速バスを利用するのがベター。甲府駅からも乗車できますがハイシーズンはかなり混雑するため、始発の石和温泉駅から乗車すると着席を狙うことができます。



今回の出発地点は昇仙峡入口・天神森バス停。ここから登山道に進んでいきます。Amazfit T-Rex 3 Proで運動モードからハイキングを選んで、ルート設定メニューからルートを呼び出せば準備万端です。ルートの概要についてもT-Rex 3 Proの画面上から確認することが可能。最後にルートの概要を確認したら登山を開始できます。

登山道の入口には簡易的な柵が設けられており、これを抜けて入山します。熊出没注意の看板もあるので熊鈴を用意して入山。ルートの概況としては、最初はなだらか目な登山道が続き、途中から上りの角度が少し急になる感じ。登山用のトレッキングポールを持っておくと負担を軽減することができるのでベターです。


登っている最中はAmazfit T-Rex 3 Proの画面上で運動時間や、実際に歩いた距離、心拍数、現在高度をひと目で確認が可能。今回の登山の際には誤って、最初の2kmほどはルートの表示を逆向きにしてしまっていたので途中から再度計測をしているため実際の距離に比べて短くなっています。画面を切り替えると地図を表示することも可能。地図上では今まで歩いてきた軌跡と、これからのルートを確認することが可能です。写真の分岐点はすでに白山、白砂山を抜けてパノラマ台の手前まで来たときの状況。このため、少し予定とずれた場所のベンチで一休みしている状態です。


他の場所で撮影した様子がこちら。ルート中の残りの距離や次の分岐点でどちらに曲がるべきかというのも合わせて表示してくれます。登山中は、細かく居場所を確認したいときには詳細に、大雑把にルートを確認したいときには広めの地図に切り替えて見ていました。個人的には、50mの表記があるものぐらいが今後のルートを確認しやすかった印象です。
なお、GPSの誤差なのか、それとも単純に地図が誤っていたのかは分かりませんが、登山道中で少し迷うような分岐があった際にヤマレコアプリ、T-Rex 3 Proの地図を確認しても絶妙にどちらが正しいのか判断がつかず間違ってしまう場面がありました。おそらく地図側の表記が実際の登山道に比べて大雑把な印象で、少し進んでみてマップ上で正しいかどうかを確認すると良さそうです。Amazfit T-Rex 3 Proなら一定距離逸脱したとき(20m/50m/100mで設定可能)に警告を発出することもできるので、それを設定しておくのもベターです(デフォルトは50mで設定)。

今回はヤマレコアプリのGPS機能も利用しながら登っていましたが、登山道を歩いている途中でいちいちスマートフォンを取り出してマップを確認したり、登山の状況を確認するのは面倒極まりないところ。歩きづらい登山道でスマホを凝視したら転んでしまうリスクも、スマホを落とすリスクもあります。対してAmazfit T-Rex 3 Proの画面ならすぐに確認でき、腕に巻き付いているので落とす心配がないのも安心でした。



登山中に気になるのが現在地点からどれだけ登るのかということ。終わりのない上り坂を登り続けるのは苦しいもので、あとどれくらい上り坂があるかというのをパッと見れる”上昇距離の概要”は便利。途中で休憩した際に確認して、残りの登り幅や登りが急かどうかもひと目で確認することが可能。高度計画面や傾斜画面を見ながら、実績も確認すればモチベーションを維持することが可能です。


今回の弥三郎岳周遊ルートの目玉は、白い岩場が特徴的な白砂山山頂と最終目的地の一つであるパノラマ台から眺める富士山。白砂山山頂はそれなりに広くなっており、登山者たちが思い思いに昼食を食べたりリラックスしていました。パノラマ台側はロープウェイで簡単に登ってこれるため軽装の方で賑わっている感じ。東京にいるとそこまで実感しない富士山が山梨から見ると圧倒的な大きさで、これは確かに神聖視したくなるな、と感じるものでした。



今回は周遊ルートで登山をしたこともあり、下山してバス停に着くまでをルートに取り込んでいました。最後のバス停の場所はヤマレコ側のデータが間違っていたため画像のようにルートから逸脱していますが、どんどん下っていく様子についても記録することができました。パノラマ台側には山麓から山頂までを一気に登れる昇仙峡ロープウェイがありますが、下山にも使わずトレイルコースを一気に駆け下りて来ました。




下山が完了してAmazfit T-Rex 3 Pro側の計測を止めれば、過去の自身の記録と照らし合わせて最大の結果があればこれも表示されます。あとは、実際に歩いた距離やペース、時間、ラップ詳細、トレーニング効果も表示。登山はずっと歩いているだけのように思えますが、上り坂が多いことやそもそも時間が長いこともあってトレーニング効果は高くなっています。

昇仙峡側に下山して甲府駅に戻る際には、昇仙峡滝上バス停から快速の甲府行きバスに乗るのがベター。昇仙峡滝上バス停の位置はヤマレコなどでは本来の場所に比べて下流側に表示されてしまうので要注意。実際の場所は昇仙峡影絵の森美術館の前の駐車場に乗り場がありました。
5時間GPSをフルで使っても約30%しかバッテリー消費なし。脅威のバッテリー持ち

今回は登山中合計すると5時間ほどAmazfit T-Rex 3 ProではGPS機能を利用して、ルート上の位置を確認したり、運動状況を記録するのに活躍。また、基本的に常にマップを表示して使っていたため、5時間はぶっ通しでT-Rex 3 Proのフル機能を使っていたことになります。朝5時に家を出て帰宅して充電残量を見るとなんと66%。34%しかバッテリーを利用していませんでした。
5時間の登山で30%ほどのバッテリー消費と考えると、一日の登山行程が10時間ほどでも60%ほどの消費となる計算。日帰り登山であれば長距離の行程であってもフルに利用しながら充電不要で使える計算です。泊まりの場合にはGPSのモードなどを省電力側にすれば十分持たせられるはず。この圧倒的な電池持ちは常にGPSを確認したい登山でも安心です。
ZeppアプリでGPS、心拍数、高度を詳細に分析したデータも確認可能


Amazfit T-Rex 3 Proで計測が完了したデータは、自動的にスマートフォンのZeppアプリに転送。エクササイズ時間や平均速度、平均心拍数、登った標高、降りた標高、そして消費したカロリーをダッシュボード上に表示してくれます。”詳細なデータ”からベストペースや、最大速度、歩数、最高標高や平均勾配、トレーニング負荷などの情報も表示してくれます。



データを更に見ていくと速度や心拍数の遷移についてもグラフで表示。心拍ゾーンを見てみると無酸素(152~170)が33分(13%)、有酸素(133~151)が59分(24%)と相当な部分を占めていることもわかるかと。下山は一気に駆け下りるような下り方をしているため高度グラフがストンと落ちているようになっているのも面白いところでした。
トレーニング効果に関してもグラフ化して表示。有酸素に関しては”極めて良い”となっており、無酸素に関しても”良好”という結果に。1kmごとの時間、速度も表示されており、どれだけのペースだったのかというのも振り返る事が可能です。


BioChargeタブを見ると、登山で一気にBioChargeを使い果たしている様子。朝出発するのが早かったことや、この一週間睡眠時間がそこまで取れていなかったこともあり朝起床時点でのBioChargeが低かったのもありますが、体が一気に疲れる山登りだったというわけです。

運動の成果に関してはZeppアプリの”運動”タブでも確認が可能。最大酸素摂取量であるVO2 MAXの状態や、直近のワークアウト負荷の状況、体が次のアクティビティに向けてどれだけ回復するべきかの”完全回復時間”も表示してくれます。これを見ながら、どれだけ体を休ませておくか、というのの指標にしておくと良いかなと。
どんな山でも全力で使えるスマートウォッチ。登山好きなら必須アイテム

今回利用したAmazfit T-Rex 3 Proの登山機能は、高精度なGPSに、ヤマレコ・YAMAPから取り込んだGPXファイルを使って本体上でナビゲーションを確認したり、高度推移をひと目で見れるなど登山を快適にするための仕組みが豊富に詰まっていました。スマートフォンアプリ上でヤマレコの地図を表示するのも良いですが、運動の結果も自動集計し、何より何も持たずに手元を確認するだけでOKなスマートウォッチは登山にぴったりな製品と言えるはず。ぜひ、これからの登山シーズンに購入してみては。
















